料理を運んできてくれた和行を部屋に招き入れたわ、わた……私は上半身を起こして和行の姿を眺めていた。和行はベッド近くの椅子に座り、テーブルの上に置かれているお盆の上の小さな土鍋かられんげでお粥を掬ってくれている。和行の事を見つめながら心の中で新しい一人称の練習していたのだが、やはりまだ慣れない。女の子になっても心中では俺で通してきたせいか、私って呼び方に少しだけ違和感がある。俺という一人称がもうしっくり来なくなってるから早く慣れたいけど、焦っても仕方ないよね。じっくりと慣れていくことにするよ。時間はまだまだあるんだし。
まさか和行にこんな感情を抱くようになるなんて想像もしてなかったけど、これで良いんだ。私の心がさっきから強く訴えてきているんだから。誰かを好きになるのは悪い事じゃないって。
「一夏、これくらいで大丈夫か?」
「うん。大丈夫だよ」
私の口の大きさを考慮してか、一度に食べる量を少なめにしてくれているのを見た私は反射的に笑みを溢しそうになる。こういうところは本当に和行らしい。ん? 和行が私の方にれんげを向けてきてるんだけど、何をする気なんだろ。
「はい、あーん」
「え? あの、自分で食べられるから……」
「俺の看病をした時にあーんしてきたのは何処の誰だったっけ?」
悪戯っぽい笑みを向けてくる和行の表情に思わずドキっとしてしまった。か、和行って、こんな表情も出来るんだ――じゃ、じゃなくて! や、やばいってそれ! ただでさえ熱があるのに更に熱が上がりそう……。恥ずかしさで心と頭が一杯だし、もうこれ羞恥心で死んじゃうよ。
と、というかこれってさ、もうあーんを受けなきゃいけない状態だよね? ううう、腹を括るよ。括ればいいんでしょ!?
「あ、あーん」
マスクを取ってから、和行からのあーんを受けいれた。
「味とか大丈夫か? 少し味を薄めにしたんだけど」
「う、うん。大丈夫だよ」
正直、味なんて分からなかった。和行にあーんされている恥ずかしさで味覚がまともに味を感じ取ってなかったんだと思う。でも正直に恥ずかしいと言うわけにはいかないから大丈夫と返すしかなかった。
その後、和行は再び私にれんげで食べさせてくるという行動に出たので、先程と同じような気持ちを抱いたのだがそこはなんとか乗り切ることができた。前に私が看病をした時の和行もこんな気持ちだったのかな。なんというか、気軽にやるべきじゃないねこれ。私、こんなことを和行にやってたんだ。……少し反省しました。
「ご、ごちそうさま」
「うん。じゃあ、これ片づけてくるから大人しく寝てろよ」
そう言い残して和行は部屋から出て行こうとしている。そういえば、和行ってなんでお粥作れたんだろ。
「待って」
「どした?」
「和行ってお粥苦手だよね? なんでお粥作れたの?」
「そりゃあお前、食べるのが苦手なのと作ることができないのは別問題だし」
確かに和行の言う通りだね。食べるのが駄目なのと、調理するのとでは別問題だよね。でもね、私が聞きたいのはそういうことじゃない。料理をしたということは味見も当然するはず。そうなるとお粥が苦手な和行が味見をしたのかという疑問が必然的に湧いてくるわけで。
「味見とかは?」
「したよ」
「え!?」
「そんなに驚くことか? 料理を作って出すんだから味見くらいするさ」
いやいや、お粥が苦手な和行が本当に味見したって……とてもじゃないけど信じられない。お粥が良いって言ったのは私だけど、正直和行が味見までするとは思ってなかった。だって和行は嫌なことは出来るだけ避けていくタイプだし。
私がそんな風に考えを巡らせていると和行は言葉の続きを話し始めていた。
「それにだ。一夏に出すお粥なんだから不味いものなんて出せないし、多少の味見は我慢するよ」
そっか。そうなんだね。気持ちいいぐらいに言い切った和行のその言葉で心嬉しい気持ちになった。私の為に頑張って作ってくれたんだね。
