機動戦士ガンダムSEED 理想の従者 作:傍観者改め、介入者
46話との連続投稿です。46話をゆっくり読んでから読み進めてください。
オーブ軍所属となったアークエンジェルに出立の時が迫る。その見送りに、トールとミリアリア、キラはやってきていた。
「その、キラ……その眼—————」
「うん。トールたちにはいいかな」
キラは眼帯を外し、その場所にないはずの瞳を彼らに見せる。
アメジスト色だった左目が灰色の色に変わっていたのだ。明らかに失明して、人口の眼球を用意したことが見て取れる。
「うん。僕の未熟さの象徴、かな……でも、だからこそ見えなくなって、見えてきたものがある」
この眼球は生来の眼球にはないデータリンクでつながるという利点がある。通常の人間では耐えきることが出来ない情報量を処理できる彼の頭脳だからこそ、膨大な情報を迅速に処理し、瞬時に判断することが可能となっている。
それは演算による未来予測、音紋観測、光学観測も可能であり、それはキラ・ヤマトの身体能力の向上にも一役買っている。
つまり、キラ・ヤマトはリオン・フラガに匹敵する強力な予測演算が可能となっている。さらにいえば、自身の戦闘に特化したリオンとは違い、戦術レベルでの予測演算が可能となり、データリンク次第で戦場を見渡すことも可能だ。
他者の機体の目と耳を借り受け、戦場を見渡す支配者。
これこそが、彼をオーブの要へと押し上げた要因。人類の技術の結晶をその眼に秘めた、限りなく最強に近づいた存在。
すなわち、最高の守護神。
「—————キラは強いな」
「強くありたいと思っただけだよ」
「でも、今は眼帯をしているのよね?」
ミリアリアは、眼帯で隠れたキラの眼を見て、その理由について首をかしげる。
「うん。あまり稼働させると良くないからね。見え過ぎるのもちょっとね」
「例えば?」
トールが何気なく尋ねる。
「いろいろな情報環境とかかな。後は体脂肪率、身長、体重とか」
正直に話したキラだが、言わなくていいことまでいってしまった。
「—————キラ?」
ミリアリアがいい笑顔でキラに尋ねる。言葉で伝えなくてもわかっているな、と。
「むしろミリィのスリーサイズをぐぼぉぁぁ!?」
脇を強く抓られてのたうち回るトール。ミリアリアはやや顔を赤くしてキラに伝える。
「もし彼女が出来ても、こんな彼氏にはならないでね?」
「う、うん……(怖い)」
「悪い、遅れちまった!! って、何だこの雰囲気!?」
そこへ、遅刻したアルベルトがやってきてトールが感動して泣きついてしまう事態が発生。
「この馬鹿野郎!! 心配したんだぞ!! 面会謝絶ってい聞くから、本当に、ホントに———もうっ!!」
涙を流してあるが生きていることを喜ぶトール。友人思いな彼らしい対応なのだが、
—————なんで私はアルベルトに嫉妬しなきゃいけないのよぉぉ
ミリアリアはあんまりおもしろくなさそうだった。無論アルベルトが生還したのはいいことなのだが、トールを独占されているようで、彼女として面白くない。
「——————と、トールは相変わらずだね」
苦笑いのキラ。ミリアリアの表情を見ていくらか予測してしまっているので、空気を読む前に彼女がどういう気持ちなのかを知っているのだ。だからこそ気まずい。
「なんだよ! アルベルトが無事だったんだぞ! こうして何とか生き残れたし、神様に感謝だぜ!」
しばらく、テンションが高めのトールに振り回される一同だった。
そして一方、意図的に連合軍の軍服を身に纏っているアークエンジェルのクルーたち。
「まさかまた、この軍服を袖に通すとはなぁ」
「ま、今度は覆面のようなものだけどな」
「しかし、これ以上ない有効活用だ。この国にとってはな」
ケネス、チャンドラ、パルの三人組は、オーブの綱渡りな謀略に感嘆しつつ、意識を改め次の戦場に備える。
「けど、憂いなく戦えるのはいいかもな。後ろが信頼できると、こうも戦いやすいとはな」
ノイマンは、アークエンジェルから見えるいつもの景色に安心感を覚えていた。そして、オーブというバックがまともであることを理解し、その効果を感じていた。
「ええ。そして、この戦いが地球を、そして戦争終結につながるのであれば。それは私の戦う理由に直結します」
艦長席に座るナタルは、強い意志をもってアークエンジェルの艦長を再び務めていた。モルゲンレーテからの強い要望により、後方で技術主任として船を降りたマリューに代わり、艦長としてこの船に座るナタル。
「—————あんま、無理すんなよ。その為の機動部隊だ」
そして口癖継続中のエリク。
「—————無理しないでくださいね、エリクさん」
