なんとなくで書いてみました。
『なんで生きてるの?』
知らないよ。
『税金泥棒が』
なりたくてなったわけじゃない。
『いいよねー死にかけただけでお金貰えるとか』
死にかけて貰えるお金なんて嬉しくない。
『学校来んなよ泥棒が』
こんなこと言われるなら私だって学校になんか行きたくない。
『気分が悪くなるからさっさと消えて?』
私だってこんな嫌なところから消えたいよ。
『死ねよブスが』
死にたいよ。
『一緒にいるアイツもキモくね?』
『偽善者ぶってるんだろうね』
私の友達に酷いこと言わないで。
『コイツもウザイけどアイツもうざいよな』
『分かる〜』
幾らでも私に悪口を言ってもいい。でも、でも1人だけの友達、未来の悪口は言わないで。
『アイツも死ねばいいのに』
............うるさい。
『さっさと消えろよゴミが』
........うるさい。
『死ね』
....うるさい。
『死ね』
うるさい。
『『『死ね』』』
「うるさい!!!!!」
静かで薄暗い部屋で、私は目が覚めた。
冷たい変な汗が全身から吹き出た。
「..........夢か」
それは嫌な夢_____いや、記憶だった。
もう2年も前なのに。乗り越えたと思ったのに。
弱いままだ、私というものは。
「響......?」
「未来...?ごめんね、起こしちゃって」
眠たそうに目を擦る親友____未来だ。
「また、あの夢を見たの...?」
「うん......」
私は自分の腕を抱きしめながら未来に言った。
「私って弱いね...。もう振り返らない、そう決めたのに」
「響...」
未来が心配そうな声を出す。それはどこか悲しそうだった。
私は未来にそんな顔して欲しくないのに。
心の何処かで未来にそんな顔をしてほしいと思っているのかもしれない。
「...響」
そう言いながら未来はこんな私を抱きしめてくれた。
抱きしめる力はお母さんが泣いている子供を慰めるような、そんな感じだった。
「未来...」
「響は、弱くなんかないよ」
未来の言葉が心に染み渡る。
___私は弱いよ。こうでもしてもらわないと勇気が出ないんだ。
「そこまで思いつめないで」
___思いつめちゃうんだよ。私は弱いから。
「だって私に勇気をくれるんだもの」
___それは違う。未来が私にくれるんだ。
「だから響は弱くなんかない。私の陽だまりは、そんなちっぽけなものなの?」
「未来...」
___私はちっぽけな存在だよ。
なんで、こんな惨めな私に優しくしてくれるの?
「だからそんな悲しい顔をしないで」
「......!」
その言葉で、私の何かが壊れた。
「うっぐ...!ありがどう、未来。ごんな私にやざじぐしでぐれて...!」
「私は何もしてないよ」
私は親友の胸で泣く。こんなに優しくしてくれる人なんて未来だけだ。
私は決壊したダムのように未来の胸で泣き続けた。
それでも未来は嫌がることなく、優しく背中を、頭をさすってくれた。
こんな小さくて細い身体なのに、未来の中の大きいものが私を包んでくれる、心を軽くしてくれる。
「やっぱり未来は私の陽だまりだ」
それは昔でも、今でも。
友達がシンフォギアのSS書いてたから書いてみました。
中々に難しいです。
他にも小説書いてるので見てくれると嬉しい限りです。