女体化した親友に俺が恋をしてしまった話   作:風呂敷マウント

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今回から四話連続で一夏ちゃん視点になります。真面目回です。


第二十二話 自覚する思い(1/4)

 和行と一緒にいちごのショートケーキを食べたあの日から一週間が経った。いま俺は学校で昼食の弁当を食べ終えたところだ。一緒に弁当を食べていた和行はちょっとお手洗いに行くと言って今は教室にいない。ふと、食べかけのケーキを和行にあげようとしたことを思い出した俺は心の中で小さく息を吐く。普通に考えて間接キスになるのくらい分かるのに、和行に自分のケーキをあげようとしていたとか幾らなんでもアホすぎる。でも俺、なんであんなに慌てたんだろ?

 理解できない自分の行動に疑問を抱きつつ、机の中から次の授業で使う予定の教科書を取り出していた俺の耳にクラスメイトの会話が聞こえた。ん? あの二人って確か、前に和行の事を気になっているとか言ってた子達だよな。どうしたんだ?

 

「え、九条君に好きな人がいるの!?」

「しっ! もう少し声抑えて!」

 

 え? 和行に好きな人? へー、あいつにもそんな人が出来たのか。うんうん、あいつは自己評価が低いけど料理は上手いし、なんだかんだで優しい上に頼りになるからな。あいつは将来嫁さんを大事にする良い夫になるぞ。男のままでも魅力的だと思うけど、あいつが女の子だったらもっとモテてるだろうな。和行がそんな感じの女の子だったら、俺なら多分ほっとかないと思う。そんな和行に好かれてるなんてその女の子も幸せ者だな。

 ……女の子だよな? 相手は男じゃないよな? 普通に女の子が好きだって前に言ってたから、女の子だとは思うんだが。相手がどっちでも俺は祝福はするつもりだぞ。愛の形は人それぞれだし。

 

「九条君の好きな人って誰なの?」

「そういう噂が出てるだけで詳細までは……」

「年上か年下かもわからないの?」

「この学校の子ってだけしか」

 

 ……………物凄くイライラした。平静を装ってみたけど駄目だ。和行に好きな子が出来た? なんだその噂、笑えないぞ。あいつ、そんなこと一言も話してなかった。ふざけるな……そんなの聞いてない。

 何故か和行に好きな人が出来たなんて認めたくないと思った俺は、自分で自分の感情をコントロール出来なくなりそうな感覚に顔を歪めそうになる。口が勝手に動き、和行は俺だけのモノだと叫びたくなる衝動が襲ってきたがなんとか必死に抑え込んだ。なんなんだ、これ。和行と会話している女子を見た時にムカムカしてしまうあの感覚よりも、かなりどす黒い感情が沸き上がってきているような……。そもそもなんで和行は俺のモノって思っちまったんだ? おかしいだろ、こんなの。

 

「私、九条君狙ってたんだけどなぁ」

「そういえば、なんであんた九条君好きなの?」

「押し倒したら可愛い声上げそうだから」

「うわぁ……」

 

 かなり引いた声をクラスメイトがあげたタイミングでトイレに行っていた和行が教室に戻ってきた。会話していたクラスメイト達は何事もなかったかのように自分の席へと戻っていく。俺も和行に気付かれないようにいま抱いている感情を誤魔化すことにした。なんだか女の子として過ごす内にこういうテクニックに磨きが掛かってきた気がする。良い事なのか悪い事なのか分からないのが微妙なところだが。

 

「夏菜子。次の教科なんだっけ?」

「国語だよ」

「ありがと」

 

 俺にお礼を言ってくる和行に俺は思わず嬉しくなった。和行の優しげな声と視線が俺に向けられている。それだけで午後も頑張れそうだ。やっぱりあれは噂なんだ。和行に好きな子なんて居るわけない。もし好きな子が出来たんなら、俺や弾達に好きな子が出来たって相談に来るはずだ。そんな相談なんて今まで受けた事ないから間違いない。和行がこの噂を知ったらどんな反応をするのだろうかと裏で考えながら、授業を受けることにした。

