スーパーロボット大戦BPA 没ver   作:牢吏川波実

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 あとがきが中断メッセージに使用しているため情報提供はまえがきでしかできないため、何を言ってもネタバレになってしまうのではと思っている今日この頃。また、今後は初登場の作品や出番がそれなりにある作品をタグに書こうと思います。


第二話

【9年前】

 

岬「もうすぐ通るよもかちゃん!ブルーマーメイドの船!」

 

もか「うん!」

 

岬「楽しみだな……どんな船何だろう」

 

もか「でも、戦争しているんだよね今……霧の艦隊っていうのと」

 

岬「うん、テレビで言ってた……そのせいで、世界中の海を自由に行き来できなくなったって」

 

もか「それに、BETAやネウロイも……ちょっと前にワームっていうのと戦って人口もまた減っちゃったみたいだし、扶桑はだいじょうぶなのかな?」

 

岬「大丈夫だよ、昔みたいに扶桑は大陸とは近くないし、ネウロイも扶桑近海にはいないって言っていた。それに、海は……」

 

≪船の汽笛SE≫

 

岬「あっ来た!!」

 

岬「おーい!!」

 

もか「大和だ……すごいねミケちゃん」

 

岬「あっ!手を振ってくれた!!」

 

もか「よく見えるね、ミケちゃん。決行距離があるのに……」

 

岬「目はいいんだ私。もかちゃん!私たち、絶対、絶対にブルーマーメイドになろうね!」

 

もか「え?」

 

岬「海は誰のものでもない、皆の物だから……取り戻すの、私達の海を!」

 

もか「……うん、そうだね。怖いけど、でも私も取り戻したい、平和で穏やかな海を」

 

岬「それじゃ、いつものあれ、行くよ!」

 

もか「うん!」

 

岬【DVE】「海に生き!」

 

もか【DVE】「海を守り!」

 

岬・もか【DVE】「「海を行く!それが、ブルーマーメイド!!」」

 

【現在】

【大洗学園艦 格納庫】

 

甲児「戦術機は、涼宮少尉の吹雪も含めて全部積み込んだぜ」

 

さやか「結局、茜さんの不知火までメンテナンス行きになっちゃったわね……」

 

甲児「さやか達が行くまで刀一本で戦ったからな、メンテナンスで済んでよかったって言っても悪くない」

 

ジュン「後は八光と茜さんが来るのを待つだけね」

 

桃「二人はどこに?」

 

篁「横浜基地からの見送りに訓練兵たちが来た、それの応対をしている」

 

篁「おとといの襲撃で基地が混乱しているから、今日までは訓練が中止されたから」

 

さやか「確か、西住さんという人が一緒にいるはずですけれど……」

 

桃「そうか、西住が一緒にいるなら大丈夫だな」

 

さやか「それにしてもごめんなさいね、こんな事お願いして」

 

桃「構いません。学園艦は有事の際には軍に貸し出すことが規定となっていますので」

 

甲児「にしても、大人が一人もいないこの時期に頼んじまったのは本当に申し訳ない」

 

柚子「海洋実習は極力大人の力を借りないから……大洗学園艦に住んでいた大人の人たちは陸に上がってもらってますからね」

 

桃「しかし、この学園の生徒たち、とくに潜航科の者たちなら心配には及びません。もともと大人の力を借りなくとも航海をしていましたから」

 

桃「それはともかく、別口からくる予定の二名がまだ到着していませんが……」

 

篁「そういえば、ウィッチが乗って来るのだったな。リベリオンに留学する予定の元ウィッチの少尉と、その護衛の……」

 

杏「そっちは大丈夫。今聞いたら、西住ちゃんたちと合流して、今こっちに向かってるって」

 

篁「そうか……」

 

杏「?どうしたの」

 

篁「いや、ただここの空気が懐かしく思っていただけだ。私がまだ帝国近衛軍の衛士養成学校に通っていたころ……」

 

篁「その頃は、まだBETAは扶桑に進行しておらず、私たちもまたこの学校の者たちのように学友と平和な生活を送っていた……その時のことを思い出していた」

 

柚子「そのお友達は今?」

 

篁「……京都をBETAが襲った時、全員死んだ……生き残ったのは私のみだ」

 

甲児「……」

 

ジュン「……」

 

柚子「すみません……」

 

篁「いや、気にするな」

 

杏「そっか、ごめんね私たちだけが楽園みたいなところで平和に暮らしてて」

 

篁「いや、そもそも学園艦は大昔、黒歴史以前にこの地球にあったはずの平和な世界を再現するための物」

 

篁「今の扶桑から切り離されたからこそ新しい文化や技術が独自に進化を遂げることができている」

 

篁「まぁ、BETAが進行してきた今となっては、ノアの箱舟に近くなっているがな……」

 

杏「平和な世界って割には物騒なものつんでるけどね」

 

甲児「けど、おかげでアレが、今や全部の戦術機、戦艦に使われているんだぜ」

 

ユウヤ「そうですね……もしもアレがなかったら、もっと被害は増えていたはずだ……」

 

杏「ちゃっかり学園艦も戦争に利用しちゃうんだから、抜け目がないよね」

 

篁「ふっそうだな……」

 

【横須賀女子海洋学校 校内】

 

服部「申し訳ありません宮藤少尉、私が迷ったばかりに……」

 

宮藤「いいよ、おかげでいい人たちに出会えたんだし」

 

まりも「宮藤少尉、お噂はかねがね伝わっております」

 

冥夜「短期間にガリア・ロマーニャを解放した伝説の第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズの元隊員……」

 

玉瀬「今は魔力を失って、予備役になっていると聞きましたが……」

 

宮藤「そうなってるみたい。それでね、その時一緒に戦った坂本さんからお誘いがあって、医者としての勉強のためにリベリオンに留学することを勧められたの」

 

宮藤「本当は、欧州のほうが医療技術が発達しているからそっちにしたかったみたいだけど……」

 

茜「欧州はハイヴがいろいろなところに点在しているから……」

 

服部「はい、そのためハイヴが存在しないリベリオンへの留学を坂本教官は勧めたのです」

 

宮藤「うん……」

 

八光「どうした少尉?」

 

宮藤「……実は欧州のほうには坂本さん以外の501のみんながいるから、心配で……」

 