ニコルはそんなエリクの横に立ち、彼を気遣う。
「—————嬢ちゃんに気遣われるとは、俺もまだまだ冷静じゃないかもな」
悔しそうにするエリクだが、あんまり深刻に悩んでいるようには見えない。むしろ、安心しているような様子だった。
そして、今後のアークエンジェルの指針が決まる時間が訪れる。
「————当面の目的は、アフリカ降下予定のザフト軍の撃退にあったが、状況が少し変わった」
モニターに映るカガリは、毅然とした表情でアークエンジェルに作戦概要とその背景を説明していく。
「パナマ攻略防衛戦で連合軍が勝利したため、連合のマスドライバーは2つとなった。そして同時に、ザフト軍は地球圏での大規模な軍事行動が困難となるほどのダメージを受けた。ゆえに、ザフト軍の地球圏での作戦行動は衰退し、主戦場は宇宙になる」
「——————宇宙での決戦か?」
ナタルは、カガリの言う通りならば宇宙での決着がこの戦争の道筋になるだろうと悟る。
「ああ。パナマでの連合の抵抗はある程度予想できた。ザフト軍にも、連合にもダメージがあると考えていたが、予測に誤差があった。連合には戦術を覆す特機が複数存在する可能性が高い」
特機。それはエリクやキラのような戦術をひっくり返すような存在。単騎で戦場を一変させる存在。
そして、オーブに干渉するであろう急進派に、それが存在するということが問題なのだ。
「—————特機の撃破が、今回の任務、という単純なものでもなさそうだな」
ナタルは、カガリが単純にそんなことを言っているわけではないと判断している。
「リオン・フラガ。詳細を開示しろ」
「了解した」
モニターから見えるリオンに目で合図を送るカガリ。少佐クラスの連合軍服に身を包む、リオン・フラガ特尉がデータ媒体を自前のノートパソコンに接続させる。
「今回問題なのは、プラントが持つ大量破壊兵器についてです。巨大ガンマ線レーザーを発射できるカードがプラントには存在する。もしこれを地球に発射した場合、小惑星衝突クラスの環境変異が発生する見込みだ」
リオンがディスプレイに映し出したジェネシス概要を説明していく。息を呑む一同。こんなものを作っていたのかという畏怖と、その威力に悍ましさを覚えた。
「—————ま、待って!! こんなの知らない!? こんなものが、プラントに!?」
ニコルが錯乱したように叫ぶ。あまりにも悍ましい兵器を前にして、彼女は愕然としてしまった。平時は冷静でも、大量に人を殺すことだけに特化した兵器を前にしていてもたってもいられない。
なぜならそれは————
「それはお父様が、外宇宙航行技術の革新のために、作っていたはずなのに—————」
自分の不在、もしくは戦死扱いで、父親は変わってしまったのだろう。穏健派だった彼が、平和利用されるはずの施設が軍事要塞と化したというのは、そういうことなのだろう。
「—————心中、察することも烏滸がましいが、気をしっかり持ってほしい。特に、プラント出身の貴女には、苦しい話になると思う」
カガリは、そんなニコルの様子を見て退席しろとは言わない。ただ、その現実を見ろとだけ言い放つ。
「—————取り乱して、すいませんでした」
「————だが、正気を疑うような威力を誇るこの兵器は、堅牢な守りに包まれている。その技術の一つがPS装甲。通常のモビルスーツであれば、光学兵器への脆弱性を示してしまうが、PSの性質として、互いに衝撃を分散させ、拡散させることにある。つまり、これほどの巨大兵器に使用されているということは、拡散、分散できる容量の次元が違う」
技術的な側面はリオンの補足説明が入る。そして、ジェネシスの防御機能は文字通り次元が違うことを説明し、通常攻撃では破壊が難しいことを示す。
「————!!!」
「おいおい。ってことは」
エリクは、その説明である仮説を思い浮かんでしまう。
「理論上、アークエンジェルの最大火力を誇るローエングリンでの破壊は不可能という計算結果が出た。さらに言えば、プラント本国に近いヤキン宙域に位置するため、守備隊の物量も今まで以上になるだろう」
そしてそんな巨大兵器を守らないはずがない。ザフト軍は虎の子の兵器を守り通すだろう。
つまり、迫りくる敵部隊を撃破しつつ、ローエングリンでも破壊できないとみられる巨大兵器を無力化する必要がるということだ。
「これが地球に向けられる前に対処したい。このミッションは、地球存亡をかけた問題だ」
ただ、とカガリは補足説明をする。
「急進派の連合軍は、近頃オーブの協力を要請するようになってきている。今はまだ大人しいが、穏健派との分裂で、いずれ痺れを切らすだろう」
