機動戦士ガンダムSEED 理想の従者 作:傍観者改め、介入者
弾薬など、武装面に関する補給を確保することに成功したアークエンジェルの面々。しかし、食料、水に関してはそうもいかない。
恥ずかしい話だが、第八艦隊と合流した際にも、最低限の補給はあったがアラスカまでのものしかなかったのだ。ゆえに、食料と水に関する補給は急務と言えた。
「それがどうして、貴女がついていく羽目になるのか」
リオンは頭を抱えながら、歌姫姿ではない私服姿の少女、ラクス・クラインに質問する。
「地球をこの目で見てみたいのです。砂漠という場所にいつまた来られるかもわかりませんもの」
天真爛漫な笑みで、同行する少女を見て、リオンは頭痛がするようになってきたと感じた。いや、本当に頭痛がするのだ。
宇宙より降下したばかりのアークエンジェルには備えが必要となる。つまり、人手が欲しい状況である。それは勿論ヘリオポリス組の人員を当てにしていると言っていい。
そして、唯一のプラントの民間人を、ただ放置するのももったいない。
「まあ、ずっと部屋の中だときついだろ? 外行って来いよ」
エリクは気軽な気持ちで提案したのだろう。そこに他意はない。
「ふむ。こういうものは民間人に頼むべきだろう。フラガ少尉には目付として同行するように」
そして何を思ったのか、ナタルもそれに賛同してしまい、逃げ場がなくなったリオン。
――――顔が割れているラクスを、ザフトの勢力下で自由にさせるのは……
しかし、隠し事であるため言うわけにはいかない。確たる論理がない中での拒絶は不信を招く恐れがある。リオンは諦めたように首を縦に頷くことしかできなかった。
そして今に至るというわけだ。
「くそっ、日光が忌々しい。俺の心はそこまで晴れ晴れしていないというのに……」
「そうですか? わたくしには気持ちよく感じますわ。ポカポカして暖かいです」
さすがはコーディネイター。厳しい環境でも涼しげな表情のラクス。
「――――――コロニーのほうが過ごしやすいぞ。地球は過ごしにくい。特にこの砂漠の暑さはむしろ嫌なもののはずなんだが――――」
隣の芝生は青い状態なのだろう。このおてんば娘はこちらに心労をかけることは得意なようだ。
――――彼女を見れば、一目でコーディネイターとわかる。
ここにどんな思想を持った人間がいるかすらわからないのだ。
「それでも、それが自然なのでしょう。この星から人類は生まれ、叡智を築いてきた。自然というものが、わたくしにはとても新鮮なものなのです」
幸い、日焼け止めクリームは塗ったとその辺りは抜かりないと自信気なラクス。
「―――――」
そんな二人の様子を、キラは無表情で眺めていた。
出発前、キラとリオンは軽い口論になりかけていたのだ。
「いったいどうしたんだ、キラ。戦闘に積極的に参加するとはらしくない」
リオンは疑問をそのまま口にした。彼らしくない。低軌道戦線以来、彼とは会話をしていなかったが、ここまで短期間でひとは変貌するのかと戸惑うほどだ。
「僕は、アラスカまでアークエンジェルにいるよ」
「―――――なっ」
キラの衝撃発言にリオンは衝撃を受けた。オーブに戻るのではなかったのかと。
「違う、そうじゃないんだ。アラスカで、連合の真意を確かめたいんだ」
真剣な瞳だった。キラはこの戦争について向き合って、その結果が今の答えなのだろう。
彼はこの世界の真理に答えを求めていた。多くを求めていた。
「真意を知ったところで、どうなるというんだ? お前は、ただ利用されて使い潰されるだけだ。そんな覚悟で軍人にはなるな」
リオンは忠告する。
「僕は模範的な軍人になるつもりはないよ。連合の真意が僕の理想と違っていれば、僕は連合を離れる。ザフトのやり方は賛同できない。彼らは、コーディネイターの総意を背負う存在じゃないから」
傲慢な言葉だ。彼はこんな人間だったのだろうか、リオンの中では疑問があふれていた。
「オーブにいれば、安らぎは与えられるぞ。なのになぜ、お前は戦う? そんなもののために命を懸けられるというのか?」
「やらずに後悔するか、やって後悔するか。貴方ならどうしますか」
「当然後者だな。だが、世界はお前が思っているほど単純ではない」
キラの問いに対し、そう前置きするリオン。しかし、彼は思い違いをしている。
「ハルバートン提督のような人間ばかりではないぞ、連合は。むしろ、彼は少数派だ。すでに半数の軍人はブルーコスモスに取り込まれつつある」
ブルーコスモス。その言葉を知らないキラではない。リオンの言葉の中にその名が含まれた瞬間、顔をしかめたキラ。
「でも、なら戦争を止めるにはどうすればいいんですか!? 貴方は何のために戦っているんですか!? 貴方はそれを知っている! だからこそ、そんなにも自信に満ちている!!」
リオンの背中を見ていたキラは、彼の真意に気づいていた。どういう理由かはわからない。
