ハリーポッター ハッフルパフの聖女   作:リムル=嵐

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もう少しで一年生終わりそう。


賢者の石2.5

「本物の、英雄………」

 

ギネヴィアの言葉に呆然としているポッターに、出来るだけ優しく声を掛ける。信じてた人が、実は自分を危険な目に遭わせる張本人だったとか、ショックだろうから。

 

「私達ね、ポッター達が危険な目に遭うのが、心配なの」

 

もし本当にスネイプ先生に襲い掛かって、万が一大きな怪我なんかしたら、大問題になる。

これがただの生徒だったら、双子のウィーズリーの先輩よりも危険人物って事になるけど、それでもホグワーツなら問題は無いと思う。

 

ポッターが、イギリス魔法界の英雄がそれをするのが大問題何だよ。

英雄がそんな事をしたら、世間は騒然とするし、もし大怪我何てしようものなら、スゴい勢いでバッシングされる。

 

その後はそんな教育をしたホグワーツは、理事会と保護者がこれからの事で多いに燃え上がって、更にはポッターの家が狙われる可能性もある。

 

ポッターの行動一つで、学校が休校になる可能性もあるのよね。

 

「何で心配になるの?だって僕達、あまり親しく無い」

 

あ、酷い、私達の事そう思ってたの?

 

「私達はポッターの事を、友人だと思ってますが、それだとダメでしょうか?」

 

「友達が危ない目に遭うの、黙ってる訳にいかないよ!」

 

違う寮の友達って私ポッター達三人組しか居ないんだから、大事にするのは当然でしょ!

 

「ごめん……僕は君達の話を、聞くつもりなんて無かった」

 

「それは見てれば分かるよ、そんなの気にしないで?私、友達とお話しするだけで嬉しいもの」

 

いや本当に、ずっと孤児院の中しか知らなかったから、同い年の友達と話せるだけで嬉しいんだよね。

 

「それに、今はもう違うのでしょう?なら、それで十分ですわ」

 

「二人とも、ありがとう」

 

嬉しそうに笑うポッターに、私も笑顔になる。友達が笑ってるのって嬉しいから。それにこれなら、こっちの話も聞いてくれるかも知れないもの。

 

「では続きを……ダンブルドア先生が、ポッターを本物の英雄にするつもりと言いましたね。ダンブルドア先生はポッターにその気がなくても、その気にさせる状況を作る人です」

 

「その気にさせる状況って?」

 

「例えば、賢者の石の警備にわざと穴を作っておくとか。ダンブルドア先生自身が、ホグワーツから少しの間居なくなるとか」

 

どちらも泥棒からすれば絶好の機会、そんな事があったら直ぐにでも盗みをするだろうね。

 

「つまり、そういう事が起こっても動かないでくれって?でもそれだとヴォルデモートが復活するよ!」

 

「えぇ、だから動いてもらって構いません」

 

ここからが大変何だよなぁ、事前の私達四人の話し合いでも、一番紛糾した所で、特にライラとギネヴィアが火花を散らしてた。結局最後は折衷案で、ギネヴィアが不満気にほっぺた膨らませてたのを思い出した。

 

「私とライラ、座学の成績は優秀でして」

 

「それが何の関係が「いいからこれ飲んで、最後まで聞いて?」………ありがとう」

 

ギネヴィアの言葉にイラつくポッターに、空のコップにジュースを注いで渡す。もう結構な時間なのに、一々話を止めてたら日付が変わっちゃうよ。

 

「どれくらいのレベルかは、分かりますか?」

 

ギネヴィアの質問に、ポッターは口の中のジュースを飲み込んで答える。

 

「うん、ハーマイオニーが言ってたよ。私よりもスゴいって」

 

ライラは殆んどハーマイオニーと成績は変わらない、強いて言えば魔法薬学は学年トップ、変身術はハーマイオニー程じゃ無いって位、それでもとんでもないけど。

ギネヴィアの方はもう何と言うか、ヴォルデモートやダンブルドア先生クラスの天才って、ご本人が言ってるからね、ギネヴィアの方は。天凛の才と言うのすら、未だ生易しいレベル。

 

一度見た本は完全理解し、自分の中で再構築する。これがどれだけの偉業か、彼女はもう七年生までの教科書全てを読破済みで、今はダンブルドア先生から座学の免除をもらって、授業中図書館に籠る生活をしてる。

 

座学の試験各教科300点オーバー、()()()()()()()()()()()、ちょっと人間技じゃ無いと先生も恐れるホグワーツきっての天才。

 