八光「そうか……欧州はウイッチにとっても地獄だな……」

 

伊隅「ウイッチはシールドが展開できるとはいえ、複数の光線属種からの攻撃を受けたら元も子もないからな……」

 

宮藤「うん……」

 

みほ「でも、大丈夫なはずです」

 

宮藤「え?」

 

みほ「基地の司令官だって、ウイッチにとって光線属種がどれだけ危険なものなのかわかっているはず」

 

みほ「優秀な人だったら、そこにウイッチを投入するなんてしないはずです。それに501の人たちはみんなエースだって聞きました」

 

みほ「だから、きっと皆さん大丈夫。そう信じないとだめです」

 

宮藤「みほちゃん……うん、そうだよね」

 

服部「……」

 

みほ「それじゃ、行きましょう。大洗学園艦はもうすぐそこですよ」

 

宮藤「うん!」

 

茜「あれ?」

 

伊隅「どうした涼宮?」

 

茜「いや、猫が道の真ん中にいて……」

 

珠瀬「飼い猫かな?でも、首輪はないみたいだし……」

 

≪歩行SE(複)≫

 

???「あぁ!さっきの猫だ!!」

 

伊隅「ん?」

 

もか「ミケちゃん、さっきって?」

 

岬「うん、さっきスキッパーの停車場でであったの」

 

もか「さっき誰かが、五十六って呼んでたよ」

 

宮藤「あなたたちは?」

 

もか「え?……あっみけちゃん!」

 

岬「え?あっ、その階級章……少尉!?」

 

もか「ご無礼をしました少尉。私は、横須賀女子海洋学校の知名もえかです!」

 

岬「み、岬明乃です!」

 

宮藤「い、いいよそんなかしこまらなくても私は今は予備役なんだし」

 

まりも「それに、横須賀女子海洋学校は卒業するまで軍人ではないという規定があるから、上官とかそういうのは気にしなくていいと思うわ」

 

岬「あ、はい……」

 

西住「あなたたちも海洋実習に行くの?という事は、将来はブルーマーメイドに?」

 

岬「はい、もちろんそうです!」

 

八光「ブルーマーメイドか……『坂本商会』を設立した坂本龍馬の姉、乙女や海援隊士の妻女たちが作り上げた、海の治安を守る女性だけで構成された組織……だったか?」

 

西住「今では、霧の艦隊に対抗する一大組織になっているけど、本来は海の治安維持のためだけの組織だったんですよね」

 

まりも「あなたたちは、どの船に乗るの?」

 

もえか「私は、武蔵の艦長を」

 

岬「私は、晴風の艦長をすることになりました」

 

西住「二人とも艦長なんだ、すごいですね。私は西住みほです」

 

岬「西住……」

 

もえか「みほって……あの大洗学園の……」

 

みほ「え?知ってるんですか?」

 

もえか「もちろんです。無名校である大洗学園を戦車道全国大会で優勝させるほどの知力と行動力を持った軍神……」

 

岬「学園艦の廃艦をかけた大学選抜との一戦は、私も生で見ました!」

 

もえか「この海洋実習は毎年学園艦のいづれかも参加するって聞いてましたけど、今年は大洗学園だったんですね」

 

みほ「はい、戦車道を履修しているみんな……それから、お姉ちゃんのいる黒森峰やプラウダも参加するみたい」

 

岬「へぇ……」

 

八光「おっともうこんな時間か……西住、大洗学園艦まで案内してもらえるか?」

 

みほ「あっ、そうですね。分かりました。それじゃ、岬さん、もえかさん、また海洋実習で」

 

岬「はい!」

 

≪立ち去るSE(複)≫

 

岬「みほさん……かっこよかったな……」

 

もえか「学園艦……か……うらやましいな……」

 

岬「もかちゃん?」

 

もえか「ううん、何でもない……私たちも荷物もって集合しないと」

 

岬「うん!」

 

五十六「……」

 

【大洗学園艦 生徒会長室】

 

桃「遅いぞ!西住!」

 

みほ「すみません!でも、みなさんを連れてきました」

 

宮藤「宮藤芳香です。よろしくお願いします」

 

服部「扶桑皇国海軍兵学校の服部静夏です!よろしくお願いします!」

 

杏「そんなに緊張しなくていいよ、私たちは軍人じゃないんだし」

 

服部「軍人じゃない……えぇ、分かっています」

 

杏「ん?」

 

篁「八光、茜、こちらは自己紹介を済ませた。お前たちはしばらく自由行動だ」

 

八光「分かりました」

 

茜「それじゃ、港にいるみんなを見送ってから教習をはじめようか」

 

八光「よろしく、茜」

 

≪鐘SE≫

 

杏「とっ、もうそろそろ出るみたいだね~」

 

甲児「よっしゃ、それじゃ外に出ようぜ八光」

 

八光「はい……」

 

【晴風 艦橋】

≪鐘SE≫

 

岬「出港の合図だ!準備しないと!」

 

ましろ「この猫はどうするんだ!まさか、このまま出港するのか!?」

 

五十六「……」

 

幸子「もう降ろせないですし、ネズミを退治してくれるからいいじゃないですか」

 

ましろ「そんな、猫と一緒に航海するなんて……」

 

岬「じゃ五十六は、大艦長ということで」

 

ましろ「しかも上官って……」

 

岬「あ、そうだ。改めまして、艦長の岬明乃です!よろしくね」

 

ましろ「……副長の宗谷ましろだ」

 

幸子「私は書記の納沙幸子です」

 

芽依「水雷委員の西崎芽依よ」

 

岬「それから……あれ?航海長の知床鈴さんは……?」

 

≪走るSE(単)≫

 

鈴「すみません遅れました!ごめんなさい!」

 

鈴「私、航海長の知床鈴です」

 

岬「よろしくリンちゃん。それと後は……」

 

志摩「ほ、ほ……」

 

岬「砲術委員の立石志摩さんだよね」

 

志摩「うん……」

 

岬「よろしく。艦橋委員はこれで全員だね……」

 

岬【DVE】「じゃあみんな!定位置について!出港準備!」

 

岬【DVE】「前部員、錨鎖詰め方!出港用意!錨を上げ!!」

 

岬【DVE】「両減前進微速!百五十度ようそろ!」

 

岬【DVE】「晴風出港!!」

 

