私は欲望に塗れた新年を送っております。
九州のほうで自身があったようで、閲覧者のなかに被害者がいませんように。
いても、当作品が見れるなら励みになりますように。
では本編のあらすじを。
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彼は奇才である。SAOにて拳のみで最巧の名を手に入れた。
彼は鬼才である。GGOでも拳で恐れられている。
そんな彼が使える銃など、普通じゃないものに違いない・・・。
ゼロ達が二挺のライフルをそれぞれ手に入れた翌日の放課後である。
「詩乃、放課後はどうする?」
「食材は足りてるし・・・家に帰って試射でもする?」
満留はそれを了承し、下駄箱に向かう途中である。
「・・・詩乃、先に帰って欲しい」
「どうかしたの? 忘れ物なら付いて行くわよ?」
この反応は普段なら彼は「待っていてほしい」か「付いて来て欲しい」というからである。
彼は詩乃を一人にすることは殆どない。例え下校中でもなのだから過保護だ。
そんな彼が「先に帰ろ」である。疑う方が普通だろう。
「大した事じゃない。今日は悪いこともなさそうだし」
「・・・あんたが普通じゃないとき悪いことしかなさそうなのだけど、まぁいいわ」
詩乃の表情は「心底疑う」だが、言葉の上では同意していた。
「あなた達、何してるんですか?」
「あ? お前は確か一年のSAO
満留が向かった先にいたのはサッカー部の上級生と虐められてる新川である。
「僕はそういうの嫌いなので止めて貰いたいんですが?
新川君も嫌な事は嫌と言うべきです。 ゴミ共をつけあがらせ必要はないですよ?」
「あぁ!? 一年のガキが調子乗ってんじゃねぇぞ!?
お前らは上級生の言う通りにすりゃ・・・いいんだよッ!」
三個のゴミは殴り掛かってきたが、運動部でも格闘は素人である。
「これは正当防衛成立でいいよ・・・なッ!」
当然対人格闘、加え多対一は満留の得意戦闘である。結果は言うまでもないだろう。
「クッソ! バケモンめ!?」
「化け物結構です。取り敢えず足を折れば悪さできませんかね?」
「四季君・・・僕はいいから余り先輩たちを・・・」
「こいつがそう言ってんだから別にいいだろ!?」
(世間はこんな奴らばっかりなのか・・・?
一応にでも友人だから新川君が傷つくのは見たくない)
「こういう奴らは優しさにつけ込みますから、しっかり反省させるのが一番ですよ?
折るのが嫌なら少し酷い打撲くらいに抑えますが?」
満留は上級生を睨み付けるように視線を移す。
「ひ、ヒィ・・・逃げろ!?」
三人の上級生は逃げ出す。彼らは自分たちと相手の実力差はよく分かるのだろう。
「えっと四季君、取り敢えずありがとう」
「いえ、と言うかプロになるつもりでもないならやめたほうがいいですよ?
それか簡単な回避術でも教えましょうか? うまく教えれる自身はないですが」
「うんうん、きっと僕にはできなさそうだから・・・。
でも、なんで僕を助けてくれたの?」
「一応友人ですし」
新川は「一応なんだ」と苦笑を浮かべていたのだが・・・。
「それに、君が傷つくと詩乃も傷つくだろうし。それを僕は望まない」
「え? 朝田さんが?」
「君は詩乃の恩人でもある。だから同じようなことがあれば頼って欲しい」
「君って・・・浅田さんに過保護すぎるよね?」
満留は「自覚はあるが直す気はない」と答え新川は最早呆れるばかりである。
そこに「何故か」と満留に問いただした。満留は迷うことなく答えた。
「詩乃は周りより優しくて勇気があるだけでそれ以外は普通の女子だ。
その彼女が傷つくなら・・・この世の誰もが傷つくべきだ」
最後の言葉は新川には聞こえなかったが、彼の意思だけは伝わった。
「今日はもう帰ったほうがいい。昨日GGOでいいことがあった。
詩乃も早く報告したいだろうし、早めにinして欲しい」
「そうなの! それは急がないと!」
新川は笑顔で家に変えることにした。満留も同じように学校を後にした。
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詩乃side
(満留が普段とは違う行動をするときは大体私に見せたくないことがある時だ。
でも私が付けても勘づかれるし、どうしたものかしら・・・)
それは誰よりも満留を見てきた(自称彼の親よりも)彼女はよく理解していた。
彼の視覚・聴覚・嗅覚の三感覚は特に異常だ。
それなりの知人なら癖などを見抜くし、聴覚は後ろからの奇襲を読み切る。
挙句嗅覚は性格などを推測できるというもはや人の埒外である。
無論、彼がそうなった理由を彼女は知っているし、その代償も知っている。
詩乃は頼もしいと思う半面、罪悪感も感じていた。
「満留が努力するのはいつも私のためだし・・・」
無論勉強などの努力はしている。だがそれは彼にとって当然だからだ。
当然以外の努力は、全て詩乃のためにしか彼は行わない。
(満留を独占できてるのは嬉しいけど、もっと自分のことを考えてほしいんだけどね)
前提として詩乃は基本全面的に満留を信用しているし、
満留は常に詩乃の味方ですいるつもりだ。
それは憐みでもなく、可哀想だからでもない。
(満留は認めてくれた。この血に濡れた手を握ってくれた。
私のやったことを間違ってないと言ってくれた。
