spider-man longing   作:ナツチョコ

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大分遅くなりました!すみません!

やっぱ課題や、納会が面倒い。


第九話

入学式当日。俺は雄英の制服を着て朝飯を食べていた。朝はやっぱり白米だな。そう思いながら食べていると蟻巣が来た。

 

「おはよう。お兄ちゃん。お、カッコイイじゃん!」

 

「おはよう、蟻巣。ありがとう。」

 

やはり妹に褒められるのは嬉しいね!

 

「…なんかキモいことを考えていない?」

 

酷くない⁈俺は考えちゃダメなの⁈

 

ふと頭に浮かんだが、何故ここまでツンが強いんだ?泣くよ、俺。

 

「ま、いいや。そろそろ学校行くわ。」

 

「うん、気をつけてね。間違えても腕がもげても生やしちゃダメだよ。怪物扱いになっちゃうから。」

 

「俺のイメージマジでどうなってるの⁈」

 

俺はピッコロか⁈

 

そう考えながら高校に向かった。

 

 

 

 

おれと緑谷は雄英高校の校門にいた。途中で緑谷と一緒に登校してきた。

 

「いやー、いよいよだな。こっから俺たちの高校生活が始まるんだな。」

 

「そうだね、ゆっくん!ドキドキするなぁ。」

 

俺たちは、下駄箱へ向かいクラスを確認した。二人ともA組だ。

 

「やったね、ゆっくん!同じクラスだよ!」

 

「ああ、そうだな。」

 

俺は空返事しながら、B組を見た。一佳は、いた。後、物真と鉄哲も。多分全員揃ってると思う。こっちは全員知っている訳じゃないからな。まぁ、一人増えたことは変わらないだろう。まだこっちは手を付けずに置こう。

 

そのまま俺たちは靴を履き替えて教室に向かった。しかし広いな、ここ。

 

教室の前に来てみるとかなりデカイ扉があった。横開き、か。すると緑谷が不安な顔をした。

 

「どうした、緑谷?」

 

「いや、かっちゃんや入試の時に指摘されたメガネの怖い人がいないといいなと思って。」

 

「緑谷。それフラグ。」

 

まぁ、先のことはある程度予想がつく。しかも緑谷自身がフラグ立てたし。

 

先に緑谷が行き扉を開いた。その先は、

 

「君、机に足を乗せなるな!今まで使って来た諸先輩方に申し訳ないだろ!」

 

「うっセーよ!端役が!」

 

バッチリフラグ回収。ドンマイ緑谷。まぁ、爆豪はともかく飯田は後で仲良くなれるから。隣を見ると緑谷が死んだ目をしていた。頑張れ!

 

「おや、君は?」

 

爆豪と話していた飯田が気づいてこっちに来た。ついでに爆豪の苛つきと怒りの眼差しも来た。野郎の視線は要らんわ。どうせなら美少女の視線、カモン!

 

そう思っていると飯田が自己紹介していた。

 

「ぼ、俺は私立聡明中学出身、飯田天哉。よろしく。」

 

「ぼ、僕は緑谷出久。こっちは幼馴染の「虫塚勇護。上でも下でも好きに呼んでいいよ。」あ、あれ?」

 

すまん緑谷。けど、ゆっくんなんて愛称。周りに広められたくないわ。恥ずい。

 

「そうか。よろしく、虫塚君!俺もどちらでも呼んでいいよ。」

 

「じゃあ、飯田。これからよろしく。」

 

飯田と挨拶しながら握手した。やっぱ実際会うといい奴だな。

 

「あー!そのもさもさ頭の地味目の!プレゼント・マイクの言ったとおり受かったんだね!」

 

後ろで声が上がり見ると、原作ヒロインの麗日お茶子がいた。うん。丸い。なんか全体的に丸く感じる。活発なチワワがいるような感じだ。いや、某幼稚園児の飼っているもふもふ白ワンコみたいだ。

 

緑谷を見ると、あたふたして顔を真っ赤にして、顔を手で隠してる。あいつ女子と話せるようにならんとまずいな。そう考えていると

 

 

「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。」

 

 

ミノムシがいた。いや、寝袋に入っている教師がいた。

 

「ここは、ヒーロー科だぞ。」

 

寝ながら十秒チャージのアレを吸って喋っている。この人良く採用されたな、マジで。

 

「はい。静かになるまで、8秒かかりました。君たち合理性に欠けるね。俺は担任の相沢消太だ。よろしく。」

 

…マジでやる気あんのか?原作知っているけどやる気ゼロ過ぎるだろ!見た目や態度も!

 

俺以外は全員驚いていた。相沢先生は、寝袋から出て中を漁ると体操着を出した。

 

「今からこれを着て運動場に集合だ。机の脇にある。」

 

そう言って先に行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

運動場

 

『個性把握テスト⁈」

 

「入学式は⁈ガイダンスは⁈」

 

麗日が抗議するも、相沢先生は

 

「ヒーローになるなら、そんな悠長な行事は出る時間はない。雄英は自由な校風が売り文句。それは教師側も然り。お前たちもやったことがあるだろう。個性禁止の体力テスト」

 

麗日の言葉を無視して話しまくる。自由っていうか無茶苦茶だろ、これは。

 

「国は今なお画一的な記録だけを取ってる。まぁ、文科省の怠慢だな。実技試験トップは虫塚だな。中学のボール投げはいくつだ?」

 

そう名指しされた瞬間に、二つの強い視線が来た。二つ?とにかく俺は先生に説明した。

 

「先生。俺、見た目の変化が少ない異形系だから、一般人と比較出来ないですよ。」

 

「そうか。じゃあ、二位の爆豪。お前はいくつだ?」

 

「…67m。」

 

「じゃあ、個性使って投げろ。」

 

そう言われて、爆豪は苛つきながら円の中に入り、

 

「死ねぇ!クソが!」

 

[死ね?]

 

汚い言葉を吐きながら投げた。多分発言にみんな困惑しているだろうな。相沢先生は、手元にあるタブレットを見せながら説明した。

 

「まずは自分の最大限を知る。それがヒーロー形成の合理的手段。」

 

爆豪の投げた数値は705.2m。流石だな。

 

 

しかし、この後面倒くさい展開になる。誰かの面白そうで相沢先生の雰囲気が変わった。

 

「面白そう…か。ヒーローになるつもりなのに面白そうね。

 

 

よし、ではこれからやる8種目トータルで最下位だった者には

 

除籍処分としよう。」

 

相沢先生が宣言した。

 

『はぁー!!!?』

 

みんな驚き緑谷は真っ青だ。大丈夫か?

 

「生徒の如何は俺たちの自由。ようこそ、これが

 

 

雄英高校ヒーロー科だ。」

 

緑谷に受難降りかかりすぎだろ!

 

そう考えた俺は正しい筈だ…多分。




もう一人は…

みんな大好きフレイザード(ミニ)だよ!


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