どうも。
バスケマンガだけど喧嘩編が好きな、江波界司です。
マッ缶回を出したその日に評価がだだ下がりでした。
皆マックスコーヒーが嫌いなんでしょうか…私の駄文のせいですね分かってます。
頂ける感想が何よりの励みになります、いつもありがとうございます。
ようやく話が進み始めるので、本編をどうぞ。
「聞いていいか?」
「なに?」
「なんだこの状況」
心の中でも言ってしまう、この状況はなんなのか。例えばだ。少し前まで王家の血筋、貴族として振舞っていた知り合いが、ある日いきなりメイド服を来ていたら驚かないだろうか。それも
「適度な露出を含んだ改造給仕服だったらどうだ」
もう目も当てられない。当の本人であるステフは顔を赤らめながらスカートを抑え、必死に羞恥心と戦っているようだ。
「つっても、そこまで恥ずかしがる程の露出度か?」
「……ぱんつ……はかせてない……」
空の疑問に残酷な答えをだす白。俺達が出来ないことを平然とやってのける。そこに痺れる憧れるっ!いや憧れないけど。
「人を2日も徹夜で働かせて、呼ばれて来てみればこんな事の為と…まったくいいご身分ですわねっ!」
「……しろたち、王様……王様、いいご身分……」
「しかし白よ。完全に履いてない設定なのは分かるが、これだとチラリもヒラリもないぞ」
「……じゃあ……ポロリ?」
「履いてないからそれはアウト。全年齢対象から外れます」
「……大丈夫……絆創膏貼ってある」
「え?ならいいの?いや……やっぱダメだろ。それでOKなら絆創膏あれば裸がOKになっちゃう。それはアウトだろ」
「……む……全年齢対象……むずかしい」
「なにを言ってますのっ!」
今日も今日とて、エルキアは平和である。
しかして、その後新国王こと空白は現代世界から持ってきた
そして今も、勝負を挑んで身ぐるみを剥がされた貴族たちが恨み言を言いながら逃げ去っていった。こいつら、一体いつから王様から魔王様にジョブチェンジしたのだろうか?
「はぁ……今の貴族も勢力図に加えれば、大体の勢力関係がうまくいきましたのに……」
「「へ?」」
だがステフの言葉を聞き、ゲーマー兄妹は驚愕するのだった。
「貴族同士で互いに牽制し合うように仕向けていましたのに、最後の一勢力が仲間に入りませんでしたわ……」
「ステフ……お前……ひょっとして馬鹿じゃないのか?」
「今までなんだと思ってましたのよっ!」
「いやいや、だってステフはステフじゃん?」
「何故実名を代名詞の様に詰られてますのっ!?」
流石にそれは酷いだろう。たった一人で国の政策関係の引き継ぎを行える時点でステフはかなり優秀だと言える。アホの子だけど。
「これでもわたくし、教育機関を首席で卒業してるんですのよ?」
「おい……嘘だろ……よくよく考えたらステフってリア充なのか……?」
「……友達いっぱい……おっぱいも、おおきい……」
ひぃぃぃぃと恐れおののくニート兄妹。確かに彼女の社会性なら友だちも多いだろう。何せ由比ヶ浜の上位個体みたいなやつだからな。けど白?最後のは関係ないと思うぞ。確かに由比ヶ浜も凄かったし、ステフもかなりあるが。何がとは言わないが……いや言ってるか。
結果だけ見るなら
この世界にはない技術を使った政治と政策により国民の生活は徐々にではあるが楽になっている。先代の愚王の意志を受け継ぎながら、その才覚で国を救う英雄。
そんな彼らは今
寝床で寝ている。
一見すると別に不思議なところはない。人は眠るし、当たり前のことだ。だが今は昼過ぎなのだ。もちろん休日なら俺も同じように惰眠を貪るのだが、クラミーとフィーとの約束があるため最近は早起きを続けている。もちろん帰ったら二度寝するが、大体はステフに止められるのだ。
そして現在小さな小屋の様な部屋では、床に敷かれた布団の上で眠気眼を擦るニート兄妹とそれを叱る赤毛のメイド。なんとも微笑ましい限りだが、ここからの展開は正直笑えない。
「ゲームで勝負ですの」
あ……なんかもう未来見えたわ。
「どうして……教えてくれなかったんですの……」
盟約による賭けは絶対。ゲームに負けたステフは今日一日空白の犬となった。それに相応しい装いを、という空の一声でステフには尻尾と犬の耳、首輪が装備させられて今に至る。かなりヤバ目のプレイに見えるが、これはある意味では見せしめの様にも思える。国王に逆らうとこうなるぞという……
