異世界転生でメタルギアというチートは大丈夫か?   作:コレクトマン

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「スネーク、VR訓練で敵に見つからずに無事にエリアを通過しろ」

「ライデン、完全ステルスはまだ早いと思うのだが……」

「関係ない。………やれ」

「……勘弁してくれ」

〈ボス、どんな時でも諦めずに。“諦めたらそこで試合終了”です〉

「ヴェスタ、どっかのアニメのセリフを有用するな」

「メタるな。……第二話、始まるぞ」




サバイバルは危険を伴うがこれは予想外である 前編 

 

 

俺は今現在、大変に危機的な状況に置かれている。一人のエルフの少女を庇いながらサバイバルナイフを片手にエルフの少女を奪わんとする傭兵達と戦闘に入っている。何故そうなったのか、少し時を遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガレス歴579年

 

 

俺はライデンの指導の下、最初の訓練としてVRスニーキング訓練を行った。難易度はBIGBOSSで敵に見つかったら即任務失敗である為に俺は何度も見つかってはライデンにどやされた。それを1年間訓練を続けた結果、完全ステルスを50回中45回成し遂げるというレベルまで成長した。そして次の訓練は現地調達訓練を兼ねたジャングルでの一週間サバイバルを行うのであった。そのためにサバイバルナイフと野戦服を装備して必要な物は其々ポーチの中に入れている。…なおこのサバイバル訓練では銃器の使用が禁じられているので持っていけなかった。元々俺は生前の頃、陸上自衛隊として過ごしてきたのでこの手のものは俺の十八番だ。取り敢えずポーチには水源を確保する為にペットボトルで作った俺お手製携帯式簡易ろ過装置とゴムに縄を入れる。そして腰には水が入った水筒に空の水筒を一本ずつ装備する。最後にサバイバル中に負傷などした時の治療用のアイテムと薬物をポーチの中に入れる。因みにサバイバルナイフはMGS4のスタンナイフを使用している。そのスタンナイフを右肩のナイフポケットに収納してヘリポートに向かう。ヘリポートではライデンがUH-60ブラックホークのカスタム機の搭乗席に乗って待っていた。

 

 

「スネーク、サバイバル訓練の前に先にこれを渡しておく」

 

 

そう言ってライデンは無線機とフルトン回収装置、MGS5に出てくる情報端末『iDROID』が渡された。これ一つあればマップ確認とマーカーポイントを指定出来る故に開発プラントで開発状況を確認する事が出来てetc…といった感じ色々と便利な端末なのである。

 

 

「フルトンにiDROIDか…」

 

「あぁ…必要な物は確かに渡した。ヘリに乗れ、このままドーヴァ帝国領の密林地帯に向かう」

 

 

今回のサバイバル訓練の内容は、敵領土内で出来るだけ敵に見つからず如何に密林地帯で一週間の間SURVIVE(生存)出来るかが肝となる。ヘリに乗った俺は、そのまま目的の密林地帯の近くまでヘリに運んで貰うのであった。

 

 

そして目的の密林地帯に近づくとヘリは密林地帯近くで降下し、俺が降りられる所まで降下した後に俺はヘリから降りてそのまま密林地帯に侵入するのであった。俺はある程度密林の中を歩いていると無線機からCALL(通信)が入ってきた。俺は無線機の周波数を合わせてその通信をつなげる。

 

 

『スネーク、聞こえるか?』

 

「あぁ、聞こえる。周波数も問題なく正常だ」

 

『そうか。よしっ…これより密林地帯でのサバイバル訓練を行う。スネーク、お前はここ一週間の間この密林地帯で生存してもらう。水と食料、武器などは密林地帯で現地調達してもらう。そこは盗賊や帝国兵士がたまに巡回することがある。なるべく敵に見つからない様にしろ。もし如何しても排除せざるおえない場合は現地調達した物で対応しろ』

 

「分かった。……だがもし、現地調達してない時に敵を捕捉した場合は?」

 

『祈れっ』

 

「何にだ………」

 

『後、一週間経った時にはスネークの端末に回収地点(リカバリーポイント)を表示させて、そこにヘリを向かわせる。それともし緊急時の時には周波数を148.50に合わせろ。直ぐにヘリを送らせる。俺からは以上だ。………一週間後にまた合おう』

 

 