……全くもう。和行はずるいよ。そうやって私の心を掻き乱してさ。嬉しすぎて心の制御が難しくなっているけど、これだけはちゃんと言っておかないと。私は和行の目を見つめて、ゆっくりと口を開いた。難しいことを言う訳じゃない。私の所為で苦手な食べ物の味見をさせてごめんと謝る訳でもない。ただ、この一言を和行に捧げたいだけなんだから。
「ありがとう。和行」
「お、おう」
あ、顔逸らした。もしかして照れたの? もう和行ってば可愛いんだから。ドアを開け、お盆を持ち上げてそそくさと部屋を出て行った和行を見送りつつ私はそんなことを考えてしまった。脳内フィルターでも働いているのか和行のことが昨日よりも物凄く格好良く見えたり、私の言葉に照れたりしているのがより一層可愛く思えてしまう。
和行が用意してくれた水で処方された風邪薬を飲むと、マスクを着け直して起こしていた上半身を再びベットに横たわらせた。お腹が膨れて眠くなったのか、そのまま睡魔に体を委ねながら私は瞼を閉じていた。
「んっ……」
再び私は目を覚ました。最初は視界がぼんやりとした感じだったが、徐々に視界に広がる光景が鮮明になる。今度は悪夢は見ずに済んだ。本当に良かった。これでまた悪夢を見てたら本格的に和行に泣きつくところだったよ。上半身を起こしてみると時計が夕方の五時を指してくれていた。喉が渇いたなぁ……。水飲みたい。人の気配を感じてそちらに視線を向けると、そこには部屋の窓を網戸にしている和行が居た。空気の入れ替えでもしてくれてたのかな? もしかして、悪夢を見なかったのも和行が居てくれたから? ……そうだと嬉しいな。
「和行」
私の声で起きたことに気付いたのか、和行は私の傍まで来ると考えを読んだかのようにコップに水を注いでくれた。もう、それくらい今の私でも出来るのに。
「ほい」
「ありがと」
私はマスクを外すと、素直にコップを受け取って喉を潤していく。私の考えを見抜いたかのように先回りしてやってくれるなんて、私と和行は夫婦みたいって呼ばれただけあるね。昔は弾達の冗談くらいにしか思ってなかったけど、和行の事を完全に意識するようになった今は自分達の行動がどれだけ夫婦染みていたか理解できる。うん、あれは正直おかしいと思う。男同士でアレだもん。
コップの水を半分近くまで飲んだ私に和行が声を掛けてきてくれた。
「気分はどうだ?」
「少しはマシになったかも」
「そうか。あ、寒いならすぐに窓閉めるぞ?」
「まだ開けてて大丈夫だよ」
そうか、と短く呟いた和行は椅子に腰掛けた。うん、こうして見ると和行の横顔も結構良いよね。なんかこうグっとくる。カメラで和行の顔を撮りたいけど、今やったら和行に風邪引いてるくせに何やってるって怒られるだろうから我慢我慢。でもなんだろ、恋心を自覚した所為か前よりも和行のことを考える回数が増えている気がする。ついでに和行を褒める回数も増えてる。
「まさか、こうやって俺が一夏の看病をする日が来るとはなぁ」
「そうだね」
私も看病されるなんて夢にも思わなかったよ。だって私、あまり風邪とか引かなかったし。前に風邪を引いたのって小学生三年辺りだった気がする。あの時は八千代さんがたまたま休みでわざわざ家に来て看病してくれたけど。お見舞いに来てくれた和行に「健康オタクの癖に風邪引いてんじゃねえよ」と言われて、思わず睨んでしまったことはこの際忘れてあげる。ついでに和行と一緒にお見舞いに来てくれた箒に「根性が足りん」と言われた記憶もあるけど、それも忘れるよ。
「そうだ。一夏、今日の夜は何がいい? またお粥?」
「うん。それでお願い」
優しげな視線を私に向かって投げかけてくる和行に私の心臓がまたドクドク言い始めた。うん、なんだろ。やっぱり脳内恋愛フィルターでも動きだしているのかな? 和行の言動が全て私の心を刺激してくる感じがした。私のことを異性として好きだと言わんばかりの気遣いが溢れているように見えたし。……私の気のせいだよね? 和行が私のことを好きなわけないよね?