始めは幼馴染のよしみで憐れんでるだけと思ってたけど・・・。
でもあいつはそんなことはどうでも良かったのかもしれない。
あいつは皆よりも本質をよく理解していた)
周りにとっては[殺したのが結果で、母親を守ったのはその過程]だった。
満留だけは[母親を守ったのが結果で、殺人はその過程]であった。
因果関係の問題だが、逆転しては全く意味が変わってしまう。
周りは[殺人鬼]で満留は[勇気ある少女]と評価したように・・・。
「ただいま~」
噂をすれば影というやつか、夕飯の前準備も終わり暇をしていた所だった。
満留side
「ただいま~」
と言っても詩乃の部屋だが、基本家にいるときは二人でいることが多い。
(光熱費も安上がりだしね。詩乃は風呂も洗濯物も纏めたいらしいが、
流石にそれは僕の精神衛生上よくない。非常にヨクナイ)
「お帰りなさい。もう今からinする?」
「ああ、料理の前準備も終わってるみたいだし、ありがとう」
「別に・・・あんたの親とも約束したからね・・・」
こういう時に詩乃がいてくれるのは非常に有難いと心底思う。
詩乃ならいいお嫁さんになれるだろう・・・。
(いや、僕以外にそんな事しているのはあまり考えたくない。
まぁ、この血みどろの手は流石に握ってくれないだろうし)
そして黙っていることが彼の罪悪感を増していた。
それでも話したくないのは、余りに血に濡れすぎた。
「じゃあ向こうで」
流石に寝室は僕の家にあるため、inする時はそれぞれの部屋に戻る。
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ゼロside
「シノン、ゼロ! 遅いよ!」
「悪いな、僕たちも少し忙しかったんでな」
シュピーゲルは餌をねだる動物のように昨日の成果を聞きたがっていた。
少々貴重すぎる成果なので、少し街中から外れて武器を実態化させた。
「え? ・・・その二丁って《アンチマテリアルライフル》・・・?
細かい種類は分からないけど、サーバーに十丁あるかどうかの・・・あの?」
「私のは『ウルティマラティオ・へカートⅡ』」
「僕のは『バレットM82A1』」
「え、え? ねぇ、昨日何があったの!?」
シノンと二人で《地底王ベヒモス》との激戦を語る。
「よくそんなボス相手に二人で戦えたね・・・」
「シノンの狙撃がいいからな(ゼロがタゲ取ってくれたからね)」
二人の声が重なったのに、シュピーゲルは一瞬呆れて、苦笑した。
「ところでシノンは兎も角、ゼロはそれを使えるの?」
「分からない。だが折角だから試射したい」
GGOはゲーム故に余程の下手な扱いしなければ、中古品などのレッテルは付かない。
雑に言えば、どんなレア武器でも試射をいくらしても許される。
「まぁ撃てば分かる。当たらないならシュピーゲルにやるか売るかすればいい」
「ゼロはそういう奴よ。私も使いたいし、シュピーゲルもついてきて貰える?」
「うん! そんな凄い銃の初撃を見れるのは銃マニアとしては感動だなぁ!」
シュピーゲルは心底嬉し
だが、ゼロはひっそりと心の中で思っていた。
(シュピーゲルの奴、最近特にGGO内だと・・・やはり表現は苦手だ。
僕たちの実力が上がってきて、まぁ気分はよくないのかもしれないな)
「まずは私からね。前のFR‐F2が800m位が最大射程だったから・・・
ざっと1kmか・・・あと200m位は行けるかしら?」
「シュピーゲル、使え」
双眼鏡を貸す。シュピーゲルはゼロに自分はどうするか聞いたのだが・・・。
「索敵
シノンは大きく一呼吸し、スコープを覗き込む。
ほんの少しの間を置いてからの、射撃。
へカートⅡの顎にある
弾丸は銃声を追い越し喰らいつく。
1.2km先のモンスターは見事に粉砕された。
「さすがの狙撃技術だな」
「と言うか、その銃もすごいよね? よくこの距離まで届くね・・・」
流石『人に向けてはならない』と国際条約で決められてる怪物銃だ。
「これ、反動かなりヤバいわよ? 使い慣れてないゼロにちゃんと使えるのかしら?」
「シノンの動きを見て衝撃の逃がし方は予測した。
銃の種類が違うが、そこは勘とPSを用いてどうにかする」
撃ち方、装填方法は全部調べておいた。GGOもSAOと同じでかなりリアルなのだろう。
へカートⅡと違いバレットM82A1の
その様な事を考え、ゼロはバレットを握る。
(・・・最大射程は2km、初めは1km以内で行こうと思ったが、
もっと・・・ざっと1.・・・7km位で・・・!)
ちょうどいい間合いにいた敵に、
赤い炎が輝く。予想以上の衝撃だがうまく逃がす。
当たるよりも先にシノンとシュピーゲルは驚いた。
ゼロの射撃には線が発生しなかった。つまり彼は予測円を使用しなかった。
にもかかわらず、バレットの弾丸は吸い込まれるように1.7km先の対象を貫いた。
「・・・1.3km~なら当たりそうか?」
「待って、今のは予測円使ってなかったわよね?」
「直感的に引き金を引いたが、1.5km~なら多分だが円は必要ない」
「えっと・・・何かの冗談だよね?」
(逆に言って1.3km未満なら当たらないだろうがな・・・)
彼はその説明に暫く時間を要することになる。
※《バレットM82A1》は少し長いので《バレット》と基本略していきます。