早くggo編行きてぇ・・・。
次回から一気に飛ぶと思います。あと6~7話もあれば終わるんじゃないかなと。
そうなれば現実編→ggoです。alo編はありませんので。
でもマザーズロザリオ等はありますよ。
アリシゼーションは・・・ないんじゃないかな?
現在、アスナさんと別れてキリトさんと階段を上っている。
「そういやお前に通り名がついたぞ」
「通り名ですか?」
「ディアベルなら騎士、俺ならビーター、アルゴなら鼠って言う奴だ」
成程。僕には一体どんな名がついたのだろう。気にはなる。
「《ゼロ・ファイター》だそうだ。あの場にいた戦闘機マニアがつけたらしい」
「zero fighter・・・零式艦上戦闘機ですか・・・」
「結構詳しいんだな。好きなのか?」
「・・・大嫌いですよ・・・本当は剣だって好きじゃないですし」
キリトさんは頭に疑問符を掲げる。
「嫌いなら、ちゃんと理由をつけないといけない。僕はそう思います」
勝手にその疑問符を何故嫌いなのに知っているのかと言う事にして、答える。
しかし、色が気に入って着ていた暗緑色のこのコートも原因かもしれない。
「・・・どうやら、ここからが新しい層のようですね」
巨大な門。そしてその上に牧場と牛と思しきレリーフ。
「・・・ついてくるのか?」
「現状、ベータテスターのキリトさんについて行くのが安全かと。
二層は僕も知らない敵ばかりでしょうし」
キリトさんはため息をつく。
「じゃあ開けるぞ」
今、第二層は開かれた。
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僕たちは二層主街区《ウルバス》にたどり着いた。
ステージはレリーフ通り牧場がモチーフのようで、牛型のモブも確認した。
「じゃあクエスト行くか?」
「転移門のアクティベートはしないんですか?」
キリトさんはウッという表情をする。
「・・・じゃあ隠れといてください。適当に開いときますので」
合流場所を指定したのち、転移門に向かう。場所はすでに聞いていてすぐについた。
少しだが一層とは雰囲気が違う建造物の中、唯一一層と変わらない物。
その転移門に浮かぶ・・・表現するなら空間の歪みに触れる。
その瞬間、鮮やかなブルーが僕を包み込む。
巨大な青色の円が広がり始める。
当初の予定通り、すぐ近くの教会に走り込み三階までダッシュする。
「予定通り、アクティベートは完了しましたよ」
「みたいだな」
集合場所はすぐそこなので間違うはずがない。
さて、キリトさんに二層の情報をもらったらアルゴさんに体術の情報もいただくか。
「ん? ・・・あれは?」
キリトさんは窓の外を見ていて、そちらに視線を合わせる。
合わせた視線の先にいるのは一人のプレイヤーとそれを追いかける二人のプレイヤー。
先行するプレイヤーは見覚えがあった。
「アルゴさんですよね?」
「ああ、追いかけてる奴らは分からないが・・・見過ごすわけにもな・・・」
「僕も追いかけますよ。アルゴさんには教えて欲しい事がありますし」
キリトさんは窓から下の屋根に飛び降り、僕もそれに続く。
数分後、僕らはアルゴさんたちに追いついていた。
「・・・んども言ってんダロ! この情報だけは売らないんダ‼」
「情報を独占もしないし公開もしない!
値の吊り上げを狙っているとしか思えないでござるぞ‼」
ござる? キリトさんに続いて谷の崖を上りながら疑問を浮かべる。
「値段の問題じゃないヨ!オイラは情報を売った挙句恨まれるのはゴメンなンダ!」
「何故拙者たちが恨むのだ⁉ 金も出すし感謝もするでござる!
この層の《エクストラスキル》獲得のクエストを売ってくれればな‼」
待って欲しい。それって体術ですよね?
僕が今後生き残ろう為なら必須ともいえるのですが・・・。
「分かってない奴等だナー‼ 何と言われてもその情報は売らないんダヨ‼」
考えても仕方ないので、タイミングを見て二組の間に飛び降りる。
キリトさんは着地姿勢を取るが、僕は軽業の派生スキルで落下ダメージ軽減がある。
「何者でござるか!」「他藩の透波か⁉」
ござるござる言う二人組は、灰色の布防具に軽めのチェーンメイル。
灰色のバンダナキャップにパイレーツマスクで武器は背中の小型のシミター。
忍者と言えないこともない装備だった。
「えーと・・・あんたら確かふ、フード・・・フーガ、じゃなくて・・・」
キリトさんが何やら悩んでいるところに、
「フウマでござる‼」
「ギルド《風魔忍軍》のコタローとイスケとは拙者たちの事でござる‼」
「それだ!」
「キリトさんが何に納得いったかは知りませんが、
生憎僕もアルゴさんに用があるのでお帰り頂きましょうか」
「そう言うことだ。公儀の隠密として風魔忍者の悪行は見逃せないってな」
「「おのれ! 貴様ら伊賀者かッ!」」
「は?」
キリトさん何してくれてるんですか・・・。
風魔忍軍とやらは背中のシミターを握り、じりじりと迫ってくる。
「おや? どうやらもう一人、いえ一匹闖入牛がいるようですよ?」
そう言って、風魔の後ろを指さす。
「「は?」」
そこにいたのはこの層のモブ《トレンブリング・オックス》。
巨大な牛型で、厄介なのは体力や攻撃力以上にターゲット持続距離と時間。
「「ご、ご、ござるぅぅぅぅぅぅ‼」」
風魔の二人はすぐさま逃げていき、それを見た目以上の速さで牛が追う。
因みに僕たちはすぐに岩陰に隠れたのでターゲットされなかった。
