女体化した親友に俺が恋をしてしまった話   作:風呂敷マウント

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前回、前々回とちょっとシリアス気味だったのでイチャラブをブチ込んでおきます。


第三十五話 ――キス、しちゃった

 まだまだ寒さが続く二月中旬。鈴のお泊り事件から一か月の時間が経った。俺は今日も一夏と一緒にスーパーに寄っていた。今晩の料理に使う物やら、その他諸々を買うためだ。その最中、俺は最近の鈴の様子を振り返る。鈴の奴だが、ここ最近は俺達二人が会話している間はあまりその輪に入ってくることがなくなった。前までなら容赦なく入ってくることもあったのに。あのお泊りの最中に何があったというのか。なんとなくだが、俺と一夏に気を使っているような気がしないでもないが詳細は不明だ。その事を問いただすつもりもないし。

 ……正直に言って、未だに鈴が俺達に告げた言葉に現実感が湧かない。鈴の両親が離婚して、鈴は中国に帰るかもしれないことに。俺達がどう騒ごうがもう変えられないのは分かっている。だから、俺と一夏は鈴との約束を守ることにした。鈴が帰ってもあいつが俺達の幼馴染で友達だったことには変わりない。絶対にな。

 

「ねえ和行」

「どうした?」

「家に帰ったら渡したい物があるんだけど」

「渡したい物?」

 

 俺の隣でカートを押している一夏が俺にそんな風に声を掛けてきたので思考を切り替える。渡したい物ってなんだ? ん? 今日って確か――バレンタインデーじゃねえか。あれ? ってことは俺の誕生日?

 ……ヤバい。今日一日中、必死に頭を動かして忘れようとした事実が俺に襲い掛かってきた。ちくしょう、母さんに大量のチョコを送り付けられたトラウマが再発しそうになったぞ。

 うーん、バレンタインに女の子が渡したい物っていったらあれしかないだろうな。俺への誕生日プレゼントって線もあるだろうけどさ。

 

「まさかと思うが、チョコか?」

「……なんでそこで言っちゃうかな? そういうのは女の子がプレゼントするまで聞かないよね普通」

 

 一夏は口を尖らせて俺に不満をぶつけてくる。一夏の拗ねている顔も大変可愛かったが、同時にお前にだけは言われたくねえよと思ってしまった。だってこいつ、まだ男だった去年のバレンタインの時もプレゼントをくれた女子に似たようなことを口走ってたんだぞ。マジでお前が言うなって言いたいわ。

 ちなみにうちの学校には一応チョコとかを持ってきてもいいが、プレゼントをするのなら放課後にというルールみたいなのがある。授業と授業の間の休憩時間では渡し切れない人もいるだろうからな。そこら辺の配慮があるのかもしれん。アクセサリー類とかには厳しいけど何故かそこら辺は緩いんだよね、うちの学校。まあ、生徒側がバレンタイン関連で今のところ問題を起こしてないから目溢しされてるだけだと思うけど。

 

「だって、今日はバレンタインだぞ? そんな日に渡したい物があるって言われたらチョコ以外思いつかないだろ」

「うぐっ!」

 

 図星と言わんばかりの表情を作った一夏は即座に表情を変え、俺を睨んでくる。でもそんな一夏の睨み顔はあまり怖くなかった。男の頃ならビビったかもしれないけど、今の一夏は全然怖くない。本気で怒っている訳じゃないのが丸わかりっていうのもあるけどさ。でも俺を睨んでるこの一夏も可愛いと思うの。

 

「和行にチョコあげるのやめようかな」

「えっ……」

 

 一夏が放った一言に俺は軽く絶望しそうになった。やめてくれ。冗談だとしてもやめてくれ。ごめん、一夏。マジで土下座とかするんでチョコください。一夏が俺の為に用意してくれたチョコが欲しいんです。謝ります。謝りますから! 俺にチョコをください。お願いします。脚とか舐めるんで!

