バトラーと私   作:プロッター

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更新が早い、というコメントをいただいたにもかかわらず、
仕事で更新が遅れてしまいました。
大変申し訳ございません。


想い合う人として

 午前10時。

 水上は、聖グロリアーナ学園艦の大エレベーター前で、壁に背を預けていた。

 服は、薄い水色のYシャツに黒のチノパン。最初にアッサムとデートをした時と比べると少々シックな印象を抱く服装だ。

 やがて、その水上の下に1人の少女が駆けてきた。

 ひざ下まで伸びる純白のワンピース、長いブロンドヘアーの上には白い帽子を被っており、肩には茶色のトートバッグを提げている。

 その少女の正体は、水上が忘れるはずの無い、例え普段のイメージとは離れた服を着ていようとも、アッサムだった。

「おはよう、待った?」

「全然。今来たところだ」

 アッサムの問に、水上は気にしてない風で答える。それがおかしかったのか、アッサムはクスリと笑って、当然のごとく水上の手を取る。

「じゃあ、行きましょうか」

「ああ」

 そうして2人は、大エレベーターに乗り込み、聖グロリアーナ学園艦の下部へと下りて行った。

 

 今日は、日曜日。全国大会では大洗女子学園とプラウダ高校の準決勝が行われる日であり、水上とアッサムがデートをする日でもあった。水上にとってどちらが大事かと聞かれると、水上は迷わずアッサムとのデートだと答えられる自信があった。

 今日、聖グロリアーナ学園艦が寄港した港町には、大型のショッピングモールがある。水上とアッサムは、そこを中心に街を歩こうと考えていた。

 今回のデートは、前の横浜でのデートとは違い、お互いがお互いの事を好きだと知っている。だから、一挙手一投足にためらいが無い。

 ショッピングモールへの道を行く今だって。

「~♪」

 アッサムは鼻歌を歌いながら、水上の腕に抱き付いて、水上の肩に頭を寄せていた。

「・・・・・・アッサム」

「何?」

「ご機嫌だね」

「そう見える?」

 見える。水上がそう断言できるぐらいには、アッサムは機嫌がいい。

 何せ、あのアッサムが鼻歌を歌って自分の腕に抱き付いているのだ。普段の凛々しく淑やかなアッサムからはイメージできない所作だ。これが他の聖グロリアーナの生徒に見られたら、その人は普段のアッサムとのギャップに卒倒してしまうかもしれない。

 水上はと言うと、アッサムが密着している今の状況は喜ばしいのだが、周囲からの視線が痛い。

 すれ違うおばちゃん集団は『若いわねぇ』なんて言ってくるし、向かい側の歩道を歩く若い男たちは妬ましいものを見る目でこちらを見ている。

 そんな悲喜こもごもな視線にさらされながら、水上とアッサムはショッピングモールへとやってきた。

 このショッピングモールはかなり規模が大きく、様々なジャンルの店舗が入っている。

 まず最初に水上とアッサムは、ファッション系の服を販売している店を訪れた。ただし、レディースではなくメンズの。

 どうやら、アッサムは水上の服を見てくれるらしい。

 いまさらそのことに気付き、水上は戸惑う。

「・・・・・・いや、どうして?」

「どうしてって、この前は私の服を見てくれたでしょう?だから今日は、水上の服を見てあげるの」

「・・・・・・うん?」

 納得がいかないが、アッサムに押し切られてしまいそのまま店に入る水上。

 そこで、アッサムはじつに楽しそうに水上の服を見繕ってくれた。

「水上は身体が細いから・・・こういう服は似合うかな・・・」

 自分のために誰かが服を見繕ってくれるというのは、自分が尽くされている感覚に似ていて、とても心地良い。それが好きな人であればなおさらだ。

 アッサムは少しの間店の中を見て回り、やがて3着の服を持ってきた。

 白と黒のチェックのボタンダウンシャツ、白を基調として緑のアクセントが入っているポロシャツ、そして鳥の羽の模様が入った青いTシャツだ。

 水上は、それらの服を受け取り、順番に試着していく。

 白と黒のチェックの服は大人しめのイメージがあるとコメントされ。

 白と緑のポロシャツは一転して明るいと評され。

 青いTシャツは活発なイメージだと評価された。

 水上は、当然ながらその服を全て買う事にする。決して少なくはない出費だが、アッサムが自分のために選んでくれたものだ。無下に元の棚に戻すなど、とてもではないができない。