「よって、オーブ軍は排他的経済水域外への防衛網をひそかに構築。急進派の強硬策に備えるものとする。アークエンジェルは広域センサー外に配置し、オーブ近海に展開するであろう連合軍の背後を強襲せよ。戦術に関してはナタル・バジルール三佐に一任する」
「そしてオーブ防衛戦の後、アークエンジェルは宇宙に上がり、穏健派とザフト軍の横やりを突く形でザフト軍巨大要塞、ジェネシスを破壊せよ。困難な作戦が二連続で続くが、物資と人員は可能な限り融通を利かせる」
「その作戦、確かに拝命しました」
「次の作戦に備え、アークエンジェルの出航は遅れることになる。各自しばらくは自由行動をして構わない。以上だ」
モニターが消える。そしてそんな彼女の様子を見ていたリオンは、それを見て安心に想う。
————ああいう顔も、板についてきたな
一方、作戦概要と細かな指示を終えたカガリは、
「—————これが、リオンがいつもいた場所なのだな」
自分の言葉一つで人命が左右される。その言葉だけに重さが違う。毅然としなければ、部下は安心して作戦を遂行できない。
しかし自分はやり遂げた。それが救いだった。
「ご立派でした。見違えましたよ、カガリ・ユラ・アスハ」
その横にいるのは、ロンド・ギナ・サハク。いつかは彼女を混乱に乗じて暗殺するつもりだったが、今の彼女を殺すメリットはないと判断し、大人しいままだ。
「————まだ序の口だ。リオンに比べ、私のことを半分も認めていないだろうに」
ジト目で睨むカガリ。お世辞だけはうまく、表面上の言葉がイマイチ信用できない輩だから、安心はできない。
「精々ボロを出さぬことだ。うっかり手元が狂うかもしれんからな。内心、心配なのだろう? 奴のことが」
「お前ッ!!」
不敵な笑みと言葉を残し、部屋を後にするロンド・ギナ。激昂するカガリは、リオンのことで心を乱されたことでギナに対して敵意を見せる。
—————この狐が
改修したアストレイゴールドフレームを内密に所持しているロンド・ギナ。サハク家次期当主として権限の半分を握る彼は、ロンド・ミナすら最近は疎んじるようになっている。
カガリの理想は、オーブが何者にも侵略されない強い国づくりだ。そしてそのうえで各国が相互に中立を標榜し、安定と平和を維持する。
しかしロンド・ギナは違う。オーブこそが世界の道標であり、オーブが世界の中心となるべきと提唱し続けている。
相次ぐ戦略的な優位により、オーブこそがと考える下級氏族も存在している。リオン・フラガという絶対的な存在がいるからこそ、驕りがあるのだ。
それは、現体制を打破する流れになりかねない。つまり、今のプランが崩れ去ることに他ならない。
そこまで膨れ上がれば、彼はもはやオーブにとって危険な存在だ。
「——————そうか。ギナの心は変わらずか」
物陰に息をひそめていたのは、ロンド・ミナ。ロンド・ギナの真意を確かめるため、敢えてカガリと口裏を合わせ、潜んでいたのだ。
「————ははは。私に黒い部分はないと、子供のころは信じていた」
無表情を装いながら、カガリは揺れていた。
「————政治家とはそういうものだ。綺麗事だけでは追い付かない」
ロンド・ミナは、カガリの真意を瞬時に理解する。そしてその葛藤があることに安堵する。
————危険因子を処理することに躊躇いは無い。だが、
しかしミナは、人間らしさまでは失わない彼女を信用していた。政治家に成り果てるのではなく、血の通った政治家であり続けたいというカガリの意思は、尊いものだと。
————お前はオーブを照らす太陽だ。太陽は、現在と未来の為に突き進めばよい
サハク家は、代々オーブの影としてこの国を守ってきた。どんな手段をとっても、どんな汚いことをしても。
「其方は前だけ見ているがいい。進めぬ道というならば、私が切り開いて見せよう」
「っ」
ミナに比べて小柄なカガリをやさしく抱きしめ、諭すように言い放つ。カガリはその言葉に反応したが、何も言わなかった。
しかし、その眼は訴えていた。
「そんな顔をするな。死に別れるわけではあるまいに」
そしてカガリの泣きそうな顔を見て、微笑んだロンド・ミナ。この愛くるしい次世代の指導者は、リオンではないが仕え甲斐がありそうだ。
————周りの者を本気にさせてしまう。力になりたいと思わせてしまう。それは才能で有り、其方の良いところだ
そんな彼女が今の様に冷静であれば、何も心配はいらない。
カガリの部屋を後にした後、ロンド・ミナはフラガ家本邸を訪れた。
「——————なるほど。念には念をということか」
ミナと会話するのは、リオン・フラガ。彼女の意図全てを理解し、こうして彼女の依頼を受けるつもりでいるのだ。
