ノーゲーム・俺ガイル   作:江波界司

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バカなの?
どうも。
ロリロリ、ではなくるりるりって結構出番少なかったなと思う、江波界司です。
なんでやらなきゃならないことって溜まるんでしょうかね。
本編なのですよ。


勝負は始まりを告げしかし彼は諦めが悪い

 吾輩はぼっちである、名前は八幡。

 そんな俺は周りのその他大勢に迷惑をかけないように生きてきた。

 例えば映画や演劇。みんな見たいだろうそれをしかし気遣いのプロであるぼっちが行動を考えないわけがない。俺はいつも最後列で見ると決めている。

 そんな俺がだ、なぜ一番の特等席すなわち

「ゲームステージに参加しながら観戦せにゃならん」

「いやプレイしろよ」

 なんで俺が?いやそもそもだ。

「ステフはどうしたんだよ、参加者四人だろ」

「俺ら二人にジブリールと八で四人。ステフ入れたってメリットが無いだろ」

「なっ!?」

「確かになんかの囮か生け贄位にしか使えんだろうけど」

「えっ!?」

「それすらひっくり返すのがお前らだろ」

「買いかぶり過ぎたろ八。盟約とか特殊な条件下ならともかく、ただのステフなんて使えねぇだろ」

「なんでわたくしが傷付く必要があるんですのっ!?」

 

 

 

 

 

 白を天才と定義するなら、空は秀才だ。自分では至らぬ境地を目指して他の道を極めようとした努力の才覚者。それ故に彼は天才の隣に立っている。そんな奴なら誰も想像だにしないことをいくらでもやってのけるはずだ。だからこそ俺はステフの参加を疑わなかった。

 

「それが……どうしてこうなった」

 

 なんやかんやというか、色んなことが有耶無耶にされながら俺はゲームの四人目のプレイヤー、幻の4人目(フォーメン)としてあのよくわからん椅子に座らされ参加することとなった。

 いのと空が互いの要求を確認し、プレイヤー全員が【盟約に誓って】と宣言をした後、まるでSA〇のように俺たちは電脳空間へとダイブした。

 視界が開け、周囲を見渡せば東部連合が用意した特製フィールドに来ていることが分かる。

 その空間に俺たち四人はそれぞれのリアクションをとる。

「ここは一体?」

「は?東京?」

「終わった……すまん、人類は死んだ……」

「……にぃ……ど、こ……?」

 その中で明らかに聞き捨てならないものがあり、俺はそのセリフの主へと視線を向ける。

 もはや正気が感じられない空が土下座しながらヘッドバットしている。

「ごめんなさいごめんなさいもう無理ですまさか東京が舞台とか想像してなかったんですここじゃ俺たち何もできないっすもう虫以下ですごめんなさい勘弁してください……」

 人類最強のゲーマーは今、ただのニートに成り下がった。

 終わったと彼は言ったが、マジでそうだな。こいつらが戦闘不能とか詰みもいいところである。つまりこのゲームの結果は見えた。もうやる必要も無い。結論俺帰っていい。

 しかし帰れないのも事実なので、その辺のベンチで時間を潰そうかと歩き始める。

 

「どこへ行かれるので?」

 

 歩き始めて二歩目、正確にはそれを踏み出す前に俺の肩が掴まれる。後ろから聞こえる声がそのまま力となるように、俺の肩を握り潰さん威力で止めるのはあの暴力種族ジブリールである。

「パ、パトロールに……」

「それはゲームの説明を聞いてからの方が良いのでは?」

 え、何言ってんの?お前まだやる気なの?だってお前のマスターがこのザマだよ?

