spider-man longing   作:ナツチョコ

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多めに書くのは大変ですね


第四話

朝、俺たちは、近くの海浜公園にいた。

 

「ふんぎぎぎぃ〜〜!!!」

 

「HEY!HEY!HEY!なんて座り心地良い冷蔵庫なんだ!」

 

「緑谷ファイト!」

 

「もっと全身を使え。少しは動くぞ。」

 

俺とジジイ、マッスルモードのオールマイトを乗せた冷蔵庫を引っ張っている緑谷。だが、ピクリともしない!

 

「ぶへぇ」 ベチャ!

 

あ、緑谷が倒れた。大丈夫かな。

 

「ゼェ、ゼェ、ゼェ!み、みんな乗っていたら動きませんよ!オールマイトに至っては、274kgも有るんですよ!」

 

「いやー、痩せちゃって。今255kg。」

 

「ちなみに俺は75kg」

 

「私は70kgだよ。」

 

つまり、400kgと冷蔵庫を引っ張っているんだ。緑谷ドンマイ。

 

「てか、これが特訓ですか?オールマイト?ただ冷蔵庫を引っ張っているだけですが?」

 

一応知らない振りで聞く俺。

 

「そうだね。ただこれはほんの一部。まぁ、修行全体を話すから緑谷少年の所に集まろか。」

 

俺たちは疲れてる緑谷の所に行き、話を聞いた。俺は緑谷に体調を聞いた。

 

「大丈夫か、緑谷?」

 

「うん。なんとか。オールマイト、どうゆう修行するのですか?」

 

「うん。まず、この一帯のゴミを全部片付ける。まぁ、平たく言えばゴミ掃除だよ。」

 

「「ゴミ掃除?」」

 

「そう。まずワン・フォー・オールは何人ものの力を結晶させた個性。鍛えてない体で使えば四肢が吹き飛ぶ!緑谷少年は、体はギリギリ出来ている。けど、それじゃあダメだ!もっと許容容量を増やすことが重要になる。」

 

「なるほど!体作りにゴミ掃除を!」

 

「ですが、それだけならジジイに鍛えてもらっていてもいずれは出来ますよ、体。」

 

「そう!確かにそれだけなら先生に鍛えた方が効率は良い。だけど、私がするのはちょっと違う!私は妨害する。しかも唯の妨害じゃない。遠距離からの妨害だ!」

 

「遠距離⁈」

 

緑谷がとても驚いてる。けど、俺は何となくわかった。多分ジジイも気がついてる。唸っているからな。

 

「先に見せた方が早いね。これを見てね。」

 

そう言ってオールマイトは海に向いて、拳を出した。すると、

 

ドパァァン!!

 

海が荒れた!凄いな。確か20%で風圧が出るんだよな。やっぱ無茶苦茶だな。オールマイト。

 

「やはりそうか。これはワシには出来んな。」

 

ジジイはそう呟いた。良かった。これが出来たら泣いていたよ。マジで!

 

「おお!」

 

緑谷は嬉しそうだ。やっぱ力を見れて嬉しいだな。

 

「こんな風に攻撃するから。まぁ、最初は遠くから徐々に近くになっていくよ。わかったかな。」

 

「はい!あ、でもなぜゴミ掃除を?」

 

緑谷が聞くとオールマイトは、冷蔵庫に手を置いて説明した。

 

「最近の若者は何かと派手な戦闘を求めてるけど、ヒーローの本質は奉仕活動。それは、忘れてはいけないことだ。だから、」

 

オールマイトが説明しながら、冷蔵庫を押し潰していく。なんてパワーだ。俺も今の怪力で出来るかな?

 

「ここ一帯の地平線を蘇らせる。それが君のヒーロー活動の第一歩だ!!」

 

言い切って冷蔵庫を潰して、海辺に朝日を入れ込んだ。

 

「これを、全部⁈」

 

まぁ、驚くよな。実際周りを見ると約500から1kmはある。割と広いし、長年のゴミが溜まっている。けど緑谷は諦めてない。むしろ、やる気だ。

 

「僕はみんなの何倍も頑張らないといけないです。だから、

 

やります!」

 

「OK!じゃあ、やっていこう!」

 

流石にここからは俺は自主トレだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

と思っていましたよ。3秒前まで!

 

後ろから、

 

ガシ!

 

「勇護、今から組手を始めるぞ。今日は、殺し合いから始める。」

 

「殺る気出してじゃねーよ!嫌だ、絶対に!!こんな朝っぱらからやり始めたら死ぬわ!」

 

「朝のちょっとした運動だ。気にするな。」

 

「気にするわ!!」

 

何だかんだで、俺たちも近くで組手と言う名の殺し合いをしていた。

 

 

 

 

 

寝たい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから十二月、寒い冬の朝。

 

事件が起きた。今日はジジイと一緒に緑谷とオールマイトとでマラソンするのだが、

 

「緑谷大丈夫か?疲れ過ぎてクマできてるぞ。」

 

「うん。大丈夫」

 

見るからに大丈夫じゃない。返事も弱々しい。

 

それでもマラソンをやり始めた。が、

 

ベシャ

 

緑谷が倒れた。5kmしか走っていないのに!いつもなら、10km走らされても平気なのに!まさか⁈

 

「緑谷。お前やり過ぎてるだろ?」

 

ジジイが俺と同じ考えを聞いていた。そうだ。確かオーバーワークしていたな。丁度今の時期だ。

 

「緑谷少年。君、まさかこれ以上の修行を重ねがけしていたのか?無茶だ、危険だぞ!試験を受ける前に体を壊す気か⁈合格したいんだろ⁈」

 

「したい、ですよ。でも、入るだけじゃ、ダメなんだ!」

 

緑谷の声が聞こえた。弱々しいがはっきりしている。

 

「僕、は未熟だから。無個性、だから。みんなより何倍も、修行しないと、いけないのです!ゆっくんにも、かっちゃんにも、超えなきゃ、平和の、象徴に、なれない!」

 

緑谷は、地面を握りしめて這って、そして

 

「僕は、あなたみたいなヒーローになりたいんだ!あなたみたいな最高のヒーローに!」

 

オールマイトを見つめ、はっきりと言い切った。

 

やっぱヒーローだな。出久は。

 

俺は思った。そして緑谷を背負ってやった。

 

「緑谷、聞こえるか?今度から出久って呼ぶわ。んで、

 

お前をライバルと見る。

 

学校入ってヒーローになったらお互いなりたいヒーローになるぞ!」

 

俺は宣言してやった。緑谷は、

 

「あり、がと。」

 

そう言ってくれた。

 

俺はやっぱライバルになるよりは無茶しない監視役になろうかなと思っていたりもした。

 

ジジイは優しい目で見て、オールマイトは泣いて

 

「なんて美しい友情だ!」

 

と言いながら泣いてた。

 

 




次でようやく入試です!長かった。
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