 気が付いた時には時間は既に放課後になっていた。授業中、ずっと和行に好きな人がいるという噂のことを考えていた気がする。掃除とホームルームも終わったので、俺は鞄を手に持つと先に昇降口へと向かう。和行と一緒に帰る約束していたのだが、先生の手伝いをすることになった所為で少し遅れるので待っていてくれと言われた。大人しく昇降口辺りで待っておくか。俺は上履きからローファーに履き替えると昇降口のガラス張りのドアから外へと出ると灰色の空が目に付いた。雨が降りそうだなこれ。

 

「雨、降るのかな?」

「おーい夏菜子」

 

 あ、弾。数馬も。鈴は……ああ、今日も家の手伝いがあるとかで足早に帰ってたな。あいつ、鈴の実家がやっている中華料理屋の看板娘だからな。鈴の両親もあいつが居ないと困るんだろう。

 

「和行を待ってるのか?」

「うん」

「じゃあ、俺たち先に帰るわ。和行と仲良くな」

「喧嘩とかするんじゃないぞ」

 

 そう言って去っていく弾と数馬にまたねと手を振りながら声を掛けた俺は、先程の弾と数馬の発言に首を傾げた。和行と仲良くなって……俺と和行は仲良いだろ。喧嘩なんて小学生の時以来殆どしてないぞ。それくらい見てればわかるだろうに。変な奴等だな。

 弾達が帰ってから数分。俺はまだかまだかと和行を待っていた。鉛色の空を見つめている俺には、和行の事を待っている時間の一分一秒が一時間にも二時間に思えてしまった。自分でも理解できないくらいに心がざわついている。和行は先生の手伝いをとっくに終わらせて、件の好きな子と会うために俺を待たせているのではないかという邪推に近い考えが浮かんでくるが即座に否定した。先生の手伝いが手間取っているだけなんだ。そうに決まっていると心に言い聞かせる。

 あれはあくまで噂なんだから。そうだ、噂なんだ。そもそも和行の性格上、俺に対してそんなことをする訳がない。あり得ない。

 

「なんなの、これ……」

 

 分からない。何もかも分からない。和行の事を思うと胸がドキドキしたり、何故か安心したり、苦しくなったり。なんで俺は和行の事をこんなに考えてるんだ? 和行が好きになった女の子と一緒に居ようが別に問題ないはずだ。俺には関係ないはずなんだ。

 なのに、なんでこんなに俺の事だけを見ていてほしいと思うのだろうか。自分だけに優しくしてほしいと感じてしまうのだろうか。そもそも元男である俺が、男である和行の事ばかり考えていること自体よく分からん。眉根を寄せて今にでも泣き出しそうな空を八つ当たり気味に睨み付ける。

 ふと、ある考えが浮かんできた。和行が好きな女の子がもし女尊男卑に染まっている女の子だったらどうしよう。和行には人を見る目があるからそういう手合いを避けるのは容易なはずだが、万が一ということもある。和行はああ見えて繊細な奴だ。中学生になってから仮面を被り始めたからそうは見えないだけで。付き合いの長い俺だから分かるっていうのもあるけど。あと箒と鈴なら分かると思う。そんな和行が女尊男卑の女の子と付き合うことになって、あいつの心が荒むような事が起きて和行の優しさとかが消えてしまったら――俺は絶対にその女を許さない。地の果てまで追いかけて、トイレに隠れていても見つけ出してそれ相応の報いを受けさせてやる。

 不穏なことを考えてしまった俺はその考えを振り払うように空を睨むのをやめる。昇降口のドアの方を向いてみるが和行はまだ来ない。早く来てほしいと心の中で懇願していた俺だったが、即座にそんな考えを投げ出してしまった。ドアのガラスに映った自分の顔を見てしまったから。

 

「……酷い顔」

 