「ああ。そういうことだ。オーブにとって危険な存在は排除する。獅子の娘は状況を理解しているが、あ奴には酷な選択だ。これも、贅沢な問題なのだろう」
原因は其方が頑張り過ぎるからだぞ、と口元を崩すミナ。
「それは予想外でした。ただ、浮ついた氏族にはお灸をすえる必要があると常々考えていましたから」
これはあの下級氏族から聞いた噂だった。ガルド・デル・ホクハ一尉からおおよその状況を理解したリオンは、オーブの為にならないと断じた。
「セイラン家のファインプレーも大きいといえる。意図的に情報を流し、連合打倒の思想をギナが持っていると唆せば、人柱もつれた。オーブは余程スパイにとって居心地がいいらしい」
「その体質を直すための暗部ですが、先は長いです」
セイラン家がロンド・ギナの危険思想を話し、スパイに刺激を与えたのがよかった。こぞって動き出してくれたおかげで捕まえるのは容易だった。
後は、事情を知るこちら側の氏族と口裏をあわせばいい。
「今夜サハクの別邸で、急進派の会合がある。チャンスは一度のみ、愚兄はあの娘が黒い手段を取るとは考えておらぬ」
「——————」
リオンはミナの説明を聞いてしばらく黙り込んでしまった。そんな彼を見て、不思議そうにするロンド・ミナ。
「————其方も心配しておるのか? あの歌姫のおかげか」
「————心苦しさはあるな。こんな汚い仕事の片棒を、貴女に担がせてしまった」
家族で殺し合いという時代がなかったわけではない。しかし、それをさせてしまうのはリオンといえど何も思わないはずがない。
視線を落とす彼に対し、困ったような笑みを浮かべるミナ。
「ならば、この影を照らすような世界を作り上げるが良い。心苦しさを感じるのであれば」
逃げるな、とミナはリオンに対し突き放すような物言いをした。そこには恨みも悲しみも、失望の色も存在しない。
為すべきことを、自分が信じる道を貫き通せと訴える、オーブの影の軍神の姿のみが映る。
「——————其方は色々と自分のいない世界を想定しているようだが、逃げることなど許されんぞ」
光る人材を積極的に取り入れ、カガリの助けになる存在を保護した。
あのアークエンジェルは歴戦の猛者が乗る戦艦。そこに乗り込んだクルーも人的資源だ。彼の心はいつも世界とオーブ、そしてその先にある彼女の未来に向いていた。
もし自分がいなくても苦労しないようにと、思わずにはいられなかった。
「——————逃げてはいない。見え過ぎる眼が何を映すのか。そのビジョンがいつか、俺の意思すら捻じ曲げるかもしれない、そんな気がしてならない」
能力に呑まれるという恐怖を、初めて口にしたリオン。自分の意思で、行動し続けたつもりだった。自分なりの考えで動いてきたつもりだった。
最近、自分の眼は、頭は不明瞭な何かを映し始めている。それはあの亡霊の記憶であり、成り代わりを恐れているわけではない。
今映し出されているビジョンが、本当にあの亡霊の記録だけならいい。しかしもし—————
「何があろうと、其方は離さぬ。オーブの為に、あの娘の為に、生涯をささげてもらう」
弱気になったリオンの背中を叩くような物言いを止めないミナ。そして、心から力になりたいと思う黄金の少女の傍らにいろと、願うのだ。
「———————あの子は、俺にはまぶしすぎるよ」
カガリは眩しすぎる。穢れを知らぬ太陽のように力強く輝く光。それに手を刺し伸ばしたところで、イカロスの二の舞になるのは目に見えている。
影である自分には、不相応だと。
「それを決めるのは私でも、其方でもない」
事あるごとにリオンの言葉を折り続けるミナ。肝心なところで逃げ続ける彼に怒りを感じ始めたのか、言葉に棘が出てきた。
「主であるあの娘が決めることだ——————だが、そうさな—————」
フッと笑みを浮かべるミナ。踏ん切りがつかないリオンに対し、彼女はある爆弾発言で揺さぶろうと画策したのだ。
「もし奴が臆したというなら、いつでもサハク家に来るがいい。其方なら不満はないぞ?」
突然の突然な言葉である。思わず皆を二度見してしまうリオン。本気なのか、と。
「————————未来が、俺の未来が続くなら—————そして、貴方の言うとおりになれば、考えないでもありません」
——————其方は、なぜそんな顔をする?
儚げな笑顔。最近のリオンは何かがおかしい。過去のメモリーに影響を受けていることといい、何かがリオンの精神を脆くしている。
そして、リオンが未来という言葉を耳にするたびに、彼は表情を悟らせぬよう笑顔であることに努めようとする。
——————其方は、その眼で何を見た?