けど、もし和行が私の事が好きだったら――やばい、鼻血出そう。和行に真剣な目で告白されたり、お姫様だっこされたり、和行に押し倒される想像したら物凄く興奮してしまった。少し頭と体がふらっとしたけど問題ない。私は健康だから。体は風邪を引いてるけど、心は健康だから。あ、でもお姫様だっこって実際にされると怖い上に男性への負担も結構あるって話を聞いた記憶があるんだけど。体を起こして、男性の首の後ろへと腕を回したりとかしてちゃんと密着すれば女性を抱える男性への負担は和らぐらしいけど。うーん。お姫様だっこされてみたいけど、和行が良いって言ってくれるかどうかが肝だと思う。押し倒されるのは恋人になった後なら別に問題ないかな?
そんなことを何回か考えている内に夕飯の時間になったのか、和行は部屋の窓を閉めてから一階へと向かっていった。それからしばらく待っていると、和行がまたお粥を作って私の下へと運んできてくれた。体感ではさっきお粥を食べたばかりなんだけど、お腹が腹を減ったと騒いでいるので大人しくお粥をいただくよ。
「はい、あーん」
「ええ……また……」
また? またあーんされないといけないの私? なんか和行が心からやりたいって気持ちが伝わってくるというか、かなり楽しそうだからやめてと言えないんだけどこれ……。ええい! 私も男だ! 今は女だけどそれはそれ。何度でも掛かって来なさい!
……キツかった。思ったよりあーんはキツイと分かりました。さっき食べた時と同じで味なんて分からなかったし、もう私の心はボロボロだよ。もし今度、私からあーんする機会があったら和行に目一杯あーんしてあげるよ。和行もまた私と同じ気持ちになればいいんだ、ふん。
「ごちそうさま」
「はいよ。そうだ、風邪が治ったらさ」
「うん?」
「お前の好物を沢山作ってやるからな。だから早く直せよ」
「あ、ありがと」
その言葉に頷きながら私は和行の顔を見続ける。ほんと、良い旦那さんになれるよね和行は。そんな事を考えながら私が和行の顔を見続けていたことに訝しんだのか、和行は眉根を寄せながら口を開き始めた。
「な、なんだよ。そんなに俺を見つめて」
「和行なら良い旦那さんになれるだろうなって思って」
「……世辞を言っても何も出ないぞ」
「お世辞じゃないよ。和行って気が利くし、優しいし、頼りになるし、いつも物事を色んな角度から見ている感じがするし。それに」
「それに?」
「カッコいいし」
……あ、あれ? 私、なんか間違ったこと言ったかな? 和行が顔を俯かせて、肩をぷるぷると震わせてるんだけど。和行の良いところをとりあえず何個かピックアップしてみたんだけど。だ、駄目だったのかな?