≪移動SE≫

 

【大洗学園艦 外】

 

八光「ついに出港……か」

 

八光「さらばだ、冥夜、たま、美琴、千鶴、綾峰……今度会う時には敬語も使わないで話せればいいな……」

 

八光「教官、お世話になりました。今度帰るときには一人前の衛士となります」

 

宮藤「みんな!元気でね!!」

 

清佳「身体に気を付けるのよ」

 

芳子「しっかりやっといで」

 

美千子「芳香ちゃんがんばって!いってらっしゃい!」

 

宮藤「行ってきます!!」

 

さやか「あの人たちは、宮藤さんの……」

 

宮藤「お母さんにおばあちゃん、それに友達。わざわざ来てくれたんだ」

 

さやか「そう、よかったわね宮藤さん」

 

宮藤「うん!」

 

甲児「にしても、こうやって見るとやっぱ壮観だな……」

 

ジュン「えぇ、武蔵に比叡……黒森峰の学園艦にプラウダの学園艦……ほかにも何十隻もの戦艦がある……」

 

杏「いや~改めてみると、すごいね」

 

みほ「あっ、芳香ちゃん!ほら、武蔵が見える!」

 

宮藤「え?あっ、ほんとだ!それにもえかちゃんもいる!」

 

茜「それから、あの小さな艦が晴風、岬ちゃんが艦長をやっている船ね」

 

柚子「西住さん、黒森峰学園艦の甲板にも……」

 

みほ「え?あっ!」

 

まほ「……」

 

みほ「お姉ちゃん!!」

 

八光「あれが西住流次期家元筆頭候補であり、みほの姉の……」

 

杏「なんだか、今回の航海は面白いことになりそうな予感がするね~」

 

服部「……」

 

【横須賀女子海洋学校 港】

 

まりも「行ってしまったわね……」

 

伊隅「そうですね……」

 

水月「しっかりやんなさいよ八光、涼宮……あんたたちはイスミヴァルキリーズの代表なんだから」

 

男性「神宮寺軍曹!」

 

まりも「?なんでしょうか」

 

男性「横浜基地から通信が入っています!」

 

まりも「通信?」

 

男性「はい、香月副司令からです」

 

まりも「夕呼から……何なのかしら?」

 

まりも「受け取りました。神宮寺です。どうなされましたか?」

 

香月≪通信≫「はいまりも。どう、久しぶりの休暇エンジョイしてる?」

 

まりも「そういうわけにはまいりません。私には、責任と義務があるので」

 

香月≪通信≫「あらそう。それじゃ、本題だけど、明日から訓練兵が小隊一つ分増えるから」

 

まりも「えっ?ちょ、……どういう事でしょうか?」

 

香月≪通信≫「ウフフ、さっき面白いそうなのが大量に来たのよ……それも即戦力になりそうなのばかりね」

 

まりも「はぁ、しかし今の時期から教導なんてしても……」

 

香月≪通信≫「心配しなくていいわ。言ったでしょ?即戦力になりそうだって。一人を除いてそれなりの戦闘経験を積んでいるらしいから、あなたならなんとかできるでしょ?」

 

まりも「もう、夕呼……そうやって私に全部擦り付けるのはやめてくれない?」

 

香月≪通信≫「あら、私はあなただったらできると思ってそうしているだけよ?それに、教官ももう一人増えることになったわ」

 

まりも「はぁ……え?」

 

香月≪通信≫「ただし、その教官は戦術機に搭乗した経験はないから、結局はその教官の教育も任せることになるけど、お願いね」

 

まりも「え、ちょ、夕呼!……切れちゃった……」

 

まりも「この学校に胃薬おいてないかしら……」

 

【横浜基地 地下19階】

 

香月「ってことで、あんたたちには明日から207訓練部隊に配属になったから」

 

桃真「ちょ、ちょっと待ってください!俺はまだ何にも……」

 

白銀「あきらめろ桃真、夕呼先生はいつも、どの夕呼先生もこうなんだ」

 

桃真「くそっ……何なんだよ一体……また光に包まれたと思ったら、どうなってんだよ……」

 

紗良「覚悟を決めなさい。私たちは元の世界に帰らないといけない、そのためにはこの世界で生き延びないといけないのだから」

 

桃真「分かってるけど……俺、昨日まで普通の高校生だったんだぜ?それが……」

 

白銀「俺も前回はそうだったけど……それでも、何とか戦術機に乗れるようになったんだ……」

 

白銀「とはいえ、俺もいざ目が覚めてみたら幼馴染の家に吹雪だけじゃなくて、何体もロボットがいて驚いたんだけどな」

 

白銀「おまけに地盤沈下の影響で俺の家から横浜基地の周辺までが陸の孤島になってたんだ……前と違いすぎて驚くなって言われても無理があるよ」

 

桃真「……」

 

夕呼「さて、あなたたちもそれでいいかしら?華撃団の皆さん?」

 

新次郎「……」

 

ジェミニ「……」

 

≪扶桑近海≫

 

ましろ「現在位置は?」

 

鈴「二十八度、十.五分ノーズ、百三十九度、三十三.三分イースト、後七十二.四マイル」

 

ましろ「あと何分で集合場所に着く?」

 

鈴「じゅ、巡行十八ノットで四時間……」

 

幸子「集合時刻に間に合いませんね」

 

ましろ「初めての海洋実習で遅刻するなんて、ついてない……」

 

鈴「ごめんなさい!私が方向間違えたから……」

 

幸子「エンジンも一度停止しましたしね」

 

芽依「晴風は高圧缶だからね、速度は速いけど故障が多いんだもん」

 

ましろ「ついてない……」

 

杏(通信)「まぁさるしまには通信で遅刻するって連絡入れたんだからいいんじゃないの?」

 

ましろ「そういう問題じゃありません」

 

幸子「すみません、大洗学園艦まで付き合わせちゃって……」

 

篁(通信)「いや、この学園艦は君たちの真後ろにいたからな、そのまま航行していたら航跡波で被害が出ていたはず」

 

甲児(通信)「そういうことだ、焦ったら失敗につながっちまうからな、気ままに行こうぜ艦長」

 

ましろ「……残念ながら、私は艦長ではなく副長です」

 

甲児(通信)「え?そうなのか?それじゃ艦長は?」

 

