ハリーポッター ハッフルパフの聖女   作:リムル=嵐

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未だ準備期間ですね。


賢者の石2

「話は終わりじゃ、ハリー達三人になら話しても良いが、それ以外には先生相手でも話してはいかん」

 

「納得出来ませんわ!!ポッター達は未だ子供でッッッ!?」

 

ダンブルドア先生が杖を振ると、視界がグルグルと回転して、いつの間にかハッフルパフの談話室にいた。

 

「逃げられたね」「まさか、こんな強引な手段に出るとはな」

 

校長室で話してた私達四人は、ダンブルドア先生にハッフルパフの談話室に無理矢理転移させられたみたい。

 

「こんどは移動キー作成呪文(ポータス)の応用ですか、また面妖な事を……」

 

掛けられた呪文を見て、ギネヴィアが忌々しそうに言う。

 

一度目は屋敷しもべの転移で、二度目はダンブルドア先生の姿表しだったわよね。ただ部屋から追い出すだけなのに、何でバリエーションに富んでいるのか分からないけど。

 

「やっとまた話が出来たと思ったのに、必要な事じゃの一点張りで、食い下がったらこれだもんね」

 

エレナが疲れたように言うと、ライラが暖炉を使ってお湯を沸かし始めた。お茶を作るみたい。

 

「ねぇギネヴィア、もうこれで三回目だよ?私もう諦めた方が良いと思う」

 

ポットに茶葉を入れるライラを見ながら言うと、ギネヴィアが地団駄を踏みながら反論する。

 

「このままじゃ、あの老いぼれに負けたままではありませんか!!悔しく無いのですか!!?」

 

「相手は二十世紀最高の魔法つかいだよ?」

 

負けるも何も、ずっと手のひらの上で踊らされてるだけだもの。

 

「それはそうですが……うきぃぃぃ!!!!」

 

「落ち着けギネヴィア、猿になってるぞ」

 

「なりたくてなってるんじゃありませんのよ!!!!」

 

悔しそうに髪をかきむしって、うーうー唸るギネヴィアに苦笑いする。

 

ダンブルドア先生が捕まらなかったから、ポッター達を説得しようとして、結局そっちも失敗して、皆でダンブルドア先生にもう一度話そうと決めて、はや一週間。あの手この手で校長室に入って、ダンブルドア先生に何でハリー達を放置してるのか、問いただそうとするギネヴィアに、のらりくらりとかわすダンブルドア先生の攻防は、これで三度目だ。

 

「もう諦めて、ポッター達を説得しない?危ないことは止めろって」

 

エレナの言葉にうなずく私達に、ギネヴィアが悲しそうに項垂れる。

 

「ですが、それだとポッター達が危険ですわ」

 

「そもそも、何でポッター達が危険になるの?っていうか何で私達こんな必死になってるんだっけ?」

 

ふと思った事を呟けば、ギネヴィアはそういえばと思い出したかの様な顔をする。エレナとライラは私の言葉に確かにと納得する表情になった。

 

「ギネヴィアが焦った表情で、ダンブルドアを説得するとしか言わなかったからな。確かに私達は、明確な理由無しに動いていた」

 

「私はギネヴィアの為って言う、大事な理由が有ったけどね」

 

「それは三人とも一緒よ」

 

「何か気恥ずかしいですわね。皆さん、グリフィンドール生の気質は、あの三人と話しているから分かると思います」

 

その言葉に三人がうなずくと、ギネヴィアが続ける。

 

グリフィンドールの人は、兎にも角にもうるさくて調子者な気質の人が多い。何て言うか、体育会系のノリ?

後は騎士道というか正義というか、そういうのを守らせるのが好きなのだ。自分達は校則破るの大好きなのに。

 

男子は特にそんな感じの気質の生徒が多くて、ウィーズリーの双子先輩が典型と言えるだろう。ポッターも最近はそんな感じ、女子は逆に真面目な優等生が多い、男女間のやり取りは、どの寮よりも緩いけど。

 

「特にポッターは、クィディッチでグリフィンドールが首位に立っていこう、調子が付いてその気質が顕著になっています」

 

「ウィーズリーと一緒にからかってくるのが最近増えたって、グレンジャー言ってたね」

 

グレンジャー、口ではグチグチ言ってたけど、口元が嬉しそうに笑ってたのよね。

あの娘はちょっと、危ない気がする。何かこう、おだてればナンパとか、簡単に乗っちゃいそうな感じの雰囲気なのだ。今度ウィーズリーとポッターに忠告しておこう。

 

「そんな感じで、雑な言い方ですが調子乗ってるポッターが、賢者の石を狙う輩がいると分かれば」

 

「まさか、クィレルを襲うつもり?」

 

「あの三人は、ポッター特にですが、未だスネイプ先生を犯人だと思ってますよ」

 

四人でお茶を飲みながらそこまで話すと、ライラゆらりと立ち上がった。

 