ライデンからの通信を皮切りに密林地帯一週間サバイバル生活が開始されたのであったのだ。この時の俺は水を確保する為に密林の中で獣道を探した。ある程度歩いていると獣道を発見してそのまま獣道を辿っていくと湖を発見した。そして俺はポーチの中から簡易ろ過装置を取り出してそのろ過装置に湖の水を入れて少し待つとろ過された水が少しずつ溢れ出てきた。俺はそのろ過された水を手のひらに集めてその水を飲む。前世の経験がここで蘇ったのか、無事にろ過されている事が飲んだ事で確信した。食料に関してはこの密林の中で俺がよく知る果実が少なからず実っていた。他には野生の動物達もいた。特に動物に関しては、気配を殺してある程度接近したのちにナイフで頭を突き刺してその動物の命を終わらせた。そしてその動物を解体して食料と動物の毛皮を入手するした。因みにこのスタンナイフの刃は血が滲みにくい加工を施されているので水でさっと洗う事で血を直ぐに洗い落とせるのだ。寝床を確保する為に無人の洞窟などを探していると滝の音が聞こえたのでその音のする方向へ向かうと滝が発見した。その滝の裏側をよく見てみると天然の洞窟があった。俺はそこを拠点として無事に寝床を確保した。サバイバル初日はまずまずといった成果で一日を終わらした俺は、先ほど入手した動物の毛皮で敷き布団風簡易ベットや明日の狩猟用の罠を作り、そのまま就寝した。

 

 

二日目………

 

 

朝になって俺は滝から流れる水をろ過装置に入れて飲み水になるまで空の水筒の口に差し込んでろ過されるの待っている間、食料と材料を確保する為に拠点から離れる。ある程度歩いて昨日作った罠を設置していると野生の熊を発見した。俺は熊に己の存在に気づかれない様背後に回り、スタンナイフを引き抜いてそのまま駆け出した。駆け出した足音に反応したのか熊は後ろを振り向こうとするが一歩遅かった。俺を目視した時にはスタンナイフがその熊の頭に突き刺さり、そのままスタンナイフから高電圧が発して熊の脳を焼き、そのまま力尽きてこの世から去った。そして俺は、その熊を解体して熊の毛皮と熊肉という大成果を得るのであった。さらに少し歩くと何かしらの足音が聞こえたのでそこらにある草むらの中に隠れる。野戦服がリーフ迷彩だったので足音の主に気づかれずにやり過ごすことが出来た。通り過ぎた足音の主を確認すると動物の皮で作られた毛皮の防具を着た男が二人いた。装備からして野盗の類と判明した。その野盗の装備の中で弓が確認された。あれはこのサバイバルにとって貴重な遠距離用の武器だ。なのであの弓と矢を拝借する為にその野盗達の後を追った。野盗の後を追って数十分、すると野盗の一人は用を済ませたいのか一人を置いて茂みの中に入った。俺はこの機を逃さず一人となった野盗に気づかれぬ様背後にひっそりと近づいた。

 

 

「……ったくよー、今回はあんまり良い収穫はねえな。女にもありつけねえし、酒や食料すら手に入らねえときた。はぁー、今日はついてね……」

 

 

………何やら愚痴をこぼしている様だが関係ない。俺は昨日狩猟した動物のグリル兼陽動用の囮を野盗に当てない様に野盗の真横に向かって投擲する。………空腹状態の敵にとっては食い物は神様の恵み物かもしれないな。

 

 

「ん…何の音だ?おっ!食い物だ!」

 

(……チャンス!)

 

「んあ?……ブホォッ!?」

 

 

そして俺は野盗が囮の方に目がいっている隙に左手でスタンナイフを抜き、CQCで野盗の右手を掴んだと同時にスタンナイフの峰部分で野盗の首元に当てると同時にそのまま野盗を流すかの様に地面に叩き込む。その衝撃で野盗は一発で気絶した様だ。その隙に弓と矢が入った矢筒だけを拝借してその場から離れた。囮にしたグリルの方はそのままにしておく事にした。思わぬ収穫を得た俺は直ぐに拠点に帰投した。

 

 

そして拠点についた俺は先ほど拝借した弓の状態を確認した。

 

 

「フム……鉄製の弓か、状態はそこそこ良いと言った方か。弓の弦もまだ持つな………」

 

 

弓の状態を確認した後に弓の試し射りを行う為に拠点から出ると滝の音とは違う水しぶきの音が響いた。

 

 

「……音?確認するか」

 

 

俺はその音が気になったので試し射りからその音の正体を確認する為にその音の方に向かうのであった。その場所にたどり着くとムチか何によって身体が傷だらけの金髪の少女が下半身が川の水に浸かりながら倒れていた。服装はボロボロの布で作られた簡易な服を着ていた。そして俺はその少女の耳をよく見てみると普通の人の耳長さが倍で尖っているのを確認するとある種族であることが判明した。

