魔獣創造に『回帰』の残滓を入れてみた(一時凍結) 作:ぴんころ
それと感想欄を見ていると前回までの時間軸についてのことを聞かれ、意見などももらえましたので
前回までは原作の10年前。当時主人公7歳。
となりました。
今回は原作1年前の話です。あと前回の感想では、この前書きを書いてるタイミングでは一切言及されませんでしたので、一応言っておきますと、アビーは第一再臨です。でこビームを発射するときの姿です。
現在の主人公の見た目:16~17歳
現在のイリヤの見た目:18歳
現在のアビーの見た目:18歳
です
主人公の話し方に人間性が戻って来たとか、微妙に神様っぽい部分があるとかはすべて、ティアマトと主人公が混じった結果です。人間としての部分も9年の間に浮かび上がってきました。
言い方はわるいけれども、即戦力となる子がほしい場合は魔獣創造、普通に子供として育てる余裕がある場合は産ませるっていう区別。
前者なら主人公の創造できる範囲までしかできない代わりに、こんな子であってほしいという願いは確実にかなう。
後者だったら予想通りの成長をするとは限らない代わりに、主人公の予想を超えてくることもある。
ちなみに、未だ後者の方向性で生まれて来た子はほとんどいない。というか、産む余裕がなかったので、出てくることになったとしてもかなり後。どれだけ早く生まれたとしても、年齢的には5歳ぐらいにしかなりませんからね
──さて、どうしようか──
自らの
時には
時には
時には
作りたくもないそんなものを作り、三勢力に紛れ込ませてきたのは、すべて彼と彼の子が平穏に暮らすため。
例えば、かつての大戦で神が死んでいる
例えば、大戦で神が死んだのは二天龍なる存在のせいである
例えば、その二匹の龍は今
こういった情報を得て来た彼は今、1つの情報を手に入れた。
──今代の赤龍帝は現魔王とやらの妹が管理しているという土地にいるらしい──
この情報はとても大きいものだった。龍は争い事を呼ぶ。それならば龍を
ではいったい彼は何に悩んでいるのか
──
普通であれば、本来の人類悪であれば自らが生み出した子以外は
しかし彼には、人間として親から与えられた愛情がある。そして裏に巻き込まれたことでそれを失ってしまったという現実もある。
だからこそ思ってしまうのだ。
──今代の赤龍帝の姿は、自分という『人間』が奪われた人生である──
常軌を逸した変態性などの差異はある。けれど、人外に狙われるほどの強大な力を持っている、という部分に関して彼と赤龍帝は共通しているのだ。
──これを行えば、自分は両親を殺した化け物と同類になるのではないか──
これこそが彼の悩みである。例えば赤龍帝が悪魔に転生していたならよかった。汚物とみなすことができたから。
しかし現実は変わらない。赤龍帝はただの一般人で、その人生を台無しにしかねないことを自分は考えている。
そうして、彼が悩んでいると──
「どうかしたのかしらお父様?」
「大丈夫、お父さん?」
──そう言って、2人の美しい少女が彼のそばに侍っていた。
1人は金色の髪の少女。黒いドレスを着た、彼よりも少し年上のような見た目の少女だった。
もう1人は白銀の髪の少女。白いドレスを着た、1人目の少女と同じぐらいの年の少女だった。
金色の髪の少女の名はアビー。白銀の髪の少女の名はイリヤ。彼女たちこそは、彼が最初に生み出した、自らの子を産む母となる少女たちである。
だからこそだろう。強い信頼関係があるとわかっている彼は、一切ためらわずに悩みを吐露した。
──この少年を巻き込んでもいいのだろうか──
彼女たちは、彼が魔獣創造に目覚める前の彼のことも知っている。だからこそ、何がいいたいのかすぐに理解することができた。
そうして彼女たちの出した答えは
「それなら監視をしてみればいいんじゃないかしら」
「ただし手は出さない方向でね」
というものだった。それを聞いた彼は困惑した。一切かかわらせないか、誘導するかのどちらかだと思っていたのだから。
──どういうことだろうか──
「私たちが手を出せば、それがどういった目的であっても、その瞬間に彼の人生を私たちの手で歪めたことになるわ」
