「君みたいな特別な子なんて消えたらいいのに」
この一言で遥は部活を止めた
遥は1年の時、吹奏楽部に入っていた。そう強くは無かったが人数は多く大会などにはオーディションで出場する人を決めていたそうだ。上手くない癖に練習もしない上級生はこぞってオーディションに反対していたらしい。
その結果、その矢印が当時唯一1年で選ばれた遥に向き、いじめが始まった。
「特別な子じゃない、ただただ音楽が好きなだけなのに…」
そんな時に声をかけてきたのが美菜子だった、同じクラスの少し元気な子そんな遊びに行くほど仲良くも無かった、
「君、音楽好き?好きなら一緒にバンド部しよ!」
この言葉に私は救われた、彼女はそう言ってたかな。楽器の準備をしながら美菜子は昔の事を考えていた。
「てか、バンド部の紹介した時の私って超空気読めてないじゃん!」
「今更、あの時はほんと空気読めない子だって思ってたよ」
「ええー!何で早く教えてくれなかったのー」
「なんか分かってない美菜子面白かったから。でもほんとに感謝してるよ。ありがと」
「こちらこそだよ。」
そう言いながら2人の距離は近くなっていた。
そろそろ練習始めないと!美菜子が先に恥ずかしくなり練習を始める、外は少しずつ暗くなり、やがて月の光で明るくなっていた。
「ん〜練習終わった〜明日急にライブの予定入ったから余計頑張った〜」
「お疲れ様、まだ指が遅いからもっと早くできるようにしないとね。」
遥は小さい頃からベースをしていて、美菜子より技術は上だったりする。
「頑張りまーす、でもライブをするって言ったのは遥だからね!突然にも程があるよ。」
「らいふごめんごめん、お菓子買ってあげるから」
やったーと言いながら美菜子はスキップでコンビニに入っていく
本番の日は気温が20℃を超え猛暑日になった。いつものような1日が始まったが2人の心情は緊張と不安で埋め尽くされていた。
グダグダと授業が過ぎてゆき日がオレンジ色に変化してゆく、時々なるノイズを調整しながらその時を迎えて行く
「来てくれた!」
美菜子が少し大きい声を出すと、その女の子は少しビックリし後に下がる。
遥が誘導をし、2人が音楽を始める。
あえて何も言わずスタートした音楽は特に魅力的な演奏でもなく、奇抜や華やかさは無かった。でも2人はその音楽、ひとつひとつの音に真剣に向き合い楽しんでいた。それは女の子に伝わっていた。
曲が終了し少しの沈黙が流れ女の子が立ち上がった
「私やっぱりこの部活に入部します!」
こうしたら次書きやすいんですよねw