「お前、まさか勝つ気じゃないよな?」

「マスターに敗北はございません。なら例えマスターが動けずとも勝利を掴むのが私の役目にごさいます」

 ついて行けねぇ。そんなの誰が協力するかよ。てか俺は帰りたいんだけど。

 心の抗議を進める中、突如空中にデジタル画面が表示され、そこにはいのが映っている。

「あーあー、聞こえますかな」

「お、おう」

「とりあえずお気に召しましたかな。東部連合で今人気のSFステージを選ばせて頂きましたが」

「は?SF?」

「お、おい、確認するぞ……」

 産まれたての小鹿の如くフラフラと立ち上がり画面に向かう空。

「はい、何でしょうかな?」

「ここはあんたらが勝手に想像した世界、つまりフィクションであり実際の地名、人名、団体名その他には一切関係がないってことでいいのか?」

「ええ、そうですが……」

「おどかせんじゃぁねぇぇぇ!」

 いのの説明を聞き、空は息を吹き返した。なんかトラウマがフラッシュバックしたとか聞こえたけど、こいつ何があったんだよ。

 空の呼びかけで白もどうにか機能を取り戻し、俺たちはゲームのルールとその概要を聞くことになった。

 

 

 

 

 

 

「以上説明書より」

 全ての責任を紙切れに委ねる一言で締めくくったいの。その理由はやはりゲームの内容にある。

 このゲームはギャルゲー。目標はいづなを攻略すること。ギャルゲーなら白にも勝てる空がいるのだから勝ちは見えた。と思ったが、ここからのルールが問題だった。

 いづな攻略の方法は、LOVEガンでいづなを撃つこと。もしくはボムで爆破すること。そう、このゲームはバーチャルで銃を撃ち合うなんちゃってギャルゲーなのだ。

 他の細かいルールについては、NPCは基本的にプレイヤーを追ってきて、触れられると銃で撃つためのエネルギーが減る。逆にNPCを撃つとエネルギーが溜まり、NPCは消滅する。

 LOVEガンは本来メロメロ(笑)にするためのものなので、撃たれると撃った相手に魅了される。つまりいづなに撃たれるといづな陣営に寝返る事になる。またいづな陣営に回った相手を撃ってこちらに引き戻す事も出来るらしい。

 ちなみに既に味方のやつを撃つとメロメロ(笑)させた上でエネルギーを回復出来るらしい。さっき空たちがそれで遊んでた。

 あと気になることと言えば

「やっぱり跳弾ありか」

 空が壁に向かって撃った桃色の弾は壁から壁へと弾かれながら彼方へ飛んでいった。

「にしても体力や他は現実とあんま変わんねぇし、走るのは極力避けような、白」

「……りょう、かい」

「てかジブリールはなんで徒歩?」

「どうやらある程度の行動制限があるようです」

 具体的には?という俺の質問に対するジブリールの答えは

「魔法の使用不可、身体能力は物理限界まで、あとは飛行禁止といった具合でしょうか」

 どさくさに紛れて凄いこと聞こえた気が……

 だがなるほど、天翼種(フリューゲル)を物理限界まで弱体化させるだけでも十分有利になるか。同じ理由で魔法を封じてエルヴン・ガルドと戦えるのも納得だな。やはり相手は電子ゲームなら勝てると踏んでる。

 まぁその常識が通用しない奴らがここにいるんだけどな。

「じゃ俺はこの辺で」

「おい、八。どこ行く気だよ、今度こそ」

「俺に連携プレーは期待すんな。なんせぼっちだからな、俺は一人の方がやりやすい」

「……はち、作戦……任せるって、言った」

「従うとは言ってない」

「……むぅ……」

「で、どうだ空」

「んーちょっちー予定は狂うけど、まぁいいや。八がその方がいいってんなら許す」

「上からだな。まぁサンキュ」

「おう」

 こうして俺は一時空たちと離れる。空に酷使されるの目に見えてるからね。

 なにはともあれ、こうしてガン・ギャルゲー・オフライン、通称GGOが幕を開ける。

 え、パクリ?違うパロディだ。

 

 

 

 

 ―other side―

 

 

「クラミー……」

「ステファニー・ドーラ、ね」

 ゲーム画面を観戦するための会場。その席すらない一角で二人の少女は合流する。

「……ステフ、でいいですわ」

「そう……で?なんの用?」

「用……は特にないですわ。ただソラたちを見ようとここに来ただけですの」

「意外ね。あなたならイカサマのことを言いに来たのかと思っていたけど」

「その事は、もういいんですの。シロにも言われましたけど、ハチだって騙されたのに何も文句は言ってませんでしたわ。だから……気にしないことにしたんですの。それに、クラミーも協力してくれているんですし」

