異世界転生でメタルギアというチートは大丈夫か? 作:コレクトマン
「サバイバル訓練が中止になった以上、その差を埋める為に必要以上にあげておいた」
「そうか……本当に勘弁してくれ」
「それと神からお前の特典のことで何かしらのミスが発見された」
「ミス?どういうことだ?」
「それも含めて話す。……第四話始まるぞ」
サバイバル訓練が中止となってから一ヶ月が経った。エルフの少女ことシャーリスは、マザーベースの医療班の治療により衰弱していた身体は無事に回復していった。そして俺とライデンは司令部内のブリーフィングルームでマザーベースの
「スネーク、端末でスタッフの数を確認したかも知れんが一応言っておきたいことがある」
「あぁ…分かっている。このマザーベースにはスタッフが足りない。全班を合わせても60にも満たない」
そう、それは人材不足である。マザーベースの甲板数は動物保護と隔離プラットフォームを除いて計28個の甲板が作られている為に約700人まで人材を収納することが出来る。しかし今のマザーベースはその人材の人数が足らずに人材不足に陥っているのである。司令部と警備、戦闘班だけで数えると計15人しかおらず、他の班は10人ずつしかいなく、全体を含めるとマザーベースには計55人しかいないのである。
「スネーク、ここは一旦フルトン回収や仕事を求める傭兵らを勧誘してスタッフを増やそう」
「そうだな、だがドーヴァ領以外の傭兵にしてくれ。亜人に対して敵意剥き出しの奴をここには置けない」
「そのつもりだ。マナカやギリスには悪いが、俺たちが活動出来る為に兵士を頂くとしよう。スネーク、良い人材を見つけたら敵に見つからずにフルトン回収をしてくれ」
「あぁ…分かってる」
マザーベースの人材確保の為に俺は装備を整える為にブリーフィングルームを後にするのであった。今回の人材確保においてセカンダリ武器はスターム・ルガーMarkⅡをベースに開発された麻酔銃“WU SILENT PISTOL”とプライマリ武器はFN FNCをベースに開発された
ヘリポートに着くと車椅子に座っているシャーリスとその車椅子を押す女性医療スタッフに俺が来るのを待っていたライデンの姿があった。
「む…来たか、スネーク」
「あっスネークさん!」
「ライデン、それにシャーリス?もう脚は良いのか?」
「ううん。此処のお医者さんに無理言って此処まで車椅子?という物で運んで貰ったの」
「正確には押して貰ったと言うべきかしら。あっ…お疲れ様ですっボス!」
医療スタッフが俺に敬礼を送ると同時に俺も敬礼で返す。これが全スタッフ達の俺に会った時の日常だそうだ。…今思い返せば、シャーリスをマザーベースに連れて帰って来たと同時に医療班のスタッフ達にシャーリスを預けてから三日が経った時にシャーリスが目を覚まして、今の現状と俺が此処の
「あぁご苦労。俺は今から此処の組織の増員の為に仲間を集めに行くところだが……ライデンは俺を見送りに来たのか?」
「大体はそうだが、お前が仲間を集めに行っている間俺はマナカの港町で募集広告を回してスタッフの確保を行う」
ライデンから別の方法でスタッフの確保を行うことを聞いた俺はヘリに乗り込んで人材確保の為に手始めとしてマナカ共和国領土にいる兵士を回収しに行くのであった。ヘリが離陸する際にシャーリスは右手で俺に向けてVサインのピースを見せた。…あのサインを教えたのは医療スタッフ達かな?とりあえず俺はシャーリスに左手でピースを見せて俺は人材確保の為にマザーベースを後にした。
ヘリでマザーベースから離れてから数分………俺は端末を取り出してマップを開いてマナカ領とギリス領の中間を位置する城郭都市“アダムス”から2km離れた平原地点に着陸する様にトリスタンに指示を出す。アダムスは十年前にマナカとギリスがドーヴァ帝国に対抗するという共通の目的で同盟の証としてこの城郭都市アダムスが築かれたのだ。目標地点にヘリで運んでもらった後にヘリのドアを開けてヘリが降下して俺が降りても大丈夫な高度まで待機した。そしてその高度に達したのを確認したのちにヘリから飛び降りてスタッフ確保を行うのであった。
『どうかお気を付けて、ボス』
「あぁ…そっちもな」
俺が降りたこと確認したトリスタンはヘリを上昇させて一旦マザーベースで燃料補給のために一時帰還する。そして俺は端末を取り出してマップを再び確認する。今現在いる平原から北東の方角に共和国軍か王国軍の何方かが設営した前哨基地がマップに映し出されている。俺は其処で人材を確保する為にその前哨基地に潜入する為に下調べをする為に前哨基地を見渡せるの場所まで向かうのであった。前哨基地を見渡せる所まで辿り着いた俺はアナライザー機能を搭載した双眼鏡で前哨基地を巡回する兵士達を目視する。因みに分かったことがあるとすれば此処の兵士達はギリスの兵士達である事が分かったのであった。アナライザー機能でその兵士の能力を割り出す。目視した処兵士達の内一人が優秀な人材であることが判明した。
