今俺の目の前には全身青と黒のまるで鎧のようなものを纏った人間がいる。
「じゃあさっそくで悪いけど試させてもらうよ」
そう言うと青年はまたどこからか先ほどと似ているカードを取り出した、それをまたもや銃に押し込み引き金を引く。
「【王蛇】【イクサ】【パンチホッパー】」
引き金を引いた瞬間銃から音が鳴ったと思ったら気が付けば目の前の青年のような格好をした三人が突然現れた。
「なんだお前たちは!」
俺は思わず叫んだがその三人はなんの反応も示さずに無言で襲い掛かってきた。
俺は三人が足を動かした瞬間にカードを取り出して変身を済ませる。
俺が三人の攻撃に必死になって対処しているとまだ自分から攻撃をしてこない青年が話しかけてきた。
「どうだい?もし君が持っているお宝を僕に差し出すなら君をこれ以上傷つけないよ」
「なんのことだ!俺は宝なんて持ってない!」
「僕は君が今使っているそのカードが欲しいんだ、それは僕が今までお宝のために世界を旅してきたけど久々に見たすごいお宝だったからね、ついつい興奮してしまってすぐに君に手を出してしまったよ」
やばい、あいつと喋っている間にどんどん俺が三人に対して劣勢になってゆく、このままではまずい俺はそう思い干渉莫邪を投げる、干渉莫邪は簡単に三人に避けられてしまうが俺の狙いは直接当てることじゃない。
三人は飛んできた干渉莫邪を避け一目散に俺に向かってこようとする、がしかし突如起きた爆発で三人中二人が爆発に飲まれて消滅した。
これが俺の狙いだ、宝具の魔力を利用した爆発、この爆発威力は宝具を爆発させるだけあって威力がとてもすさまじい。
「へぇ、そんなこともできるのかますますそのカードが欲しいね」
「じゃあお前が自分で俺から奪いに来たらどうなんだ?」
俺は最後の一人を倒し消滅させるとそうあいつに言い放つ。
「それもいいけど今はやめとくよ、僕の名前は海東大樹またの名前を仮面ライダーディエンド、じゃあまた会おう」
そう言うとあいつは歪んだ空間に入りこの世界から立ち去った。
「あいつも消えたことだ急いで俺もさやかのところに向かおう」
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頼むよ神様、こんな人生だったんだ、せめて一度くらい幸せな夢を見させて……
そう願いながら神に見放されたあたしは落下し続ける、だけど地面に落ちるのを待っているだけのあたしをふいに受け止める人がいた。
「もう大丈夫だ、あとは俺に任せろ」
そう言うと突然現れた士郎はあたしをマミといつの間にかまどかを手に抱えているほむらに押し付けるとさやかの方に頼りないナイフ一本を持って進んでいく。
だけどその進んでいく背中はなんでかよくわからないけど見ているだけで安心できた。
そしてそこであたしは気を失った。
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俺は一振りのナイフ真明はルールブレイカーをもってさやかの方へと駆け抜ける、その間にさやかが攻撃を仕掛けてくるが後ろからマミとほむらがさやかの攻撃を銃ではじいてサポートしてくれたので難なくさやかのところへとたどり着いた。
「さやか!!夢から覚めろ!!」
俺は叫びながらさやかにルールブレイカーを突き刺す。
すると突如魔女の体が光だして小さくなった、そして魔女のいたその場所には青髪のショートヘアの女の子、間違えるはずもない、そこにはさやかがいた。
俺はルールブレイカーで魔女化を無事無効かできたことに安心してその場に座り込んだ。
そしてそこへほむらとマミがやってくる、すぐにそこへやってきた彼女たちはさやかの状態を確認して何も問題がないことを告げた。
そしてこれは予想はしていたがやっぱり驚くべきことでさやかの魔法少女としての契約は解除されたらしい。
そして俺とマミが安堵の表情を浮かべている隣で人知れず歓喜にあふれる少女がいた。
何度やっても、何度繰り返しても救えなかったさやかを救った彼がいるなら今度こそあと一人、まどかを救える可能性が初めて出てきたと、ほむらは人知れず喜んだ。
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【幕間】
さやかが魔女から元の人間に戻っただけどまだ終わってない、魔女からさやかに戻ったけど、さやかから魔女になる時はさやかのソウルジェムが魔女になった。
つまり何が言いたいかと言うと士郎たちが助けたさやかはあの後意識をすぐに取り戻したがまた失って気絶し今はマミの家にいるらしい、だけどここに元の抜け殻になったさやかが残っている。
あたしのソウルジェムの力を使い腐敗を遅らせたけどそれでも劣化が始まっていた、あたしはそのさやかを誰にも内緒で遠くの山まで行って埋めた。
いつもよりも多少文字数が多いので誤字がある可能性があります、誤字はご報告または発見次第即座に直します。
さやかを助けるためにルールブレイカーに頼ってしまった…
だってそれしか方法思いつかなかったんだもん!仕方ねーじゃんさやかを助けたかったし杏子も死なせたくないし。