ましろ「……」

 

【晴風 甲板】

≪波SE≫

 

岬「今日はいい天気だね、五十六」

 

沙織「やっぱり猫って煮干しが好きなんだね」

 

麻子「所詮猫だからな……」

 

優花里「まさか晴風に乗せてもらえるなんて!感無量です!!」

 

みほ「優花里さんは戦艦も好きなの?」

 

優花里「はい!晴風はその機関に高圧缶というものが搭載されていて、最大の速力は、同型艦の陽炎型駆逐艦の中でも最速なんです!」

 

優花里「まぁ、高圧缶自体安定性に欠けて不調が多いのが欠点なのですが、しかし55式対水上探知機や56式遠距離探針装置など近代的なレーダーやソナーを配置していて……」

 

宮藤「アハハ……すごいね秋山さんって」

 

???「艦長ー」

 

≪歩行SE≫

 

沙織「え?」

 

芽依「副長が呼んでるよ。このままじゃ集合時間に間に合わないって」

 

岬「あっ、芽依ちゃん」

 

芽依「あれ?さおりん?」

 

沙織「あれ、メイじゃん。そういえば、海洋実習があるって言ってたっけ」

 

華「武部さん、知り合いですか?」

 

沙織「メル友だよ。大洗であったこととか近況とかをメールで送ってんの」

 

みほ「私は、大洗女子学園の西住みほです」

 

華「同じく、五十鈴華です」

 

優花里「秋山優花里と申します!」

 

麻子「……」

 

沙織「ほら、麻子も自己紹介」

 

麻子「操縦手の冷泉麻子だ……」

 

宮藤「私は、宮藤芳香。よろしくね」

 

芽依「大洗ってことは、あの学園艦の……」

 

岬「うん、さっきエンジンが止まった時に降りてきてもらったの」

 

岬「ところで、シロちゃんが呼んでるってなんで?さるしまには、通信員のつぐちゃんに、遅刻の連絡してもらったよ?」

 

芽依「でも呼んで来いってさ」

 

みほ「艦橋で何かあったのかもしれませんね」

 

岬「……うん、わかった。じゃあねみんな、五十六のことお願い」

 

宮藤「うん!」

 

≪立ち去るSE≫

 

みほ「艦長って大変ですね」

 

沙織「生徒会からの無理難題に答えているみぽりんも同じだと思うけど」

 

みほ「あははは……」

 

【晴風 艦橋】

 

岬「どうしたの?」

 

ましろ「どこに行ってたんですかこんな時に!」

 

岬「ちょっと甲板に」

 

ましろ「遅刻しそうって時になにを!」

 

岬「遅れるって連絡はつぐちゃんにしてもらっているし、だからさっき晴風に招待した大洗のみんなと五十六のエサをやりに」

 

ましろ「え、大洗の人たちが乗ってるんですか?」

 

岬「うん、あんこうチームの人たちと、それから芳香ちゃん」

 

ましろ「宮藤少尉まで……どうしてその報告が私にないのか聞かせてもらいたいところですが?」

 

岬「え?だめだった?」

 

ましろ「別に海洋実習の規定では……」

 

芽依「っ!なに!?」

 

野間(通信)「着弾!右三十度!」

 

岬「え、着弾?」

 

杏(通信)「あー、あー、こちら大洗学園艦、晴風聞こえる?」

 

幸子「こちら晴風。何者かの攻撃を受けました!」

 

杏(通信)「こっちも、一体誰からなんだろうね?」

 

岬「確認しないと……シロちゃん!」

 

ましろ「え?」

 

岬「宗谷さんのことだよ。ましろだから、シロちゃんでしょ?」

 

ましろ「シロちゃん!?艦長……宗谷さんもしくは副長と呼んでいただきたい……」

 

岬「えー他人みたいだよ」

 

ましろ「他人でしょ!」

 

岬「海の仲間はみんな家族でしょ?」

 

ましろ「家族なんかじゃ……」

 

篁(通信)「そんな漫才はいいから、何かするのなら早くしろ!」

 

ましろ「は、はい分かりました篁中尉!」

 

岬「シロちゃん、肩車してもらってもいい?」

 

ましろ「……人の話聞いてないか……」

 

岬「私だけじゃ、天窓に届かないから」

 

第二話 過去の遺物の逆襲

 

[戦闘MAP1開始]

≪晴風出撃済み≫

 

岬「よいしょっと……えっと、攻撃の方向は……」

 

野間「艦長!さるしまからの砲撃です!!」

 

≪さるしま出現≫

 

岬「え、古庄教官?どうして……」

 

杏(通信)「こっちでも確認したらしいよ。間違いなく、教官艦さるしま艦長の古庄薫教官だって」

 

ましろ「遅刻したからだ!怒られて当然だ!」

 

篁(通信)「馬鹿な、彼女は遅刻しただけで砲撃を加えるほど非常識な人間じゃない」

 

≪晴風の周囲に爆発SE≫

 

岬「爆発した……これって!」

 

甲児(通信)「まさか、実弾かよ!」

 

ましろ「このままだとけが人が出るぞ……っ!」

 

岬「りんちゃん!大洗学園艦と連絡を取りながら回避運動を!」

 

鈴「はい!」

 

岬「シロちゃん!おろしてくれるかな!?ココちゃんは遅刻に対する謝罪を打電で!」

 

幸子「わ、分かりました!」

 

[戦闘MAP1終了]

[シナリオパート1開始]

 

≪爆発SE≫

≪画面揺れる≫

 

八光「この揺れ……」

 

茜「なにかあったみたいね……八光、今日の教導はここまでにして、艦橋に行くわよ!」

 

八光「分かりました」

 

[シナリオパート1終了]

[戦闘MAP2開始]

≪晴風の周囲に爆発SE≫

 

幸子「艦長!打電応答なしだそうです!」

 

岬「そんなに怒ってるの……」

 

ましろ「私が遅刻した理由を説明する。受話器を代われ」

 

鈴「え、でも……」

 

ましろ「いいから!」

 

ましろ「航洋艦晴風、集合時間に三時間と二分遅れて誠に申し訳ありません」

 

ましろ「しかしながら、機関にトラブルが生じ、仕方なかったのであります!」

 

杏「そういうのは外部スピーカーで言った方がいいと思うよ?」

 