「リオン—————お前—————」
まさか未来を見たというのではないだろうな、と言いそうになったミナ。しかし、彼女の理性がそれを阻んでしまう。いくら彼でもそんなことは不可能だと、理性が働いてしまう。
僅かな躊躇、それが本音を見せ始めたかに見えたリオンの———————何かが固まった、瞬間だった。
弱気な雰囲気はどこへやら、彼は自分を取り戻していた。いつもの、不敵な笑みで何もかも見通す聡明な青年へと戻っていた。
「ミナ、壁というものは、乗り越えるもの。ならば、俺はそれを掴み取る努力を怠らない。あらゆる障害を乗り越えてきたのは知っているだろう?」
そして、儚げな笑顔が幻の如く、力強い自信に満ち溢れた顔に変貌するリオン。
「運命は、選ぶもの。そして結果なのだと。ならば俺を信じろ。未来は続く、ならば俺は消えない」
「リオン。何を——————」
「後始末、よろしく頼む。お前の手は汚れない。いや、俺が汚させない」
その夜、サハクの別邸にて会合が行われていたが、期待した人数ほど集まらなかったことに不満を覚えたロンド・ギナ。
日は沈み、オーブが覇権を取るにはどうすればいいのかという激論が展開されていたが、どれも俗物じみたものでしかなく、彼の期待する答えは出てこない。
結局は下級氏族の不満の受け皿なのだ。現状に不満を抱える氏族たちの鬱憤の掃き出し場。自分の崇高な理想で、そんな俗物しかいないことに怒りを覚え、会合中に抜け出してしまったのだ。
しかし、これはあまりにも不気味だ。
「———————おかしいな」
先ほど馬鹿みたいに騒いでいた輩の声がしなくなった。それはあまりにも不自然だ。
そして超人的な聴力でこの場に相応しくない風切り音が絶え間なく続いていることに戦慄を覚えた。
—————まさか、アスハがそのようなことを—————ッ
瞬間的に悟ったロンド・ギナ。アスハは自分たちと同じような汚い手段はとらないはずだと逆に信じていた。アスハは綺麗事しかできない。
サハクはその肩代わりをして、汚い仕事を引き受け続ける。その体制も自分が変えてやると考えていた。
だがあの娘は、それを実行した。だが、ふいに違和感を覚えた。
————片割れがこの私に弓引くか。
カガリはそれでもこの手段を取ろうとはしないだろう。推し進めたのは影であるサハク。そしてその人物はただ一人だった。
辺りには麻酔によって意識を失い、急所を突かれて死亡している会合メンバーの死体が散乱していた。
————片割れを誑かしたか、リオン・フラガッ!!
そして、世界の中心となる理想から離れるきっかけを作ったのは、あの憎きフラガ家の男だ。
しかし、怒りは最小限にしなければならない。このままでは自分もガスによって昏倒してしまう。その場を後にしたギナだが、
「—————私は言ったはずですよ、ロンド・ギナ・サハク」
自分の胸に、焼けるような熱さを感じるギナ。視線を下にずらせば、血が流れ出ているのが分かる。
「キサ、マ……」
「私は、オーブと、その平和を脅かす輩を許さないと」
直後、リオンは迷いなく弾丸をロンド・ギナの頭部に発砲したのだ。頭を撃ち抜かれた衝撃によってぐらついた彼の体は背中から崩れ落ち、会合メンバーと同じ末路を辿ることになる。
「さて、お前たちは歴史に名を遺す。形はどうあれよかったな」
リオンが目にするのは、オーブに入り込んだ連合側のスパイたち。全員が猿轡をされており、体の自由を奪われた状態で運び込まれていく。
「—————手筈通りだな。後も問題なさそうだな」
「—————では5分後、屋敷に火をかけます」
リオンの命令通りにサイレンサーで次々とスパイを殺していき、物言わぬ骸と化した順に体の自由を解いていく。
何か訴えるような眼でこちらを睨んでいたが、作業をする感覚の暗部とリオンには何一つ通じない。
全てのスパイを殺し尽くし、適当な場所に配置した後、迅速に撤収する暗部とリオン。
その後、証拠は業火とともに焼き払われ、ロンド・ギナが何をやっていたかは、オーブの公式発表で断片的に知らされることになる。
『オーブ領内にて、襲撃事件が発生。この事件で五大氏族サハク家の次期当主、ロンド・ギナ・サハクを含む一部の氏族が死亡し、焼け跡から国籍不明の遺体が発見された模様。身元の確認を急いでいますが、損傷が激しく、捜査は難航しています』
『これは一体どういうことでしょうか。』
『連合、ザフトに対して強硬策を取る彼の影響力を排除したいということでしょうか。関係改善がなされたプラントにとって、彼は現在の状況を作り上げた原因の一人ですからねぇ』
『連合にとってみれば、灼熱のアラスカ以降、高圧的な意見を提唱する彼は、脅威に映ったのかもしれません』