 アッサムがカードを取り出したが、それより先に水上が自分の財布を取り出して会計を済ませる。

 アッサムがどこか不満げな表情をするが、水上は気付かないふりをして次の店へと移動する。

 次に2人が訪れたのは文房具も販売している書店だ。正直、今まで訪れてきたどの書店よりも規模が広い、と水上とアッサムが感じるぐらいには広い。

 本屋の中を歩く水上とアッサム。そこでアッサムが先に、お目当ての本を見つけたらしく、その本を手に取った。一方、水上はしばらく本屋の中を歩くが、めぼしい本は見つからなかった。読んでいるシリーズものの小説もまだ新刊は出ておらず、文房具も別に不足しているものは無い。

 アッサムはそそくさと会計をしに行ってしまったので、仕方なく本屋の外でアッサムを待つ水上。数分ほど経ったところでアッサムが出て来て、さっき買ったであろうブックカバーがかぶせてある本をスッと水上に差し出す。

 疑問に思ったので水上がページをめくると、最初のページにその本のタイトルが書かれてあった。

 その本の名は『続・エスニックジョーク集』。

 横浜でのデートで、水上がアッサムに買ってあげた本と同じものだ。

「・・・・・・横浜で、買ってくれたでしょう?だから、これでお相子よ」

 水上はその本を大事そうに自分の持っている鞄にしまい込む。

「・・・別に、気にしなくてもいいのに」

 申し訳なさそうに水上が言うが、アッサムは首を振って水上の事を見つめる。

「あの時のまま、私だけ持っているっていうのは少し気が引けたから・・・」

 これ以上何かを言ってしまえば、アッサムは余計に気にしてしまうだろう。ならば、ここで言うべき言葉はただ1つだけだ。

「・・・ありがとう。大切にする」

 その言葉を聞いて、アッサムは笑みを浮かべた。

 

 ショッピングモール内にある時計が鐘を鳴らす。見れば、時刻はちょうど12時。朝の出発が若干遅めだったのと、最初に立ち寄った服飾専門店での試着で時間を割いてしまったからだろうが、どうも時間が経つのが早い気がする。

 それはやはり、好きな人と楽しい時を過ごしているからだろう。

「お昼は、どうしようか」

 水上が、店舗情報が載っている電子掲示板を見る。1階には様々な飲食店が軒を連ねるフードコートがあり、その他にもレストランがたくさんある。

 だが、水上の問にアッサムは、自分の鞄に手を入れて、取り出したものを水上に見せて答えを示す。

 そのアッサムが取り出したものとは、それぞれ水色の風呂敷に包まれた2つの小さめの弁当箱だ。

「・・・作ってきたの。よければ―――」

「食べよう」

 その弁当箱を見て水上の取るべき行動とは決まりきったものだ。水上は速攻で答える。

 早速、どこか食べられる場所を見つけようと掲示板を見る。1階のフードコートは少々周りの喧騒が気になるので、屋上にあるテラス席で食べることにした。

 方針を決めて、屋上へと向かうエスカレーターに乗ろうとする水上とアッサム。だが、その直前で水上が何かに気付いた。

「どうかした?」

 アッサムが尋ねると、水上は『ちょっとごめん』とだけ言ってその場を離れる。そして、手に小さなメモ帳のような紙を持って、辺りをキョロキョロと見回しているおばあさんへと歩み寄った。