ましろ「なっ、大洗学園艦と繋がっている!?」

 

岬「大洗と連絡取りながらじゃないと逃げるとき危ないからって……」

 

ましろ「不幸だ……」

 

服部「篁中尉!私がさるしまに直接飛んでいきます」

 

篁「いや待て、その前にまだやれることがある。岬艦長!」

 

岬「野間さん!手旗信号を!」

 

野間「了解!」

 

篁「……」

 

甲児「どうやら、俺たちが手出ししなくてもいいみたいだな」

 

篁「あぁ……」

 

≪晴風の周囲に爆発≫

 

野間「ッ!着弾!!」

 

麻侖「機関室浸水でい!」

 

姫路「次発装填装置が壊れたよ~」

 

伊良子「炊飯器が故障しちゃったよ~!」

 

岬「けが人は?」

 

麻侖「機関室、柳原麻侖ほか、全員無事でい!」

 

姫路「第二魚雷発射管姫路、大丈夫です」

 

伊良子「炊飯器以外は、伊良子他二名無事です……」

 

岬「篁さん!服部さんは!?」

 

篁「すでに用意は完了している」

 

岬「どなたか戦術機の護衛を付けてください!いくらウイッチのシールドでも、実弾は……」

 

篁「案ずるな、一機既に頼りになる者を付けている」

 

服部「服部静夏……でます!」

 

≪紫電二一型、不知火・弐式出撃≫

 

ユウヤ「服部軍曹、念のためにシールドはすぐに張ることができるように準備はしておいてくれ。生身で実弾に当たったら、死体すら残らないぞ」

 

服部「はい!」

 

岬「これで、何とかなればいいんだけど……」

 

宮藤「そんな、攻撃なんて……」

 

みほ「あれは、さるしまですよね……」

 

優花里「でもおかしいです!さるしまの大砲なら、毎分二十二発打てるはず……こんなに間隔があくわけがないです」

 

みほ「レーザー照準にしても狙いが甘いし、砲の回転速度も遅い、一体どうなって……」

 

宮藤「西住さん!優花里さん!こっちに!!」

 

みほ「優花里さん!」

 

優花里「はい!」

 

八光「篁中尉、何が起こってるのでしょうか?なぜさるしまが攻撃を?」

 

篁「私にもわからない。今ユウヤ・ブリッジス少尉と服部静夏軍曹が向かって……」

 

≪接敵SE≫

 

大洗生徒「こ、これって!」

 

桃「なんだ、どうした?……これは……」

 

杏「どしたの?」

 

桃「レーダーに感あり!この反応は……ネウロイ!」

 

篁「なに!?」

 

≪ネウロイX—2×2、ネウロイX-25×6出現≫

 

ユウヤ「!ネウロイ、だと!」

 

服部「そんな、こんなところにネウロイなんて……!」

 

ユウヤ「しっかりしろ服部軍曹!ネウロイが扶桑近海に来た事例はあったはずだ。唯衣!」

 

篁「これは、静観してるわけにはいかなくなったな……出れる人間は全員出撃!ネウロイを撃退しつつ、隙があればさるしまに着艦!」

 

八光「了解!」

 

篁「さて、彼女はどう判断するかな?」

 

幸子「ネウロイまで現れるなんて……」

 

ましろ「ッ、何もこんな時に現れなくても……」

 

岬「……」

 

岬「魚雷を撃とう……さるしまに」

 

ましろ「魚雷!?」

 

芽依「え、マジ!撃つ!撃つの!?」

 

志摩「まじ?」

 

岬「それから、空にいるネウロイに向けて砲撃の用意も、撃ったら逃げて、ネウロイの光線に当たらないように」

 

ましろ「正気ですか!戦艦じゃネウロイに太刀打ちできない!艦長だって資料でたくさん見てきたはずでしょ!」

 

岬「晴風のスピードと機動力なら、ネウロイの攻撃を避けることができる。止まらなければ、直撃することはない」

 

ましろ「百歩譲ってネウロイに砲撃するのは良しとして、どうしてさるしまにまで!」

 

岬「戦術機やウイッチがさるしまの砲撃をよけながらネウロイと戦闘したら、きっとけが人が出る」

 

岬「なら、海中から攻撃する手段を持っている私たちがさるしまを止めないと……」

 

ましろ「しかしそれでは反乱になる!」

 

岬「私も、できることなら攻撃したくない」

 

岬「でも、晴風のみんなや、みほちゃんたち……大洗学園のみんなを守らないと!」

 

岬【DVE】「私は、晴風の艦長なんだから!」

 

篁「よく言った、岬明乃艦長」

 

岬「篁さん……!」

 

篁「いい判断能力だ。いま第一にやらなければならないことが分かっている」

 

ましろ「やらなければいけないこと……」

 

篁「あぁ、連絡が途絶している中の砲撃だ。この場合考えられるのは敵味方の識別ができずに砲撃を行っている、もしくはさるしまで何らかのトラブルが起こっているということだ」

 

篁「ならば、ここは静観などではなく、さるしまを攻撃し、その動きを止めた方がいい」

 

甲児「あぁ、正当防衛だってことは俺たちが証人になってやる!思う存分暴れてやれ!」

 

ましろ「そんな……これが、正解だっていうのか……これが……」

 

≪吹雪、アフロダイA、ビューナスA、アラハバキ出撃≫

 

茜「こちら涼宮!並びにさやか、ジュン、八光、全員出撃しました!」

 

篁「了解した。先ほどの通信は聞いたな?」

 

篁「ネウロイを相手にしつつ、さるしまに着艦しろ、攻撃を受ける場合は反撃して構わない」

 

篁「なお、大洗学園艦は知っている通り武装がない。そのため……」

 

≪MAP上にラインが引かれる≫

 

篁「ここから先に敵を通さないように注意しろ!」

 

さやか「でも、攻撃なんてして、さるしまは沈まないの?」

 

甲児「そうしねぇとさるしまも止まらねぇんだ!」

 

杏「それに、さやかも知ってるでしょ?さるしまの装甲は、特殊なカーボン素材で加工されているって」

 

八光「特殊カーボン……さるしまだけじゃなく、全ての戦艦、戦術機の装甲に使われている現在最も堅牢な素材……」

 

桃「本来は、学園艦で使われている戦車に使われていた素材だが、その有用性に目を付けた扶桑や国連軍によって流用されている」

 

柚子「光線級の攻撃にも耐えられるなんて、まさに目から鱗の発明だもの」

 

篁「そういうことだ。晴風も遠慮はいらない!思いっきりやれ!」

 

岬「はい!」

 

八光(なんだ、この嫌な予感は……何かが、近づいてきている?)