『憶測だけでは何とでも言えますよ。早い段階での事件の解明を望むだけです』
「物騒だなぁ。オーブでこんなことが起きるなんて」
テレビの前に座る少年、シン・アスカはこの五大氏族の政治家が死亡するという事件に驚いていた。
「お兄ちゃん、箸が止まってるよ!」
マユ・アスカに注意され、食事に集中するシン。
「だが、オーブとしてはこれまで以上に外とのかかわりを減らしたいと考えるだろう。何かの政治的駆け引きがあったとみて間違いない」
シンの父親は、どこの勢力が仕掛けたかは分からないが、何かあったのだろうと察する。
「——————会合に参加したメンバーによると、今後のオーブの進展について意見交換する機会の場だったという。不意を衝かれた会合メンバーは次々とやられ、手酷くやられたらしい」
新聞を読んでいるシンは、ニュースでは伝えられなかった内容についてしゃべる。
「本当に、深いところまで入り込まれてしまったのねぇ。もっと治安を良くしてほしいわね」
「お兄ちゃん、行儀悪い!」
「わ、悪かったよ」
『なお、会合にて窮地を逃れた氏族らによると、襲撃犯はいずれも外部からの密入国者であり、訓練を受けていた挙動があった模様』
『その中に、連合の物品と思われるものが見つかっており、オーブ政府は連合軍の急進派に強く抗議をするとともに、遺憾の意を表明しました』
「遺憾の意かぁ、プラントの時もそうだったじゃん」
「遺憾の意ねぇ、便利な言葉だよねぇ、お兄ちゃん」
惨劇の翌日の朝。ミツルギ邸にてリオンはマイリ・シュウ・ミツルギの下を訪れていた。
「————————そうか。またしても尻拭いを。影であるサハクの影になったのか」
後悔を感じさせる声色で、目の前に立つ青年に自責の念を伝えるミツルギ。
氏族最年長と言っても、もはや権限は飾りに近いものとなっている。所謂相談役程度のものだ。しかし、この青年は不意にここを訪れることがある。
「———————カガリには、まだ早いのです。あと5年……いや、戦争が終わった後であれば、大丈夫でしょうが」
なんでもなさそうに答える青年。自分が汚れ役を背負うことに躊躇いは無い。
その様子を見たミツルギは、やはり彼には言わなければならないことがあると感じた。
「一つ忠告するぞ、フラガの貴公子よ」
「——————」
黙って彼の言葉に耳を傾けるリオン。恐らく言われることを予想しているのだろう。しかしそれでもあえて言う必要があった。
「———————闇の仕事、汚れ役、裏の仕事。時には必要な時があるだろう。しかし、闇は常にお主の周りに漂う。その見え過ぎる眼は、お主の身を滅ぼすやもしれんぞ」
見えてはならないものを見てしまう、彼の領分を大きく超えた時、彼はどうするのか。それがミツルギには恐ろしかった。
リオン・フラガに後退の二文字はない。諦めるという言葉は存在しない。
「爺様の心配は理解しています。しかし俺が無敵であれば、カガリにとっての最強であり続ければ、問題ないですよ」
微笑んだリオンは、気障な言い回しではぐらかす。自信たっぷりな、しかし他人を安心させようとする気遣いが見え隠れするやさしさ。
その後、ミツルギの屋敷を出たリオンはカガリの下へと向かう。なぜか彼女の呼び出しを食らったのだ。
「——————いろいろお互いに忙しいはずだと思うけれど?」
連邦軍の動向を注視するのはお互いの役目だ。なのに、この別荘で過ごす時間はないはずなのだと彼は考えていた。
「———————私が何も知らない、無知なままの令嬢でいられると思うか?」
何かを抑えつけるような、能面な表情でその言葉を言い放ったのだ。
「—————カガリはいろいろ知り始めたばかりだ。これからだ」
聡い女性であることは十分認識していた。しかし、リオンは心の中で動揺した。証拠はなく、完全のはずだ。なのに、彼女の向ける視線は真実を知っているぞと言わんばかりのものだ。
「———————私に背負わせてくれないのか? 私は、まだ努力が……まだ力が足りないのか?」
震える声で、カガリはリオンに質問してきたのだ。敢えて何も言わない。カガリもわかっているのだろう。どこで聞き耳を立てているものがいるか分からない。だから、敢えて内容を伏せて質問するのだ。
「—————それが必要だと思ったから。そして最善だと思ったから。いいんだ、未来を動かす存在は、ウィンスレット嬢のような、こちら側を知らない存在のほうがいい。最初のうちはな」
理不尽な局面に直面することもあるだろう。その時、頼りになる人材は残せた。育てたつもりだ。一緒に悩めばいい。彼女が悩むのはいい傾向なのだから。