「何かお困りですか?」

 と話しかける水上。おばあさんは少しびっくりした風だったが、水上の優しい笑みと物腰の低さに安心したのか、水上に話す。

「このお店を探してるんだけど、どこにあるのかしらねぇ」

 メモを見せるおばあさん。水上はそのお店の名前を見て、そのお店をおばあさんと一緒に電光掲示板で探す。

 やがて目当てのお店を探し当てて、おばあさんと一緒にその店へと向かう水上。アッサムはそれを見て、水上とおばあさんより少し距離を開けて後ろを歩く。

 エスカレーターを降り、少し通路を歩いて目当てのお店にたどり着く。そのお店は、他のお店とは違い、純和風のイメージがある呉服店だった。

「ありがとうねぇ。何せ初めて来たもんだから、どこに何があるのか分からなくて」

「いえいえ、これしきの事」

 おばあさんが頭を下げて礼をする。水上はぺこぺことお辞儀をして、柔和な笑みをおばあさんに向ける。

 そこで水上はおばあさんと別れ、アッサムと合流してエスカレーターを昇り、屋上の二人掛けのテラス席に座る。

 他のテラス席には、家族連れやカップルらしき男女が座っていた。水上とアッサムも、周りに溶け込んで席に座り、向き合う。

 そして、アッサムがバッグから弁当箱を2つ取り出してテーブルに置く。水上は、水色の風呂敷を、割れ物を取り扱うかのように慎重に解き、弁当箱の蓋を開ける。

 弁当箱の3分の1を占めるのは、黒ごまが振りかけられた白米。そして小さなハンバーグ、玉子焼き、ブロッコリーとミニトマト。

 英国風ではないな、と場違いな感想を抱く水上。

「・・・もしかして、全部手作り?」

 水上の問に、アッサムは恥ずかしそうに頷く。

「寮の厨房を借りてね」

 多分だが、アッサムが料理を作っている様というのは周りからすれば珍しく見えるだろう。その視線に晒され恥ずかしそうに弁当を作っていたのを想像すると、愛おしさがあふれて止まらない。

 水上が、箸を手に取り、まずはハンバーグを小さく切り取って口に運ぶ。

「どう?」

 アッサムが聞いてくる。その問いに対する返事は。

「・・・すごい、美味しい」

 その言葉を聞いて、アッサムは胸をなでおろす。そして、自分も弁当箱を開いて白米を食べる。

 水上は次に玉子焼きを一口。甘くて、水上好みの味だった。

「・・・・・・水上は、すごいと思う」

「?」

 食事を始めてから少しばかりの時間が経ったところで、アッサムが箸を止めて水上の事を見つめる。水上は、咀嚼していたブロッコリーを飲み込んでアッサムの言葉の意味を考える。