 

八光(震えている。こんな気持ちになるのは生まれて初めてだ。いったい、何が起こるというのだ?)

 

勝利条件;敵の全滅。

敗北条件;いづれかの味方機の撃墜。

     敵が防衛ラインへ到達する

SRポイント獲得条件;???

 

ユウヤVS古庄

ユウヤ「最新鋭艦のさるしま、性能の良さは折り紙付きか」

ユウヤ「だが不知火・弐型は扶桑、リベリオン、そして俺たちアルゴス試験小隊の思いもこもった機体だ、そう簡単に貪れると思うな!」

 

ユウヤ:87式突撃砲

古庄:砲撃

ユウヤ「そっちが最新鋭機でも、こっちは最新の試験機だ」

ユウヤ「アルゴス1!フォックス3!」

古庄「……」

古庄「……」

ユウヤ「砲口の向きを見ていれば、避けれないことはない!」

 

ユウヤVSネウロイ

ユウヤ「ネウロイか、戦うのは初めてだな……」

ユウヤ「確かシールドを張っていてウイッチの攻撃以外は通用しないと聞いたが、どう戦う?」

ユウヤ「いや、いうなれば飛んでいてコアの有るBETAと同じか。なら、シュミレーション通りに……攻める!」

 

ユウヤ:74式近接戦闘長刀

ネウロイ:ビーム

ユウヤ「この地球に巣くう怪異、逃しはしない」

ユウヤ「アルゴス1!フォックス1!」

ネウロイ「……!」

ネウロイ「……」

ネウロイ「!!」

ユウヤ「どこを狙っている!」

 

服部VS古庄

服部「大丈夫、シールドを張っていれば当たることはない……」

服部「落ち着いて、教官の教え通りに……!」

 

服部:機関銃

古庄:砲撃

服部「避けていれば当たることは……」

服部「はぁぁぁぁ!!!」

古庄「……」

古庄「……」

服部「シールドが間に合った……」

 

服部VSネウロイ

服部「大丈夫、訓練通りにやれば……」

服部「私はあの人たちとは違う。あの人たちのように平和ボケしていない……やれる、やる!」

 

服部:機関銃

ネウロイ:ビーム連射

服部「安全装置解除……大丈夫、訓練通りにやれば……」

服部「そこだっ!」

ネウロイ「……!」

ネウロイ「……」

ネウロイ「!!」

服部「くっ、まだ大丈夫……」

 

岬VSネウロイ

野間「ネウロイ接近!距離は……」

芽依「なんでもいいから撃っちゃおうよ!」

岬「いえ、十分に引き付けて……」

ましろ「正気か!あの光線にやられたらひとたまりもないぞ!」

岬「りんちゃん!最大船速を維持して!そうすれば絶対に当たらないから!」

鈴「さ、最大船速を維持、了解しました!」

岬「総員近くにある物に掴まって!」

岬「大丈夫、絶対に誰もけが人を出したりしない!」

 

岬:砲撃

ネウロイ:ビーム

岬「攻撃目標!ネウロイ!」

岬「実弾揚弾始め!」

立石「まる」

幸子「距離40……」

岬「2番砲右、攻撃始め!」

ネウロイ「……!」

ネウロイ「……」

岬「取り舵いっぱい!」

鈴「取り舵いっぱい!!」

幸子「逃げるときは、テキパキと逃げますね」

 

八光VS古庄

八光「あの攻撃に当たったらひとたまりもないな」

八光「けど、当たらなかったらどうということはない……私とアラハバキなら……やれる!」

 

八光:マシンガン

古庄:砲撃

八光「たとえ相手が戦艦だろうと、やるわよ。アラハバキ」

八光「この銃撃多重奏からは逃れられないわ」

古庄「……」

古庄「……」

八光「右手の可動域低下?特に問題はないか……」

 

八光VSネウロイ

八光「ネウロイ、初めて見たけどある意味綺麗とも思えるわね」

八光「いや、でも綺麗なものが全ていいものだとは限らない……か」

 

八光:クラッチ・スナイパー

八光「たとえどれだけ厚いシールドが張られようとも……」

八光「撃ち抜く……」

八光「撃ち抜く、撃ち抜く、撃ち貫く!

八光「……終り」

ネウロイ「!!」

八光「敵機撃墜、次の目標を捕捉……」

 

≪接敵SE≫

 

篁「こちらCP!各機へ、正体不明の機体が迫ってきている!……数は一、リベリオンの方から?」

 

ユウヤ「なんだ?」

 

≪???出現≫

 

服部「あれは……」

 

???「……」

 

岬「何……あれ?」

 

杏「トリコロールカラーの戦術機?なんかどっかで見たことあるけど……」

 

ユウヤ「そう、どこかで見たことが……どこだ?」

 

≪???、アラハバキの隣に移動≫

 

八光「!」

 

???:ビームライフル

???「……」

???「……」

八光「もろに当たった!?でも、まだ……」

 

八光「クッ!」

 

茜「八光!」

 

篁「光学兵器だと!?」

 

甲児「んな馬鹿な……いや、待てよ……あの兵器どこかで……」

 

ユウヤ「そう、昔どこかで見たことが……」

 

ジュン「あれはそう……確か伝説の……」

 

ユウヤ「!そうだ、あれは……」

 

八光「ブリッジス……少尉?」

 

ユウヤ「気を付けろ!もしも俺の記憶が正しければ、あいつは……」

 

ユウヤ「黒歴史を作り出した戦術機、ガンダムだ!」

 

八光「ガン……ダム?」

 

甲児「そうだ、思い出した!マウンテンサイクルの研究をしていたころに見たんだ!黒歴史を作り出し、今のこの世界の災害をもたらした戦術機、∀ガンダムだ!」

 

茜「でも、なんでその∀ガンダムが八光を!?」

 

甲児「分かんねぇ!けど……このままじゃまずい!」

 

