プリキュアオールスターズ×仮面ライダー〜bの復活とsの暴走〜第三部   作:鈴木遥

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杓天の騎士と力のプリキュア

・戦いは激化の一途をたどり、収まる気配を見せない。

 

月影ゆり、夏木りん率いるサブプリキュアチームは、 とめどなく溢れる 怪人集団と、とあるきっかけからこちらに流れた、ドクタートラウムが闇の同盟に残していった猛オシマイダーに手を焼き、苦戦を強いられていた。

 

避難民を一時、逆のブロックに移したものの、 敵の猛攻は激しく避難民を目の前に戦闘となるのも時間の問題といったところだろうか。

 

唯一の救いは、幹部級のダークライダー三名を、 グリスとローグがうまく止めてくれていたことだ。

 

「おのれェ……! 俺は鏡の中の幻ではない!」

 

「 ザコのくせに、イライラするんだよ。お前ら……。」

 

二人のダークライダーはテントの前に飛ばされる。

 

「うるせえ!四の五の言わずにかかってきやがれ!」

 

「これ以上、この平和の砦で暴れる事は俺が許さん!」

 

元変身者の記憶をもとに闇の同盟科学班によって作られた生き人形。

仮面ライダーリュウガと王蛇を前に、 ほのかが苦心して作ったパワーアップアイテムの成果もあり、 蛮野天十郎と同格の仮面ライダー達を相手に、見事互格に立ち回っていた。

 

「何を手間取ってやがる。もういい。オレが出る。」

 

見るに見かねた第二級、仮面ライダーガオウが出陣。

 

キュアルージュ、サニー、ジェラートを相手に、 互角以上の立ち回りを見せる。

 

「 こいつ、強いで……」

 

「 一筋縄じゃ行かないってわけね……!」

 

「 いちか達もまだ全員揃ってないのに、ここで負けるわけにはいかないよ……!」

 

「 そんなに暴れたきゃ、今わからせてやるよ。『勇気』と『無謀』の違いをな……!」

 

『FULL・CHARGE!!』

 

ガオウベルトにマスターパスを セット&タッチ。

 

『プリキュア!サニーファイアー!』

 

『プリキュア!ファイアーストライク!』

 

『プリキュア!ジェラートシェイク!』

 

襲い来る 飛行する刃を三つの技で受け止めようとするが さすがは神の路線を司るマスターパスの力。

呆気なく弾き返されてしまった。

 

「つまらん…… お前ら腹の足しにもならんな。」

 

「待ちなさいよ!」

 

他のブロックへ移動しようとするガオウを、ルージュが呼び止めた。

 

「 勝負はまだ……終わってないでしょうか!』

 

フルーレにプリンセスキャンドル、キャンディロッドを武器に、 それぞれ強化形態にチェンジして立ち上がる。

そのあまりの忍耐力と根気に、さすがのガオウもため息が出る。

 

「キュアライダーってのはみんなこうなのか?いいぜ、

そんなに食われたきゃ、全力で食いつくしてやるよ。」

 

※※※※

 

東ゲート付近 アンジュ&エトワールVSラッキークローバー vs ビシン& ロブスターオルフェノク。

 

「キリがない!」

 

「 やばい……ちょっと息上がってきたかも!」

 

「 お姉ちゃん達もうおしまい!?ホラ、さっきまでの勢いを見せてよ!」

 

容赦なく挑発を仕掛けてくるビシン。が、それに受け答えする体力すらもあまり残っていない。

 

「戦兎さんとはなは!?」

 

「 戻ってこないわね……ハリーも……!」

 

後ろのゲートと 試練の箱を見つめながら 暗い声で答えるアンジュ 実際劣勢を極めているこの戦闘においてどちらが先に倒れてもおかしくはなかった。

 

グリスとローグは、ルミナスの救護テントの防衛に手一杯。

ラッキークローバーは、ビシンと影山に妨害されたからも着々とこちらを攻撃してくる。

 

(ここまで……なの!?)

 

疲労困憊となったエトワールが、エトワールフルートを地面に落とした。

 

「スキ有りだ……」

 

村上/ローズオルフェノクが、体勢を崩したエトワールにとどめを刺そうとしたその時。

 

ガゥン!

 

鈍い音がするとともに背後から赤い斬撃が飛び、 ローズオルフェノクを切りつけた。

 

「ぐぁっ!……チィ!何者だ!」

 

「何モン……やて?」

 

彼は閉じたままだった試練の箱の蓋を開け、箱の中からゆっくりと起き上がってきた。

ほまれが心待ちにしていた赤髪の青年は、進化のための試練を乗り越え、光の王子より一足早く、前線へ戻ってきたのだ。

 

「 そらこっちのセリフや、お前らこそ、どこのどいつやねん。」

 

西洋の赤い騎士の甲冑を着たハリハム・ハリーが、 鋭くも透き通った青い瞳をしてそこに立っていた。

 

「貴様……!」

 

「 試練の箱の 試練に打ち勝ち 悲鳴を聞きつけ即参上。

灼天の騎士ハリハムハリーや。以後、宜しゅう!」

 

以前キュアエールが召喚した剣に似た赤い剣をその手に持ち、刃からは炎が溢れている。

 

「 ふざけ戦士がいたものだな……ジェイ!殺せ!」

 

襲いかかる一人のアンデッドを、ハリーはたった一撃、 目にも留まらぬ速さで切り下した。

 

ジェイの身体からは蒼い炎が吹き上がり、そのまま灰と化した。

 

「 馬鹿な!我らラッキークローバーを一撃で……!?」

 

「 一つ……聞いてええか?」

 

「!?」

 

「 お前ら『俺のほまれ』に……何手出してんねん!!」

 

怒りに満ちたハリーの怒号。

また一つ、予定外の進化を遂げた 戦士が一人。

彼の登場が彼のたどる道がこの世界に何をもたらすのか分からない。

ひとつだけわかることは、 彼は予定より早く支援の箱をクリアしたことにより、門矢一派の形勢逆転は、確実なものとなった。

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