これは無名の英霊の力を借りた兄の物語   作:やまとんとん

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遅れてすいません!


第二 平行世界 「世界の破壊者」
新たな世界


俺が歪みから出るとそこにはごく普通の街があった、そこはなにも変わったことなどない。

 

俺は前に進もうと足を動かそうとしたとき、後ろからバイオリンの音が聞こえた。

 

俺はその音の方へと向くとそこには茶髪の一人の男がいた、男は俺の視線に気がついたのか演奏を止めてこちらの方を向くとこちらへ歩いてきて俺に言った。

 

「この紅 音也様の演奏を聞けるなんて、お前は世界で一番幸運な男だ」

 

「なに言ってんだあんた」

 

「まぁそんなことはいい、それよりも鳴滝に呼ばれたお前の力を見せてもらうぞ」

 

そう言うと男の付近に一匹の蝙蝠?が近づいてきて手に噛みついた、そしてその蝙蝠を腰につけているベルトにくっつけた。

 

気がつけば男の姿は変わっていた、全身は黒と赤の鎧のようなものを纏っていた。

 

「どうした?そっちから来ないなら俺からやるぞ?」

 

男は上から目線で俺に話しかけてくる。

 

俺は干渉莫邪を投影して構える、その俺の様子を確認すると男は右腕のパンチを放ってきた。

 

それを俺は干渉莫邪で防御するが、男の一撃はとても重く、左側で防御したため左手に握っていた莫邪は吹き飛ばされてしまった。

 

俺は右手に握っていた干渉で男を全力で斬りつける。

 

「おっと、今のは危ないなぁ、俺のバイオリンを弾くための大切な腕になんてことをするんだ、そんな子にはお仕置きだな」

 

そう言って男は拳を再び構えたが、後ろから物凄い速さで人が走ってきて男の耳に口を近づけて何か呟いた。

 

「…そうか!遂にこの世界に来たか!そうとなればアレを一刻も早く見つけろ、わかったな?」

 

そう言うと男は元の姿に戻りこちらへ振り向いた。

 

「まぁまぁだったな、もしお前が敵に回るようなことがあったら、次は本気でお前を殺しに行く、覚えておくんだな」

 

男は最後までふざけたような口調のまま喋り、消えた。

 

────────

士郎が戦う少し前

 

「やっぱり、元の世界に戻ってきたんですよ士くん!」

 

夏海が俺に向かってそう言う、確かにこの世界は俺と夏海がいた元の世界と全く同じだ。

 

「俺の旅は終わったのか……」

 

その時の俺は九つの世界の旅という常人では起こり得ない事態から解放された嬉しさ、そしてこの旅で俺は何も見つけることが出来なかったというモヤモヤした思いがあった。

 

「へー、ここが夏海ちゃんの世界かー」

 

雄介がようやく写真館から出てきて呟く。

 

俺の旅は本当にこれで終わりなのだろうか……そんなモヤモヤした思いはあったが無視する、きっと俺の旅はこれで終わったのだろう。

 

 

そして門矢 士のそんな姿を遠くのビルから見つめる男が一人いた。

 

「フッ……また汚れ仕事か……対象は世界の破壊者ディケイド……世界の破壊者か皮肉なものだ、そんな存在この僕が許すわけないだろう?」

 

 




仮面ライダーディケイド/門矢 士(かどや つかさ)

九つの仮面ライダーの世界を巡る旅をしている。今回の世界は士が旅をする前の世界、つまり元の世界と外観がそっくりだが果たして本当に帰ってきたのだろうか?


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