「私は、ただ効率を求めただけです。そんな事に時間を割くなんて、勿体無いですから」

 

それよりも読書がしたいのです!と言って胸を張るギネヴィアを見て、二人で溜め息を吐く。

それが普通の人にとって、どれだけ難しい事か分からないのかしら。呑気に日がな読書だけをしていたいと言ってはばからないギネヴィアを見て、世の中って理不尽に溢れてると黄昏る。

 

「話を戻しますけど。つまり私が言いたいのは、ポッター達を私達が鍛えてさしあげますと言うことですわ」

 

本日二度目の、ポッターの絶句である。

 

「私、孤児院で七歳の時から呪文を教わってるから、簡単なのだけど教えるのは出来るよ。弟妹達にも教えてたから」

 

「は、は?いやでも………え?」

 

「この程度で混乱しないで下さいな。私達、誰一人として一年相手なら遅れは取りませんよ?」

 

「エレナは呪文学の主席だし、私は昔からやってるから馴れてるし、ギネヴィアとライラは規格外だから」

 

畳み掛ける様に言うと、再起動したポッターが、納得のいかない顔で私を見た。

 

「なに?」

 

「いや、例えそうだとしても……他の三人は分かるけど、ミリィがそうだとは思えなくて」

 

「失礼ね、ギネヴィア達に杖の動かし方教えたの私よ?」

 

「……分かったよ、疑ってごめん」

 

そう言うと、渋々納得した顔をするポッターに、全然分かってないと怒る。

 

「まぁまぁ、ミリィの実力が分かればよろしいのでしょう?なら次の土曜日の朝六時に、この場所に来て下さい」

 

え?今週の土曜日私、ビーターの先輩とお菓子作る約束が。

 

固まってる私をよそにして、ハリーは受け取った紙をポケットに仕舞うと、残ったジュースを飲み干して立ち上がる。

 

「そんな朝早く?……分かったよ、ロンとハーマイオニーにも言ってみる。僕そろそろ行くね」

 

「あ、ちょっとポッター!」

 

ようやく動き出した頭で、ポッターに声を掛ける。

 

「あ、そうだ二人とも、僕の事はハリーで良いよ!」

 

それじゃおやすみ!!と言って走り去ったポッター………ハリーをやるせない気持ちで見詰める。

 

「人の話聞いてよ、もう」

 

このままだと先輩との約束とブッキングするんだけど、どうしよう。

 

私がどうにか出来ないかと頭を悩ませてると、ギネヴィアが片付けを始めた。

 

「グレンジャーも、機関車みたいなボーイフレンドが二人もいて大変ですわね」

 

超が付くブラコンのギネヴィアが何か言ってる、ギネヴィアが小姑になる人は、本当に苦労するだろうね。

 

私も片付けを始めながら、ギネヴィアの話に乗っかる。

 

「どっちが本命なんだか」

 

「いっその事、四人で掛けてみますか」

 

その言葉が意外で、驚いて片付けの手が止まる。ギネヴィアって、賭け事とか苦手なタイプだと思ってた。

 

「面白そうだけど、良いのそれ?」

 

「あの三人組の為に苦労してるのです。友達をこれからも続けるなら、こういう事も多くなるでしょうし、これくらい役得があっても良いでしょう?」

 

茶目っ気たっぷりにウィンクするギネヴィアに、やっぱり強か(したたか)な人間だと、乾いた笑いが出てきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

授業が無い土曜日の朝六時、私とギネヴィアは八階の廊下に呼び出されたハリー達と、廊下の同じ場所を永遠と行ったり来たりしてた。

 

「ねぇ、ギネヴィア。何で私達こんなことしてるの?」

 

「そうだよ、こちとら休日の朝早くから友達に叩き起こされて、へとへとなんだ」

 

「……原因が分かりましたわ。皆さん、私から距離を取って下さい」

 

私とウィーズリーを睨んで、私達が離れると、ギネヴィアはまた廊下を行ったり来たりし始めた。

 

「なぁ、君のルームメイト、頭でも打ったのか?」

 

「失礼な、ギネヴィアには何か考え…ごと……が………」

 

ウィーズリーに言われて、ギネヴィアを見つつ反論してると、廊下の壁が変化し始めて、口が止まる。

 

何あれ、扉?