 一体、何のことだろう。

「さっき、道に迷ってたおばあさんに声を掛けて、一緒に店を探すって事が、ね」

 そのことか、と水上が頷く。

「別に、大したことじゃないよ」

「私はそうは思わない」

 アッサムの強めの否定に、水上はぐっと詰まる。

「・・・・・・さっきみたいに、困ってる人に迷わず声を掛けるなんて、私にはできない。多分、ダージリンにも、簡単にはできない事だと、私は思う」

「・・・・・・」

「それが普通にできる水上の事を、すごいと思ってる」

 アッサムが言いきってから、ハンバーグを食べる。

 水上は、箸を置いて腕を組み、少し考える。自分の考えを、どう説明すればいいのかを頭の中で考えているのだ。

 やがて、言葉を紡ぎ出す。

「・・・人に尽くしたい、って思ってるからこそ、ああいう困ってる人を放っておけないんだと、自分では思う」

「・・・・・・」

「でも、給仕として1カ月半過ごしていて、気づいた事もある」

 水上の、主旨とは少し外れた言葉を聞いて、アッサムが水上の目を見つめる。

「人に尽くす事と、人に優しくするのは、違うって」

 水上の言葉に、アッサムは目をぱちくりさせる。

「・・・どういう事?」

「・・・・・・ええと」

 アッサムに問われて、水上はどう説明したものかと考える。

 ゆっくりと、話し出す。

「・・・相手に対して優しくするのは、相手に対して良く思われたいと思っているから」

「・・・・・・」

「・・・でも、相手に対して尽くすのは、相手に対してどう思われたいとかは考えないで、ただ自分が尽くしたいと思うから」

 アッサムは、水上を見つめて、水上の言葉を待つ。

「俺は、これまでずっと、人に尽くしてきたつもりだった。でも、今思えば、今までの行動は全部、接していた相手に良く思われたい、良い印象を持たれたいって、無意識に思ってた」

 電車の中で席をお年寄りに譲った時。道を尋ねられた時。そして先ほどのように困っている人を見かけた時。

 水上の中には、優しく接することで『いい人だ』という印象を持たれたい、という願望が気付かないうちに存在していたのだ。

「でも、聖グロリアーナで給仕としている時は、自分がそうしたい、と思って行動してきた」

 紅茶を淹れる時。皿洗いをする時。掃除をする時。その時は、水上は見返りを求めず、ただ自分がそうしたいと思って行動を起こしていた。

「それが、本当の意味で、尽くすって事なんだと思う」

 水上は箸を取って、ミニトマトを口に含む。

 アッサムは、言葉を選んで、水上に話しかける。

「・・・やっぱり、水上はすごい」

「え?」

「まだ、私と同じ高校3年生なのに、そこまで考えることができるなんて」

「・・・そうかな」

「絶対そうよ。私が断言できる」

 アッサムがほほ笑むと、水上も釣られて笑う。

 そして2人は、昼食を再開した。

 

 昼食を食べ終わった2人は、ショッピングモール内の散策をすることにした。

 飲食店を見て、アッサムの手作り弁当を食べたばかりだというのにサンプルが並べられたウィンドウを見てお腹を鳴らしたり。宝石などを扱うジュエリーショップを見て、自然とアッサムの目が奪われてしまったり。先ほどおばあさんを連れて行った呉服店を見て、こういう服もアッサムに似合うかもしれない、とコメントしてアッサムを赤面させたり。

 一通り店舗を見たところで、2人はショッピングモールを出ることにした。

 時刻は15時過ぎ。まだ学園艦に戻るには少し早い。

 そこで水上とアッサムは、近くにある大きな公園に立ち寄ることにした。この公園はジョギングコースやサイクリングコース、子供たちが遊ぶことができる遊具エリアなどが敷設されており、そこそこ規模が大きい。

 その公園内にある舗装された道を2人で手をつなぎながら静かに歩く。会話はほとんどなかったが、自然の音を楽しむというのもまた一興だ。それに、時々アッサムがいたずらっぽく手を強くギュッと握ってくる。水上も、それに応えるかのように同じく手を握り返す。それがおかしくて、2人は笑みをこぼした。

 やがて、屋台がいくつも構えてある場所へとたどり着いた。ちょうど小腹も空いていたので、水上が先んじて屋台でたこ焼きを買い、2人は近くにあるベンチに座ってたこ焼きを食べる事にする。

 そこで水上は、迷わずある行動に出た。

「はい、あーん」

 たこ焼きに爪楊枝を刺して、息を吹いて冷まし、それをアッサムの口元へもっていく。アッサムは恥ずかしがることなく、目を閉じてたこ焼きをパクリと食べる。

「・・・美味しい」

 食べ終えると、アッサムは水上から爪楊枝を取り上げて、同じようにたこ焼きに刺して息を吹きかけ、水上の口元へと近づける。

「あーん」

 水上は自分も先ほどやったというのに、自分がされるのは少々恥ずかしかった。だが、ここで断るわけにもいかないのでたこ焼きを頬張る。

「・・・うん、美味い」

 その後はお互いにたこ焼きを食べたり食べさせ合ったりして、少しの時を過ごした。ただ、水上がごみを捨てる際、たこ焼き屋台のおっちゃんから『お熱いねぇ』と声を掛けられてしまったのは、流石に恥ずかしかった。