ステフが空に仕掛けたゲームはブラック・ジャックだった。ステフはフォールスカットというシャッフルをしたように見せて混ざっていない、という技術を使って勝負に望んだ。
「カードカウンティングのことか?それ言ったらお前だってイカサマしてんだからフェアじゃないだろ」
本来は勝つはずのない空が行ったカードカウンティング。出たカードを数字で管理し次に出てくるカードを数学的に割り出すものだ。数学なんて消えてしまえの俺には使えない技術だが、結果的に空はそれを使って勝利した。
「まぁフォールスカットを習得したのは頑張ったと思うぞ。どうせならポーカーにした方が良かったと思うがな。詰めが甘い」
まぁそれでもステフが空に勝つことはなかったと思うが。
「くぬぅぅぅ……もう一度挑んできますわ。今度は実力ではなく運で勝ちますの」
俺が静止する間もなくステフは空に挑む。内容は次に路地を通る人が男か女かと言うもの。普通にやれば二分の一の確率を繰り返すだけだ。しかし、あのスーパー頭脳スペック少女と心理学の妖怪が普通にやるとは思えん。
「なんで……ですの……」
10回勝負で、8対2のステフ惨敗。純粋な運勝負なら勝てると踏んだ彼女は白にパンツを奪われて、何故かそれを頭に被られる。
「ここを通る人達がなんの目的もなく歩いてると思うか?」
白のデータと空の計算で導き出された結果が今の惨状だ。
「大丈夫か?ステフ」
「もう……どうすればいいかわからないですの……」
そんなステフをよそに、空たちは先に進む。
「てか、なんか視線が痛いんだけど。俺ってそんな嫌われてる?」
「確かに性格は悪いが、全国民がお前の本性知ってる訳じゃないだろ」
だが確かに住民の視線はこの一団に集まっている。それも敵意や悪意などあまり良い感情ではない視線だ。
「こんな格好をしていれば当然ですわ。こんなの
What?
「ちょっと待てステフ、お前の今の格好が
「なぜ女の子に限定したのかは分かりませんが、そうですのよ?」
「よし、俺はこれより
空はスマホを取り出して何かを入力すると走り出す。
「行くぞ白」
「……コクっ」
俺たちを置いて走り出す全権代理者。それを俺は無言で見送り、ステフは
「ちょっ!む、無理ですのよ〜!」
止まるはずのない2人に叫ぶ。
「どうして勝てないんですの……」
そりゃ自らの欲の為だけに走り出したあいつらを見れば普通はそう思う。勝てない原因はいくつかあるが、まず第一にこれだろう。
「ステフ、お前ゲームに絶対勝つ方法って知ってるか?」
「へ?」
突然の俺の質問に彼女は戸惑う。
「そんなの……全てのゲームに共通する必勝法なんてありませんわ。仮にあるなら、それは全ての者が実践するはずですの」
「まぁそうだな。けど理論上はある。ただ難しいだけでな。それは負けるゲームをしない事だ」
は?とステフは明らかに俺をバカにしたような声をだす。
「いやだってそうだろ。負けるゲームをしないんだ。絶対勝つだろう 」
「いえ、そんなの不可能ですの。そんな必敗がわかっているゲーム、誰も受けないですの」
「そりゃそうだ。だから必敗に見えないようにすんだろ?」
「あ……」
そう、この世界はゲームを断る権利もある。そんなルールの中でゲームをして勝つにはそういったゲーム以前の騙し合いが必要不可欠なのだ。
「ゲームで決まる世界つっても、それはあくまで方法であって、それ以前の用意をしないやつが勝てるようには出来てないんだよ。だから
まだステフは口を半開きにしてこちらを見ている。聞いているかどうか分からないが、一つ咳払いをいれて俺は続ける。
「運てのは一種の確率論だ。極論を言えば勝負の確率は勝ちか負けかの二分の一って言うこともできる。そこに色んな要素が含まれて初めて結果は出る。そこに作為的に入れられた要素がひとつでもあるだけで、それは偶然から必然になる。だから下手な鉄砲数打ちゃ当たるなんて作戦は、この世界じゃ悪手もいいとこなんだよ」
目からウロコとばかりにステフは聞き入っていた。まるで自分の見てきた世界が間違っていたと感じるように。
「……なら……ならお爺様は……」
「ん?」
俺は難聴系主人公ではないが、本当にステフの声が小さすぎて聞こえなかった。
するとさっき走り出して遠くへと消えた2人が帰ってくる。
「あれ?ステフどこ行ってたんだ?」
