あとスタン・リーさんが亡くなりました。ご冥福をお祈りします。
あれから2年、俺は中3になった。今日は、原作が始まる日。何故わかるかって?今ヴィランがデカくなって暴れているからだ。
「うわー!すごい、シンリンカムイだ。やっぱりカッコいいね。ゆっくん!」
「本当筋金入りのヒーローオタクだな、お前は。」
「ははは、ヒーロー観察がもう生活の一部だからね。」
「 変人だな。お前。」
そう話しているうちにヴィランが飛び入り参加のマウントレディに蹴り飛ばされた。ついでにムサイカメラマン達がやってきた。
「緑谷、お前あんなのになるなよ。」
「ならないよ!大丈夫!目標は決まっているから、ならないよ。」
「そうだったな」
笑いながら、俺たちは学校に向かった。
さて、今日は進路指導の時間
「さあ、今から進路希望のプリントを配るが 皆だいたい ヒーロー科だよね。」
先生が言った後皆元気よく手を挙げた。個性を使いながら。
「せんせぇー「皆」とか一緒くたにすんなよ!」
あ、爆豪が反応した。
「俺はこんな"没個性"供と仲良く底辺なんざ行かねーよ。」
「「「ふざけんな爆豪ー!」」」
流石にみんな反論する。まぁ、よくも原作通りに捻くれたね。我ながら感心するよ。
「あ、爆豪は雄英志望だったな。」
先生のそのセリフで静かになる。
そのおかげで爆豪は調子に乗り、
「その通り!俺は雄英に入りオールマイトを超えトップヒーローになり、必ずや高額納税者ランキングに名を刻むのだ!」
…聞いてて呆れるわ。だったら投資家にでもなってろよ。みみっちい
「あ、そういえば、虫塚と緑谷も雄英志望だったな。」
げ、爆豪とみんなが反応しやがった。
「はぁ!!緑谷無理でしょ!」
「虫塚はともかく無個性の緑谷は入れないでしょ!」
「勉強だけじゃあ入れねぇよ!」
緑谷は、反論して、
「そ、そんなことないよ!前例がないだけで入れなくはないから。」
意外に俺に矛先が向かないな。けど、緑谷には面倒くさいあいつがうるさく噛み付いてきた。
「こら、デク!」
「うわ」
「テメェデカくなっただけで、良い気になってんじゃねぇよ!」
「そんなこと思ってないよ!」
そう、緑谷は修行のおかげでヒョロガリから細マッチョになり大きくなっていた。現在より大きく170cmになり、爆豪と同じ目線になっていた。因みに俺は個性の影響で中1の時に急激に伸びて170cmになっていたが、また伸びて178cmになっていた。やっぱりいいね。高いって。伸びて良かった。
そう考えていると爆豪は今度は俺に噛み付いてきた。
「それとクソムシ!テメェも何で一緒なんだよ!」
「いいじゃん。人の自由だし。それにまだ俺は安全ラインに入っていないから、同じにはなるかはわからないよ。だから安心しな。」
そう、俺は一応全教科はとても良い点数になっているが、数学と理科が微妙にダメなのだ。特に数学は微妙じゃなく、酷い!やっぱり前世で苦手なのが付いてしまったか。それでもB判定になっているから、まだマシだ。
「そろそろ授業を進めるから爆豪、席に戻りなさい!」
「…ふん!」
爆豪は鼻息荒くして戻った。
そして放課後
「緑谷〜、帰るぞ。」
「うん、ちょっと待って。これだけ書いたら行くよ。」
全くこのオタクは。
「おいデク。」
うん?爆豪が緑谷の席に、どうした?
「どうしたの?かっちゃん?」
「いつまでも、夢見てんじゃねぇよ!」
ボム!
そういい、緑谷のノートを爆破した。
しまった!忘れていた。爆豪が緑谷のノート爆破と自殺教唆!
