・作者の妄想から生まれた作品
・痛々しいまでの中二病表現
・拙い文章力
・達観したオリ主達
・実はコイツ等何も考えてないんじゃ……?
以上の要素が苦手な方はブラウザバックすることをお勧めします。
それでもよろしければ、ゆっくり楽しんでいってくださいm(__)m
──かつて『Sword Art Online』を攻略した黒の剣士は、生還後にこう語ったという。
「あの地獄のようなデスゲームを攻略できたのは俺だけの功績じゃない。あの城から生還したSAOプレイヤー……そして亡くなったプレイヤーが必死になって生き残ろうとしたから成し遂げられたものだ。俺は英雄なんかじゃないよ」
「俺の仲間──アスナやリズベット、シリカ、クラインにエギル……その他にも数えられないほどのメンバーのおかげで、今まで戦って来れたんだと思う。……あぁ、現実世界にいた家族に会いたいって思いもあったのかもしれないな。ちょっと恥ずかしいけど」
「本当に、地獄のようなゲームだった……」
「ゲームで死んだら現実世界の自分も死ぬ。ポリゴンが弾けるようなエフェクトには今でも抵抗が若干残ってるし、目の前で死んでいった奴等のことは夢に時々出てくるくらいだ。忘れたいと思う反面、本当に忘れていいのかと考えることは少なくない」
「こんなゲームで正気でいるような人間の方が珍しいな。
「……そういう意味では、アイツ等にも助けられたな」
「βテストからの知り合いがリーダーのギルドだったんだけど、とにかく愉快で面白い連中だったよ。最初はデスゲームで精神的におかしくなったんじゃねぇの?って思ったんだけど、現実世界でも同じようなノリだったって話だから、本人達に会った時はおかしくて笑っちまったぜ。まぁ、やること成すこと全てが型破りで、SAO時代には敵も多かったって本人は言ってたけどさ」
「俺だってアイツ等のドタバタには何度も巻き込まれた。正直、『デスゲームでやることなのか!?』って心の中で何百回も叫んだし、ユイに会わせたのは俺の人生で一番の失敗だと今でも思ってる。憶測かもしれないけど、茅場を唖然とさせたのは後にも先にもアイツ等だけなんじゃないか?」
「それでも俺が感謝してるのは──アイツ等が何一つ変わらなかったからだ」
「アイツ等が一層攻略に参加しないって別れた時も、俺がビーターとして悪名が広がった時も、二十五層のターニングポイントで多くの死者が出た時も、ラフコフを壊滅させるために俺が……人を殺した時も、二刀流のユニークスキルを習得した時も、ヒースクリフとの決闘のときも、七十五層での出来事のときも──」
「アイツ等はアイツ等の世界だけを展開し続けて、どれだけ周りが変わろうとも、あそこにあった笑顔や笑い声だけは何一つ変わらなかったんだ。ギルドには訳あって入ることが出来なかったが、それでもアイツ等と馬鹿やったのはSAOでもいい思い出だよ。……誰一人欠けることなくアインクラッドで前線入りしていたのは、SAO帰還者の間ではちょっとした伝説になってるし」
「だからこそ、言いたい」
「変わらないってのは悪い風に思ってた頃があったが──変わらないことも大切なんだって、俺はアイツ等から学ぶことが出来た」
「ここだけの話なんだけど、今度は俺がアイツ等を振り回してやろうかと思ってる。SAOでは散々振り回されてやったんだ。少しぐらい巻き込んでも罰は当たらないだろ?」
「あんな面白い連中、デスゲーム内だけの付き合いじゃ勿体ないからな」
「あ、でも『イキリト』って造語をアインクラッド内で流行らせたのは絶対に許さない」
♦♦♦
アインクラッド第46層の圏内。
一般的に酒場と呼ばれそうな空間の中、幾人かいるプレイヤーと呼びかけなければ会話すらしないNPCを横目に、ひときわ賑やかな一団が楽しそうに会話していた。
「──で、今日はどうするよ? 俺はそこまでやりたいことが今のところないから、お前等に任せるわ」
「『迷宮区でレアドロコンプするまで帰れま10』は昨日やったしねぇ。あの気持ち悪いムカデが脳裏から離れないんだけど。今日くらいはモンスターの姿すら見たくないかな」
「それのせいでポーションやら結晶のストックがすっからかンだ。次のボス戦に参加できンのか? マジで企画した奴誰なンだブッ殺そうぜ」
「なら今すぐ全裸で最前線に行きなさい。私としては趣味スキルの熟練度をマッハで上げたい気持ちなんですが……皆で釣りなんかいかがでしょう? 貴方々の趣味スキルと比べれば、財布に優しいと思うのですが」
「全部任せる」
HPを全損させれば本当に死ぬ。
そのような環境下での会話とは思えない賑やかさを漂わせながら、身軽さを追求したような軍服風の防具を身に纏い、比較的刃渡りの長い短剣を腰に携えた黒髪の少年が、意見をまとめるように手を叩いて注目を促す。
「ということは……今日は釣りの方向でいいか? 釣った魚を料理すれば俺の料理スキルも上昇するから、別にそれでも構わないぜ」
そこで挙手するのは白髪の少年。
白を基調とした袴をモチーフにした防具を装備し、業物と見受けられそうな刀を揺らしながら、挙手した腕を左右に揺らしてアピールする。
「釣りできそうな場所ってあったっけ? 確か54層に海らしきものがあったはずだけどさー、流石に上層で釣りを楽しむのって難しくない? 下層の方は記憶に残ってないや」
「別に釣りしなきゃならねェって訳じゃねェだろ? オレは寝てるぜ。面倒だ」
白髪の少年の質問に被せる形で欠伸をする灰髪の少年。
軽装の鎧の金属が擦り合わさる音を響かせながら、大きな両手槍を立て掛けている場所の近くに足をかけ、テーブルの上に足を乗っける形で傍若無人さを漂わせた。
「ふむ……確か22層に湖がありましたよね? あそこならモンスターがポップしたとしてもLv差で死ぬことはありません。安全に日常系スキルを上げることが可能かと」
その足を叩きながら遠回しに注意する黒髪の青年。
一見魔導師のようなコートの中に軽装備を着こみ、華奢なデザインのレイピアを身につけ、メガネの中央を人差し指で押さえながら安全な場の情報を提供する。
「………」
そんなやり取りなど我関せずと、テーブルに顎を乗っけて会話の流れを見守る金髪の少女。
ゴスロリを彷彿とさせる胸当てぐらいしか防御力のなさそうな装備でありながら、背中に身長と同じくらいの大剣を背負った仏頂面の少女は、半眼で会話の流れを聞いているのかそうでないのかと分かりにくい表情を浮かべていた。
──ギルド名『
天と地は永久的に不滅と謳う名に相応しく、その
「じゃあ、さっさと22層行くぞー」
「「「へーい」」」
「………」
そんな馬鹿共の奇想譚。
初めての(短編)小説投稿。
細々とやっていく予定です。