八光「向かってくるのなら、露払いしないと……!」

 

ユウヤ「ダメだ八光!その損傷では……」

 

八光「大丈夫です少尉……私は、アラハバキはまだやれる。このまま引き下がれないって言っています」

 

ユウヤ「八光……」

 

篁「……本当にやれるのか八光?」

 

八光「はい」

 

篁「……機体の損傷がひどくなったら必ず帰還するのだぞ」

 

八光「分かりました」

 

ユウヤ「唯衣……」

 

篁「……マウンテンサイクルから掘り起こされたアラハバキ……その力をみせることができれば止めることができるかもしれない……」

 

杏「まっ、一か八かの賭けってことでしょ?嫌いじゃないよ、私は」

 

八光「∀ガンダム……たとえどれだけの力を持っていても、私はここでやられるわけにはいかない」

 

勝利条件;敵の全滅。

敗北条件;いづれかの味方機の撃墜。

     敵が防衛ラインへ到達する

SRポイント獲得条件;∀ガンダムのHPを八光のみで5000以下にする

 

八光VS∀ガンダム

八光「∀ガンダムの装備は詳しくは分からない、といってもアラハバキもだけれど……」

八光「距離を取って、隙を見つけて……後は、突撃する!」

 

八光:ACPイオタ

∀ガンダム:ビームサーベル

八光「黒歴史の戦術機といっても、所詮は機械……なら!」

八光「これが、今の私にできる全力の攻撃!」

八光「クッ、はぁぁぁぁぁ!!」

八光「これで、終われ!!」

???「……」

???「……」

八光「グッ!まだ!!」

 

≪∀ガンダムのHP5000以下になる≫

 

八光「はぁ、はぁ、はぁ……」

 

ユウヤ「よしいいぞ、損傷が激しくなってきた。この調子で……」

 

篁「いや!」

 

???「……」≪ド根性≫

 

茜「損傷が修復した……」

 

甲児「くそ、ナノマシンの力かよ……」

 

八光「このままじゃじり貧になる……クッ!」

 

八光「この前の声の奴、聞こえる!?私に力を貸しなさい!!」

 

八光「聞こえてないの!?私に力を貸せ!!」

 

八光「……だんまりってわけね。いいわそっちがその気ならもう力なんて借りようと思わない……」

 

八光「力づくで使わせてやる!!」

 

甲児「八光!」

 

八光「突貫します!」

 

ユウヤ「待て!無茶だ!八光!!」

 

≪ビームSE≫

≪八光の周囲に爆発≫

 

八光「うあぁぁぁ!!!」

 

甲児「八光!!」

 

八光「まだよ、まだ私は……」

 

≪ビームSE≫

≪八光の周囲に爆発≫

 

八光「ッ!」

 

ユウヤ「くそ!攻撃が激しすぎて近づけない……」

 

八光「どうしたの?私と心中するつもりなの?」

 

≪少しの間≫

 

八光「フフッ、だったらそれでいいわ。戦場で死ねるなら本望だから」

 

八光「さぁ、一緒に死にましょう、アラハバキ!!」

 

≪八光、∀ガンダムの隣に移動≫

 

茜「八光!」

 

甲児「八光!!」

 

八光「うおぉぉぉ!!!」

 

≪画面が白く覆われる≫

 

八光「!!なん……」

 

≪ジェットSE≫

≪マシンガンSE≫

≪爆発SE≫

 

八光(なにこれ、誰?……そう、そんな攻撃のパターンが……)

 

八光(いいわ、いただいたわよその攻撃パターン……)

 

八光(私にできるかですって?……私を誰だと思っているの?)

 

八光【DVE】「私は、百鬼八光……この世界に『百八の光をもたらす鬼よ』!」

 

八光:ACPファイズ

八光「このパターン、見切れるかしら!」

八光「見様見真似であったとしても!!」

八光「くっGが強すぎる……」

八光「たとえ体中の骨がボロボロに砕け散ったとしても……!」

八光「うわぁぁぁぁぁ!!!!!!」

???「……!」

八光「あ、呆れるほどに有効な戦術ね……ごふっ」

 

≪∀ガンダムに爆発≫

 

八光「ぐっ、これでどうだ……」

 

≪エネルギー低下SE≫

 

ユウヤ「∀ガンダムが止まった!」

 

≪∀ガンダム移動≫

 

茜「待って!あの方向って……」

 

ジュン「大洗学園艦に落ちるわよ!」

 

≪アラハバキ移動≫

 

八光「くっ!せめて、家のないところに落ちなさい!!」

 

≪∀ガンダム、アラハバキ、MAPから消失≫

≪画面揺れる≫

 

ユウヤ「八光!大丈夫か!!」

 

八光(通信)「えぇ、なんとか学園のグラウンドに不時着しました。……∀ガンダムはもう動かないようね……ッ!」

 

さやか「どうしたの!八光さん!!」

 

八光(通信)「大丈夫……でもないか?すみません、身体中がいたくて、すぐに戦線に復帰することは……」

 

ユウヤ「そうか、分かった。唯衣、八光を頼む。それから、∀ガンダムの監視も」

 

篁「分かった、それから戦闘中は篁中尉と呼べ」

 

ユウヤ「あぁ、分かってますよ。篁中尉」

 

岬VSさるしま

岬「目標、さるしま!戦闘用意!」

ましろ「本当に、やるのか……」

幸子「艦長がそれしか方法がないと決めたのだったら、私たちは命令に従うだけです」

芽依「なんでもいいからさっさと撃っちゃおう!」

鈴「う、撃ったら、最大船速で逃げればいいんだよね……」

岬「まだだよりんちゃん、その前にやるべきことをしないと……」

岬「この晴風のみんなの命は、私が預かる!」

 

岬:魚雷

岬「戦闘用意!弾頭通常弾!!」

芽依「目標よし、方位角左四十五度、距離三0」

姫路「発射、用意よし!」

芽依「発射用意よし!」

岬「攻撃始め!」

芽依「よし、命中!」

古庄「……」

 

≪さるしまに爆発≫

 

幸子「さるしまの速度が落ちました!」

 

服部「ネウロイの姿、目視では確認できず。すべて撃退した模様」

 

篁「よし、鳥島南方十マイルまで退避だ」

 

柚子「え?さるしまに乗り込むんじゃ……」

 

