ストライク・ザ・ブラッド~真祖の友~   作:AntiGravity

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皆さん1週間ぶりです!
最近環境がかわりまして、執筆が少し予定より遅れてしまいました!
申し訳ないです!

これからは基本的に1週間に1話もしくは隔週に1話のどちらかで考えて
います!決まり次第お知らせしますのでそれまでは不定期更新になると
思いますがご理解ください!

それでは第2話お楽しみください!


喋る黒猫いるってよ!なわけ・・・いた!?

千里とその監視役である煌坂が同棲が始まった。

昨日、上司である縁堂 縁(えんどうゆかり)から同棲することを

告げられたあとは特に問題もなく、千里と煌坂の初めての夜は過ぎていったのでした。

もちろん、二人共異性に対して嫌悪感を抱いているため何かが起きるということは

なかった。

そして、二人はそれぞれの物語が動き出す朝を迎えたのだった。

 

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side千里

 

目を覚ますとそこは見知らぬ天井・・・・とかいうお決まりの

セリフは置いといて、今日から絃神島での生活が始まったんだな。

いや、煌坂っていう美人高校生と同棲するとは思ってなかったけどな・・・

正直なところ監視役って聞いたら普通は強面のお兄さんとか女性でも

結構鍛えられてる系の女性を想像してたんだけど。六刃(りくじん)といい

煌坂といい本当に監視役にしておくのは勿体ないと思うんだが。

 

まぁ、女性が苦手な俺からしてみればどんな美人でも近づかれると

困るから関係なんだけどな。それよりも、今日は凪沙(なぎさ)ちゃんから

住所は聞いてるから古城に会いに行かないとな。

そろそろ準備をするために部屋から出ると煌坂が既に起きてきていて

キッチンで何かをしていた。

 

「おはよう、煌坂。なにしてるの?」

「おはよう、東雲千里。何をしてるのかって、見て分からない?朝ごはんよ!

い、一応あなたの分もあるわ。いやなら食べなくてもいいわよ?」

「おぉ、まじか!誰かの作った朝ごはんとか何年ぶりだろう!ありがとうな!」

 

母親が目の前で死んでからは親戚中をたらい回しにされた

俺にとって誰かが自分のために何かをしてくれるということは素直に嬉しかった。

だからこそ、自然とお礼の言葉が出たのだが煌坂はお礼を聞くとなぜがそっぽを

向いてしまった。俺、何か変なこと言ったのか?と思いつつ煌坂が用意してくれた

朝ごはんを食べていた。

 

「そういえば、今日はどうするの?予定とかなにも聞いていないのだけれど」

 

朝ごはんを食べていると思い出したように煌坂が俺に聞いてきた。

そういえば煌坂には予定とか何も話してないんだったな。監視役なのに

申し訳ないことをしたな。

 

「悪い、行ってなかったな。今日は昨日言ってた友人に会いにいく予定。」

「なるほど、早速会いにいくのね。それで、聞いていいのかしら?その友人さんのこと」

「あぁ、獅子王機関の舞威媛なら知ってるだろう。第四真祖、暁古城だよ」

「え、え!?あなた第四真祖と知り合いだったの!?」

 

そういうと、俺から距離をとって昨日背負っていたギターケースから

でっかい剣を取り出して俺に向けてきた。

 

「え?ちょっ、まてよ!落ち着けって。古城のこと知ってるとは思ってたけど

なんで俺に剣を向けるんだよ。」

「第四真祖のせいで、あの暁古城のせいで私の雪菜が!あの可憐で純粋な雪菜が!」

「あー。なるほど、その雪菜って子が第四真祖についた監視役ってことか。それでその

雪菜ちゃんは煌坂にとって大切な友人ってことね。」

「そうよ!私のたった一人の大事な友達!そんな雪菜に獅子王機関も第四真祖の監視

だなんてひどいことを。あったらぶった切ってやるんだから・・・」

「おいおい、俺の友人に刃を・・・・って古城死なないからいいか。あの朴念仁野郎

にはいいお灸になるかもな。」

 

