spider-man longing   作:ナツチョコ

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今回は多すぎて分けました。ちょっと反省してます。


第十話 前編

あれから2年が過ぎた。

 

緑谷と爆豪と一緒に折寺中学に進学した。緑谷は、相変わらず爆豪に虐められている。

 

俺はと言うと、

 

「虫塚!遊ぼうぜ!ゲーセンに行こう!」

 

「良いよ!但しゲームで勝ったらジュース奢りで。」

 

「オッケ!じゃあ行こうぜ!」

 

新しくクラスの人から遊びに誘われるようになった。これには理由が

 

「待てゴラ!クソムシ!今日もやるぞ!」

 

ほら来た。

 

「えー、嫌だよ。また喧嘩するの。また洋服を燃やされていたら、替えが無くなるよ。」

 

「喧しいわ!だったらそんぐらいの金出してやるわ!」

 

ある意味元凶?を作り出した爆豪が突っかかってきた。ちょっといくつか説明しよう。最近の身の回りのことだ。

 

修行を始めてから最初の一年。丁度修行が一段階レベルアップした頃だった。最初師匠は、一定の体力と筋力をつける為に筋トレなどの一般的な特訓をしていた。さらに並行して武術や剣術の基本を始めた。一年で何とか師匠が求める筋力と体力が付いた。でもって簡単な体力テストをして、合格して次の段階に入った。

 

それが地獄の始まりだった。

 

まず、修行の稽古を週3日から6日にいきなり変更した。それはまだ良かった。だが酷いのは次だ!武術の稽古と剣術の稽古をいきなり防具無しで実戦した。今まで応用を練習せずにだ!当然ながらボコボコにされて、泣きたかった。更にその実戦稽古を100本、最低一本取れるまでやった。しかも全然手を抜かない!ハッキリ言って死ぬ!だって、俺の体を宙に浮かせてぶっ飛ばすんだもん!しかもぶっ飛んだ瞬間、追いついて蹴り飛ばすもん!何だこいつ!マンガの強キャラかよ!

 

一応夜9時までは終わるけど、それまでに意識が飛んでいるからいつ終わったか、分からん!親は心配していたが、俺がやると宣言していたのと、最初に師匠が途中から虐待どころか拷問並みにキツくなると言っても了承したため強くは言えなかったようだ。師匠は、終わったらいつも気絶した俺を家まで送って、頭を下げて謝っていた。修行のレベルを下げる気は無いようだけど。

 

更に夏休み中は、宿題を速攻で終わらせられて、師匠の所有している無人島で、自給自足のサバイバル生活を送っていた。しかも不規則に師匠から襲撃された。どこの軍隊の訓練だよ!一応毒ありの生物は、いないようだが何らかの毒を持った植物は多く住み着いており、一回その植物を食べたら、意識が飛び、発熱と嘔吐、更に幻覚まで見えた。流石にその時は師匠が治療して治してくれた。余談だが幻覚の内容は何故か師匠とのタイマン稽古だった。…幻覚か現実か分からなかった。流石にもう既にクソジジイと呼んでいた。何故か始めて呼んだ記憶が無い。何故だ?

 

その修行から五カ月の九月にちょっとした厄介ごとが出た。いや、ある意味改善をするきっかけになった事件なんだ。

 

妹がクソジジイに決闘を申し込んだ。流石にこれを聞いた時は冗談だと思った。が、マジだった。理由を聞いたが

 

「関係ないでしょ!」

 

の一言でバッサリ打ち止められた。…兄の威厳が無くて死にたい。

 

決闘当日。日曜日にいつもの道場で決闘を始めた。ちなみに親は二人とも仕事を休んで見に来た。やはり心配なのだろう。ジジイは先に妹には手を抜いておくといった。おそらく蟻巣は、バカにされた!と思っているだろう。自分には親父譲りの怪力があるから無個性相手に勝てると思っていたようだが、それが勘違いと知るのは早かった。開始早々にジジイが蟻巣を腹パンして終わらせた。早すぎた。マジで見えねえもん。けど、意外にも蟻巣は直ぐに目を覚ました。目は殺意に溢れている。

 

「この〜!」

 

いきよいよく突撃して殴りかかった。だが、簡単に全ての攻撃を避けられまた腹パンをして崩れさせた。

 

圧倒的だった。

 

とりあえず、今度はジジイが全力でやった為に中々起きなかったので、道場で休ませた。ジジイは、

 

「怪力があっても基礎がないからやりやすい」

 

と言っていた。

 

両親から話を聞くとどうやら俺に関わる時間が減って逆恨みしていたようだ。…何で?

