魔獣創造に『回帰』の残滓を入れてみた(一時凍結) 作:ぴんころ
原作をハイスクールD×Dにして今週UA数多い順にこの作品が一番前にあった……怖い。
なぜこんな駄文を皆さんは見に来ているのか…
原作を持っていないので、「ん?」となるところもあるかと思いますが、そういった場合はご指摘いただけると幸いです。
今回は冥界編です。黒歌がどうなるのか、小猫がどうなるのか。少なくとも前書き時点ではどうするか決めてないので自分もハラハラしております。
薄暗い森の中、一人の美女が走っている。幾度か後ろを振り向くところを見るに、何かから逃げているようだ。
──フフッ、いつまで逃げられるかしら──
後ろから追ってきているのは、見るもおぞましい触手の怪物たち。恐らく、並大抵の存在では、見ただけで狂気に駆られることだろう。そんな存在から逃げ続ける彼女は、未だ振り切れないことに、そして自らの持つ攻撃手段が一切効かないことに対して恐怖を感じていた。
──それじゃあ、次はこれね──
奥へ、奥へ、彼女は森の奥深くへと潜っていく。道を誘導されているのはわかっている。けれど、転移などが封じられている以上、そちらにしか逃げられないのだ。ゆえに彼女は恐怖を感じる時間が長くなる。諦めてつかまってしまえば楽になれるかもしれないのに…
そして森の中を進んでいると、光が見えて来た。森の出口にたどり着いたのだろう。そして、そこへ抜け出すと
「そんな……嘘……」
そこには後ろから追ってきているのと同種の怪物が大量に存在していた。この光景を見て彼女の心は折れた。膝をついた彼女の元へと、今すべての触手が殺到した。
──これで終わり?つまらない幕切れだったわね──
その後、彼女──はぐれ悪魔『黒歌』──を見た者は誰もいない
◆◆◆◆
「すみませんでした、部長!」
そう言って眼前にいる紅い髪の持ち主に頭を下げ謝罪しているのは、今代の赤龍帝である兵藤一誠。彼は先日の和平会談のとき化け物と化したヴァーリと戦闘を行い、意識不明の重体となっていたのだ。
しかし、夏休み直前に彼は目を覚まし、今日から部活に参加することができるようになったのだ。
「謝る必要はないわ、イッセー。あなたがちゃんと目を覚ましただけで十分よ」
そう言ってほほ笑むリアス。彼女はアザゼルから言われていたのだ。
──ヴァーリがあんなことになった原因として考えられるのは、カテレアの攻撃だ。もしかしたら、カテレアからヴァーリ、ヴァーリから赤龍帝、とウィルスみたいに赤龍帝の体に入り込んでいる可能性もある──
それはつまり、イッセーが敵対するということで、彼のことが好きなリアスには到底認められるものではなかった。
だからこそ、彼女は言うのだ。目覚めてくれてよかった、と。貴方が化け物にならなくてよかった、と。
「え、えっと、それで夏休みって部活はどういう形になるんですか?」
しんみりした空気になってしまったので、それを変えるために彼は聞いた。それを理解しているからか、リアスも何も言わずに答えた。
「夏休みは全員で冥界へ行くのよ」
「冥界…ですか…?」
これまで部活に参加できていなかったために、他の眷属はすでに聞いていることではあっても、彼は知らない。そのため彼のために説明を行うこととなった。
「──というわけで、要するに合宿みたいなものよ」
そこまでリアスが話したところで、アザゼルが話に入って来た。
「ただし、イッセー。おまえには常に俺が付き添うことになる」
「え?先生が…ですか…?」
「ああ、お前はヴァーリと……ヴァーリだった化け物と戦った。あいつがどういった理由で化け物になったのかはわからないが、一番可能性として高いのはカテレアの攻撃を受けたタイミングだ。その後から少しずつ動きが鈍くなっていたからな。ヴァーリは旧ルシファー、そしてカテレアは旧レヴィアタン、それぞれ旧魔王の血を継いでいる」
「ちょ、ちょっと待ってください先生!ヴァーリが旧魔王ってどういうことっすか⁉」
