女体化した親友に俺が恋をしてしまった話   作:風呂敷マウント

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先日活動報告にも書きましたが、評価などを頂いたことに感謝の気持ちと少しばかりの恐怖を覚えていますがこれからもいちかわいいしていきたい所存です。


第十七話 浴衣を着た一夏ちゃん

 プールで和行たちと遊んだあの日から時間は進んで、時期は七月下旬になっていた。外では茹だるような暑さが続いていたが、夕方辺りからは気温も下がり比較的過ごしやすくなっている。今日は珍しく千冬姉が帰ってきている。千冬姉が言うには今日は急に暇になり、何もすることがなかったので家に帰ってきたらしい。そんな千冬姉を伴い、俺はいま和行の家に着ている。晩御飯に誘われたのもあるが、今日はもっと大事な用事があるからだ。

 そういえば、和行の家に入って中で待っていた八千代さんと千冬姉が何か喋っていたけどなんだったんだ? 千冬姉は珍しく吃驚したと言わんばかりの表情を張り付けて八千代さんと話し込んでいたし。俺と和行の仲がどうとか聞こえたけど、俺と和行の仲は悪くないぞ。むしろ以前より良好な感じだし。たまに和行の反応がおかしく感じて笑っちまう時があるけど。学校とかで俺が和行の傍に寄ったときとか。いつもの落ち着いた表情から慌てた顔になるから俺のツボに入ってるんだよな。

 まあその事は今はいいか。今はこっちのことに集中しよう。

 

「はい、これで着付けオッケーよ」

「八千代さん。こんなことまで出来たんですね……」

「全くだ。私も驚いている」

 

 今日の大事な用事。それは俺の浴衣の着付けだ。一階の和室で八千代さんに青色の浴衣を着せて貰っていたのだ。ついでに髪のセットもして貰った。和行と夏祭りに遊びに行くことになっている。俺は私服でも良かったんだが、女の子なんだからこれくらいは着ないとねと八千代さんに言われたからだ。この前のプールの帰りに和行に誘われたんだよな。一緒に夏祭りに行こうって。普段の俺なら皆で行こうって誘うところだったが、今回だけは和行と二人で行きたいと思ったので鈴とかには声を掛けていない。

 だけど先日、鈴が電話で今日の夏祭りに一緒に行こうって誘ってきたんだよなぁ。和行と最初に約束してたのもあってその日は用事があるって断った。その際、鈴がなんか悔しそうな声を出していたけどそんなに俺と夏祭り行きたかったのか? うーん、来年は誘ってやるか。

 

「一夏。その格好で誰とデートに行くつもりだ?」

「デートじゃないよ千冬姉」

 

 外では絶対見せないであろうからかうような笑みを浮かべる千冬姉に俺はそう返した。何言ってんだよ千冬姉。和行と夏祭りに行くだけだからなんだからさ。これはデートじゃないだろ。

 ――って、あれ? なんか千冬姉と八千代さんが微妙な顔し始めたぞ。

 

「……八千代さん。やはり一夏は女になっても?」

「ええ、残念なことにね」

「はぁ……」

「ねえ、千冬ちゃん。私に提案があるんだけど」

「訊きましょう」

 

 今度は八千代さんと千冬姉が二人して溜息を吐きだし始めていた。な、なんなんだ二人して。と思ったら、なんか即座に二人して相談し始めてるし。この場所に居たくなかったので和行の下に向かうことにした。和行を待たせてるんだから早く行った方がいいに決まってるからな。俺がリビングに行くと、和行が神妙な面持ちで虫除けスプレーを自分の体に振りかけていた。ああ、こいつ虫大っ嫌いだったな。小学三年生ごろまでは大丈夫だったらしいけど、小学四年生辺りになってから何故かてんで駄目になったらしい。それでよく一緒に家とかで遊んでいる時に部屋に入ってきた虫を俺が追い払ったりしてたっけ。