蟻巣は、今まで俺が個性を手に出来ず自分だけ手に入れたのが悩みで、ずっとそれに苦しんでいたようだ。

 

自分にはあって兄には無い。それが、自分は嫌われていくんじゃないかと考えていたようだ。今も俺の事は好きみたいだが、思いを拗らせて中々素直に話せなかったようだ。俺自身、確かに無個性には気にしていたがそんな事で妹を毛嫌いする気は毛頭無い。むしろ前のように

「お兄ちゃん」って言いながら抱きついて欲しいぐらいだ。

 

それを聞いた両親は、安心してくれたようだ。心配していたみたいだ。その気持ちを蟻巣が目を覚ましたら話してほしい。そうお願いされた。ジジイは、休みを2日にすると言ってくれた。俺的には有難い事だ。今のペースでやられたら、そのうち死ぬ気がする。

 

話しているうちに蟻巣が目を覚ました。蟻巣は、今まで見た事無いような落ち込みをしていた。まぁ、考えてみると大方勝った後に俺との時間を増やして欲しかったのだろう。負けてしまったからもう無いが。

 

蟻巣に両親から話を聞いた事と俺が蟻巣を嫌いになるどころか昔のようにまた仲良くして欲しいと話した。蟻巣は、聞いてる途中で泣いたが最終的にまたお兄ちゃんと呼んでくれた。流石に恥ずかしい為か、次からは兄さんにするようだ。…二人の時はお兄ちゃん呼びにして!

 

今はデレてくれたが何故か周りにはツンツンしているツンデレブラコンになった。俺的にはご褒美です。ありがとう!

 

長くなってしまったが、本題は次だ!その二カ月後、爆豪が喧嘩を売って来た。その日はジジイが久々にしごきを強くして来た。その頃には慣れて、歩いて返っていた。帰り道に爆豪が遊び仲間を連れて歩いていた。夜9時に歩くなんて、不良だな!俺は疲れて気が抜けていた。よく覚えて無いが、ハッキリしたら何故か爆豪とその遊び仲間が泣いていた。…なにこの惨状。

 

あとで聞くと俺の反応が悪かったようで、イラついた爆豪が喧嘩を売って、飛びかかってきたみたいだ。だが俺はジジイにしごかれているお陰で反射でのしたようだ。それに反応した周りが飛びかかったが結果は同じだった。爆豪は何度も挑んだがダメだったようだ。周りの奴らも爆豪に言われて何度も挑んだがダメだったみたいだ。それで泣いたのだ。そのあと爆豪の親がやってきて爆豪とその遊び仲間は一週間の謹慎を食らった。因みに俺は正当防衛と記憶が曖昧なお陰でお咎め無しだった。

 

一週間後、爆豪は、謝ってきたがちょくちょく正面から喧嘩してきた。どうやら負けたことをかなり根に持っているようだ。次の喧嘩は手を抜いて負けてやった。あまり全力を出して泣かすのも面倒だからな。だが、それが逆に調子に乗って今に至る。何故か、2回目の喧嘩以降、あまり鍛えずに喧嘩をしにきていた。どうやら俺に勝ってやはり自分が一番と思っているみたいだ。最近は、五回に一回は勝っているが、あまり進展が無い。やはりどこか抜けている気がする。

 

 

 

上手く爆豪の喧嘩誘いから逃れて、家に帰って来た。友達とは遊べなかったが。

 

「ただいま〜!」

 

「あっ!お帰りにいちゃん!」

 

蟻巣が出迎えてくれた。最近気分によって言い方が変わる。今日はいい方だ。因みに悪い時は

 

「お兄様」

 

となる。この時は一回絶望してベッドの中で泣いた。

 

「今日は早かったね。またバカ豪から絡まれたの?」

 

「うん。そのせいで友達と遊べなかったけどね。」

 

「ありゃりゃ、残念だったね。」

 

蟻巣は、爆豪が嫌いで外では爆豪と呼ぶが家ではバカ豪と常に呼ぶ。嫌いすぎじゃね?

 

「あらお帰り、勇護。早かったわね。」

 

「ただいま、お母さん。」

 

何故か若々しいお母さん。三十代なのにどうゆう訳か十代後半から二十代前半に見られる。最近町で歩いている時に、アイドルプロデューサーから事務所に来ないかと誘われたようだ。本人はやんわり断っていたが。

 

そして夕食。母からある物を渡された。

 

「勇護、これに行ってきたら?」

 

「何これ?世界昆虫展?」

 

「そう、珍しい昆虫を色々採取して標本や展示しているみたいなの。もう今週までだから、蟻巣と行ってきたら?」

 

「いいけど、蟻巣はこうゆうの好きなの?」

 

「あの子、蝶や玉虫みたいな綺麗なのが好きなの。だから楽しめると思うよ。」

 

「そうだったのか。わかった。じゃあ、一緒に行ってくるよ。」

 

「ありがとう。あと勧誘には気をつけてね。蟻巣は可愛すぎるから。」

 

親バカだと思うかもしれないが、贔屓抜きに見ても蟻巣は可愛い。今まで5回芸能人事務所からスカウトされた。本人は断っていた。最近その理由を聞くと、

 

「にいちゃんと一緒にいる時間が減る」

 

とのことだった。その時感動して泣いた。ちょっと引かれたが。

 

蟻巣に行くかと誘うと、即決でOKだった。

明日が楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これからの大変な人生の起点があると知らずに




後編は現在進行で執筆中です。身長などは次で説明します

デレデレな妹か姉が欲しかった。
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