「な、何すんだよかっちゃん!」
「うるせえよ。テメェは、一生這いつくばってな。」
爆豪は爆破したノートを窓から捨てようとした。けど、
ビュッ
ヒュン
俺が咄嗟に奪い取って回収した。
「オラァ!」
「ぶはぁ⁈」
ついでに一発殴っておいた。やば!すっごいスッキリした!
「クソムシ!テメェ何しやがる!!」
「それはこっちのセリフ。何やったか分かっているの?」
この言葉に答えたのは、爆豪ではなく取り巻きだった。
「いやいや、虫塚何言ってるんだよ。せっかく爆豪が中3になっても現実を見ない奴に目を覚ましてやろうとしてんのにさ。」
「…それマジで言ってんの?」
信じられない。クラスの奴ら俺という異物がいるとはいえ、ここまで酷く腐っていたとは。ステインが粛正したがる訳だ。
「緑谷、帰るぞ。」
「え、今?」
「ああ、コイツらもうダメだな。」
俺と緑谷は荷物を持って教室を出て行った。爆豪達が何か言っていたが、無視した。爆豪は、一体どうなるやら。
帰り道
「悪い。まさか爆破すると予想出来てなかったから、早めに奪えなかった。」
「そんなこと無いよ。本を取りに行かずに済んだから。」
「そうか。」
本当にいい奴だな緑谷は。
「後、あんなことされたら次からは、やっちゃえよ。じゃないとまた燃やされるから。」
「大丈夫だって。僕が雄英に入った時に驚かすために我慢しているから。それにこれはゆっくんが約束してくれたことだし。」
そう、俺は緑谷に修行し始めた時にこう約束した。
「爆豪には雄英に入るまで今までのようにオドオドしてろ。」
雄英に入って、最初の授業で爆豪をボコってやろうと約束していた。あまりこの状態が続くと戦う時に支障が出るから時々組手で爆豪を意識させてやったりしている。まぁ、本番でどうなるかはわからないけど。
「だからって、あまり好き勝手にされるのは嫌だろ。」
「大丈夫。慣れてるし。」
「全くお前は。」
因みに緑谷は先月からジジイと実践修行をし始めた。始めはズタボロにされていたが、徐々に避けられるようになり、最近は、上手く体にヒット出来るようになってきた。俺は、スパイディの能力を使えこなせてから組手に入るようにした。最初は扱い切れなかった。特に握力は大変だった。直ぐに握力計をぶち壊ししていたから。半年で何とか上手く順応出来た。その後はジジイとやり合うかと思ったが、何と重りを付けてスパーリングしないとダメだと言われた。これは筋力を鍛えなきゃいけないらしく、重りは四肢に付けて動かないといけなかった。
正直辛い!だって重さが100キロだぞ!めちゃくちゃ辛すぎる!外れるかと思った!あれか?ドラ○ンボールの○空に成れってか⁈
ようやく最近慣れて殴りかかれるようになったが最初はやっぱりボコられ続けた。正直折れそうだった。
そういえば最近一佳と連絡取れてないな。携帯持っているけど、最近は疲れすぎて連絡してないや。今度しよう。
「あ、今日は、用事があるから帰るな。じゃあな。」
「うん、また明日。」
さて今日は修行が無いから家に帰っていいけど、ベンチに座って寝るかな。
俺はベンチに座って寝ようと思った。けど、ふと最近考えていたことが頭によぎった。それは、本当にスパイダーマンの名前を継いでいいのか。はっきり言って名を受け継ぐのは嬉しい。それにこの世界にはスパイダーマンの名前すらない。だから自分で考えたと周りはそう考える。けど、俺は違う。スパイダーマンの映画はよく見ていた。今でも、断片的に思い出せる。そして凄くてカッコいいと思う。
だから、思う。こんな自分がなって良いのか。
「ちょっと隣に座るよ。」
あまり深く考えていて気づかなかったが、隣に老人が座ってきた。
海外の人だろうか?白髪だが、日本人とは違う顔付きだ。メガネを掛けてる。あと目つきが優しい。
あまり見た事は無いな。移住してきたのか?