「戦闘向きのエルフの男性が二人、開発向きの人間とドワーフの男性が一人ずつ。そして特殊技能持ちのエルフの姉妹が二人か………男性はともかく、女性相手だとやり難いのは確かだな」
あくまで人材確保の為に非殺傷行動で行うので問題はないのだが、前世だったら誘拐犯で警察に逮捕されるかもしれなかったなと思う俺がいた。そんなことを考えながらも俺は敵前哨基地に潜入するのであった。
スニーキングスーツのオクトカム機能で草むらの色と同化してカムフラージュ率を上げながらホフク移動していると前哨基地の外でレザーアーマーを装着した目当ての兵士がいた。しかしその兵士の手にはマスケットと呼ばれる銃が所持していたのだ。俺は一瞬戸惑いもしたが此処は異世界である分マスケットが早期に開発されていてもおかしくはなかった。マスケットの存在を確認できなかったあたり諜報班の人手不足があって確認が遅れたと思う。…早めに人材を確保して練度を上げなければならないな。その目当ての兵士に麻酔銃の銃口を頭に向けて引き金を引くと銃口から麻酔弾が発射され、その麻酔弾はそのまま兵士の頭に突き刺さった。
「…?今何か刺さっ…た……様………Zzz」
兵士は麻酔弾の麻酔薬で眠りについたのを確認した俺はすぐに回収せず他に兵士がいないか確認すると、他の所を巡回していた兵士が麻酔銃で眠れされた兵士を発見する。
「おいっどうした!」
兵士が眠らされている兵士の元に駆けつけて様子を確認した。俺はその隙を逃さずその駆けつけた兵士の頭に麻酔銃を向けて眠らされている兵士を起こされる前に引き金を引いて起こそうとする兵士の頭に当てる。
「ん?何だ…急に……眠気………が………Zzz」
二人を眠らせたのを確認した後に俺は眠らせた二人を前哨基地内の兵士にバレないよう一人ずつ少し遠く運んだ。その後、眠らせた兵士を起こそうとした兵士をアナライザーで確認すると拠点開発に特化していることが判明した。そして俺は二人の兵士の後ろ越しにフックを引っ掛けてそのままフルトン用の気球を飛ばす。一応死亡事故が起きないように気球は小さめになっている。小さめとはいえ人を空に飛ばせるほどのパワー?がある為に回収が楽になった。そして最後にワイヤーを少し長めにしてある。気球が100mまで到達するとフックに引っ掛けられた兵士は宙に浮かんでそのまま50mまで飛ばされ、上昇していった。そして二人目の兵士にも取り付けて気球を飛ばすと眠っていた兵士が目を覚ました。
「……ん?此処は…どこだ?」
「おはようさん、兵士殿。そして逝ってらっしゃい」
「むっ!貴様、何者…アァァァアアア!?」
兵士は俺に何者かを聞き出そうとしたが、そのままフルトンで空中に飛ばされるのであった。そしてフルトンを回収するのはトリスタンとは別のヘリのパイロットで、TACネームは“パーシヴァル”と呼ばれる者がヘリの機首左下部にV字に開く回収用アームを装備したヘリでアームを伸ばしてワイヤーを回収用アームで挟み、アームを縮ませてヘリのドアの方に回転し、パーシヴァルのヘリに乗り込んでいる回収班が気球を掴みだしてそのままヘリの中に入れて気球からワイヤーを外し、ワイヤーを専用の巻き取り装置に引っ掛けてワイヤーを巻き取り、俺にワイヤーフックを取り付けられた兵士を回収するのであった。二人目の兵士も同じ方法だった為同様である。
『こちらパーシヴァル、無事にフルトンを回収し兵士をヘリに収容した。この調子で頼みますボス』
「あぁ…そっちも哨戒している竜騎兵に注意しろ」
『了解です!』
…言い忘れていたがこの世界にはドラゴンが実在する為、ワイバーンに乗る竜騎兵がギリス王国に存在する。話を戻して俺は今のペースを維持しつつ気配を消して前哨基地に再び潜入し、次々とフルトン回収していった。そして残るエルフの姉妹は外の巡回に向かった為かこの基地にはいなかった。しばらく待っているとエルフの姉妹が巡回を終えて戻ってきた。姉妹は基地内のある一室に入ると基地内を徘徊していた兵士達が突然と姿を消したことに気づいたのか、かなり警戒していた。
「お姉ちゃん、これって……」
「うん…此処の人達の気配が全くない。此処にやってくるオークやオーガと戦闘になった形跡がないわ。……かといって帝国や法国の者がやったとは思えないわ。ルーナ、警戒しながら此処から離れるわよ」
「分かったわ、お姉ちゃん」
エルフの姉妹は警戒しながらも前哨基地から離れる為にドアを開けると“カチンッ”と金属の擦りあいの音がなった。