「一夏! お前、寝てろ。今のお前は風邪でおかしくなってる!」
「え? 私、おかしくないよ?」
「いいから寝てろ。いいな!」
がばっと顔を上げた和行を見て、全てを察した。だって和行の顔がトマトみたいに赤くなってるんだもん。和行ってば、女の子から褒められるのにあまり慣れてないから照れてるんだ。やっぱり可愛い。凄く可愛い。本当に可愛い。こういうのって母性本能って言うのかな? 恥ずかしがってる和行を見ていると胸がきゅんってなるあの感覚がして、愛おしいって感情が私の心底から湧きあがってくるんだよね。もし和行が女の子だったら今の表情だけで男を落とせると思うよ。イチコロってやつだね。
私がそんなことを考えている内に、和行は食器などをお盆に置いて足早に私の部屋から出て行ってしまった。昼間よりも動きが早かった気がする。和行が出ていったのを確認した私は再びベッドに横たわる。うん、やっぱり私は和行のことが好きだ。あーんされている間も和行のことを何回も考えてたし。はあ、体調が悪くなかったら和行に抱き付いたり、服の洗濯とか色々なお世話してたのになぁ……。
うん、早く風邪を治そう。和行の為に家事をしている時が一番楽しいし、それが出来ないのは精神的に辛い。それに和行にご飯を食べて貰うのが半ば生きがいになってるんだもん。和行に拒否されない限り、私は和行の為に家事をしたりするのを辞めないからね。
「和行……」
うん。私、和行の名前を呟いただけで嬉しくなってる。和行のことを考えているだけで風邪が治りそうだ。もしかしたら処方箋要らずかもしれない。あ、そうだ。まだ今日歯磨きしてなかったよね。あとトイレも。寝る前に歯磨きしないと。ベッドから抜け出し、床に置いてあるスリッパを履いて一階へと降りていく。トイレと歯磨きを済ませた私は二階へと戻ろうとしたところで和行とばったりと鉢合わせた。
「もしかしてお風呂上り?」
「そうだよ」
そうか、お風呂上りなんだ。和行の肌が紅潮しているのも頷ける。髪も一応ドライヤーで乾かしたんだろうけど、所々濡れている部分が残っていた。普段ならちゃんとドライヤー掛けないとって言っているところだが、今の私にそんなことを言う余裕なんてなかった。私の時と違って和行はパジャマ着ているけど、お風呂上りの異性ってこんなに色気を醸し出しているんだ……。和行も前に私の裸を見てしまった時も同じようなことを思ってくれてたのかな? それなら凄く嬉しいな。
本当なら裸を見られたことに対して怒るべきなんだろうけど、あの時は完全に事故だったし。それに今はほら、好きな人相手だから別に問題ないと思えてるから、あの時の事を思い出しても何てことないよ。あっ、そうだ。和行に頼んでみよう。もしかしたら断られるかもしれないけどダメ元で。
「ねえ、和行。お願いがあるの」
「お願い?」
「私の体をタオルで拭いてくれる?」
「……は?」
何言ってんだこいつみたいな目で和行が私のことを見てきている。なんか片手で頭を押さえてるし。うん、まあそういう態度取られるとは予想してたけど、実際にされると心が痛いよ。でもね、言ってなかったけど私も結構汗掻いてたんだよね。だからせめて背中とお腹だけでも拭いてほしい。それに和行になら別に見られても問題ないし。むしろ嬉しいくらいだもん。
「俺は男。お前は女。体拭くの駄目。オッケー?」
「お願い。背中とお腹だけでもいいから」
「駄目なもんは駄目だ」
「和行。お願い……!」
和行と私の身長差の所為か、必然的に和行のことを少しだけ見上げる形になってしまった。所謂、女性の武器である上目遣いが発動していると思う。現に和行が狼狽えているし。和行が私の体を拭いてくれたら、風邪が治った日の晩御飯を和行が好きな鶏の塩唐揚げにしてあげるんだけどなぁ……? 拭いてくれないかな?