 ――和行にこんな顔見せたくない。憤怒に染まった自分の顔を見た俺は咄嗟にそう思ってしまった。俺、和行が女の子と話しているのを見てイライラしていた時もこんな感じの顔をしていたのかな……。気が付いた時には、俺の脚は勝手に動いていた。校門を出て和行の家へ向かうように通学路を歩いていると、頭に冷たい液体が落ちてくるのを感じた。

 

「雨、か」

 

 見上げると空が泣き出しはじめたのが俺の瞳に映った。鞄の中に折り畳み傘がある事を思い出した俺だったが鞄を開く気力も湧かず、そのまま雨に打たれながら歩いていると後ろの方から俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。

 ああ、この声は和行か。その場で後ろを振り返ると傘を差しながら走ってくる和行が視界に入った。なんでそんなに焦っている顔をしているんだよ。いつもみたいに冷静そうな表情をしていればいいのにさ。こんな顔を見られたくないから早く帰って、いつも通りの――和行が可愛いって言ってくれた笑顔で出迎えようと思ったのに……これじゃ台無しだ。息を切らしながら俺の下まで来た和行は目を剥きながら口を動かし始めた。

 

「お前! 何してんだよ!?」

「なにって?」

「傘も差さないで雨の中を歩くとか馬鹿かお前!」

 

 馬鹿とはなんだ馬鹿とは。俺に対して滅多に使ってこない和行の罵倒に俺は思わずムっとしてしまう。

 

「別にいいでしょ」

「よくねえよ」

「和行には関係ないでしょ」

「関係ある。……一夏を見つけるまで、お前がまた誘拐されたかもって思ってたんだぞ」

「あっ……」

 

 傘を握る力を強めている和行の顔を見た俺は小さく声を漏らしていた。和行の顔を見た途端、和行に対する苛立ちが俺の中から掻き消えていた。だって、あの和行が悲しそうな、今すぐにでも泣き出しそうな顔で俺の方を見ていたから。……こんな雰囲気の和行、久しぶりに見たぞ。反則だろ、その顔は。

 

「頼むから心配させるなよ。俺の傍から勝手に居なくならないでくれ」

 

 ――ああ、そうだった。和行は千冬姉が参加していた第二回モンド・グロッソの試合を見に行くために一緒に行ったドイツで俺の誘拐されるところを見ていたんだった。千冬姉に救助された俺に和行は「助けることができなくてごめん」って謝ってきたけど、俺は気にしていなかった。和行があの誘拐に巻き込まなくて本当に良かったと安堵していたくらいだったし。

 ……馬鹿だな、俺。本当に和行の言う通りだよ。あいつだってあの日の誘拐で傷ついたはずなのに、心配させるような真似をして……親友失格だな。

 

「ほら、早く傘の中に入れ」

「う、うん」

 

 俺は和行に抱き寄せられる形で和行が手にしていた傘の中に入った。前に和行と相合傘をした時とは違い、俺は左側で和行は右側だった。これは多分職員室で貸し出している傘だな。和行の家にはこんな柄の傘なんてないはずだし。それにしても、和行の傍は本当に暖かいな。……いや、ちょっと待て。なんでこんなに和行の体温が温かく感じるんだ? もしかしてこれって、俺の体が冷たいだけなんじゃないか?

 

「へくちっ!」

「へくちってお前……」

「な、なに?」

「なんでもねえよ。ほら」

 

 和行は俺の了承を取らずに左手で俺の右手を優しく握ってきた。暖かいな。和行の温もりが直接伝わってきて、安心する。この感じ、好きだなあ。……ああ、ちゃんと謝らないと。今回は完全に俺が悪いんだから。和行と一緒に帰るって約束してたのに破っちまったし。

 

「その……ごめんね、和行」

「……許す」

 

 俺の思いが伝わったのか案外簡単に和行は許してくれた。言い方は悪くなるが、昔ならネチネチと俺を弄るような発言をしてきたはずなのに。どうしたんだろうか?