 って、そんなこと考えている場合じゃないな。

 

「和行、お待たせ」

「……っ! べ、別にそんなに待ってないぞ」

「どうしたの? 顔赤いよ?」

 

 俺が和行に近づくと、和行はますます俺から顔を逸らした。なんで顔逸らすんだよ。

 

「ねえ、なんで顔そらすの?」

「い、一夏が」

「私が?」

「凄く綺麗だから……」

 

 和行の言葉に俺の胸は高鳴った。ああ、和行に綺麗って言われるのが嬉しく感じる。さっきから心臓がうるさいくらいに騒いでいる。あれから何回かこんな感じの会話があったけど、その度に和行のやつが狼狽し始めるんだよな。まったく変な奴だな。……俺も似たようなものだからあまり強く和行のこと言えないけどさ。

 

「あ、ありがとう和行」

「う、うん。どういたしまして……ってそろそろ行かないと不味くねこれ?」

 

 和行が時計の方を見ていたので、俺もそれに釣られて時計を見る。確かにこれはそろそろ出た方がいいかもしれないな。

 

「あら、あなた達まだ居たの? 早く行かないと混むわよ」

「分かってるよ。一夏、先に玄関に行っててくれないか? 俺は母さんとちょっと話すことがあるから」

 

 リビングにやってきた八千代さんが早く夏祭りへ行くように促すが、和行は俺へ先に玄関に言ってるように言い残してリビングに留まった。和行の言う通り、俺が下駄を履いていると和行の声が玄関まで響いてくるのが聞こえた。な、何があったんだ、和行。

 

「母さんグッチョブ!」

「お礼は一夏ちゃんと和行の子供の顔でいいわよ」

「ちょっと母さん!? 俺の年齢分かってる!?」

 

 な、なんだ? 何の話をしてるんだ、八千代さんと和行は。俺と和行の子供の顔って一体なんの話だ? 和行は俺達はまだ中学生だと抗議しているけど。俺が二人の会話を疑問に思っていると今度は千冬姉と和行の声が聞こえてきた。

 

「ふむ、それは私も見てみたいな」

「え!? あの千冬さん……ええっと、冗談ですよね?」

「本気だが?」

「えぇ……」

 

 千冬姉も和行に対して訳が分からない発言しているのが聞こえた。和行もそれにドン引きしているみたいだし……。あの千冬姉の声、本気だ。長年千冬姉と姉妹をやってきたから分かるけど、あれは冗談を言うときの声音じゃないぞ。なんなんだろうほんと……。

 そんなことを考えていると、何やら疲れたような顔をしている和行がリビングから玄関の方へと向かってきた。だ、大丈夫か和行? お前、その調子でお祭り行くつもりか? 千冬姉と八千代さんの言っている意味は解らないけど和行が疲れるようなことを言ったのは確実っぽいし、休んだ方がいいんじゃ……。

 

「だ、大丈夫? 疲れてるみたいだけど」

「大丈夫だ。それより早く行こう。こんな家に居る方が余計疲れる」

 

 和行は素早く自分の靴を履くと俺の手を掴んでゆっくりと歩き出した。あの、和行。俺、別に普通に歩けるから大丈夫だぞ? 履き慣れてない下駄を履いているから少し歩きにくいけどさ。

 

「な、なんで手を握るの?」

「俺と離れてナンパとかされたら不味いだろ。だから放さないようにって思って……。嫌だったか?」

「ううん。ありがとう、和行」

 

 和行の言葉を聞いた俺は和行の手を強く握った。ナンパは嫌だ。以前に和行と買い物を行ったりしている時に和行がトイレに行って俺が一人になっている間に俺をナンパしようと声を掛けようとしてきたっていうのが何回かあった。だけど、その度に狙いすましたかのようなタイミングで鈴が通りかかったり、和行が物凄い勢いで戻ってきたりしてナンパは殆ど失敗になってたけど。

