では、続きをどうぞ!
緑谷は泣いてしまった。
俺も少し泣きそうだ。ここアニメで感動したからな。
「うう、うっぐ、ひっく。」
緑谷は完全にボロ泣きだ。本当なら泣いても立っているが、いつもとは状況が違うからな。
さてそろそろ次の本題か、と思っていると
「緑谷少年。君なら私の力を受け継ぐに値する!」
「……力?」
「はっは、これだけだと思っていたのかい?本題は次だよ。つまり、
私の個性を受け継いでみないかい⁈」ブファ!
血を吐きながら、緑谷にそう言った。俺は分からない振りをしながら聞いた。
「すみません、オールマイト。俺も緑谷も話しが見えません。もう少し噛み砕いて話してくれませんか?」
「ああ、すまない。ええと、君は。」
「名乗り遅れました。虫塚勇護です。」
「虫塚少年。質問ありがとう。二人とも続きを話すよ。
私の個性は、聖火の如く受け継いできた個性なんだ。」
「ちょ、ちょっと待ってください、オールマイト!」
緑谷が反論して、いつものブツブツモードがきた。
「確かにオールマイトの個性はネットでも話題になっていました。海外や国内の雑誌、口コミでもみんな分からないのに、更には世界七不思議にも数えられ「君はナンセンスだな!」ふぇ⁈」
オールマイトが無理やり止めて自分の流れに変えた。
「とにかく私の個性は代々受け継がれてきた。助けを求める義勇の心と共に受け継いできた個性に冠された名は
[ ワン・フォー・オール] 」
「ワン、フォー、オール」
ついに出たな。その名が。
「一人が紡いでまた一人が紡ぐ。そうして託されてきた個性が今私の個性なのだ。」
「何故、そんな大層なことを話したのですか?」
緑谷が不安そうに聞く。
「元々後継を探していてね。虫塚少年は見てないが怪我が原因でこうなってしまったのだよ。そういう訳だから、緑谷少年に提案したけど、どうだい?」
緑谷はすぐ目を拭いて、
「お願いします!」
ハッキリと答えた。
これで一緒だな、緑谷
「さて、継承するのはいいが、緑谷修行はどうするのだ?」
俺が聞くと緑谷は真っ青になった。
「そうだった!先生との修行があるんだっけ!今日は休みだけど、どうしよう!ゆっくん何か考えは無い⁈」
「まぁ、先ずはジジイに相談だろ。個性云々はさておき、修行の調整は必要だし俺と一緒に受験勉強しないとダメだろ。」
「だよね。じゃあ、先ずは師匠に話に行かないと。オールマイトも付いて来てください。」
「え!でも、今私の姿はこれだよ。それにあまり深入りはさせたくは無いよ。」
俺らのジジイを心配しているようだけど、
「大丈夫です。それにオールマイトも知っている人です。」
「私も?」
「とりあえず、行きましょう、道場に。」
オールマイトは、首を傾げながらも付いて来てくれた。
さて、道場に来てジジイを見たオールマイトは、
綺麗な直角お辞儀をした。しかもめっちゃ震えてる。何故⁈
「久しぶりだな。俊典。オールマイトと言った方がいいか?」
「そ、そんな滅相もありません!お、お久しぶりです。せ、せ、先生!」
そう言った瞬間、土下座した。見事な土下座だ。小刻みに揺れ、軽い地震が起きてる。ネットに載せたら爆上がりかも。
これがワン・フォー・オールの力か⁈(違う)
「オ、オールマイト⁈何故土下座を⁈」
「ジジイ、あの番組以外に会って、何かトラウマ植えつけたか?」
「失敬だな。ただ彼の先生に頼まれて修行を手伝ってあげたのだよ。」
「…念のため聞くが、どんな修行を?」
「何、彼の先生と一緒に二対一の実践訓練を少々。」
納得
この時、俺と緑谷は同じ考えを出した。
確か原作でメタクソにボコられたのに、今回はその倍以上だな、きっと。あっちの爺さんも結構キツイと書いてあったから。
オールマイトごめんなさい。うちのジジイがご迷惑をかけて。
その後みんな落ち着いて、道場に入った。
「ふむ、つまりこの緑谷君を継承者にして、個性を受け継げさせたいとな。」
「はい!緑谷少年はいずれ大成します。だから、継承者にさせてください!」
オールマイトが強く語った。やはりNo. 1ヒーローだな、かっこいい。
「私は継承者の話は構わない。だが、修行途中の彼を途中からは任せられん。それに、勇護と一緒に受験勉強させる予定だったからな。」
そうだ。一応緑谷はここの門下生。まだ俺さえ修行中。抜けさせるには早すぎる。それと俺と一緒に居てくれないと勉強教えて貰えない!それだけは、しなきゃダメだ!俺はマジで数学キツイのだから!
「なら、朝だけでも私に修行させてください。彼らの近くの海浜公園を使ってトレーニングさせます。お願いします。」
ジジイは悩み、そして
「いいだろう。そこまで言うなら許可する。ただし、今言った朝の訓練を見てからだ。」
「ありがとうございます!」
オールマイトは、心の底から喜びを感じさせる返事をした。
そしてジジイは緑谷も、
「出久君。これから大変になるが、頑張って喰らい付いて行きなさい。」
「はい!」
緑谷も心の底から喜びを感じさせる返事をしていた。
やっぱ、似た者師弟だな
因みにオールマイトの修行の内容は、
「ぐ、グラントリノ、や、休ませてください。武道さんと二人掛かりなんて、無理!です!」
「何寝ぼけているんだ!オール・フォー・ワンはこんなに甘く無いぞ!」
「さぁ、立ち上がりなさい。それとも蹴り飛ばして立ち上がらせましょうか?殴り飛ばして立ち上がらせましょうか?」
「ひ!た、武道さん。目が怖いです!」
「何を言っているのですか?俊典くん。僕は君の為に言っているのですよ。」
「めっちゃ笑顔!!」
「立ち上がれ、俊典!!」
「殴りましょうか?蹴り飛ばしましょうか?」
ああ、お師匠様。私はもうすぐあなたの元へ行くでしょう。
これを毎日修行でやらされていました。オールマイトすまん