 

 

「……エルフか。それも、奴隷の」

 

 

俺は倒れているエルフの少女の脈を確認する為に少女を一旦川から引き上げようとした時に少女の顔を見て一瞬頭の脳裏である人物がフラッシュバックしてきた。

 

 

その人物の容姿はエルフの少女のと瓜二つで、メタルギアZEKEを操縦してBIGBOSSを図ろうとした女スパイ。しかしBIGBOSSに敗れ、そのまま海に落ちて消息を断つのだった。だが、事実上その少女はまだ生きていたのだ。カリブ海洋上を漂流中にベリーズの漁師に救助され、キューバ南端グアンタナモの米軍の収容キャンプで尋問を受ける。CIPHERにより二重スパイの嫌疑を掛けられており、救出のためにマザーベースにいたある少年が向かうが失敗、二人を救助する為にBIGBOSSが潜入することになる。 少年の弁から死亡したと思われていたが、収容所内で生存しており、救助に成功する。 だがその体内にはスカルフェイスによってトラップのための爆弾が仕掛けられていた。帰還中のヘリ内で少年が少女の異変に気付き、同乗していた衛生兵により体内の爆弾は摘出されたかのように思えたが、実はもう一つの爆弾が仕掛けられており、それを知っていた少女はボス達を救うためにヘリから飛び降りて、爆炎の中に消えていった。いや、死亡したと言うべきであろう。 その爆弾によってこの世を去った少女の名は『パス・オルテガ・アンドラーデ』。齢17歳で亡くなった悲しき少女である。

 

 

「………パス?いやっ違う。彼女はもう………」

 

 

俺はあくまでパスと瓜二つの人物だという事に分かっていたのだが、戸惑いを隠せないでいた。多少の戸惑いを抱きながらもエルフの少女の脈を確認した。脈は動いているが衰弱している事には変わりはなかった。

 

 

「……とにかく、この少女を一旦拠点に戻って応急処置しないと!」

 

 

そして俺はそのエルフの少女を抱きかかえて急いで拠点に戻った。拠点に戻った後に症状を簡易ベットに寝かした後に俺は野戦服の上半着を脱いで少女の上に毛布の様に掛ける。その後俺は、無線機に周波数を緊急時用の周波に合わせて通信を入れる。

 

 

「こちらスネーク。ライデン、聞こえるか?」

 

『どうしたっスネーク?帝国兵士にでも見つかったのか?』

 

「そうじゃない!サバイバル中に衰弱したエルフの少女を発見した。今は拠点の簡易ベットで少女を寝かしたが現状の物じゃ少女の容態を改善することができない!」

 

『何だって!……分かった。だが直ぐにヘリを送ることが出来ない』

 

「どうして?」

 

『ちょうど今日がヘリのオーバーホールの日だったんだ。明日にはヘリをそちらに向かわせる。それまでその少女を看病と治療を行なってくれ』

 

「……了解した」

 

 

この時に限って運悪く、ヘリはオーバーホール中との事だった。明日にはオーバーホールを終えたヘリが回収しに来るらしいので俺は少女の介護を行うのであった。少女の容態は主に外傷による傷や短時間とはいえ川に浸っていた為か発熱が酷かった。俺は少女の応急処置を行う為に治療を行うのであった。

 

 

治療を始めてから数時間が経った。少女の容体は一時的に安定した。……あくまで一時的なので油断はできない。そして俺は少女が起きた時の為に熊の毛皮を加工して簡易毛布を作り上げる。そして加工した毛皮の毛布を上半着の野戦服と入れ替える様に被せた。その次に熊肉を加工された木の串に刺して焚き火に当てながら調理していった。焚き火から“パチッ”と音を立てながら熊肉を焼いていると先程まで気を失っていた少女が目を覚ました。

 

 

「う……うん………?此処は………何処?」

 

「ん……目を覚ましたか?」

 

「え………?ヒッ!?い……嫌っ……来ないで………!」

 

 

目を覚ました少女は俺を目視した途端、恐怖の対象が近くにいるかの様に酷く怯えていた。………ドーヴァ帝国の亜人差別や奴隷としての扱いがここまで酷いとは流石の俺でも予想外だった。何とか少女を落ち着かせる様に説得を試みる。

 

 

「待て、落ち着け。俺はドーヴァの人間じゃない。俺はマナカの人間だ」

 

「マナカ……?………本当?」

 

「あぁ、今はちょっと訳ありでこのドーヴァ帝国領土内に不法入国してサバイバル生活している時に君を見つけたんだ」

 