 和行の場合は「一夏のピンチを探知したんでアクセルフォームになって戻ってきた」とかちょっと意味の解らない事を言ってたけど、全速力で走ってきただけだと思う。だってその証拠に俺の目の前で物凄く息切れしてめっちゃ咳き込んでたし。鈴の場合は「たまたま近くを通りかかった」とか言ってたけど何処か嘘臭かった。昔の俺だったらそうかって済ませてたけど、俺の女の勘が告げてたんだよなぁ。鈴は嘘を吐いているって。

 そんなことを考えている間に夏祭りの会場に着たのだが、会場は人でごった返していた。うわぁ……これは和行が手を繋いでくれたのは正解だったかもな。手を繋がないで歩いていたらはぐれてたかもしれない。あれ? 心なしか和行の手を握る力強くなってないか? 俺が迷子にならないように気遣ってくれているのか。やっぱ和行のこういうところ好きだな。

 

「離れるなよ」

「う、うん」

 

 和行の力強い言葉に俺は頷くことしかできなかった。昔は俺の後に付いてくることが多かったのに、今は俺の前を歩いている。俺はそんな和行の姿に少しだけ笑いが込み上げてくると同時に疑問に思った。今までは意識していなかったが、和行が俺や鈴とか特定以外の人間と話すのが増えたのは中学に入学した時くらいからだった気がするんだよな。あいつに何かあったんだろうか。和行が他の女子達と話しているとイライラするのもアレが原因だし、和行がそういった行動を取るようになった要因が知りたい。

 

「なあ」

「なに?」

「綿あめ食べるか?」

「え? あ、うん。食べるよ」

 

 俺の言葉に頷いた和行は俺と一緒に綿あめを売っている出店の前まで行き、綿あめを二人分買ってくれた。俺は自分の分は自分で金を出すって言ったけど、和行が奢らせろと言うので渋々引き下がった。なんか和行のやつ、最近こういう風に俺に奢る頻度増えてるなぁ。あとで何かお返しとかした方がいいかもな。和行に手渡された買った綿あめの片方を俺が受け取ると、渡した和行は辺りを見回していた。

 

「座って食べるか」

「だね」

 

 和行の言葉に同意する。和行に聞きたいこともあるし、腰を落ち着けたいと思ってたんだ。俺達は丁度空いているベンチを見つけたのでそこに座ることにした。綿あめを食べている和行の横顔を見ながら俺は和行に尋ねた。

 

「ねえ、和行」

「ん?」

「訊きたいことがあるんだけどさ……」

「なに?」

「和行はなんで中学に入ってから他のクラスメイトとかと積極的に話すようになったの? 小学生の頃はそんなでもなかったよね?」

 

 ……聞いたら駄目だったんだろうか。和行は綿あめを食べる手を止めてどう答えるべきか悩んでいるみたいだし。無理して言わなくてもいいとフォローを入れようとしたのだが、その前に和行が俺の質問に答え始めた。少しだけ困ったような笑みを浮かべながら。その顔を俺は少しだけ可愛いと思ってしまった。……またこれか。なんなんだろうこれ。

 

「……その、笑わないで聞いてくれよ」

「うん」

「……俺さ、男の頃のお前に憧れてたんだよ」

 

 え? 俺に憧れてた? なんでだよ。俺に憧れる要素なんて殆どないだろ。

 

「なんで憧れてたんだって思ってる?」

「え? なんで?」

「幼馴染なんだからお前の癖なんてお見通しだよ」

 

 なんだか言い返すことができなかった。確かに俺は和行に「お前って考えてることが顔に出やすいよな」って言われたことがあったけど。女子になってから少しは治ったかと思ったんだけどなあ……。

 

「俺さ、小学二年の頃に泣き虫なのと他の人間と上手く喋れない所為でお前と喧嘩してたじゃん」

「そういうのもあったね」

 