 ……うん。ちゃんと謝ろう。

 

「その……ごめん、一夏」

「分かればよろしい」

 

 私、怒っていますといった顔をしていた一夏はそこには居らず、いつもの俺に対して暖かな笑みを向けてくる一夏が居た。やばい。俺、一夏に手玉に取られてるわこれ。一夏の掌の上で遊ばれてたわ。マジで何なのこの黒髪巨乳は。そんなイタズラ成功みたいな顔されたらドキっとするだろうが。お前は何回俺を惚れ直させれば気が済むんだ。一夏にこういう態度取られるのも悪くないと思っている自分が居るんだが、俺ってMッ気があるというか受け体質なのか?

 

「それで今晩は何が良い?」

「鶏の唐揚げが良い」

「塩?」

「うん、塩」

「塩唐揚げの元、売ってるかな?」

「なかったら味は一夏に任せるよ」

 

 一夏とこうした会話をするのは何回目だろうか。男になる前からこういう会話を何回もしたことがあったが、一夏が女の子になってからは極端にその回数が増えた気がする。もう数えるのも億劫だ。元々家庭的な部分があった一夏が女の子になったことで男の理想像とも言える女の子になった所為か、そのなんだ……こういう会話がめっちゃ似合うようになったよね。

 そんな一夏と一緒に登下校したり、料理を作って貰えてる俺はかなりの幸せ者だろう。いやまあ、一夏が俺に恋慕してくれている時点で幸せ者どころじゃないんだけどさ。

 

「和行、ケーキは?」

「いちごのやつがいい」

「じゃ、帰りにいちごのやつ買うね」

 

 スーパーからの帰り道に洋菓子店があるからそこで買うつもりなんだろうなと考えを巡らせていると、一夏に制服の袖を小さく引っ張られたので一夏の方へと顔を向ける。

 

「どうした?」

「急に和行の顔を正面から見たくなったの」

 

 だあああああああ! こいつはなんでこうもそんな台詞を吐けるんだよ! 人の目があるのにさ! もうやだこの子。これが一夏を好きになった代償なのだろうか。二人きりの時なら別にこういう台詞を言われても大して気にしないが、この子はもう少し周りの目を考えるべきだと思うの。

 そんなこんなで俺のメンタルが削られるという事態に見舞われたがスーパーでの買い物は無事に終わった。ケーキも購入して家に帰ってきた俺達は手洗いうがいを済ませて一緒に宿題を片づけた。一夏のお蔭で早い段階で宿題から解放されたことに安堵を覚える。

 キッチンに居る一夏が料理を作り終えるのを待ちながら、俺はリビングのテーブルに向かいつつスマートフォンを弄っていた。

 

「あ、三人からのメールが来てる」

 

 今日は平日だから一夏の時のようなパーティを開くことが出来なかったので、弾達は後で俺にメールを送ると言っていた。だからこうしてスマホを動かしていた訳で。

 えっと、弾からのメールはっと、『誕生日おめでとう。今日こそ一夏が欲しいって言っちまえ』か。……弾よ。あまりこういうこと言いたくないんだけどさ、君ってそういう部分があるからモテないんじゃないの? 本当はそう思ったままの事を文章にして送ってやりたいところだったが、ここは無難に『ありがとよ。あとそれはNGで』と返しておいた。

 さて、お次は数馬だな。なになに、『誕生日おめっとさん。今日中に一夏が欲しいって告白しろ』か。おいこら、お前も弾と同類かおい。返事は『ありがとさん。それ弾にも言われたんだけどお前ら示し合せでもした?』と書いておいた。

 最後は鈴だな。ふむふむ、『誕生日おめでと。今日、バレンタインの義理チョコ渡すの忘れてたわ。明日渡すから』か。……なんだろ、他の二人と比べると鈴のメールがまとも過ぎるんだけど。ちくしょう、目から汗が止まらねえ。よし、『ありがとな。早めのお返しにお前が好きなデザート奢ってやるよ』でいいだろ。