「わ、分かった。ただし背中と腹だけだ。いいな?」
「うん。それでいいよ」
……上目遣い、結構使えるかも。今度から和行に何かお願いする度にやってみようかな。
――なんてね。流石に頻繁にはやらないよ。あまりやると同性に嫌われるとか聞いたことあるし。大事なことをお願いするときはやるかもしれないけど。まあ、別に同性に嫌われてもいいだけどね。私は和行が傍に居てくれれば、他人にどう思われようがどうでもいいし。
そんなこんなで和行を説得し終えた私は先に二階へと向かい、和行がバケツにお湯を入れて部屋にくるのを待っていた。がちゃ、と部屋のドアが開く音が聞こえた。今日だけで何回この音を聞いただろうかと思考を巡らせつつ、ドアの方へと視線を向けると、
「えっと、和行? その首に垂れ下ってるのは何?」
「目隠しですが何か?」
体を拭くタオルが掛けられているバケツと目隠しと思われる布を首の後ろから垂れ流している和行が居た。……もしかして、私の裸を見ないようにするため? もう、そんなの気にしなくてもいいのに。別に和行相手なら気にしないって。私がそんなことを心中で思っても和行に届くわけないので、ちゃんと言葉にして和行に伝えるようにしよう。
「ねえ和行。別に目隠ししなくても大丈夫だよ?」
「な、なんでだよ」
「私、和行になら見られても平気だから」
「……だ、駄目だ。絶対に俺は目隠しを付けるからな」
「あ、うん。和行がそうしたいならそれでいいよ」
これはあれだね。何を言っても絶対首を縦に振らないね。和行って私の事をえっちな目で見ていることが多いから、こういうのに飛びついてくると思ったんだけどなぁ。意外とウブというかべきか、強情というべきか。これ以上余計なことは言わないようにしよう。今は和行に背中を拭いて貰うのが最優先だし。
和行が目隠ししたのを確認した私はパジャマの上着とブラを外して和行に背を向けた。これなら和行も見ずに済むだろうし、お腹も後ろから拭ける筈だし。ぬるま湯に浸されたタオルが私の背中をゆっくりと拭いているのが分かる。優しいタオルの動かし方に思わず微笑んでしまう。私の肌が傷つかないように気を使ってるのかな?
私がそんなことを考えているうちに背中を拭き終わった和行が、今度はお腹の方を和行は拭いてくれた。
……なんだか和行に体を拭かれている内に変な気分になってきたよ。これ、ちょっとまずいかも。なんか和行を押し倒したくなってきた。このまま振り返って食べちゃいたい。和行は押し倒したらどんな反応するんだろ。和行の事を狙っていたクラスメイトの子が言ってたとおり可愛い声を出すのかな? 押し倒したことに怒ったりするのかな? それとも羞恥で涙を流したりするのかな?
――って、何考えてるの私。そんなことしたら取り返しのつかない事態になるってば。落ち着かないと。
「は、はい。終わったよ」
「あ、うん。ありがとね」
ふ、ふう……。少しだけ名残惜しいけど取り返しのつかない事態にならなくて良かったよ。ちゃんとブラを着けて、パジャマの上着を着ると和行に目隠しを取っていいと告げる。和行が目隠しを取ったのを確認すると、私は和行の顔を見つめながらお礼を述べた。
「さんきゅーね和行」
「お、おう」
また顔を紅潮させている和行を愛おしく感じてしまった。私も自分の顔が熱くなっているのを認識しながらある事を考える。
――和行のことが欲しい。うん、絶対に欲しい。和行と一緒に居たいよ。もう元の性別がどうとかどうでもいい。和行を独占していたい。自分だけのモノにしたい。彼氏にしたい。旦那さんにしたい。そんな気持ちばかりが私の心を支配し始めていた。そんな私の想い人である和行は「ちゃんと寝ろよ」と言い残して、そそくさと部屋を出ていってしまった。なんで逃げるように出ていくのかな。もう少し居てくれてもいいのに。
ふと、時計を見てみると既に時刻は夜の九時になるところだった。ちょっと寝るには少し早い気がするけど、こんな体調だし寝た方がいいよね。早く寝て早く起きて、それで体調が回復していたら和行に私の料理を食べて貰おう。そうしよう。ベッドに横たわり、掛布団を体の上に被せた私の頭にある考えが浮かんだ。もちろん和行関連だ。
そういえば、もし私と和行が結婚したら名字とかはどうするんだろう? 和行は一人っ子の長男で、私は長男じゃなくて今は次女だからやっぱり私が嫁入りすることになるのかな?
「九条一夏、かあ……」
自分の名字が和行と同じ名字になるのを想像して気分が高揚してしまった私はすぐに寝ることができず、十一時過ぎるまで寝られなかったよ。……今度から少し自重します。
先日、読者の方に感想で尋ねられたんでここにも一応載せておきます。現時点での一夏ちゃんのお餅のサイズはEカップです。アンダーバストとかトップバストとかは考えるのが面倒くさくなったので、記憶に零落白夜しておきました(意味不明)