 

「なんで簡単に許すのかって顔しているな」

「う、うん」

「お前が一夏だからだよ」

「どういうこと?」

「分からないなら分からなくていい」

 

 すると今度は和行はいつもの暖かい笑みで俺の方を見てきた。あ、あれ? 和行ってこんなに格好良かったっけ?

 ……………不味い。今、物凄く胸が高鳴ったぞ。お、俺、どうしたんだ。前よりもなんか和行の事を意識しているような。今までのどの瞬間よりも和行から目が離せない。和行の顔にこのまま俺の顔を近づけたどうなるんだろうと漠然と考えてしまうが、和行の声が俺を現実に引き戻してくれた。

 

「一夏。大丈夫か?」

「だ、大丈夫だよ」

「そうか。さあ帰るぞ」

 

 和行と手を繋いだまま九条家に帰宅した俺は問答無用で風呂に入らされることになった。うん、自分でも馬鹿なことをしたと思うよ。髪も服もずぶ濡れだったし。濡れた制服は和行が洗濯ネットに入れて洗濯してくれている。うちの制服は乾燥機を使っても、洗濯機で洗っても大丈夫な制服なので問題ない。

 はぁ……。俺の所為で和行に要らない迷惑掛けたし、あとで和行にもう一度謝っておかないとな。和行、本当に良い奴だよな。あれで自分はモテないとか言ってるんだから本当におかしい。自己評価が低いのも考えものだな。もしかして、和行は良い人どまりって感じなのだろうか。それはそれでなんかムカつくぞ。

 うん、この事は頭の片隅に追いやることにしよう。十分に温まったと判断した俺は湯船から上がる。脱衣所で体に付いている水滴をバスタオルで軽く拭き取る。保湿用のクリームを塗り終えると貸して貰っている自室から予め持ってきていた下着をテキパキと着用して、私服に着替え、ドライヤーで髪をちゃんと乾かした。下着とかを取りに行く時に貸してくれた和行のTシャツ良い匂いしたなぁ。ずっと嗅いでいたかった。

 それはそうと、俺はもっと可愛いデザインの下着が欲しいんだよな。この胸の所為で俺好みの可愛いデザインを見かけないんだよ。……今、違和感もなく可愛い下着が欲しいと思ってしまったんだが。ちょっと頭抱えてもいいよなこれ。俺が軽く沈んだ気分に陥っていると廊下から和行の声が聞こえた。

 

「一夏~上がったか?」

「うん。着替えも終わったよ」

「なら早くこっちに来いよ。ココア用意してあるから」

 

 お、気が利くな。やっぱこういうところが和行の魅力だよな。リビングに向かいソファーに座りながら俺は和行が用意してくれたココアを飲んだ。温かいな。ホットココアなんだから温かいのは当たり前なんだが、そ、その……か、和行の優しさが詰まっているような気がしたんだ。……な、何言ってるんだ俺。めっちゃ恥ずかしいぞこれ。

 

「さて、晩飯作るか」

「あれ? 今日の当番は私だったよね?」

「今日は俺がやるよ。一夏は大人しくしてろ」

「わ、わかった」

 

 有無を言わせない和行の態度に俺は頷くことにしかできなかった。和行が料理し終えるまで間にココアを飲み終えた俺は和行が洗濯してくれた制服を眺めていた。うん、ちゃんとセーラー服はハンガーに掛けて形整えてあるし、スカートもちゃんとやってくれてるな。料理している和行に話を聞くと、襟とか袖口等の前処理もやってくれたみたいで本当にありがたい。和行はよく俺のことを家事力お化けみたいに言ってくるけど、和行も人のこと言えない気がするぞ。

 そんな風に考えてからテレビを見て時間を潰していると、和行がご飯が出来たと声を掛けたきた。和行の声に釣られた俺はテーブルの方へと足を運ぶ。今日の晩御飯は豚の生姜焼き、里芋の煮っころがし、葱と人参の味噌汁か。どれも美味そうだ。椅子に座った俺は和行に向かっていただきますの挨拶をすることにした。