 

「ふう……」

「どうかしたの?」

 

 俺がメールの返信を終えて小さく息を吐いていると、キッチンの方から一夏が俺に声を掛けてきた。今日も黒髪ポニテがお綺麗ですね。

 

「弾達にメールを返しただけだよ」

「そうなんだ。それで弾達からは何てメール来てたの?」

「そ、それは……」

 

 一夏の問いに言葉が詰まってしまった。鈴のメールはともかく、弾と数馬のメールは一夏に見せるべきではないと思うのよ。

 

「なんか怪しい。えっちな画像でも数馬や弾から送られた?」

「違うわ馬鹿!」

「……物凄く怪しい」

 

 疑わしい視線を投げかけてきた一夏は俺が強い言葉で否定したのを懐疑的に見たのか、料理をする手を止めてキッチンから俺の下へと近寄ってくる。すいません、ごめんなさい。怖いです。いちかちゃんこわい。

 

「見せなさい」

「え、でも」

「見せなさい」

「……はい」

 

 一夏の圧力に屈した俺はメールボックスを画面に表示したまま、一夏にスマートフォンを手渡す。ちくしょう。こうなるのなら早めにスマホにロック掛けておけば良かったかもしれん。俺から受け取ったスマートフォンを操作して弾と数馬のメールを見たのだろうか、不機嫌そうだった一夏の顔付きが呆けたような顔色に変わった。

 

「えっと、その。ご、ごめんね。メール見せろって言っちゃって……」

「俺の方こそごめん。一夏に馬鹿って言っちゃったし……」

「ううん、気にしてないから大丈夫だよ」

 

 俺にスマートフォンを返しながら俺に謝ってくる一夏に、俺も謝罪の言葉を述べた。反射的とは言え、一夏に馬鹿と言ってしまった所為で胸が痛い。一夏は気にしてないと言ってくれたが、やはり心がズキズキする。

 

「全く、弾も数馬もなんでこういうメールを送ってくるのかな……」

「同意するよ」

 

 一夏の呟きに俺はそう反応を返した。気まずい雰囲気になった所為か、一夏は俺の下からキッチンへと戻っていく。俺はテーブルの上にあるリモコンを操作してテレビを付けるとそのままテレビのニュースをBGM代わりにスマートフォンでネットサーフィンをすることにした。

 それからしばらくして、料理を作り終えた一夏が皿に料理を盛って俺の下へとやってくる。ヤバい、なんていうかいつもより一夏の料理が美味しそうに見えて仕方ない。お腹も減ったし、早く料理を食べるとしよう。

 

「いただきます」

「召し上がれ」

 

 微笑む一夏の視界に収めながら俺は箸を動かしていく。まずはサラダから――美味しい。野菜の味が活かされて良い感じだ。次は唐揚げだな。うん、こっちも美味しい。衣のサクサク加減が最高に良い。一夏の料理を食べていると語彙力が無くなるわ。本当に美味しい。そうやってご飯も食べ進めているとあっという間にご飯がなくなっていた。

 一夏の手料理で腹が膨れたことにご満悦な俺はごちそうさまの挨拶をしながら、ふと一夏の方を見てみる。そこには俺と対照的に何処か沈んだ顔をしている一夏が居た。同じタイミングで一夏も食べ終えたみたいだけど……お腹でも痛いのか?

 

「一夏? どうかしたか?」

「その、ごめんね」

 

 えっ、なんで一夏に謝られなきゃならないんだ? まさか、さっきのスマホの事をまだ気にしてるとか? あれはむしろ俺の方が謝るべきだと思うんだが。

 

「さっきの事なら別に良いって」

「ううん、そうじゃなくて。和行の誕生日が、私の誕生日より料理とかも質素になっちゃった気がして何だか申し訳なくて」

 