「…ッ!トラップ!?」
エルフの長女がトラップと判断したのか
「…あれ、何も起きない?………っ!?」
すると扉の左下置かれた筒の様な物から水色のガスが漏れ出して、そのガスはエルフの姉妹に覆った。
「これは…眠気を……起こす……ガ…ス………Zzz」
「お姉ちゃん……何だか眠い………よ………Zzz」
エルフの姉妹は覆った水色のガスを吸ってしまった影響で眠りについたのであった。何故こうなったのかというと1分前………
俺はエルフの姉妹がある一室に入ったことを確認した後に向かい側の扉の右下に睡眠グレネードが倒れない様に設置し、そのグレネードの安全ピンに紐を結び付けてその紐をドアに貼り付けた後にそこら辺にあった人が入れる位の木箱に入り込んで即席トラップドアが掛かるまで待機した。そしてエルフの長女がドアが開かれて睡眠グレネードの安全ピンが外れた。するとエルフの長女が何かしらの魔法陣を目の前に展開するが何も起きなかった。…俺の感ではアレはおそらく魔法による罠を解除する魔法陣かも知れない。…だが俺が仕掛けた簡易式罠は魔法とは無縁の罠だった為に効果はなく、睡眠グレネードから睡眠ガスが吹き出し、エルフの姉妹はそのガスを吸い込んでしまい眠ってしまう。眠ったこと確認した俺は一人ずつエルフの姉妹を外に運んでフルトン回収装置のフックを取り付けてそのままエルフの姉妹を回収し、前哨基地の制圧を完了するのであった。そして俺は無線機でライデンに繋いで通信を行う。
「こちらスネーク、予定通りにスタッフの確保が完了した」
『そうか、こちらも傭兵達を誘って見たら四〜五人を雇うことが出来た。スネーク、そのままヘリで
「了解した」
ライデンの通信を終えた後にフルトン回収装置のフックで自分自身に取り付けて気球を飛ばし、ワイヤーと繋がった俺は気球の後を追う様に空へ上昇してパーシヴァルが操縦するヘリに回収してもらいそのままマザーベースに帰投するのであった。
数時間後、ギリス王国の竜騎兵に見つかる事無く無事にマザーベースに帰投するとヘリポートでライデンが待っていた。俺はヘリから降りてそれぞれの成果を話すのであった。
「ご苦労だったな、スネーク。そっちはどうだった」
「あぁ……戦闘向きと研究開発向きが二人ずつ。戦闘向きは男性エルフが二人で開発向きのはドワーフが一人と人間が一人。そして特殊技能持ちのエルフの姉妹の二人、他は前哨基地に居た奴らを含めて計十人を回収して来た」
「そうか、こっちは傭兵を五人を雇う事が出来た。その傭兵の中で面白い奴が居てな、少し待ってくれ」
そう言ってライデンはニンジャランでベースを駆け抜け、ある傭兵を連れてくる為に向かうのであった。そして数十分後にはライデンがロシア製IMZ・ウラルのモデル“ウラル・ギアアップ750cc”を運転してこっちに戻って来た。そしてウラルの右側に接続してあるサイドカーにはフードを被った傭兵が初めて馬車以外の乗り物に乗っている為か少しビビりつつもサイドカーにしっかりつかまっていた。
「待たせたな、こいつが俺が言ってた面白い奴だ」
「ちょ…ちょちょちょ!?何だよこれ?!馬車何かよりも数倍早ぇし、こんなのがまだあるのかよ!?」
「正確にはバイク以外にも多数の乗り物があると思えばいい。ほらっ彼が此処のボスだ」
ライデンに言われて俺を見た傭兵はサイドカーから降りて、俺がジェフティのボスであるかどうかを確認した。
「あっ…えっと、貴方が此処のボスですか?」
「あぁそうだ。……それでお前は?」
傭兵は己のボスであること確認するとフードを下ろして素顔を表して自己紹介をした。
「あっ、お…俺はジョニーっていいます!以後、よろしくお願いします!」
俺は傭兵の素顔を見て内心動揺した。その傭兵の素顔はMGS4の“ジョニー佐々木”そのものであったからだ。俺は内心動揺しながらも挨拶を交わした。
「そ…そうか。よろしく頼む」
するとジョニーから何かしらの音が鳴ると腹を抑えて蹲った。…ジョニー一族の持病である下痢もこの世界でも同じなのか?これを見ていたライデンは呆れていた。
「うっ!……は……腹が……!?」
「またか……此処のトイレの場所まで案内してやるから付いて来い。スネーク、また後で」
「あーっ…!?漏れる〜?!」
ジョニーは尻を抑えながらもライデンについて行ってトイレに向かうのであった。こういう光景に若干呆れつつも俺はファントムシガーと呼ばれるタバコを取り出して吸うのであった。このファントムシガーは薬効植物の特殊調合により体感的な時間経過を早めるタバコなのだがその様な効果は無く、ただの電子タバコとなっていた。因みに煙の方は若干テレビの砂嵐の様な青白い煙で、味の方はメントールである。こうして俺たちジェフティのスタッフ集めの1日目が終わった。