 

「いただきます」

「はい、召し上がれ」

 

 和行の返事を聞きつつ、箸を動かして和行が作ってくれた食事を食べていく。和行もいただきますと言い、自分の分のご飯を食べ始めていた。まずは味噌汁から。ふう、温まる。葱と人参の味と味噌の味が絶妙に合っているのも良い。次は里芋の煮っころがし。こっちも素材の味を活かした味付けだ。調味料とかで味を濃いめにしてないのもあって俺好みだと感じた。

 最後に豚の生姜焼きだ。生姜の味がしっかり効いていい感じだな。しかも肉が柔らかくて食べやすい。詳しく聞いてみると、生姜焼きは前に見た事があったとあるレシピを思い出して作ったらしい。なんか、ここ数か月で急に腕を上げてきている気がするなあ。

 

「どうかな?」

「すっごく美味しいよ」

「そ、そうか? ありがとう」

 

 ……聞いてみるか。千冬姉だったら行儀が悪いって注意してくるだろうけど、俺は食事中に喋ることに関しては和行と同じでそこまで厳しくないから大丈夫だ。食事中のコミュニケーションって結構大事だと思うんだよ。まあ、流石に口に物を含んだままは俺も行儀が悪いと考えているからちゃんと飲み込んだりしてから話すけどな。

 

「ねえ。和行ってどうしてこんなに料理が上手くなったの?」

「あー、笑わないでくれよ?」

 

 そう前置きしてから、和行は俺に向かって語り始めた。

 

「その、前に一夏が俺の料理を美味しいって言ってくれたじゃん?」

「うん。言ったね」

「だからかな。もっと上手になって一夏を喜ばせたいって考えるようになってさ。気が付いたら……」

「上手くなってた?」

「そんな感じ」

 

 ……俺の為? 俺の為に和行は料理が上手くなったのか? 和行が俺の為にやってくれたという事実に頬が緩む。物凄く嬉しい。でも、そんな思いと同時にあの噂がまた俺の頭に浮かんできてしまう。

 

「ねえ、和行」

「もう一つ聞いてもいいかな?」

「なんだ?」

「和行に好きな人が居るって噂が学校で流れてるみたいなんだけど、本当なの?」

「え、なにその噂」

 

 鳩が豆鉄砲でも食らったかのような表情を浮かべた和行は左手でこめかみを二、三回揉んでから口を動かし始めた。なんか予想と違って落ち着いているな。混乱しすぎて冷静になっているだけかもしれないけど。

 

「……いないよ」

「本当? 本当にいないの?」

「ああ。いないよ」

 

 和行の言葉に俺はこれ以上ない安心感を覚える。和行に好きな人がいないと聞いて、途端にそう感じたんだ。いないならそれでいいか。……何か隠しているような気もするけど、今は和行の言葉を信じる。そうだ、和行の言葉なら信じられる。他人の言葉なんかよりも。

 

「ったく。誰だよ、その噂を流したの」

「ごめん。私にも分からない」

「まあいいさ。ほら、早くご飯食べようぜ。冷めるぞ」

 

 和行に促された俺はまだ残っているご飯をしっかりと噛んで食べていく。全て平らげた俺は和行にごちそうさまを言うのを忘れない。和行も俺とほぼ同じタイミングでご飯を食べ終えていた。

 

「ごちそうさま」

「はいよ。一夏はそのままにしてて良いぞ。片付けも俺がやるから」

 

 和行の言葉に甘えて俺はそのままリビングでゆっくりすることにした。台所で後片付けをするために忙しなく動いている和行の姿が、俺には格好良く見えて仕方なかった。こんなこと言ったら絶対本人は「俺は格好良くないよ」とか反論してくるだろうけど。……そんなことないと思うんだけどな。

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