まぁ、古城のことだから知らず知らずのうちにハーレムでも作ってるんだろうし

少しぐらい痛い目にあってもいいか。といっても舞威媛にぶった切られたらさすがの

第四真祖でもやばいかもしれないけどな・・・

とりあえず、朝ごはん食べたら古城たちが住んでるマンションに向かってみるか。

いなかったらいなかったでほかに行きたいところもあるしな1日を無駄にはできない。

なんせ、今の状態の俺には時間がない(・・・・・)からな。

 

「ご飯食べたら早速向かう予定だが、いきなり斬りかかるような事はしないでくれよ?

妹ちゃんもいるかもしれないんだからな。」

「わ、わかったわよ。流石に関係ないこの目の前でそんなことはしないわよ。」

「ならいいけどな。よし、ご飯も食べたし出かけるか。」

 

俺も煌坂もお互いの部屋に戻り、準備を済ませると

二人でマンションを出た。

 

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side凪沙

 

やっほー!この小説を見てくれてるみんなー!凪沙だよ!

読んでる読んでる?楽しんでくれると凪沙的にはバッチリかなー!

っとよくわからない発言はここまでにしてっと。

 

そういえば昨日、本土にいた頃の古城くんの友達のちーちゃんから絃神島に

遊びに来るって連絡があったこと古城くんに教えるの忘れてた!

まぁ、あとで教えてあげたらいいよね?

いやー楽しみだなー!ちーちゃんとは絃神島に引っ越して以来だから

4年?くらい会ってなかったもんね!

 

これは今日の夜はみんなでご飯食べたいなー。ちょっと頑張っちゃおうかな!

雪菜ちゃんも紹介したいし、ちーちゃんいつ遊びに来るのかな~?

わくわくしちゃって早く学校終わらないかなーっ!

そういえば、今日はまだ雪菜ちゃん見てないけどどうしたんだろう?

 

少し探しに行ってみようかな?ついでに古城くんみつけたら

ちーちゃんがくるってことも教えちゃえばいいよね!

 

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side煌坂

 

東雲千里とマンションを出てタクシーを捕まえると彼は運転手さんに

住所を伝えていた。きっとそこに暁古城が住んでいるのだろう。

そして、監視役である雪菜もきっと一緒に住んでいる・・・

 

あの可憐で繊細な私の雪菜を傷つけていたら絶対にぶった切ってやるんだから。

それはそれとして、私は一夜一緒に過ごしてみて東雲千里に対して

思ったことがあった。それは私と変わらない年齢のはずなのにどこか

大人びているところである。

 

女性嫌いであるはずなのに、ちゃんとレディファーストをするところは

しっかりとしてくれる。お風呂や寝床に関しても私を優先で決定権をくれた。

てっきり、蔑ろにされて放置されるのかと思っていたけどしっかりと会話の

話題を提供してくれたりと監視役である私に対して監視役(・・・)として

ではなく一人の女性(・・・・・)として扱ってくれている。

 

男はみんなあの人みたいだと思っていたけど、東雲千里と一緒にいると少しだけど

安らぐような気がする。こんな気持ちは初めてだからなんて例えたらいいかわからないけど

ほかの男とは違うっていうのが一日過ごしてみての感想。

まだまだ、1日目だから油断できないけど少し東雲千里という人に興味が出てきたかも。

 

「煌坂、煌坂!」

「えっ?なによ?東雲千里」

「なによ?じゃないだろ、さっきから呼んでいたんだが?」

「えっ!?ご、ごめん。考え事してて。それでなにかしら?」

「まぁ、いいんだけどな。着いたぞ、ここだ」

 

そう言われて外を見ると1棟のマンションの前にタクシーは止まっていた

ここに住んでるのね。私たちが今住んでるマンションより少し小さい?

