いつもよりも少し文字量多めなので誤字脱字やキャラクターの台詞に違和感があるかもしれません、あったら感想欄にて報告いただければなるべく訂正します。
様々な音が混ざりとても騒がしい場所で一人の少女がダンスゲームで遊んでいる、その少女へと近付くもう一人の少女がいた。
「よう、あんたがキュゥベえの言ってたイレギュラーだろ?何さ?」
杏子は黒髪の少女が近づいて来ても依然としてダンスゲームを続ける。
「この街をあなたに預けたい」
「どういう風の吹き回しよ」
「魔法少女にはあなたみたいな子が相応しいわ、美樹さやかではつとまらない」
「ふん!もとよりそのつもりだけどさぁ、そのさやかってヤツどうする?ほっときゃあまた突っ掛かってくるよ」
「なるべく穏便に済ませたい、あなたは手を出さないで、私が対処する」
「まだ肝心なところを聞いてない、あんた等何者だい?」
黒髪の少女は「あんた等」?と疑問に思うがすぐにその疑問は晴れる。
「気づいてたのか」
少し困ったように赤髪の少年が出てきた。
───────
「俺はごく普通の人間だよ」
「嘘だね、どう見たって女じゃないけど少なくともあたしやそいつと同じように魔法少女の力を持っているはずだ、じゃなきゃあたしの一撃を防げる筈がない」
「いいや、俺はキュゥベえとは契約はしていないから魔法少女じゃない」
「まぁぶっちゃけて言えばそんなことどうだっていいんだ、あたしはあんたの力の底がまだ見えねぇ、あたしは興味があるんだあんたのその力に」
そしてダンスゲームが終わったのかようやく彼女はこちらの方を向き一言放った。
「ここじゃあ人がいるから表へでな」
俺はそれを彼女の宣戦布告なんだろうと思いつつ無言で頷く。
───────
「ここなら誰にも見られることなんて無い、だから思う存分戦えるよ!」
そこは昔は人がある程度いたのだろうがもう廃校になった学校のグラウンドだった。
「さぁ、あんたの本気見せてくれよ!」
そう言いながら彼女は赤い物体を掌の上に出現させて変身する、俺もそれに合わせるようにポケットから一枚のカードを取りだしインストールと唱え変身する。
「じゃあ、初めの一撃はあたしからいかせて貰うよ!」
初めの一撃は真正面からの真っ直ぐな槍での突き、俺はその攻撃を
干将莫耶で横から一撃を加え攻撃をそらす。
「ちっ!だったらこれならどうだい!」
そう言って槍を複数取りだし俺に向かって一気に投げつけてきた、それに対し俺は無言でアイアスを投影し全ての槍を防ぐ。
「それがあんたのもうひとつの能力か!」
そう言って彼女は二本の槍を手に一本ずつ持ってこちらに駆け抜けてくる。
前にマミに魔法少女のことを少し聞いたことがある、そこでマミが言っていたのだが魔法少女の能力はキュゥベえに願った願い事の性質を能力として反映したものらしい、つまり魔法少女にとって能力とは各1つしか保有できないことになる、今さっき彼女は俺の能力を確認するための一手だったのだろうと今ようやく気がつく。
だけど俺はそもそも魔法少女ではない、そんな俺が魔法少女の能力は基本1つという規則性に当てはまる筈がないので先程の彼女の一手はほぼ無駄と言える。
「これは防げないだろ!」
そう言って彼女は左手に持っていた槍をこちらに投擲しそのまま右手で持っている槍を構えながら突っ込んでくる。
俺はまず飛んできた槍をこちらも干将莫耶を投擲しぶつけることで攻撃をそらす、次にこちらへ突っ込んできた彼女を対処するために即座に干将莫耶をもう一度投影して槍を受け止める。
「へぇ、今のを防ぐのはなかなかやるな」
「そんなに喋ってる暇は無いと思うけどな」
さっき槍の攻撃をそらす為に投擲した干将莫耶が遠くからこちらに戻ってきているのが俺の方からなら見えるが彼女の後ろから迫ってきているため彼女には見えない。
だが彼女は俺の視線が自分を見ていないことに気づきその先の物に気がついたらしい。
「なっ!」
ようやくその正体に気がついて振り返り干将莫耶の攻撃を防いだのはいいが背中ががら空きだ。
俺は後ろから彼女の首もとに剣先を突きつける。
「わかったよ、あんたの方が強い、だからその剣を下ろしてくれないか」
彼女は変身を解き槍を地面に捨て両手を上げることで降参と態度で示す、だがそこへ1人の乱入者が現れる。
「私も少しあなたの事が気になるの」
そう言って黒髪の少女は変身した。