 水上とアッサムは、公園を出て学園艦へと戻ることにする。

 今日のデートで特筆すべき事項と言えば、アッサムが手作り弁当を作ってきたことぐらいか。それ以外の事に関しては、前の横浜でのデートでもやったような事だ。

 だが、それだけでもとても有意義な時間を過ごせたと言える。いや、アッサムと過ごす時間は全てが楽しいと水上は断言できる。たとえどんな苦難であっても、アッサムと2人でいれば乗り越えられると割と本気で思っているぐらいだ。

 だが、学園艦に戻る直前でアクシデントに見舞われた。

「・・・随分、仲がよろしいようね」

 ダージリン、オレンジペコと出くわしたのだ。

 状況を確認する。

 ダージリンとオレンジペコは、いつも通りの聖グロリアーナの制服を着ている。それに対して、水上とアッサムは、完全なる私服。片方は大人ぶった服装で、その相方は白ワンピースとこの夏最強とも言える服。

 さらにアッサムと水上の手には買い物袋。

 その上、アッサムは水上の腕に抱き付いていると来た。

 これは、誰がどう見てもデートと言える状況だった。

「「・・・・・・」」

 水上とアッサムは沈黙し、硬直する。

「やっぱり、あの話は本当だったようね」

 その2人の様子を見て、上品にダージリンが笑いながら語る。

「水上とアッサムが、付き合っているって」

「・・・どこで、その情報を」

 アッサムが硬直した状態から抜け出して、何とか言葉を絞り出す。

 その言葉を受けたダージリンは、ちらっと横を見て。

「オレンジペコから聞いたわよ」

 瞬間、水上とアッサムはオレンジペコを睨みつける。だが、オレンジペコはそっぽを向いて『ぴゅ~』と口笛を吹いていた。こんな状況下で言うのもなんだが、あまり上品とは言えない。

「横浜の時から随分と進展してるみたいね」

 ダージリンが告げた言葉を聞いて、水上はようやく腑に落ちた。

 オレンジペコは、水上とアッサムが顔をくっつけて眠っていた写真を持っていた。あの時、あの場所にいたのはオレンジペコだけではなく、ダージリンもいたのだ。

 2人は、淡路島での大洗女子学園とサンダース大付属高校の試合の帰りに連絡船に乗って、そこで眠っていた2人を見かけた。

 そして今日は、北方で行われていた大洗女子学園とプラウダ高校の試合を見届けて、そこから帰ってきたのだろう。おそらく、今学園艦がいる場所を調べて、その近くにある空港まで飛行機で飛んできて、たった今、学園艦に戻ってきたところなのだ。

 そんなタイミングで出くわしてしまうとは、間が悪いにもほどがある。

「・・・大洗女子学園と、プラウダ高校の試合は如何でしたか」

 水上が苦し紛れに場の空気を換えようと、別の質問を繰り出す。

 ダージリンはその質問に、目を閉じて答える。

「とても見ごたえのあるものだったわ。私たちの予想をはるかに超えるような激戦を繰り広げた・・・けど」

 けど、と言って言葉を切り、小さくウィンクをする。

「それ以上にもっと見ごたえのあるものが見れたわ」

 その言葉が何を意味しているのか、水上にもアッサムにも分かっていた。

 その見ごたえのあるもの、とは今の水上とアッサムの事だろう。

 それが恥ずかしくて、水上とアッサムは俯いて赤面する。

 ダージリンは楽しそうに、そして嬉しそうな足取りでオレンジペコを連れて学園艦へと戻って行った。

 水上とアッサムが、その場を離れたのはそれから数分ほど経ってからだ。




次回、時間が大分飛びますのでご注意ください。

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