けど、十分大きなマンションだった。

降りると、すぐにエントランスでインタホー鳴らしに行ったを東雲千里を少し

離れたところで待っていると、首をかしげながら戻ってきた。

 

「うーん、留守っぽいな。昨日、凪沙には連絡しておいたんだけどな。」

「凪沙?誰?というか、普通に考えて学校じゃない?今日平日よ?」

「凪沙は古城の妹だよ。古城とは真逆のよくできた妹なんだよ、ってそっか学校か!」

「へぇー、妹がいるのね。なら次は彩海学園に向かうの?」

「そうだな、煌坂はさきにむかってもらっていいか?俺はほかによるところがある」

「な、何言ってるのよ!監視役の私が別行動できるわけないでしょ?」

「剣巫に会いたいんだろ?先に向かっていいって。」

「雪菜には会いたいけど!監視役の任務を放棄するわけにも・・・・」

「わかった、すぐに後で向かうから。先に行け、監視対象からの命令だからな!」

「そんなことできるわk・・・」

 

そう言いかけて東雲千里のいる方向を見ると既に彼はどこかに消えていた。

 

「・・・ちょっと!どこに行ったのよ!東雲千里!!!」

 

私の叫び声が悲しく響いただけでもちろん返答はない。監視対象を見失った

なんてことになったら一体どんな懲罰があるか考えるだけでゾッとした。

 

「し、仕方ないわね。先に彩海学園に向かうしかないわね。」

 

彼を見失った私に出来ることは、ちゃんと約束通り

後から彩海学園来てくれることを願って重い足取りで向かったのだった。

 

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side千里

 

煌坂と別れたあと俺はすぐに彩海学園には向かわずにある所に向かっていた。

「たしかここらへんだったよな?」

目を瞑り目の前の景色に紛れている結界の入口を探す。

「やっぱりここだったか」

結界の中に入るとそこには昔懐かしい駄菓子屋のようなお店が1件立っていた

絃神島についたことを直接(・・)知らせるためにここに来た、というか

それが、俺の絃神島入島の際の条件の一つだったからだ。

「さてと軽く済ませて、さっさと向かうかな」

入口を開くと1匹の黒猫がゆっくりと奥から出てきた。

そう、彼女(・・)に用があってきたのだから当然である

「無事着いたぜ?縁様」

「それならば何よりです、ですが貴方から様付けされるとなんだか気持ちが悪いのですが」

「気持ち悪いって・・・。それはひどいのでは?」

「いえいえ、これくらい言っても許されますよ。貴方の気まぐれも困ったものです」

「その節は申し訳ない。監視役の煌坂も前はヴァトラーの監視をしてたのに無理言ってこっち

によこしたんでしょう?」

「えぇ。あの子には悪いことをしました。ですが、あなたを野放しにする方が危険ですから」

「まるで人を天災みたいな言い方しないでもらえます?」

「まさにその通りでしょう。まだ、目覚めてない(・・・・・・)だけなのですから。」

 

そう、この目の前の黒猫ちゃんもとい。縁さんが言うとおり俺は普通の人間ではない

数年前にロリっ子魔女にこの力が目覚める前に封印をされ、今までは人間として

生活してくることができた。

しかし、年齢を重ねるにつれてその力が強まり逆にその封印が今の俺の命を削って

いる状態なのだ。

 

「まぁ、今回は目覚める為にこの島に来たんだ。暴走はしないから安心してよ、縁さん」

「えぇ、本当にやめてもらいたいものです。何かあったら舞威媛に動いてもらいます。

よろしいですね?」

「どうぞ、お任せします。挨拶も終わったし、もう行きますね?」

「分かりました。お気を付けて」

 

その言葉を背に家を後にして、彩海学園に向かった。

その時の俺は、知る由もなかった既に俺自身も事件に巻き込まれていたことに・・・

 

 




読んでいただきありがとうございます!

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