プラントの民間人を救い、オーブの民間人を救った。さらに、ハルバートン提督を生かすために、低軌道戦線で無茶な戦闘を行った。
キラにとっては、リオンの行動こそわからない。どちらの勢力にもいい顔をする彼の理由を想像して、たどり着いたのがそれだった。
「――――俺がいつ、世界のために戦っているといった?」
しかし見当違いだ。リオンの真意はそれではなかった。
「え?」
キラは、呆然とした表情でリオンを見つめていた。世界の為ではなくて、なんだというのだ。ただの善意で彼が動くはずがない。ならいったい何のために彼は動いているのだ
「俺は、自分のエゴのために戦っているだけだ。そして、それをお前にいうつもりはない。だがアラスカに行くことで、お前の答えが見つかるというならば、俺は止めない」
―――答えは決まっている。彼はアラスカで答えを見つけるだろう。
しかし、彼は連合に与することはできないだろう。それは直感すら必要としない予測だ。
「――――うん。他の皆は降りられるんだよね」
気がかりなのは、他の学生たちが下りられるかどうかだ。
「ああ。オーブの主権国家としての権限を行使すれば、民間人の引き渡しは成立するだろう」
リオンは模範的な回答を口にするだけで、自分が何かをするとは言わない。
「いろいろ話し相手になってくれてありがとう。また一つ、僕は知ることが出来た」
「知らなくていいことを知ったと思うんだがな」
呆れた口調のリオン。馬鹿正直な奴だと思いつつも、世界のために真剣に考える彼を若干だが死なせたくないと考えてしまった。
「それは僕が判断するよ」
そして場所は戻り、パナディーヤ。
「水に関しては、バジルールさんとノイマンさん、サイーブさんが何とかする手はずだから」
キラは、大人組がこの町の領主と交渉しに行くことを今一度二人に説明する。自分たちがまかせられたのは食料の方だ。
近頃、明けの砂漠は砂漠の虎との抗争で水不足に陥っていた。ゆえに、何とか同胞のよしみで水を求めに行くことになっていたそうで、アークエンジェルのことは次いでだという。
「で、町の外でエリクさんが待っているということだな。サイやトールも手伝っているし、早めに済ませておきたい」
炎天下で待ち続けるというのは酷なものだ。早めにノルマを達成したいと考えるリオン。
「平和ですわね、ここは。とても戦争をしているようには見えませんわ」
町の活気にあふれている姿を見て、不思議そうな顔をするラクス。町の外では子供が無邪気に遊んでいる姿も見受けられ、市場にはさまざまな食べ物が売られているし、日用品にも困っていなさそうだった。
「彼らは虎と戦うことを選ばなかった。賢い生き方だよ、彼はプライドよりも町の生活を優先した。腰抜けと彼を貶す者もいるかもしれないが、一つの答えでもある」
リオンはケースバイケースだと考えている。砂漠の虎の人格を鑑みれば、おとなしく従っていれば強引なことはしてこないだろうと予想していた。
それがこの町の活気につながっている。
「だけど、町のはずれには様々な残骸があったよ。歯向かえば殺される。当然だけど、この町は恐怖で縛られている」
しかしキラは、暗い顔で残骸に視線を移す。戦争をやっていることを嫌でも感じさせる光景だ。
「――――見ていて気持ちのいいものではない。先を急ぐぞ、キラ」
リオンはキラの肩をポンポンと叩き、仕事を早めに終えて帰ることを勧める。入れ込む気持ちは理解できなくもないが、それは時として大きな隙になるかもしれない。
「うん」
キラの様子が落ち着いたことに安堵するリオンだったが、背後にはおてんば気味なお姫様がいることを失念していた。
「まぁ、こんな形の野菜を見るのは初めてですわ!」
人参が二又気味に伸びている不揃えな形に目を輝かせるラクス。遺伝子操作された野菜をいつも食していた彼女にとって、自然なまま育てられた食べ物は新鮮そのものだった。
「安いし、毒もない。財源が決まっているからな。だが、あんまり目立たないでくれ、頼むから――――」
リオンも隣で目を輝かせるラクスを放置することも出来ず、毎回諫める。
その後も採れ立ての作物、まだ研がれていないコメを見てはしゃぐラクスに振り回される形となっているリオン。後ろにいるキラは、巻き沿いを食らわないよう後ろで荷物運びに徹していた。
「キラ、その位置で荷物運びはきついだろう。いつでも代わってやるぞ」
「いい運動になるから大丈夫」
何となく押し付けようと考えたリオンだが、キラに躱される。
しかし、純粋に地球を楽しんでいるラクスの様子を見て、温かい気持ちにならないというわけでもないリオン。
――――隣の芝生は青いともいうが、ここまでだと何も言えんな
そして当然、3人の様子はばっちりとザフト軍の目にも映っている。いや、映らないはずがない。
――――なぜこんなところにラクス様に瓜二つの少女が!!