「——————ミナは、このことを知っているのか? いや、ミナが、お前と——————」
察しが良すぎるカガリは、サハクの内情をほぼ推察で当てて見せた。何か彼女の中で推論がいくつかあったのだろう。だから、そのことも聞かない。
女性の勘というのは鋭いとリオンは感じずにはいられない。
「—————私は、本当にお前の隣に立てているのか?」
ミナに対してコンプレックスを抱いてしまうカガリ。共通の裏の仕事を請け負い、その秘密を共有する存在。彼女は疎外感を感じていたのだ。
「———————あのプラントの歌姫だって、お前のことを—————」
分からないはずがない。彼を慕う人間は多いのだ。そして、彼は愚鈍な存在ではなく、それを理解する頭脳は持っている。都合よく、分からないという在り方は似合わない。
「——————確かに、好意を抱いている。彼女には感謝しかない。そして、彼女が俺に好意以上のものを持っていることも」
リオンは初めて、恋愛について推論を立てていく羽目になっていた。恋愛というものに興味はなかった。しかし、人と人とが分かり合う過程で、そのことについて考えさせる事柄がいくつもあった。
決着をつける必要が、区切りをつける必要があった。
「——————男にとって、嬉しいものだという。聖女のような心を持つ彼女が、純粋に好意を抱いてくれることは嬉しい。しかし、」
一旦言葉を切るリオン。
「俺が彼女の想いに応える未来はない。それは絶対だ」
冷徹な真実がさらけ出された。その時のリオンはカガリに勝るほど能面な表情になっており、その雰囲気はカガリを絶句させた。
「——————彼女も不幸だった。極限状態の中で、男性との交流が少なかった。命の恩人、俺の在り方に感化した。もしくは依存した————嬉しいよ、その気持ちはありがたい」
だが、とリオンは付け加える。
—————俺の生き方は見習わないほうがいい。他ならぬ、俺が熟知している
その時だけ、リオンは妙に笑顔だった。いや、それは悲しさを隠した寂しい笑みだった。カガリには、わかる。自分についていけば破滅すると、彼は考えているのだろう。
羅刹の道を往く彼についていけば、彼女は途中でその歩みから引き離されるだろう。その途中で命を落とすかもしれない。
「そしてカガリ。お前もだ。いい男を見つけろ。俺なんかに気を止めておくと、不意に死ぬかもしれないぞ」
報いをいつ受けるか分からない、と。しかし、リオンはカガリが片腕を上げて、張り手の態勢に入ったことを見て驚いた。
「——————ッ!!」
訓練された性なのか、リオンは難なく彼女の手首をつかみ、寸前で張り手を止めてしまう。一応、ここは受けるべき瞬間だったのかもしれない。しかし、リオンにはできなかった。
気軽に誰かに触らせるという行為が出来なかったのかもしれない。
「——————お前は、私の臣下だ。お前の命は私のものだ。だから、好きに扱ってもいいというわけだ」
顔を赤くして、カガリはネガティブな発言を繰り返す残念な男に無理やりな道理を押し通そうとする。
握られてしまった手首は無闇に動かさない。白兵戦で彼に勝てるとは考えていない。むしろ、握られているからこそ、彼をわかるような、理解できるような気がしてならない。
しかし、自分は主なのだ。だから、少しぐらいわがままを許してほしい。
「おい、それ奴隷と変わらない—————」
残念な青年が何かを言っているが、彼女は止まらない。
「お前には私が道を間違えた時、張り手をする大事な役目があるんだ。私にそれをしていいのは、私を主と認めたモノだけなんだからな!!」
息が荒くなるカガリ。残った腕でリオンの胸に手を当てて、突進してきたのだ。
「お、おい!!」
気が動転するリオン。いつもの彼女らしくない、というよりこの無鉄砲さは幼少のころに通じるものがある。
「私を傷つけていいのは、お前だけなんだからな!」
自信満々に彼女は言い放つが、どう考えてもおかしい。どうやら、こちらも男性との交流が少なすぎたのかと自覚するリオン。
歌姫と50歩100歩であるということはよくわかった。よくわかってしまった。
「———————え、いやぁ、うん—————その、どう……すれば、いいのかな」
だから、リオンの対応も生暖かいものになるという。
「———————っ!! わ、忘れろ!! 今のは忘れろぉぉ!!」
赤面し、リオンの胸に顔を隠すカガリ。とはいえ、リオンとしてもつらいものがある。
幼少の頃より慕っていた大洋の如き少女。
常に隣で日常を過ごしてきた存在。
先ほどの無防備としか言いようの無い発言の数々。
—————俺以外の存在に少し気を許せば、襲われるんじゃないのか?
