初めて見た感想はお医者さんのおばあちゃんだった。灰色の髪に注射のかんざし、お医者さんなのか白衣を着てる。そして杖をついてる。中の服は、脇に赤いラインの引かれた服だ。いつから居たんだろう、このおばあちゃん。
「坊や?一体どうしてここで泣いてるんだい?」
指摘されて、初めて自分が泣いているのに気がついた。だけど、
「おばあちゃん誰?」
ヤバっと思った。名前を聞かれたら相手の名前を先に聞きなさいってお母さんに言われていたせいか、反射的に聞いてしまった。危ない人だったらどうしようと思った。がしかし、
「ああ、ごめんね。名前を言わずに聞いて。私はただの学校の保険医さ。」
「ほけんい?」
「保健室の先生さ。」
俺はちょっと驚いた。保健室の先生って若い女の先生がやっているもんだと思っていたからだ。因みに俺の小学校は、美人な先生だ。(ついでに巨乳)
「はは、驚いたかい。まぁ、最近では小学校は大体若いモンがやっているからね。」
「え、なんで分かったの⁈」
「顔に出ているよ。考えている事が。あと年の功だね。」
ヤバい。ちょっと恥ずかしい。
「それで、なんでここで泣いてるんだい?」
「………」
俺は、言った方が良いのか迷った。いくら保健室の先生だと言われても、さっきまでの事を言うのは恥ずかしい!だけど、この時俺は直感で言うべきだと思った。
「おばあちゃん、実はね…」
おばあちゃんは、黙って全部聞いてくれた。そして俺は聞いた。
「おばあちゃん、俺どうすれば良い?」
おばあちゃんは、少し間を置き静かに話した。
「…また仲良くなりゃ良いじゃないかい。」
「でも!話を聞いてくれるか分からないし
「本当にそうかい?」…え?」
「その子は多分、お前さんと離れる事を認めたくないんだよ。だから、その場で走って逃げてしまった。」
「……」
「だからね、今度はちゃんと目を見て、離れても友達だよって、言えばまた仲良くなれるよ。」
俺は、考えた。確かにまた友達だって、言えばまた何時ものように仲良くなれる。と考えていたら、
「それにね、また会えた時にその友達を驚かす為に目標を作ると良いよ。」
「目標?」
「ああ、目標だよ。今、自分が一番なりたいものになる、って決めた方が良いよ。」
「一番なりたいもの」
と、その時だ!
キィーン
「⁈」
俺の頭の中に突然考えが出た。いや、大人っぽく言うなら、
天啓が落ちた!
〜〜〜やっぱ、こうゆうヒーローになって見てえな!〜〜〜
そこには、一人の男性とテレビに映った赤と青のラインが入っているタイツを来た⁇⁇がいた。
「あれ?」
気がつくと、俺はさっきまでと同じように座っていた。おばあちゃんも一緒だ。今のは、なんだ?さっきの男は誰だ?テレビの人は誰だ?
知ってる。いや、知っていた。だけど、分からない。多分、俺の前世の記憶が少しだけ戻ったんだ。多分そうだと思う。
「どうしたんだい?急に黙って?」
おばあちゃんに話しかけられた。急に黙っていたから、心配してくれたんだろう。
「あ、はい!大丈夫です。少し考えていただけです!」
「そうかい。じゃあこれをあげようか?」
そう言って、白衣のポケットから飴を出してくれた。ハリボーだった。
「ありがとうございます。」
今は舐める気になれない為、すぐにポケットに入れた。そして、
「おばあちゃん。俺、なりたいもの決めたよ。」
「ほう。何になるんだい?」
俺は、とびっきりの笑顔で答えた。
「みんなの友達になれるヒーローになる!」
これが、この先俺の長いヒーロー生活での信念になる言葉だった。
そして、ここからが俺のヒーローを語る上で、外せない大事な原点だった。
次の最初におばあちゃんsideの考えを書いて起きます。