――――死亡されていたわけではなかったのか!?
―――いったいどういうことだ!?
疑念、驚愕、安堵、混沌。様々な感情であふれかえる胸中のザフト兵士たち。ちょうど町を散策していたバルドフェルドもさすがにこの状況には頭を抱えていた。
遠目で三人がテーブルの近くにある椅子に座り、荷物を下ろす。どうやら自分がいる店で何かを食べるらしい。しかしどうせならばドネルケバブを堪能してもらいたい気持ちになる虎。
「あの、よろしいのですか? 彼女らは、その―――」
リディアは、目を丸くしながらラクス・クラインに瓜二つの少女と行動を共にする二人の少年に目を向ける。彼女の顔を知らないはずがない。しかし、公式発表では行方不明で尚も捜索と報道されているが、死亡扱いになりつつある歌姫。
それが、どうして地球の、アフリカという辺境の場所にいるのか。もしかして、本当に人違いなのか、まさかの本物か。
「タイミングは待てば来るものさ。面白いタイミングで彼らに仕掛けてみよう」
いたずらっ子のようなニヤニヤ顔で、虎はリディアに打ち明ける。
「けど、隊長―――「ここではアンドレイ、僕がここにいるのは何かとまずいからね」は、はい……アンドレイ…様」
憧れの男性でもあるバルドフェルドを偽名とはいえ、呼び捨てにする状況。リディアは激しく動揺していた。
――――今回は女性が目立った卒業生だったけど、可愛げがあるね。
主席のフィオナはジブラルタルにいるらしく、追撃の任務を程なく与えられるそうだ。無論、彼の理想では大天使をここで沈めておきたいのが一番だ。
そのターゲットのいるリオンたちのテーブルでは、
「まぁ、これはなんですの? 香ばしい風味がしますわ!」
目をキラキラさせながらラクスがリオンに尋ねる。
「セイラ、これはドネルケバブというものだ。食べ方を見せるから、まだ触らないで」
優しく、いつもとは比べ物にならないほど丁寧に実演するリオン。ラクスの前ではどうも調子が狂う。
リオンは白い容器を手に持つと、ケバブの上にかけたのだ。
「そのまま食べないのですか?」
「ああ、そうだ。そのままでもいいのだが、ヨーグルトソースとチリソースのどちらかをつけるのが定番なのさ。最初は優しい味の方を食べてみたほうがいい。キラはどうする?」
「僕はチリソースにする。辛いのが好きなんだ」
キラはどうやら辛党のようだ。リオンは顔に似合わず刺激のある味が好きな彼に少し驚いた。そして、ラクスにいきなり濃い味は酷だろうと考えているリオン。
そして少し離れたテーブルでは、
「あの少年はいいね。趣向も僕好みだ」
「え? ちょっ、アンドレイ!?」
いきなり椅子を立ち上がり、堂々と彼らの座るテーブルへと向かうバルドフェルドに対し、リディアは驚きの声を上げる。
――――なんでこのタイミングなんですかぁぁ!!!
「こうして巻いて、後は手づかみ。うまく巻かないと、ソースがこぼれるからね」
「はい、わかりましたわ」
「――――(そういう風に巻くんだ)」
リオンに説明を受けた二人が各々ケバブを食する。その今に食べようとしていた時に、
「うんうん。最初はやっぱりヨーグルトソースが一番だよね、少年!」
どこからともなく表れたアロハシャツ風な上着を着て、サングラスをかけた男性が胡散臭そうに近づいてきたのだ。
「???」
リオンはいきなり話しかけてきた男に怪訝そうな顔をする。
「まあ、バルドフェルド隊長ですの?」
ラクスに悪気はなかったのだろう。そこに知人がいたので、その言葉を反射的に口走ってしまったのだろう。
ザフト軍の勢力下で、ラクスを知らない人間と彼女が知っている人間がいることを、考慮するべきだったのだ。
「――――――うーん、その切り返しは予想できなかったよ、うん」
危うくサングラスがずり落ちそうな様子の男性。まさかの砂漠の虎、目の前に敵の大将がいたとは知らなかったキラとリオン。
「――――この子は世間知らずなところがあるので―――傭兵をやっていると、いろいろ情報が出回るわけで」
「いや、誤魔化そうとする中悪いんだが少年。君たちがなぜラクス・クラインと同行しているか、いやそれよりもまさか生きていたとは――――」
いろいろと混乱しているのがわかる男性の言葉。いろいろと格好がつかない。
「もうっ! いきなり飛び出さないでくださいよ!! というより、本当にそうなのですか?」
金髪碧眼の少女がバルドフェルドの隣にやってきた。おそらく彼の部下なのだろう。