 

俺がマナカ共和国の人間だという事を少女に説明したことで多少落ち着いた様だ。俺が不法入国してサバイバル生活していることは少女にとってどうでもよかったそうだ。

 

 

「……ごめんなさい。私……今までドーヴァの人達に酷い仕打ちを受けていたからあまり人を信じられなくて……逃げてきたの」

 

「そうか………」

 

 

取り敢えず少女の気持ちが落ち着いたことを確認した後、先ほど焼いていた熊肉を確認した。一部が焦げ付いていたが、ちゃんと焼けていることを確認するとスタンナイフを使ってバショウ科の葉に似た葉の上で熊肉のグリルを一口サイズまでカットした後に少女に葉っぱごと手渡す。

 

 

「あの…これは?」

 

「熊肉を焼いたグリルだ。まだ熱いと思うから火傷には気をつけろ」

 

「あっはい。あの……ありがとう………ございます」

 

 

少女から礼を言われた後に何かと安堵する俺がいる。おそらく俺は唯の偽善者なのかもれない。俺はBIGBOSSでもヴェノム・スネークでもない、俺は俺でしかない。そう考えながらも少女の礼に答えながらも出来上がった熊肉のグリルを食した。味に関して一言いうなら“もっと食わせろ!”と言うくらいに美味だった。

 

 

少女の看病と食事を終えた後には既に外は夜中になっていた。俺は少女からあることを聞き出した。

 

 

「なぁ、今更かもしれないが名前を聞いてもいいか?俺はリョウ、リョウ・スネーク。スネークと呼んでくれ君は?」

 

「………私はシャーリス。シャーリス=プラント」

 

「シャーリス………いい名だ」

 

「そう……かしら?」

 

「ああ、親からもらった名は良いものだ。俺の場合は………」

 

 

エルフの少女ことシャーリスは俺の名前について聞きたそうな感じをしていた。

 

 

「貴方の場合……?スネークさんの名はご両親から貰ったのではないのですか?」

 

「いやっ俺の場合は赤児の時から両親の顔すら知らず捨てられていたんだ。その捨てられた所に偶然一人の傭兵が俺を拾ってくれたんだ。後の義理の父親何だがな」

 

 

それを聞いたシャーリスは一瞬に青ざめた。奴隷生活が長かった為かすぐに謝罪してきた。

 

 

「ご……ごめんなさい!私、つい無神経で……」

 

「いやっもう慣れたから大丈夫だ。それよりももう夜だ。明日には俺の仲間が迎えにくる。その時に君もそこに連れて行く」

 

「は……はい。その……何処へですか?」

 

「俺たちにとって最後の居場所。天国の外側(アウター・ヘブン)さ」

 

 

シャーリスのような過酷な運命にあってきた子はこの世で沢山いるだろう。だからこそなのか俺はシャーリスを俺たちの家へ連れて行こうと思ったのだろうか。もしそうだとしたら俺はとんでもなく最低な偽善者だな。これじゃBIGBOSSやソリッド・スネークに殺されそうだ。そして俺たちは明日に備えて就寝するのであった。

 

 

同時刻、ドーヴァ帝国街“ヴォルフ”

 

 

ドーヴァ帝国街“ヴォルフ”である奴隷商人が己が持つ店内で傭兵達を集めてあることを説明しようとした。

 

 

「傭兵諸君、儂の依頼を受けて感謝する。依頼内容はギルドに貼ってあった依頼書に書いてあった通りじゃ。うちの商品が儂の目を盗んで勝手に逃げ出しおった。そこでだ、お前さん達傭兵に依頼じゃ。儂の商品であるエルフの小娘を儂の所に連れ戻してくれ。無事にその小娘を連れ戻した者には、その逃げ出した奴隷をタダでくれてやろう!」

 

 

奴隷商人から連れ戻したエルフの少女をタダでくれると傭兵達に伝えたら傭兵達の指揮は向上し、やる気が上がるのであった。

 

 

「無論、早い者勝ちじゃ。エルフの小娘を先に見つけた者とするからのう。おそらくはグラーヴェ・ジャングルに逃げ込んだ可能性が高い。何せ彼処は隠れる場所としては打って付けの場所じゃ。儂からは以上じゃ、それじゃ頼んだぞ!」

 

 

奴隷商人の説明が終わるや否や傭兵達はエルフの少女が逃げたと思われるグラーヴェ・ジャングルに向かうのであった。その場所こそスネークが今サバイバル生活を送っている場所でもあったのだ。

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