篁「それよりも、∀ガンダムの方が優先課題だ。また暴れだされても困るからな」

 

岬「それに動きが遅くなったとはいえまだ大砲は使えるはず。近づいて行っているときに攻撃を加えられたら元も子もないから」

 

岬「本当は、弾頭が尽きるまで撃たせたかったんだけど……」

 

甲児「まっ、あれぐらいの損傷じゃ沈むことはないだろうし、ネウロイが居なくなった今それほど危険じゃないだろうな」

 

ユウヤ「了解した。全機帰投するぞ!」

 

さやか「八光さん、大丈夫かしら……」

 

ジュン「えぇ、最後に見せたあの動き……きっと、かなりの衝撃があったはずよ」

 

服部「終わった……初めての実戦……」

 

さやか「服部さんも行くわよ」

 

服部「は、はい!弓少尉!」

 

≪全機大洗学園艦に帰投≫

≪晴風MAP外に移動≫

 

古庄「……」

 

[戦闘MAP2終了]

 

【大洗学園艦 格納庫】

 

甲児「八光!大丈夫か!!」

 

八光「いえ、大丈夫じゃないかもしれません……」

 

さやか「え?」

 

八光「たぶん、全身の骨が砕けたものと……」

 

甲児「そうか……」

 

ジュン「あんなとてつもない動きをしたもの……無理もないわ」

 

八光「すみません兜博士……」

 

甲児「いいさ、八光が無事だったんならな。それにあの状況だ。∀ガンダムの動きを停めるにはあれしかなかっただろうさ」

 

八光「∀……そうだ、あのパイロットは……」

 

甲児「あぁ、これから降ろすところさ」

 

ユウヤ「君たちは後ろに下がって、パイロットが襲ってくるかもしれない」

 

みほ「わ、分かりました」

 

服部「しかし、一体誰が乗っているんでしょうか……」

 

ユウヤ「確か、教科書にも残っていたな……パイロットの名前」

 

甲児「俺の記憶に間違いがなければ、ローラ・ローラ……だったか?」

 

宮藤「女のひと?」

 

甲児「名前からしたらな」

 

沙織「え?でも、あれってどう見ても……」

 

甲児「……よし、開くぞ」

 

≪ハッチの開くSE≫

 

ロラン「……」

 

みほ「男の人……ですよね?」

 

【晴風 艦橋】

 

杏「で?被害状況はどんな感じ?」

 

岬「詳しくはまだだけど、怪我している人もかすり傷程度で済んだみたい」

 

茜「そう、よかった……」

 

篁「こちらも、八光少尉が重傷を負ったが、命に別状はない。数か月は戦術機には乗れないだろうがな……」

 

ましろ「そうですか……」

 

幸子「それにしても、あの砲撃は何だったんでしょう?」

 

芽依「ちゃんと逃げられるかどうかの抜き打ち特訓だったんじゃない?」

 

篁「その可能性だってなくはない。しかし、実弾を使うのはやりすぎだ」

 

幸子「もしかしたら、さるしまがクーデターを起こしたとか!」

 

幸子【DVE】「我々は、ブルーマーメイドの教官艦というちっぽけな存在ではない!宣言する!我々は、独立国家さるしまっ……」

 

ましろ「まじめに考えたら!」

 

篁「ともかく、被害状況をまとめ終えたら、一度横須賀に戻った方がいいだろう」

 

ましろ「どれだけ叱られることか……」

 

杏「私たちも弁明してあげるからさ、そんな気を落とさずにハキハキとしようよ」

 

≪通信SE≫

 

幸子「無線ですね!取ります!」

 

篁「さて、これで私たちのほうのスケジュールも大きくズレてしまったか……なによりテストパイロットが抜けてしまったのは大きいな」

 

杏「そだねー。でも、命があっただけましじゃないの?」

 

篁「……そうだな、命が残っただけあいつも運がいい」

 

杏「戦力が落ちるってんならさ、私たちを……」

 

幸子「た、大変です……」

 

岬「え?」

 

幸子「晴風と大洗学園艦が……私たちの船が反乱したって!」

 

ましろ「なっ、反乱!?」

 

杏「これは、ただ戻るだけでも一苦労になりそうだね」

 

篁「あぁ……」

 

【??? ???】

 

???「起きよ、わが友よ」

 

≪機械起動SE≫

 

???「ふあぁぁぁ……よく寝ました……それで、今は前から何年たったんですか?」

 

???「前にお前が目覚めてからーーー」

 

???「それとーーーだ」

 

???「そうですか、今回は短かったですね……」

 

???「あぁ……」

 

???「それで、他の皆さんは?」

 

???「エイト、カムラそしてヒイラギの三人を起こした」

 

???「そんなに……という事は、ついに」

 

???「どうだろうな。今回の契約者は一人の上に、随分と創造力を欠いているからな」

 

???「それじゃ、望み薄ですね……」

 

???「だが良いこともある」

 

???「何です?」

 

???「いつもは中盤位にならなければ来ない人間たちが、今回は目覚めてすぐに集まっている」

 

???「そうなんですか?だったら……」

 

???「だがまだ足りない……そう、まだな」

 

???「あぁ、だから私を呼んだんですね」

 

???「そう言うことだ。これからヒイラギに契約者の創造力を上げるための旅の準備をしてもらう手はずになっている」

 

???「それじゃ、私は……」

 

???「そうだ、前のウチカワのような役目を担ってもらいたい」

 

???「分かりました。では、お願いします委員長」

 

≪機械、起動SE≫

 

委員長「頼んだ。すべては、終焉のために……」




[ハイスクール・フリート]
ましろ「艦長!至急艦橋にお戻りください!」
岬「どうしたのシロちゃん?」
ましろ「どこ行っていたんですこんな時に」
岬「ゲームも中断するみたいだし、五十六に餌を」
ましろ「こんな異常事態でそんな余裕よくありますね」
岬「こんな時だからだよ。正しい指揮のためには休むのも必要だよシロちゃん」
ましろ「そ、それもそうですが……」
岬「ということで皆もしっかり休養を取って、ここに戻ってきてね」
ましろ「……はぁ、ついてない」
岬「バイバイ!」

この小説は……

  • 不定期連載でもいいから常に公開して
  • 今後もエイプリルフール限定で復活して
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