――――しくじったな、どう切り抜けるか――――
リオンは思案する。ここでラクス・クラインと知られた以上、キラをごまかすのは無理だ。
「え? え? え!? ラクス・クライン? いったいどういうこと?」
絶賛混乱中のキラ。目を白黒させてリオンとラクスを見ていた。
「リディア。もうケバブは食べたのかな?」
「まだですよ~。まさかのタイミングでしたから。それにしても、本当にラクス様に似ていますね~」
「いや、本人。マジだよ」
「えぇぇぇ!?」
そして、リディアと呼ばれた少女はラクスを見て混乱している。こちらも同じ状況のようだ。
―――あちらも一人使い物にならないようだが、厳しいな、これは
ザフトの追っ手を掻い潜り、アークエンジェルに戻るのも一苦労になる。戦闘になれば逃亡は難しいかもしれない。
その時、リオンの背筋に凍りつくような感覚が駆け巡る。ビジョンが見える。
――――くっ、
その瞬間、リオンはテーブルを蹴り上げた。いきなりのことに、ラクスとリディアは目を丸くするのだが、そんなことは関係ない。
キラと男性は察していたようなので動いてくれたのだが、少女二人はうまくいかない。
彼女二人を抱え、奥の路地へと飛び込むリオン。その際、
「――――っ」
弾丸が彼の左腕に掠ったのだ。根元ではなく、骨を砕かれたわけではないのだが、一瞬だけ顔をゆがめたリオン。彼女らを庇ったがために、回避が僅かに遅れたのだ。
――――これの欠点は自分以外の危機に鈍いところだな
忌々しいと思いつつも、リオンは右腕で懐に隠していた拳銃を片手に応戦を開始する。
「――――貴方!! 怪我を―――っ!!」
リディアがリオンの方へと駆け寄る。が、リオンは手で制する。
「――――いろいろ言いたいことはあるが、後にしてくれ。許容範囲外ばかりで、イライラしているんだ」
イラつきながら路地の裏から広場の様子を確認するリオン。
「アドレナリンのせいでは? 今すぐ止血しないと――――」
血を若干流しているリオンを見て、心配そうに傷口を見つめるリディア。バッグから取り出した包帯を巻こうとするが、
「今はいい。落ち着いて治療も出来ないだろう、君も」
手で制するリオン。次の瞬間には、けが人とは思えない速度で広場へと躍り出る。
「「!!」」
ラクスとリディアはそんな彼の行動に戸惑う。
広場では、バルドフェルドの指揮するザフト兵士たちが有利に銃撃戦を進めていた。襲撃を行ったのはブルーコスモスであり、コーディネイター排斥の急先鋒。
――――狙われたのは、僕なのか、それとも――――
男性とリディアを思い浮かべたキラ。ラクスは確かに男性を隊長と呼んでいた。
――――あの人が、砂漠の虎
倒れたテーブルに隠れ、キラは考えていた。目の前に敵の親玉がいることを。
その際、バルドフェルドの死角に最後の一人が隠れていたことに気づいたキラ。
――――危ないっ!!
とっさの判断だった。何とかしようと反応したが、
銃撃音とともに、その隠れていた男が銃撃されたのだ。それも頭部を正確に射抜いた一撃で沈み、それを為したのがリオンだということに驚いた。
――――リオン? でも、彼には何か理由があるはずなんだ
理由が見えてこない。だが、彼は愉快犯ではない。彼ほどの男が二心を持つはずがない。彼の中にある、譲れない何かが彼を突き動かしているのだけはわかるから。
「――――助かったよ、少年。いや、ただの少年ではないね」
助けられたバルドフェルドは、リオンに礼を言う。そして、左手から流れる血を見て、目で合図する。
「彼にすぐ治療を。掠り傷だが、ここは砂漠だ。しっかり消毒しないとね」
「は、はい!! 今すぐに!」
慌ててリオンの下へ駆けつけたリディアがリオンの手当てを行う。
「――――掠り傷だ。そんなに気を動転させる必要はない」
左手は動くとアピールするリオン。
「で、でも。私のせいでケガをしたから――――」
リオンの傷を見て、罪悪感を覚えるリディアと、
「あと、僕の部下を助けてくれてありがとう、少年」
バルドフェルドのお礼に対し、リオンは何も言えなくなった。
「――――とっさに動いてしまっただけだ」
その後、リオンはキラとラクスとともに、虎の本拠地へと招かれることになる。彼の隣にいるリディアがつらそうな顔をしていることにも驚いていたが、その反対側にはラクス・クラインに瓜二つの少女がいるのだ。
赤い彗星と砂漠の虎の邂逅は、世界に何を齎すのか。