 和行が昔を懐かしむように口にした言葉に俺も昔の事を思い出していた。和行と仲良くなる前は和行と良く喧嘩していたが、その理由が和行の泣き虫なところと他のクラスメイトと話すたびにオドオドするところだった。今はあまりそういった姿を見せなくなったが、当時の俺は和行のそういう部分が癪に障って弱虫と言って喧嘩を吹っかけたことが何回かあった。その度に和行は抵抗してきたけど俺が言い合いとかも含めて勝つことが多かった。

 例の箒がからかわれてた件で俺が和行の言動に驚いたのは小学二年生の癖に訳の分からないことを言う奴と思ったのもあるが、一番の要因は和行が泣き虫で弱虫だと思っていたのにあんな行動を取ったからだ。喧嘩では俺に負けてばかりだったのに、あいつの心の方が強かった。だから俺は、あの時から和行と喧嘩するのを止めた。和行は泣き虫だけど、弱虫ではないって確信したから。

 

「俺、そんな自分が嫌だったんだ。一夏が気さくに他のクラスメイトに話しかけたり、泣くことなんてしないで堂々としているのを見て、俺も一夏みたいに成れたらなって思ってさ」

「……」

「本格的に変わろうと決心したのが小学校卒業する間際だったからさ、中学と同時に心機一転して変わってみようと思ったんだ。新しい自分に」

「そうなんだ……」

「でもな、あくまでも真似しかできなかったよ。当たり前だよな。俺は一夏じゃないんだから」

 

 自嘲気味に和行は笑う。俺はなんて和行に返したら良いのか分からず、何も言わないことで話の続きを促した。

 

「俺は九条和行であって、織斑一夏でも西邑夏菜子でもないんだ。自分以外の誰にも成れないんだから。昔と違ってすぐに泣いたりもしないし、他人と話すのも苦にならなくなったからこれで良いかなって」

 

 恥ずかしそうに言う和行の言葉が俺の中に吸い込まれていく。俺は思わず心の中で呟いた。

 ……他の女子にムカついてた自分が馬鹿みたいだ。和行がああなったのは自分の影響なのに何をやってるんだろう。はあ、なんか勝手にムカついて空回りしてただけじゃないかこれじゃ。これで話しかける女の子に対してのあのムカムカが少しは収まるんだろうか。……なんだか少しだけ和行に八つ当たりしたくなってきた。

 

「いって! な、何するんだよ!?」

「……和行の馬鹿」

 

 綿あめ持っていない右手で和行の左腕を抓ってやった。許せ、和行。俺の行動に和行は意味わからんと言わんばかりの顔しているが分からなくていい。でも、

 

「ありがとう……」

「え?」

「なんでもないよ。ほら、早く綿あめ食べて次に行こう?」

 

 和行のお蔭で少しだけ心のモヤモヤが晴れた気がする。先程から訝しんだ顔をしている和行は俺の言葉に促されたのか綿あめを食べ終え、俺もそれに続いて綿あめを全部食べた。

 

「和行、口汚れてるよ?」

「えっ? えっと、ハンカチハンカチ……」

 

 俺の指摘に和行はハンカチをズボンのポケットから取り出そうとするが、俺がハンカチを取り出すのが早かった。和行の顔をこちらに向けて強引に綿あめによる汚れを拭き取っていく。よし、綺麗になった。ん? 和行の顔が真っ赤だけどこの年になって綿あめで口元を汚したのが恥ずかしいのか?

