これは無名の英霊の力を借りた兄の物語   作:やまとんとん

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ワルプルギスの夜

明日、ワルプルギスの夜が来る。

 

俺らはそうほむらに言われて作戦会議を開くことにした。

 

だけどなぜか目の前には機嫌の悪いマミと風でも引いているのか顔が赤い杏子その二人を見てちらちらと見ながら気にしているまどか。

 

 

────────

「それで、俺はワルプルギスの夜よるっていうのをよく知らないんだ、だから知ってるならどのようなものなのか俺に教えてくれ」

 

俺の質問に対して真っ先に杏子が口を開き答えてくれた。

 

「そうだなぁ一言でいえば超大型の魔女だな、あたしら魔法少女がいつも倒している魔女の何倍も強い、魔法少女が一人で相手をしても勝ち目はないくらいの強さだな」

 

俺はそれを聞き少し驚く、あんなにいつも自信に溢れる彼女ですら負けると断言せざるをえないという事実に。

 

「話の腰を折るようで悪いのだけど、杏子さん少し士郎に近過ぎませんか?」

 

そうマミに言われて杏子の方を見ると確かに近いような気もするが近くないような気もする。

 

「べ、べ、別にそんなことどうだっていいだろ!!士郎だって気にしてないよな?」

 

なぜか杏子はさらに顔を赤くした、そして俺に心配そうに聞いてきたので俺は口を開く。

 

「ああ、俺は別になんとも思ってないぞ」

 

「!!……もう士郎のことなんか知らない!」

 

そう言うとマミはプイっと顔を俺から反らしてほっぺたを膨らませた。

 

ちなみにその横で杏子が「なんとも思ってないのか……」とつぶやき少し嬉しそうにしたり悲しそうにしたりと忙しそうだった、それを見て俺は心の中で「やっぱり俺って女の子のことはさっぱりわからないよどうすればいいんだ爺さん……」と思っていた。

 

そしてその後俺らは途中で似たような会話をしながらではあるが数時間かけようやく作戦会議が終わった。

 

────────

会議が終わり俺はまどかだけを呼び皆に話し声が聞こえないところに移りまどかに問いかける。

 

「……さやかの様子はどうだ?」

 

俺がそう言うとさやかは目線を下に落とし呟いた。

 

「さやかちゃんは……あれからずっと部屋に閉じこもったままなんだ……外から呼びかけても返事はしてくれないの……」

 

そう言うとまどかは自ずんの顔を手で覆った。

 

「まどか自分を責めるなよ、あれはお前のせいじゃない」

 

俺はそう言うとまどかとは別の俺らを監視している奴に向かって話しかける。

 

「俺らのことを見ているんだろう?出てきたらどうなんだキュゥべえ!」

 

俺がそういうと奴は暗闇の中から出てきた。

 

「なんのようだい?」

 

「さやかに伝えといてくれ、どうせ今までの会話もすべて聞かれているんだろう?」

 

「人使いが荒いなぁ、それにさやかが僕の話を聞くと思っているのかい?」

 

「それでも伝えてきてくれ、さやかは魔法少女ではなくなったでもだけどそれでも俺らは仲間だ、だから伝えてきてくれ」

 

「はぁ、わかったよ」

 

そう言うとキュゥべえはまた暗闇の中に消えていった。

 

────────

あたしはさやか、今あたしは自分のベッドの上でぼーっとしている、こんなことを何時間も続けていた。

 

何かの気配を察知してそちらを見ると憎らしいあいつがいた。

 

「あんたっ!!いったいあたしになんの用よ!」

 

「そう怒んないでよさやか、僕はただ伝言を届けに来ただけなんだ」

 

「伝言?誰からよ」

 

「士郎からだね、もうじきこの街にワルプルギスの夜がやってくる、彼らはこの街を救うために戦い続けるんだって」

 

士郎……あたしを助けてくれた人、あたしを元の普通の人間に戻してくれた人。

 

でもあたしには昔みたいな勇気も自信も残ってはいない、好きだった人も親友二人も今は気まずくて会えない、そしてあたしはもう魔法少女じゃない。

 

正直いってあたしの中では恭介のことは前の友達のようなものに戻っていた、恭介の腕を魔法少女になる代わりに直してもらって心のどこかで恭介があたしを選んでくれるって思ってた、勝手に決めつけて自分の中ではどんどん恭介に対する気持ちが強くなっていった。

 

でもいま思えばなぜ自分があんな風になっていたのかも思っていたのかも理解できない、そしてあたしはもう魔女なんかと戦いたくない。

 

「じゃあ、もう僕は行くよ」

 

そう言うとキュゥべえはいつものように部屋から立ち去ろうとして足を止めた。

 

「あ、そうだ士郎はこんなことも言ってたよ、さやかは魔法少女ではなくなったでもだけどそれでも俺らは仲間だ……ってねじゃあ僕は次こそほんとに行くね」

 

そう言うとキュゥべえは部屋から立ち去った。

 

「そんなこと言わないでよ、士郎……」

 

あたしは顔を手で覆って思いっきり泣いた。

 

────────

一夜明け、今日は決戦の日だ、ワルプルギスの夜の影響で街の人々はみんな避難している。

 

そして私には目の前に何回も見た憎々しいやつがいる、あいつのせいでまどかは死に私は何度もやり直した、でも今回こそこれで最後にして見せる、それに今回は彼がいる彼ならばもしかしたら……

 

そしてあたしは瞬時に時を止めいくつもの兵器を用意し魔女へと放った中でも一番と断言できるほどの火力で、だけどそれでも奴を倒せなかった。

 

そして自分の能力の限界まで使用し使えなくなったところに魔女の攻撃が直撃してしまった。

 

私は瓦礫の中一人自分の無力感に絶望する、私のソウルジェムは濁ってゆく、街は破壊されてゆく。




すいません投稿遅れてしまいました。

あと学校のテストがあるのでこれから10日ほど投稿できません。

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