 あの男は元々の作戦があったからではないか。

 クラミーはその言葉を口にすることはなく、ただそう、と素っ気なく返すだけだった。

「あいつら、大丈夫なのよね?」

 クラミーがステフに言った。彼女は空のことを理解している。しかしそれ故にこの勝負が必勝ではないのではないかと疑問も尽きない。

「大丈夫ですの。ソラもシロも、それにハチもわたくしやクラミー、ジブリールだって簡単に倒して来たんですの。きっと勝ってくれるはずですわ」

「人類の可能性、ね……」

「ええ」

 細かな部分は違えど、等しく期待を込めた視線を彼らに送る二人の少女の姿がそこにはあった。

 会場の中央、巨大なスクリーンに映し出された空は二人の、そして人類の期待に応えるべく死力と知力を尽くして今そのゲームに身を投じている。

 

『ちくしょぉぉぉ失敗したぁぁぁ!それとも何かっ!?もしかして消せない設定かっ!?うおぉぉぉ』

 

 NPCの下着だけを撃ち抜く事が出来なかった彼は、この世の終わりを嘆くが如く膝をついて叫ぶ。

 

「「どうにでもなればいいわ(ですの)、こんな人類」」

 

 呆れるしかない二人の少女の姿がそこにはあった。

 

 

 

 ―other side out ―

 

 

 

 

 

 どれくらいの時間がたっただろう。

 時間的には昼からスタートしていただろうこのゲームのフィールドは日が沈み始め、空は赤く染まりつつある。

 未だ目立った行動がない両陣営。だがここでようやく交戦を始めた様子を、ビルの窓から俺は確認することができた。

 向かいのビルの窓が突如割れ、そこからいづなが飛び出る。僅かに見えたビルの奥、そこにいたのは白だった。

 逃げるというコマンド選択をしたと予測されるいづな。しかしそこに追い討ちをかけるべく待っていたのは、上階から落ちてくるジブリールだった。

 いづなはジブリールが投げたボムを正確に撃ち抜くと、更にジブリール本人に向かって引き金を引く。

「あ、飛べないんでしたぁ」

 何をしてるのかあいつは……

 回避行動の取れないジブリールはそのままピンクの弾丸を頭に貰う。これでジブリールはいづな陣営、いづなは一人味方を増やしたことになる。

 だがいづなの視線は既に別のところ、遥か先のビルへ向いていた。そして数秒後、二発の弾丸がいづなを目掛けて飛んでくる。

 落下しながらもビルの壁を蹴って一発目を回避。だが二発目を躱すことは出来ない。

 桃色の弾がいづなを捉える――ことはなかった。

 空中で身を捻った彼女は、着物の袖で弾丸を相殺した。

 いづなは壁から出ている橋を使って狙撃手からの射線を掻い潜ると、すぐに町へ姿を消す。敵陣営になっていたジブリールに着弾が見えたため、寝返った彼女を引き戻すことは出来ているはずだ。

 さっきまでいづなが見ていた先には、狙撃手を務めた空。そして向かいのビルの窓際には息をきらした白がいた。ジブリールはそのまま地面に落ちている。

 今回の攻撃で分かったことが一つある。それは服で着弾を防げるという事だ。空たちがトドメをさせなかったのは、そのルールを計算に入れていなかったからという一点に尽きるだろう。

 

「流石に、簡単に勝たせてはくれないか」

 

 出来ればこれで決まって欲しかった。だってめんどくさいし。

 ここからはいづなも積極的に攻めて来るだろう。標的にならん内に、俺も準備しとかないとな。

 背が低い部類に入るビルにいる俺の周囲は、日が影に入り薄暗くなって来ている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なんで私は更新しているんでしょうね。
すべきことが溜まっているというのに。
結論は出てます、現実逃避です。
感想、誤字報告お待ちしております。

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