「こんな格好で放置してその言い草はなんなんですのっ!」
主人が帰って来たからだろうか。本日忠犬となったステフはまた元気に尻尾を振る。まぁ動いたから自然に揺れてるだけなんだが。
「それで、お前ら何しに行ったの?」
「……情報……収集」
「流石に城にあった分の本だけじゃ情報が足りないんだよ。最悪の場合
「……図書館ならありますの……」
「え?マジ?」
おいステフ……まさかとは思うが……
「ただ先代の王が賭けに破れて……その……」
「取られたってかっ!人類唯一無二の武器だぞ!」
図書館……取られた……この近くにある……
「…ステフ…それ、だれに?」
「……
マジカヨ……それってつまり
「ジブリールじゃねぇか……」
「「「へ?」」」
俺たち4人がいるのは件の図書館、その入口の前だ。
「んで、どうやってゲームすんの?」
「タブレットにクイズゲーム用の参考書とか図鑑とか辞書とか入ってるから、それを餌にな」
「ほんとに行くの?」
「……いく」
もうやだ。しばらく来ないつもりでいたのに…
そんな俺の心情が届くわけもなく、2人は扉を開ける。
そして
「エクスキューズ?そこなパーソン方、ミーのライブラリーにワットな御用で?」
いつの間にかとんでもなくキャラチェンしたジブリールがそこにはいた。
その一言に
「Oh……台無し……」
何故かステフが呟いた。
まぁこいつ見かけはいいからな。むしろこれが本当の性格だと思ったら、そりゃ引くわ。
コホンっと一つ咳払いをいれてジブリールは続ける。
「それで、エルキア王国のニューキング&クイーン、ソラ様とシロ様が一体どう言ったご要件でしょうか」
依然おかしな話し方をするジブリール。しかしそれを見て白は空の後ろにしがみつきながら隠れている。
こんなふざけたやつでも中身は化け物。暴力が禁止されていることを知っているとはいえ、彼女には近付き難い危険な存在である事が本能的にわかるのだろう。
「とまぁその事も気にはなるのですが…よく顔を出せましたねぇ?卑怯ガヤサン?」
恐らく全員が感じただろう寒気。フィーの殺気が霞むほどの気迫が、俺たち全員を硬直させる。
「お、おい。名前くらい覚えろよ……博識種族が聞いて呆れるぞ……」
「そんなことはどうでもいいと思うのですが?私を嘘で騙した罪には罰を……そうですね、私に解剖されるというのはどうでしょうか?まずはゲームに負けて貰って」
今日一の笑顔で、死刑どころか死体蹴りを提案するジブリール。こいつの場合これがマジで言ってると分かるところがほんとに怖い。
「いや……今回ゲームすんのはこいつらだ」
俺は空白の2人を指し示し、ジブリールもまたそちらに目を向ける。
「そうですか。ではまずは要求を聞きましょう」
「あ、ああ。なんか八と仲いいみたいだな。まぁいいや……じゃあ手短に行こう。この図書館をくれ」
「仲がいいとは心外ですが、まずは話を聞きましょう」
そう言ってジブリールは俺たちを奥に来るよう要求すると、一足先に飛んで行く。飛んでいるのに一足先にとはこれ如何に。
「それはそれとして非情ガヤサン?あとで覚えていてください」
奥に行く直前でそんなこと言い残すジブリール。ちょっと?非情なのどっち?忘れたくても忘れられる気がしない。マジで一歩間違えたらトラウマ級の笑顔だった。
俺の気も知らずに空と白、そしてステフもジブリールの後を追う。
もうこのまま帰ろうかな……
思った瞬間だった。突如俺の目の前の空間に穴が空き、その異次元の穴からジブリールが顔を出した。
「ちなみに鍵は掛かっているので、逃げようとは夢々思わぬように」
要件が終わったのか、すぐにその顔も次元の穴も目の前から消える。
完全に逃げ場を封じられた。あいつ俺の事把握し過ぎじゃね?何、俺のこと好きなの?冗談です。むしろあんなヤンデレこっちから願い下げだな。いやデレてないな。
まぁとにかくだ。
人類最強のゲーマー兄妹は殺戮種族、
次回 八幡死す しりとりスタンバイ。
というわけで次回は具象化しりとり、ジブリール戦です。
ようやく原作の2巻に入った感じですね。
今更ですがヒロインはジブリールです。
感想、誤字報告があればよろしくお願いします。
番外編 エルキア王国奉仕部ラジオは必要ですか?
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