魔獣創造に『回帰』の残滓を入れてみた(一時凍結)   作:ぴんころ

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 お気に入りが1話だけで11件とかちょっと怖かったので投稿
 今のところ、先のことは全く考えてないから、続きがあったら矛盾が出てくるかもしれない?
 ちなみに主人公は型月について知っている。


残骸、起動する

──まず、なにをしよう──

 

 考える。原初の母と同化した彼は、これから生み出す我が子のために、自分が先に準備できることを考える

 

──子を育てるのならば、家がいる──

 

 脳裏に浮かぶは、ティアマトと同化する前、未だ人であったころの彼の生活。そこには家族が集まる空間があった。ならばまずはそれが必要だろう。そうして彼は自ら思い描く理想の家を創造しようとした。

 しかし、できない。彼は所詮『原初の()』。かつての人類悪、その残骸を宿しただけの人間(怪物)。彼に命以外は生み出せない。

 

 ではどうする。諦めるのか?──いいや、そんなはずがない

 

 その答えは、彼の生前の記憶にあった。魔術王は自らの固有結界を拠点()としていた。ならばそれを真似ればいい。

 

──我が子よ。家を作るため、お前の力を貸しておくれ──

 

 そうして生み出されたのは1つの()。かつてとある世界で『エインズワース』と呼ばれた置換魔術の担い手。それを元にした存在。

 

「了解しました、父上」

 

 彼の子──後にアインと名付けられる少年──が行ったことは言葉にすれば至極単純。

 

──周囲の空間を自らの父の心象風景と置換する──

 

 無論、彼が生前見ていた物語ではそんなことはできるはずもなかった。しかしここは『エインズワース』が存在していた世界よりも、神秘の濃度が高い。それにくわえ、ビーストⅡの眷属として生み出された今の彼であるならば、難しくはあっても、不可能なことではない。

 

 これにより、両親を失ってから彼がいたとある空間が変貌した。彼の思い描く家族との団欒、それを実現するための空間が顕現したのだ。

 

 後に三大勢力がつけた名を──『混沌の城』

 

 家の外周をケイオスタイドで囲い、その周りに置換魔術をかけることで侵入を防ぐ。グレートレッドやオーフィスが相手ではどうしようもないが、神話勢力程度であれば問題なく防げる代物。そして残骸とはいえビーストと同化している今の彼ならば、グレートレッドが相手でも戦える魔獣を生み出すことも可能。

 ケイオスタイドで囲われた中には、彼とその家族が住まう城、子供が喜ぶような庭など、この世の楽園ではないかというような場所が広がっている。

 

 

 そんな、家族と過ごすための家はできた。では次こそは家族を作ろう、そう考えるのは普通だった。

 だが──

 

──自分は男、子供を産むことなどできはしない──

 

 直前に魔獣創造で子を生み出した存在の考えとは思えない。しかし、彼にとってはそれが真実なのだ。人間時代の常識の中で、残っている部分がそう考えさせる。

 

──ああ、ならば我が子を生み出す『母』となる存在を作ろう──

 

 彼は自らの言っていることに気づきはしない。それはつまり、自らの『娘』に自らの子を産ませるということだ、と。

 

──誰がいいだろうか──

 

 彼は残滓とはいえ、人類悪。その力を持った子を胎内に宿しても大丈夫な少女には誰がいるだろうか。

 

──聖杯の嬰児?

──神の力を宿した少女?

 

 わからない。実際に試したわけではないのだから。ならば試してみるのが道理だろう。そうして彼は新たな子を生み出す(創造する)

 

「はじめまして、お父様」

 

 外宇宙の神の依り代となった少女、アビゲイル・ウィリアムズをモチーフとして、戦闘能力を排除し、神の力をその身に宿すことができる、という部分を強化したことで生まれた──後にアビーと名付けられる──少女

 

「え、えっとはじめまして、パパ」

 

 聖杯たるホムンクルスと人間の間に生まれた自然の嬰児、イリヤスフィールをモチーフとして、生み出された──後にイリヤと名付けられる──少女。彼女は聖杯としての「願いを叶える」という機能を強化することで、他者や彼女自身でも、人類悪の残滓の子を受け入れられる体に強化することを目的としている。

 

──ああ、初めまして──

 

 そうして彼は歓喜する。これでようやく子を生み出せるのだと。そして、それと同時に、こうも思った。

 

──子供たちを外で遊ばせるには、今生きている輩(エイリアン)が邪魔だ──

 

──子供たちが外の連中(エイリアン)に殺されるかもしれない──

 

 ならば排除するという結論に至るのはそう、遠いことではなかった。

 だが、どうするか。彼には戦闘能力などほとんどない。

 

──そうだ。子供たちに自衛のための力を与えればいい──

 

 そうは言っても、相手の実力などがわからなければどれぐらいの力を与えればいいのかわからない。子供たちを危険にさらすわけにもいかない

 

──仕方がない。子供たちの身を守るためにも、外の怪物(生き物)に私の因子を与えよう──

 

 結果、外の世界の魔獣は強化され各勢力に襲い掛かる。彼は、魔獣に植え付けられた因子から、化け物の攻撃に使われる力を理解していく。そして、それと同時に彼らへの攻撃に最も有効となる力、『異形殺し』とでも呼ぶべき力を開発した。

 

 

──外の害獣(生き物)の持つ神器(セイクリッド・ギア)なるものは、我が子に与える力のモチーフとしていいものだろう──

 

 彼は認めたくなかったが、神器の存在はこれから生み出す子供たち、そしてすでに生まれている子供たちに与える力のモチーフとしては最適だった。そのため、神器についてもデータ収集を始めることにしたのだった。

 

 

 こうして、彼は自らの子と過ごす楽園を作り上げるための活動を開始した。その果てにいったい何が待っているのか、それはまだ誰にもわからない。




 
 実はこの作品、近親相〇と光源氏が混じっているのでは…と書いてて思いました。

とりあえず今回出てきたキャラの簡単な紹介。
尚作られた魔獣は全員異形の攻撃に対する耐性を持つ。そして魔獣創造を軸にしている以上、神器無効化能力には弱いと思われるが、獣の残滓が宿主と融合した影響ですでに魔獣創造は神器から変質しきっているため、弱体化程度で済む。

・アイン…置換魔術で家の維持を行う人型魔獣。見た目はプリズマ☆イリヤのジュリアン。恐らくもうでてこない。

・アビー…主人公が自分の子を産ませるために作り上げた母体その1。見た目はFGOのアビゲイルで、生み出された後に彼により、召喚能力、空間転移能力を付けられる。召喚するのは、これまた彼が作り上げたアビーのペットとなる対異形用スキルを持った触手くん

・イリヤ…主人公が自分の子を産ませるために作り上げた母体その2兼ほかの魔獣たちの肉体を強化する支援ユニット。見た目はFateのイリヤで、生み出された後に彼により、主神クラスの攻撃にも耐えられるバリア、分身作成、戦闘用の魔術礼装(カレイドステッキ)を与えられる。
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