 ああ、そういうことね。しょんぼりした顔で絞り出すように自分の思いを吐きだしてくれた一夏だが、俺はそんな事なんて気にしていなかった。今日が一夏の時のように休日ではなく、平日な所為でこうなる事は分かり切っていたし俺の誕生日なんてそんなに大げさに祝ってもらう必要なんてないって考えていたからな。

 

「俺は別に気にしないぞ?」

「でも!」

「俺はさ、こうやって一夏に料理を作ってもらったり、鈴達にメールとかで誕生日を祝ってもらえるだけで十分なんだよ」

「和行……」

 

 そもそも一夏の誕生日のアレは俺がちょいと暴走したというか燥ぎ過ぎた所為でああなったのであって、同じことをしろと一夏に求める気は更々ない。

 

「それに、俺としては一夏とこうやって二人きりの方が良かったから」

「え? 今、なんて」

「な、なんでもない。忘れろ」

「でも今」

「忘れろ」

「……はい」

 

 思わず本音を漏らしてしまった俺の言葉に反応してきた一夏だったが、俺の迫真の表情で言及するのを防ぐことが出来た。あ、危なかった……。なんだか、一夏って俺のちょっとした褒め言葉にすぐに反応して何かいやらしい事を考えている節があるからな。たまに何か俺の貞操が危ないんじゃないかっていうくらいの視線が一夏から飛んでくる事があるし……。ちゃんと防御しておかないとな。

 

「まあ、とにかくだ。別に豪華なだけが誕生日の祝い方じゃないだろって話だ。大事なのは気持ちなんだからさ」

「……そうだよね」

 

 俺の言葉に一夏は目を見開いた後、納得したような声音を出した。そして、俺に向かっていつも笑顔を見てせてきた。ああ、癒される。

 

「もう、和行ったら本当に中学生? 普通の中学生ならそんなこと言わないよ?」

「……自覚はしてる」

「ふーん。自覚はしてるんだ」

 

 にやにやと笑う一夏に俺は瞬時に顔を逸らしてしまう。だってさ、一夏が可愛すぎて眩しいんだもん。目が焼けるわ。ああ、可愛い。本当に一夏は可愛い。こうやって俺をわざとらしく弄ってくるところが愛おしくてたまらない。

 

「でも、そんなところも私は好きだなあ」

「えっ? いま、お前」

「ん? 私、何か変なこと言った?」

 

 じ、自覚ねえのかよ。お、お前、いま俺の事を好きって言ったんだぞ? それ、他の男だと絶対勘違いされるやつだぞ。なんでそう言うことを平気で言えるんだよ。……いや、ごめん。一瞬だけ一夏に好きと言われて告白されたのかと思った。だってさ、こいつ俺の事が好きなんだよ? それで俺は一夏の事が好きなんだぞ? そんな相手に好きとか言われて何とも思わない訳ないじゃん。

 

「和行、食器洗うからプレゼントは少し待っててね」

「う、うん」

 

 思い出したかのようにそう呟く一夏は特に気にしてないようだった。ドキドキしてたのは俺だけかよ……。俺は一夏が食器を洗い終えるまで彼女の言う通り、大人しく待つことにした。一夏のプレゼントってチョコレートだけなのか? なんだかあの一夏の顔を見ているとやっぱり他にも何かあるんじゃないかって思えてくるんだけど。

 それから時間が経ち、食器を洗い終えた一夏は二階の自室へと行きにプレゼントと思われる物を持ってきた。二階に行く前にキッチンで用意していたチョコレートと思しき物が入っている箱と一緒にプレゼントを手渡してきた。

 

「はい、和行。誕生日プレゼントだよ」

「ありがとう。開けてもいいか?」

「うん」

 

 一夏の了承を取ってプレゼントを見てみると、そこには俺が予約し損ねたゲームの限定版が入っていた。これ、ネットでは予約が殺到して即在庫が切れて、ゲームの販売店でも予約が瞬殺したやつなんだけど……。一夏にその事を話した時は同情してくれてたんだけど、一夏はどうやってこれを手に入れたんだ?

