夕暮れの中隠れながら二人の男女を見守る少女がいた。
その少女は二人が仲良く喋っているのを見るとその顔を絶望に染め現実から目を反らすように顔を背けた。
そして、その少女を後ろから見つめる者がもう一人いた。
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「おい、さやか何してんだそんなとこで」
「…………………」
さやかに俺が話しかけてもさやかは地面をずっと見つめるだけで何も反応しない唯一の反応と言えるのは動かしていた足を止めたことだけだろう。
「おまえ、そんな顔してどうしたんだ?まどかがお前のこと心配してたぞ」
俺がまどかと言った瞬間少しだがさやかの肩がビクッと動いた。
「何か悩みごとがあるんなら俺に言えよ、仲間だろ」
「あんたなんかに一体なにがわかんのよ」
ようやくさやかが返事を返してくれたと思ったがその声は余りにもいつものさやかとは違いまるで死を目の前に絶望をしてるような声だった。
「別に俺はお前の事が分かる訳じゃない、でもお前のことが心配なんだ俺を含めて全員な」
「だから?別にあたしがなにしようがあたしの勝手でしょ、もう一人にして」
さやかはそう言い残して俺の目の前から姿を消した、俺は胸の奥に胸騒ぎを覚えるがそれを無視してマミの待つ家へと戻る。
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家に帰るがそこにマミは居なかった、俺は不思議に思ったけどマミが魔女を見つけて倒しに行ったんだろうと考え久々にゆっくりと休むことにした。
ドタドタという騒がしい音で俺は目覚めた、目を開けるとそこには涙目のまどかと慌てている様子のマミそれから一緒に付いてきたのだろう杏子が来ていた。
「士郎!さやかさんが!!」
俺はその様子を見てただ事ではないと確信しマミに詳しく話を聞くことにした。
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「さやかが魔女に?……」
どういうことだと訴えるように俺はここに遅れてやって来たキュゥべえを睨み付ける。
「さやかのソウルジェムに穢れが溜まりきってしまったんだね、魔法少女の持つソウルジェムに穢れが溜まりきるとソウルジェムはグリーフシードに変化して魔法少女は魔女になるのさ」
そのキュゥべえの言葉にここに集まっていた全員が驚愕する。
「おいっ!てめぇどういうことだ!そんなこと契約するときにお前は言わなかっただろ!」
杏子が思わず感情を口にする。
「はぁ、僕は別に聞かれなかったから答えなかっただけだよ」
しかしそれにキュゥべえはまるで機械のように淡々と説明する。
「てめぇ!それで済ませるつもりか!」
「ちょっと待ちなさい!確かにその話は気になるけどそんなことは後回しにして今はさやかさんをどうするのか話し合いましょう!」
マミは魔法少女が魔女になることよりも今はさやかのことの方が重要だと杏子に対して主張する。
「あぁ、そうだな今はさやかの話をしよう」
この時他の世界線では魔法少女が魔女になるという真実を知り絶望し狂乱に陥ってしまうマミが殆どなのに対してこちらの世界のマミが士郎という心の支えを持つことにより絶望しなくなっていることは誰も気がつくことはない。