一誠は、ヴァーリが旧魔王という情報をここで初めて聞いたため、驚いて話を途中で遮りながらも叫んでいた。
「ああ、言ってなかったか?あいつは人間とルシファーのハーフだ」
「聞いてませんよ!!」
それを聞いてさらに驚愕する一誠。彼が少し落ち着くのを待って話を再開した。
「まぁ…今のお前は悪魔であっても特殊な血筋があるとかそういうことじゃない」
「それなら……」
「けど、赤龍帝を宿しているだろ?あの時ヴァーリはアルビオンらしき化け物と悪魔を原型とした化け物の2つに分裂していた。つまり、二天龍に反応する可能性がある。だからこそ、外から何か変化が起きていないか確かめる役割で俺がお前と一緒にいくのさ」
それを聞いた周りの雰囲気は少々重いものだった。なぜなら──
「要するに化け物になりそうだったら先生が俺を始末してくれるってことですよね」
そう、今一誠が言った通り、もしもの時には一誠を殺害する役割をアザゼルは持つことになるのだ。仕方がないことだと理解はできるものの、納得は難しかった。
「それなら、安心です。俺は自分のパワーアップのことだけ考えてればいいわけでしょ?」
そう言って話を終わらせる一誠。のんきなことに冥界に何を持っていくか、すでに考え始めている。
そして、それが周りに気を遣っているのだと理解できたから、彼らは何も言えなかった。
「それじゃあ冥界に行くための準備をしておくこと…!」
そうしてその日は解散した。
◆◆◆◆
そして今、冥界の片隅で兵藤一誠は戦闘を行っている。相手は
本人からは、殺してあげてほしいという言葉をもらったが、純粋な力量差のせいで攻めあぐねている。
「ドラゴンショット!」
放った一撃は大量の魔力弾と衝突しその度に
──この化け物は別個体が得た力を自らのものとすることができるのだと──
「くそっ!」
そしてそれを理解してからは、彼の中から神風特攻という考えは消えた。なぜならそれを行えば、確実に半減を受けることになる。そうなれば勝ち目など完全になくなってしまう。
だからこそ、迂闊に近づけなかった。そして、それは敵に時間を与えることになり、彼の敗北を決定づけた。
「な……!」
黒歌が放った魔力弾、それらをすべて捌くことは不可能だと思い、ある程度の被弾を覚悟していたのだが、よけきれないタイミングで放ってきたものの最初に、仙術が使用されていた。それにより気脈が乱され、動けなくなった。
そしてその隙をつかれ、360度全方向から発射された魔力弾を受けることになる。
「グッ…ガァァァァ!」
彼が今受けている魔力弾にはアザゼルがウィルスと呼称したケイオスタイドが大量に含まれている。そしてそれにより彼は浸食され続けることになる。
魔力弾による全方位射撃が終わり、それにより起きた煙が晴れるタイミングでその場にいた全員が聞いた。
『Welsh Dragon Beast Drive!!!』
そして煙の中から現れたのは、本来のものとは少し意匠が違う、より有機的な赤龍帝の鎧を身に着けた兵藤一誠だった。
「ふぅん……名づけるなら
その鎧を見た瞬間、その場にいた全員が『兵藤一誠も化け物になってしまった』と思った。鎧には、
しかし、声を聴いたことでそんなことはなかったのだと安心した。……話し方が変わっていることにも気づかずに…
「さぁ、それじゃあ続きを始めようか!」
そうして彼は敵に対して向かって突撃を開始した。
間違えて触手を職種と変換しちゃったときに「眼鏡をかけた七三分けのウェアジャガーが『納期』とか『借金』とか呟きながら追いかけてくる」っていう情景が思い浮かんだ
アビーのペットの触手くんについて
この子は本体が家にいて、アビーはその一部を召喚する形で使役しています。そして触手くんの持つ能力ですが
・再生能力
・異形に対する特効
の2つがデフォルト。そして、異形を殺しきれなくともダメージを与えた面からケイオスタイドが侵入し、ラフムへと変化させます。えぐい
とりあえず禁手については、次回に説明を入れようかな…と