 

「一夏、これ何処で……?」

「レゾンナス内にゲーム販売店があるでしょ」

「うん、あるな」

「あそこに何故か一個だけ残ってたから買ったの。プレゼント用にって梱包してもらって」

 

 えぇ……。俺が行った時、そんな在庫なかったんですけど。それを手に入れるとかこいつ幸運値Aとかじゃないだろうな……。もしくは背後でウサミミを生やしたおっぱいアリスが暗躍していた可能性がある。千冬さんに通報しなきゃ。

 

「ありがとな一夏。大切に遊ぶよ」

「どういたしまして」

 

 また一夏の笑顔が炸裂したでござる。この子、一日で何回俺をドキドキさせれば気が済むんですかねぇ……。もうこれ以上はダメよ。本当に。

 そんなことを考えながら、今度はバレンタインチョコが入ってると思われる箱をゆっくりと開けた。……うん、見事に入ってましたね。ハート形のやつが。しかも大きい。あの、一夏ちゃん。もう君、俺への好意を隠す気ないよねこれ。ご丁寧に箱の上蓋に「和行へ」ってメッセージカード付けるとか完全にそうとしか思えないんだが。

 

「これって」

「手作りだよ」

「ですよね」

 

 うん、知ってた。昨日だったか。俺が二階に行ったりとかしている時に一階で何かやってるのには気付いてたからね。俺はバレンタインが近づいているという事実から目を背けるためにあまり触れないようにしてたけど。

 それにしても手作りかあ。そこまでしなくてもいいのになあ。作るの大変だっただろうに。けど、その分だけ一夏の想いが籠ったチョコレートだ。美味しくいただくとしよう。あ、そういえば、一夏って弾達に義理チョコとか渡したのかな?

 

「一夏」

「なに?」

「弾達にはチョコとかあげたか?」

「ううん、あげてない」

「マジで?」

「うん。あげようと思ったんだけど、先週あたりに要らないって言われたんだよね」

 

 ……あいつら、余計な気を回したな。全くそういうところだけは本当に気が利くと言うかなんというか。これ、実質的に俺が一夏からのチョコレートを独占してる状態じゃねえか。

 俺が「そうか」と納得の意思を示す為に口を開こうとしたのだが、先に一夏が口を開いていた。

 

「か、和行。あのね、もう一つだけプレゼントがあるんだ」

 

 えっ、まだ何かあるのか? ……あの、なんで俺の傍に近づいてくるの? ちょっと、一夏ちゃん? 俺の右に立って一体何を――

 

「んっ」

 

 俺の右頬に温かく柔らかい、湿っている何かが触れた。一夏の鼻息が俺の顔に掛かっているのが手に取るように分かった。そして、少ししてから一夏が傍から離れていく。

 一夏の方へとぎぎぎと首を動かしながら視線を向ける。そこには自分の頬を染めて、「やっちゃった」と言わんばかりの目をこちらに向けてくる一夏の姿があった。いや、あの、今のってまさか……。えっと、一夏のえっと、その、えっと……。

 

「――キス、しちゃった」

 

 俺はその一夏の一言で、一夏にされたことを認めざるを得なくなった。俺、一夏に右頬へとキスされたみたいです……。これが、プレゼントって……一夏にキスされたとか嘘だろ……! 待って、自覚したら物凄く恥ずかしくなってきたんだけど! 頭の処理が追い付かないいいいい! あの一夏が自分からキスするとか明日には空からISとか振ってくるんじゃないだろうな!? ああ駄目だ。恥ずかしすぎて死ねるわこれ!

 

「なんなんだよ……!」

 

 俺は恥ずかしさを誤魔化すために一夏が用意してくれたバレンタインチョコに齧り付く。ぱきんと小気味の良い音と共に口へと侵入してきたチョコはかなり甘いように感じた。




家庭的な黒髪巨乳美少女の幼馴染からの本命チョコが欲しい人生だった……。おっぱい。
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