「スネイプ先生を襲う?……………止めよう、何としてもポッターを止めるぞ」

 

「教師に襲い掛かる何て、退学になっちゃうもんね」

 

「そう言うことなら、私達も手伝うよ!」

 

そんな目には、流石に可哀相で遭わせたくない。

私達がそういうと、ライラは感激したような表情で、決意を込めて言う。

 

「ありがとう、必ずやポッターの息の根を止めて見せる!」

 

「「止めるのそこ!?」」

 

「まぁ、こうなるのですわ」

 

いっそ清々しいまでの表情で言ったギネヴィアに、あぁだからダンブルドアを説得したかったんだと納得した。

ポッターを説得する何て、理由を知った今のライラには難しいから、理由を教えずにダンブルドア先生経由で、ポッターを止めて欲しかったと。

 

他の先生だと、ちょっと過激になるかも知れないし、ダンブルドア先生なら分かるまで優しく諭してくれるからね、これは納得だ。

 

「ライラ、貴女がポッターを殺したら、貴女は一生、スネイプ先生と話すことは出来なくなりますわよ?」

 

「それは、だが………ぐぬぅ、ならポッターを説得しよう、彼がスネイプ先生を襲わなければ何の問題も無いんだ」

 

「いえ………誤解を解く必要は感じませんけど、どちらかと言うと誘導でしょうかね」

 

その言葉に、三人で固まる。

誘導?ポッター達をどう誘導するの?

 

「廊下で証拠も無く襲うだけでは、ただの凶悪犯ですわ。証拠を掴む所に行けるように誘導するのです」

 

証拠、賢者の石を盗む証拠になる場所ね…………は!?

 

「え、ちょ、何言ってんのギネヴィア!?」

 

何を言ったのか気付いたエレナが、ギネヴィアを驚いた表情で見てる。ライラの方は、なるほど妙案だとしきりにうなずいて、ギネヴィアの意見に賛成の様だ。

 

「彼等には、立ち入り禁止の部屋に入って貰いましょう。何ならある程度自衛が出来るように、私達で呪文を教えれば良いです」

 

自衛に役立つ呪文なら、何個か知識はあるので、エレナが矢面に立って教えれば角は立たないでしょう。何て、ギネヴィアは自信満々に言った。

 

他に良さそうな方法も無いし、それで取り合えず動くかと、私達は方針をまとめた。

ここに、英雄(ヒーロー)作成計画がスタートした。

 

「私はそれを止めたかったのですがね」

 

ギネヴィアが呟いた小さなその言葉は、誰にも気付かれる事無く、空気に紛れて消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポッター達が大幅な原点を食らって、グリフィンドール所かどの寮の生徒からも敬遠されている中、私達は今がチャンスだと行動していた。

 

「ポッター、少しお時間よろしいかしら?」

 

「ハッフルパフのベンチに来てね、話したい事があるの。ジュースとお菓子を用意してるから」

 

ポッターがベンチの中の長イスに座ると、私達は事前に打ち合わせしていた事を話した。

 

「つまり君達は、もしスネイプを止めるなら、証拠を掴んでからにしろって言うんだね?」

 

訝しげに言うポッターにうなずいて、ジュースをコップに注いでポッターの目の前に置く。

 

事前にキャプテンには、次の試合後にブラウニーを作る事を条件に、使用許可をもらってる。

エレナとライラは、グレンジャーの説得に回ってもらってる。ウィーズリーはポッターとグレンジャーの二人から、説得してもらう予定だ。

 

「当たり前の事ですがね。ポッター、貴方ならそれくらい考えつくと思いましたが、念のために言わせてもらいました」

 

それを聞いたポッターは、不機嫌そうに席を立とうとする。折角用意したオレンジジュースとクッキーに、一度も手を付けないままに。

 

「そう、話は終わりかい?僕は練習後で疲れてるんだよ」

 

「まぁ後ちょっと位待ってよ、未だ話す事はあるんだから。ほら、ジュースもクッキーも美味しいよ?」

 

大皿に置いてあるクッキーを一枚とって目の前で食べて見せると、練習後でお腹が空いてたのか、ポッターが一枚取ってかじると、目を見開いた。

 

「ね?それで話なんだけど……証拠、もし集めるとするなら何を証拠にする?」

 

「そんなの、あいつが()を持ってたら一発だろう?」

 

何を言っているんだと言わんばかりと顔をするポッターに、ちょっとイラッと来るけどガマンして続ける。

ギネヴィアが説得しようとすると、理論と正論で何とかしようとするから、端から見ると説教にしか見えないんだよね。

 

「じゃあ、ポッターは犯人が石を持っている時に、捕まえられる自信はある?」

 

そう言われると、ポッターは肩を一度震わせて、強く私を睨んだ。

 

「あいつが例え()()()()だろうと、僕はあいつを止めないといけないんだ」

 