「けど、彼がこれから生きていく中で襲われたりしないとは限らないでしょ。それなら襲われて神器に覚醒して生きていくのもあり、殺されて悪魔に転生するのもあり。そこで人生終了することになっても彼の人生を私たちが歪めることにはならないんじゃない?」
少女たちの言葉を聞いて、彼は得心した。自分たちの手で歪めるのではなく、赤龍帝の人生が自分たちの目的に沿う形になったなら利用する。つまり、彼が人間であるうちは介入せず、いつ悪魔になってもいいように準備と監視をしておけ、ということなのだ。
──わかった──
そう言って彼は、監視するための人材を考え始めた。
──送る子は、不測の事態にも対応できる子がいいか──
どういった子がいいのだろうか。そもそも監視に向いている子などいただろうか。彼の中にはそんな思いがあふれている。
監視には魔力などの特殊な力は使わないほうがいいだろう。何か餞別も渡さなければ。そうやって考えて1時間程度。彼はようやく決断したようだった。
──決まったよ──
それを聞いて両サイドの少女たちがほほ笑む。父が決断できたことがうれしいようだ。
──エミヤを送ろうと思う──
その言葉によって少女たちの脳裏に浮かぶのは、白髪褐色肌の紅い弓兵。この城の料理人の一人でもある彼をなぜ選んだのか聞こうと思ったが
──彼は今家にいる子のなかで最も目がいい。それに、作ることのできる武器は多彩だ。何かあっても、ある程度は対応できるだろう──
そう、説明された。
──無論、正体などは隠す。流れの傭兵か何かとグレモリーたちには認識させておこう。そういった経歴も偽造しなければな──
魔力などを使わずに遠距離から監視することができる人材であり、魔剣創造持ちと認識させておけば、グレモリーの
父にそう説明された少女たちはそれ以上問うこともなくただほほ笑み、呼ばれたエミヤが来るまで父に抱き着いていた。
「呼んだかね、父さん」
それから10分程度たち、エミヤがやってきた。自らを生み出した父からの頼みと聞いて彼のテンションは平時よりもあがっていた。しかし、話を進めるたびに顔を顰めていく。
それもしょうがないことではあるだろう。忌まわしい異形どもが住まう地に潜入しろ、ということなのだ。さらにこれは、兵藤一誠という少年が死ぬか、悪魔になるまで続くものなのだから。
「了解した」
溜息をつきながらも、エミヤはその任務を請け負った。それは父からの頼みだということもあるし、自分の任務期間が長ければ長いほど、一人の少年が人の世でそれだけの期間生きていることの証にもなるのだ、ということに気付いていたからだ。
──すまないな──
そう言って彼は
しかし一年後、エミヤからの報告で運命が動きだすことになることを彼はまだ知らない
イリヤが「お父さん」呼びなのは、見た目18歳になり主人公の子として、そして主人公の子を産む母として「パパ」呼びが恥ずかしくなったため。
本文での主人公の原作主人公放置について
彼はティアマトという存在と出会ったことで、人間から外れました。現在彼はそれで幸せですが、『人間』兵藤一誠と出会ったとき、自分がティアマトの立ち位置になる可能性があるのではないか、彼が人間から外れたとき彼は幸せになれるのか、ということに怯えています。
だからこそ、彼の人生を自分の手で歪めることになる、俗に『原作介入』と呼ばれる行為はしません(彼は原作知りませんが)
しかし、『悪魔』となってしまったら話は別です。彼にとって悪魔は滅ぼすべき存在ですので、利用することには一切ためらいません。
ついでに、彼の生み出した子たちは人外への嫌悪感はあれど、人間に対する嫌悪などは特にありません。なぜなら、生み出してくれた父を愛してくれたのは人間だからです。ただ人間界は今異形が隠れ住んでいるため、結構苦手ではあります。
キャラ紹介
・エミヤ:言わずと知れた元祖アーチャー。投影魔術なんて存在しないので、魔剣創造と聖剣創造で疑似的に再現している…はずが、主人公の子の手でその2つの共通する「剣を作る」部分がどういった仕組みか解明されたため、剣であれば何でも作れる。固有結界は、うん、まぁ……。現在傭兵として認識されているが、その間は魔剣創造としてしか使用できない。