 

「お、お前……なんで。自分で拭けたのに……」

「私が拭きたいと思ったから。それにほら、汚れたままだと折角の和行の良い顔が台無しになっちゃうし」

「っ! そ、そうか……。ありがとう」

 

 和行が顔を背けて「一夏に良い顔って言われた……」って嬉しそうにぶつぶつ言っているけど、なんだ……恥ずかしいのか? 俺は本当の事を言っただけなのに。そんなことを考えていると和行は急に起ちあがり俺の手を取ってきた。こちらを見る和行の目は早く行こうと促しているように見えた。俺はハンカチをしまいつつ立ち上がり、和行に付いていくことにした。

 その後も和行に手を引かれて歩いて他の屋台とかを練り歩いたのだが、和行が俺の手を放すことはなかった。俺はそれが嬉しくて、思わず和行の手を握り返していた。和行の温もりが感じられるこの瞬間を手放したくなかったのかもしれない。

 

「そろそろだな」

「え?」

「花火だよ」

「ああ。そうだったね」

 

 確かに時間的にはそろそろかもしれない。俺達は花火が見える場所へと歩いていき、再び腰を落ち着けると花火が上がるのを待つことになった。そして、その時が来た。次々と花火が打ち上げられて空に大きな花を咲かせている光景がそこにはあった。なんてことはない光景かもしれないが、俺にはそれが何処か幻想的で儚い光景に思えた。

 なんでこんな風に思うんだろう。昔ならこんな風には考えなかったのに。花火から視線を外して和行の方を見ると俺の心臓がとくんと高鳴った。何処か和行のその表情が今にも消えそうな儚いものに思えたから。そんな和行の顔を独占していたいといった考えが回り始めたが、花火の音が続くのに釣られた俺は視線を一旦和行から外して再び花火の方へと目を向ける。

 

「綺麗だね」

「ああ、そうだな」

 

 短いやりとり。この光景への思いを端的に表すにはそれだけで十分だった。

 

「花火も綺麗だけどさ、俺は一夏の方が一番――」

 

 和行が何か言ったようだが、直後に一段と大きな花火が上がったため全然聞こえなかった。いま、和行なんて言ったんだ?

 

「和行、いまなんて?」

「忘れろ」

「え? でも……」

「俺は何も言ってない。頼む、忘れてくれ」

 

 なんなんだ……。気恥ずかしそうにしている和行の態度に少しだけモヤっとしたが俺は和行と花火を見続けることにした。それから十数分後。花火が終わったので俺達はそろそろ帰ろうと歩き出した。今度は俺の方から和行の手を握る。和行が少しだけ驚いているようだったけど俺は気にせずに和行に言葉を投げかけた。

 

「和行、放さないでね」

「離すわけがないだろ」

 

 そう言って温和な表情を見せてくる和行に少しばかりドキっとした。あ、あれ? 和行ってこんなに格好良かったか? まずい。また顔が熱くなってきた。和行の顔をまともに見ることができない。自分の顔が火照っているのが手に取るように分かった。また心臓が早鐘を打っている。あのプールで感じた事と同じ考えが俺の頭の中を駆け巡っていた。

 いや、あの時以上かもしれない。和行のことを独占したい気持ちが強まっているのが自分でもわかる。でも、俺は自分が何故こんな事を考えてしまうのか、その理由だけはあれこれと頭の中をこねくりまわしても分からなかった。答えが掴めそうなのに掴めない事に段々ムカムカしてきた俺は、こんな感情を抱かせる元凶である和行の手をこちらに引き寄せてからすぐに腕へと抱き付いてやった。

 

「なっ! ちょ!?」

「家に帰るまでこうさせて」

 

 さっきのとは違う俺なりの八つ当たりだ。和行の顔が段々赤くなっていってるが構うもんか。このまま抱き付いててやる。こうしているとなんだか心地が良いし。

 

「あの、一夏……。胸、当たってるんだけど」

 

 和行の抗議が聞こえるけど俺は無視した。こういうのを当ててんのよって言うんだっけ? 前にそんな感じの単語を以前和行と弾と数馬と馬鹿話をした際に聞いた気がする。俺はそのまま宣言通りに家まで和行の腕に抱き付いて帰ったのだが、当の和行はしばらくの間八千代さんや千冬姉が話しかけてもフリーズしたままだった。や、やりすぎたのか……?

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