私がナルニア国物語を読んでいるのを知ってるから、白い魔女を引き合いに出して言うポッターに、これは止めるのは無理そうだと首を振る。

 

「それは、あの石が何の為に使われるのかを、知った為ですか?」

 

「あぁ、そうだ!ヴォルデモートはあの石で蘇るつもりなんだ!!先生達は、教師から裏切り者が出るなんて信じていないから!僕達が止めなければならないんだ!!」

 

そこまで叫んで、ジュースを全部飲み干すと、ポッターはギネヴィアを強く睨む。

 

ヴォルデモートと来たとは、私達マグル生れでも、その名前は言うのに勇気がいる。周りの生徒に、無理矢理口を塞がれるから。

それだけここでは、イギリス魔法界では、恐怖の象徴なんだ、ヴォルデモートは。

 

でもヴォルデモートは十年近く前に、目の前のポッターによって倒されているはず、いくら賢者の石が寿命を延ばす事が出来ても、死んだ人間は生き返らない。

 

「ヴォルデモートは死んだはずじゃないの?」

 

「生きてるよ、僕のこの傷が痛むんだ……僕に警告してるんだよ。あいつは生きてるって、それで賢者の石で復活したいって」

 

ポッターにそこまで言われて、未だ半信半疑でギネヴィアの方を見ると、ジュースを飲みながらうなずかれた。

 

うっそ、本当に生きてるの?闇の帝王。

 

「ギネヴィア」

 

「ええ、では説明しますわ。まず一つ目の疑問点、ダンブルドア先生の不審な行動です」

 

「ダンブルドアに不審?」

 

「いくら友人だからと言って、多くの無関係の子供達がいる学校に、態々争いの火種となる賢者の石を隠す理由ですわ」

 

確かにね、グリンゴッツ魔法銀行に盗みに入れるなら、ホグワーツも結構危ない気がするし。それなのに態々ホグワーツに賢者の石を移して、しかも子供にも保護者にも伝えないのは、学校として問題が有りすぎる。

 

「自分の監視下でないとダメなのか、それともここにあってグリンゴッツ魔法銀行に無い要素が有るのか」

 

「今学期になるまで、グリンゴッツ魔法銀行で守られてたものだもんね。最初からホグワーツに持ってくる事も出来たのに」

 

友人同士なら、銀行に預けずに手渡しで受け取れば良いだけなんだ。何でそれをしなかったんだろう。

 

「そんなの、盗まれる事が分かったからじゃないの?」

 

「何で盗まれるって分かったの?」

 

私が聞くと、ポッターは口ごもってしまう。

 

「どちらかと言うと、最初から移動させる予定だった方が、納得出来ます」

 

「元々今学期に入ったら、ホグワーツに持ってくるつもりだったってことね」

 

「何で今学期に、石を持ってくるつもりだったんだろう?」

 

「去年に無くて今年に有るものもしくはその逆」

 

そこまで言われて私は、ダンブルドア先生が何を企んでいるのかが、何となく予想出来た。でもこれって、ポッターには辛過ぎるよ。

 

「卒業生に闇の魔法つかいが居たとか?」

 

「どちらかと言うと新入生でしょうね、ポッター?」

 

ギネヴィアに意味深な目で見られて、ハッとした表情で目を見開いたポッターは、震える手で自分を指差す。

 

「も、もしかして僕?」

 

「ポッター、ダンブルドア先生は、あなたを誘導して、賢者の石の犯人を捕まえるつもりですわ」

 

全部ダンブルドア先生が仕組んだ事だったとは、しかも子供を大人、それも教師と戦わせようとするなんて、とてもじゃないが危険過ぎる。

 

「どうしてそんな事を、ダンブルドアは考えたんだ?」

 

「私は、貴方が英雄だからだと思いますが」

 

「でも、あの時僕は何もしてない!!未だ赤ん坊の僕が、何か出来るはずが無いだろう!?」

 

英雄と言われるのが嫌なのか、ポッターは拒絶の言葉を叫んだ。

 

「ですが、結果論として貴方はヴォルデモートを倒したのですよ、そしてヴォルデモートは未だ生きている」

 

ギネヴィアが言ったヴォルデモートの生存と、ダンブルドア先生の企み。何でダンブルドア先生が今回の事を仕組んだのかを、何と無しに予想出来た私は、慌ててギネヴィアの口を塞ごうとする。

 

「ちょっと、ちょっと待ってギネヴィア!」

 

「ダンブルドア先生は、ポッターを本物の英雄にしようとしている」

 

その言葉に、ポッターは絶句した。

 




改めて原作読み返すと、クィレル何か杖無しに魔法みたいなの使ってるんですけど、ドユコト?

秘密部屋編アンケート、同数票だったので、決戦投票です!!

  • ウィーズリー覚醒 バジリスク討伐
  • ギネヴィアの私TUEEEEEルート
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