黙って見てると老人が話してきた。
「何か悩んでいるようですが、どうしました?」
「いえ、別に大したことでは無いですよ。」
「いやいや、悩みを抱えてはいけないよ。良かったらこの老いぼれに話してはどうですか?」
「はぁ」
正直こんな悩みは話したくは無かった。けど、この人には何故か話しても良い気がした。
「実は俺、ヒーローになりたいと考えていましてね。」
「ほう、大変ですな。それは。」
「ええ、でも、自分が昔から憧れているヒーローの名前を継いでいきたいと思っていました。けど、最近自分はそのヒーローの名前を継いで大丈夫かと考えるようになりましてね。」
「…」
「本当はこの社会には居ないヒーローですよ。でも、自分の中では偉大な、尊敬してるヒーローなんです。そんな自分が平凡な、それでいて会ったことのない自分が本当に受け継いで名乗っていいのか?自分はただ真似ているだけじゃないか?そう考えてしまうのです。」
老人は黙って聞いてくれた。そして、
「ふむ。…では、自分の中ではそのヒーローは憧れているんですね。」
「はい。とても。」
「なら、受け継いでも、いいじゃないですか。」
「え?」
俺は老人の顔を見た。笑顔だった。
「憧れて、尚且つ自分よりも上の存在だと意識している。なら十分ですよ。最近の若いもんは、オールマイトを憧れているだけで、どれくらい凄いか理解していない。形を真似るだけ。その点、君は大丈夫だ。だから受け継いでいいのだよ。」
「けど、それでも真似ていることに変わりは「なら、こうしなさい。」…?」
「自分らしさを取り入れてみるのですよ。そのヒーローには無い自分らしさを。言うなれば、あなた自身の長所を。だから気にしないで。安心して。たとえ、同じでも君と彼は違う。真似ようが真似て無いがなんて関係ない。君は君だ!だから受け継いでいいのだよ!」
老人は力強く答えてくれた。そして気持ちがストンと落ちた。
「あ、ありがとうございます。何かスッキリしました。」
「良いのだよ。気が楽になってくれて。」
携帯が震えていた。見ると、緑谷からだ。爆豪を助けて警察から注意されたようだ。まぁ、さっき離れたのは原作と同じようにするためだから、同じルートを通って良かった。緑谷は、疲れたから何か奢ってと書いてある。ふてふてぶしいな。変わりやがって。
「すみません。友達から連絡が来て、そろそろ行かなければならないので。」
「ああ、良いよ。ありがとう。話をしてくれて。」
「それはこちらのセリフです。ありがとうございました!
さよなら。」
俺は背を向けた。そして老人が最後に話したセリフが耳を疑った。
「はい、さよなら。またいつか会おう。
二代目スパイダーマン」
「!!!?」
俺は驚いた。スパイダーマンの名前は出していないからだ。なのに、老人からその名が出てきた。後ろを振り返ると老人はいなかった。まるで消えたように。
「誰なんだ。…まさか⁈でもあり得なくはない。」
一人の存在を思い出した。よくよく考えたら、外見に見覚えのある顔だった。確かにあの人なら、もう死んでこちらにいてもおかしくはない!
マーベル作品の偉大な原作者スタン・リー
もう死んでしまったのに、こんな俺の悩みを聞いて答えてくれた。なら、もう迷わない。
「なるぞ、絶対に!」
俺は強く心に誓い、緑谷の所に向かった。
ありがとうございます。スタン・リーさん。
スパイダーマンに絶対なります!
ずっとカメオ出演していたのでさせてみました!
スタン・リーさん、スパイダーマンやアイアンマン、キャプテンアメリカ。アベンジャーズの皆さんを生んでくれて
ありがとうございました!
天国でもヒーローをまた生んでください!