何となく将来が不安になるリオンだった。
「——————忘れてもいいが、あの言葉、なかったことにしていいのか?」
囁くようにリオンは彼女を試すことにした。彼は臆病なのだ。このまま理性を放棄していいのかどうか色々とリサーチをしたいのだ。
ミナの言う通り、彼女は臆するのか、それとも違う未来を選び取るのか。
「そ、それは——————」
言い淀むカガリ。先ほどのあれは、偽りのない本音だった。他の女性にとられたくない。その一心だった彼女は、恥も外聞も気にせずエゴに走ったのだから。
数分間、カガリはリオンの胸の中で悶えていた。言葉にならない声をあげ、悶々としており、同時にリオンの鋼のような理性も腐食されていく。
「~~~~!!!!!」
まだ唸るカガリ。いい加減決めればいいのにと、リオンはなる様になれと思うようになっていた。
そして————————
「——————わ——————な」
か細い声で、カガリは囁いた。しかし、何を言っているのか聞き取れない。リオンは察しがいいので気づいているかもしれないが、敢えてリオンは彼女じらすことにした。
—————ほんとうに、おまえはおもしろいやつだ
「—————どうなんだ、カガリ」
自分でも酷い男を演じていると思うリオン。多少粘っていた理性が、ついにさび付き始めた。
—————いかんな、りせいがこわれてきたか
冷静なリオン。冷静に理性が壊れる瞬間が来ている。自覚しているくせに言動が変わらないのは、もはや手遅れなほどに壊れている証拠なのだろうか。
「わ、忘れるな!! 忘れるなといったんだ!! お前は、私のもので!! 私はもう、お前の————むぐっ」
最後まで言わせてもらえなかったカガリ。口を完全に防がれ、近場のソファーに押し倒されてしまう。
「な、なな………ななな————っ!?」
言葉が完全に崩壊しているカガリ。あの理性的で、少し意地悪なリオンが、理解の範疇を超えた行動をとっている。そして、いつも見ているはずの真剣な瞳、もとい肝の座った目で彼女を真っ直ぐ見つめている。
「据え膳食わぬは男の恥、とは東洋の諺だが—————本当に、よくできた言葉だと思うよ」
今まで見たことのある笑顔の中で、一番意地悪なものだったと思ったカガリ。眼の光が完全に消えている。どうやら、予想以上にカガリの言葉で理性を溶かされたらしい。
「———————本当に、俺みたいな羅刹を飼うつもりなのか? 俺は、お前の心に寄り沿う存在ではないぞ」
しかし、寸前で理性を取り戻したリオン。しかし、顔面すれすれで、どちらかが動けば触れてしまいそうな距離だ。
—————馬鹿か俺は、何をしている。何をしているのだ!!
内心とてもてんぱっているリオン。
「——————いいよ」
声高い声で、カガリはリオンを肯定し、逆にリオンの口を塞いでしまう。
「———!!!!」
そしてリオンもかつて無いほどに混乱してしまう。寸前で理性が働いたリオンと、理性を完全に放棄したカガリ。
放棄することを理性によって肯定してしまったのだ。そこがリオンとカガリの違いなのだ。
「私は、私はいつも————待ってた お前が、私を奪ってくれることを」
しかし、その眼だけは冷静だった。リオンを信じるその心だけは、その心があるからこそ、彼女はこんな時でさえ美しかった。
いつだって、リオン・フラガが伸ばし続けた太陽であり続けているのだ。
「こんな私、他の奴らには見せられない—————リオンの全てが欲しい。私の隣に、居続けてほしいんだ」
ミナの予測は外れた。いや、彼女がカガリの心を悲しませるはずがない。きっとこの未来を悟っていたのだろう。
オーブにつなげる鎖としてリオンを縛り、カガリの想いを成就させる手段として、一役買ったつもりなのだろう。もしかすれば、ミナはあらかじめカガリに真実を言っていたのかもしれない。
リオンを待ち続ける乙女の目線は、如何に最強と言えど、抗うのは難しかった。
その瞬間、リオンの中にいた天使と悪魔が囁いてきたのだ。
—————彼女の心を守る為に、覚悟を決めたほうがいい
————据え膳食わぬは男の恥、のはずだ。お前も、彼女を欲していただろう?
—————いい加減お前も墓場というものに埋められるべきだ。私のようにな
約一名何か違うモノが囁いてきたが、結末は大して変わらないのでは、とリオンは思いながら、理性によって彼女を組み伏せる決意をしたのだった。
激動の時代の終焉に宿ることになる、新たな未来。
その片割れは、まだ己に課せられた数奇な運命を知らない。
というわけで、リオン君とカガリは結ばれました。
そして、息子に難業フラグが壮大に立てられました。まだ名前も決まっていないのに、彼に劣らない困難が祝福してくれるでしょう。
ネタバレですが、この作品はディスティニーへは繋がりません。つながったとしても、ヘイトが溜まるだけだと判断しました。
鬼神と化したキラ君が不殺をするはずがないので、初戦でミネルバが沈みます。
ブルコスの残りカスは戦後に根絶される予定です。ジブリールがこの世界で表舞台に立てるとは思えませんし。
アスランは原作の流れからすれば、影武者の時点で地雷です。というより、ラクスの命が危ない。
理由は、プラントに残りそうなので、殺される可能性が高いからです。
プラントと関係構築を望んだオーブはラクスの一件で大激怒し、彼らを躊躇いなく討つでしょう。
デュランダルさんが同じ動きをするだけで、オーブの地雷が即発動するので、すぐ終わるというのが実情なのです。
続編のフラグのシンボルともいえるリオンの子供の存在については、活動報告にて説明をさせていただきます。