「行ったみたいですね・・・大丈夫でしたかアルゴさん?」
「おう、助かっタ。しかし、面白いプレイヤーだとは思ってたガ、
通り名がつくとハナ。ゼロファイターサマ」
「その呼び名は嫌いなのでゼロにしてください」
「おい! 俺もお前を助けたんだが⁉」
「何言ってんダ、キー坊は悩んだ後あいつらを怒らせただけじゃナイカ?」
それも正論なのでキリトさんは黙ることしかできなかった。
「ところデ、オイラから買いたい情報があるッテ?」
「あー、でもさっきの様子じゃ頼んでも無理そうですし・・・」
「もしかしてゼロもエクストラスキルを探してるのか?」
そのスキルは体術。正直今の僕には必須なスキルだ。
「体術なんですけど・・・合ってますかね?」
「成程、じゃあゼロには特別サービスダ。その情報をやるヨ」
まさかの予想外の答えが返ってきた。
「いいんですか?」
「今助けてくれたのと、この前のゼロの情報公開でのオマケダ」
「体術・・・なるほど、そういうことか」
何かキリトさんが一人納得している。
「サービスだ、格ゲーとかで忍者と言うと素手で首スパンが王道なんだ。
だからあいつらは体術を求めたんだろな」
そういうことですか・・・正直どうでもいい。
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案内された先には泉と一本の樹、そして小屋があるくらいだった。
「あそこにいるおっちゃんが体術入手クエストのNPCだ」
そこにいたのは初老の大男だけだった。だが、頭上に金色の!がある。
「ただクエストがつらいから何があってもオイラを恨まないでくれ・・・」
アルゴさんをそこまで言わせるクエスト・・・いかほどなのか?
「じゃあ受けますか、僕は体術ないと今後がきついので・・・」
「俺も受けるとするか・・・」
「む、入門希望者か?」
「「そうです(だ)」」
頭上の!が?に変わる。これはクエストを受注したという事だ。
おじさんは僕らを小屋の裏に連れていき、その先には高さ2m横幅1mほどの巨岩があった。
「汝らの修業はただ一つ、己が両拳のみでこの岩を割るのだ」
これはまた・・・キリトさんは岩に触れる。
「間違いない・・・破壊不能オブジェクト一歩手前だ」
・・・どうにも相当ヤバいようだ。
キリトさんとともに振り返ってみると・・・
「この岩を割るまで山を下りることは許さん。これはその証だ」
すると、手に持った筆で顔に何かしら描かれる。
「そうか。アルゴ、お前はベータ時代にこのクエ受けて諦めたんだな・・・。
そして仕方なくひげがあるままプレイしたら《鼠》って言うキャラが立って、
この正式サービスでも商売のためにペイントを継続してると・・・」
「キー坊お見事。エクセレントな推理ダヨ!」
なるほど、おひげの理由はそう言う事か。
「師匠さん、蹴りはいいんですか? あと、出来ればその筆を貸してください」
「蹴りは許可する。筆は自由につかえ」
蹴りも使えるし筆も使えるならなんとかなるかもしれない。
「おいゼロ、言っておくがその岩鬼ダゾ?」
「・・・確認ですが、ソードアートオンラインはかなり現実に忠実なんですよね?」
二人は頷く。ならばと、僕は石の一点に・・・+印をつける。
「じゃあ・・・行きますよッ!」
その岩、小屋、そして小屋の裏には生い茂っている木も利用して軽業で加速をつける。
そして、威力が溜まり角度がそろったところで、最大威力の蹴りを入れる。
「・・・と、ひびが入りましたね。後は繰り返せば・・・!」
四回ほど繰り返すと、岩は綺麗に二つに割れた。
「よくやった、汝には我が技を授けよう」
ウィンドウが出現し、コルと経験値、それから《体術》がスキルセット可能になった。
「ふう、案外早く終わりましたね」
「「・・・お前どうやったんだよ⁉」」
「種明かしですね。正直言うとこの世界がどれだけリアルかにかけました。
石目がどこにあるか調べて、その割れやすい位置と角度に攻撃を叩きこんだだけです。
いやはや・・・ここまでしっかり再現されてるとは・・・」
「ていうか足は痛くなかったノカ?」
あ、そう言えば。
「これくらいは、来るのが分かってる痛みなら大したことないですよ」
「・・・なあゼロ? お前確かコボルド王に足切られたときも痛そうにはしてなかったよな?」
「ナ⁉ おいゼロ、だったらお前はリアルに戻ったらすぐに精神科行くべきダゾ‼」
あ、ばれたか。でもな・・・。
「知ってますよ、そんなこと。親が心療内科ですから。
親に診てもらって、薬を出してもらっても治りませんかったから・・・」
「お前・・・一体・・・?」
「ついでに言って恐怖って感情も少し麻痺してます。流石に死は恐ろしいですけど」
僕にとって、こんな突撃は気づけない投げ石と比べれば痛みは皆無同然。
その程度で体力がなくなることもないから怖くもない。
こんな事ならリアルでのカッターナイフや鋏を振り回されたときの方が怖かった。
「・・・ゼロ、こんなこと言うのもなんだが、それじゃあ攻略組は向いてないぞ」
攻略するには引き際を見定めるのが大事。俺は恐怖が麻痺している。
だが、それでもここまで生き残って来たんだ。
「百も承知です。それでも僕は戦います。ただ、僕のためだけに」
そう。これは僕が彼女の傍に戻りたい我がままなのだ。
彼は、後にチャクラムを持ちこう言われる。
《攻略組唯一の拳士》《最巧》にして《最もプレイヤーを殺した攻略組》と。