 

「やっと開きましたわね、さあ皆さん扉が無くなる前に入りますわよ」

 

そう言うなり、すたすたと先に入って行ったギネヴィアを、慌てて追い掛ける。中は広く、まるで大広間から家具を無くしたら、こうなるのではと思わせる雰囲気だった、後ろを見ると、いつの間にか扉が閉まってる。

 

「ねぇギネヴィア、ここは?」

 

「必要の部屋ですわ、ハリー。あの場所で望むものを強く念じて、三度ほど壁の前を彷徨くと、望んだものがある部屋が現れるのです」

 

魔法すごーい、もう何でもありだね、タイムマシンとかあってももう私驚かないからね?………無いよね?

 

「何かもう、僕の知ってる魔法じゃない」「同感」

 

虚ろな目をする二人を無視して、グレンジャーがテンションマックスではしゃいでる。

 

「こんなことも出来てしまうの!?本当に魔法ってスゴいわ!!今の科学じゃこんな事出来ないわ、この分野では魔法が最先端の技術ね!!」

 

どんな魔法式が組まれてるのかしら?これはもしかして古代ルーン文字!?もう私幸せで死にそう!!とか言って部屋を走り回ってる。

 

「楽しそうで、私もダンブルドア先生に強す、強請(ねだ)った甲斐が有りましたわ」

 

強請(ゆすり)って聞こえたんだけど?一体何をしたのよギネヴィア、私時々あなたが恐いわ。

 

「最高よ!私この部屋に住みたいわ!!」

 

「まぁ、都合は良いね」「呪文の訓練には、確かにうってつけだな」

 

キラキラとした目をするグレンジャーに、現実逃避気味に呟く二人を見て、これは大丈夫なのかなと自問自答する。重症そうでもないし、錯乱もしてないから、大丈夫でいっかな?

 

私がそう考えてると、ギネヴィアは床から迫り出した黒板と点数板を、備え付けのチョークで叩きながら言う。

 

「さぁ、ここでなら自由に特訓が出来ます。先ずは私とミリィが、どれだけ出来るかを教えましょう」

 

点数板の名前部分に、男と女を書いた。ベースボールの得点板みたいね。

 

「ウィーズリー、相手をしてくれるかしら」

 

「分かったよ、怪我しても恨まないでくれよ?」

 

「かすり傷一つ付けるつもりも無いので、平気ですわ」

 

「なら、審判は私が」「私もやるわ!」

 

「頑張れよ、ロン」

 

そうして始まった試合は、それはもう一方的になった。

まぁ当たり前と言えば当たり前、まだ一年生のウィーズリーは、自主的に勉強をする性格でもないから、覚えてる呪文は殆んど、便利系かちょっとしたイタズラ用の呪文、それで戦おうとする方が難しい。

 

縄で縛られ、宙を舞い、炎に尻餅を付き、波に流され全身水浸しになり、最後は衝撃呪文(フリペンド)をお腹にもらってうずくまる。三回目以降はウィーズリーが意地になってたけど、最後に強烈なのが入って、顔が真っ青だ。

 

「全く、大丈夫ですかウィーズリー、部屋の端まで運びますからね、身体浮上呪文(モビリコーパス)

 

「あ、ありが、とう」

 

運ばれるウィーズリーに、グレンジャーは心配そうについていった。まぁあそこからでもこっちをよく見れそうだし、大丈夫かな。

 

「じゃあハリー、やろっか」

 

「え?」

 

私の事を疑っていたハリーに、実力と言うものを教えよう。過去一番の笑みを浮かべる私を見て、ハリーは怖じ気づいた様に一歩下がった。

 

拒否権なんて、無いから。

 

 

 

 

 

「私が使った呪文は、ライラも使えます。グレンジャーも知ってる呪文が、多かったと思いますわ」

 

横で解説してるギネヴィアの話を聞きながら、ニコニコと皆を見る。「何が妹にしたい一年生No.1だ、アマゾネスの間違いだろう」何て呟くハリーや「ギネヴィアがどうして一年生No.1お姉ちゃんキャラなのか、僕には理解出来ない、あれはもうお姉様と言うより女帝」何て呟くウィーズリーに挟まれて、グレンジャーは幸せそうにノートにガリガリとギネヴィアの言葉を書き込んでる。

あ、男二人に沈黙呪文(シレンシオ)使った。二人とも諦めてノートを取り始めたね、うん。

 

それにしてもハリーは、私の目の前でそれを呟くとか、私が気付かないとでも思ったのかな?後でお話ね。

 

時折ギネヴィアに言われて、杖の動かし方の実践を見せて、この日は三人とも、呼び寄せ呪文(アクシオ)応急措置呪文(エピスキー)を覚えて終わった。

 

余談、エレナとライラは、私達がお昼頃に戻ってきた時も、幸せそうに寝てた。

 

この日一日、二人はしおらしかった。何でだろうね?




もう夏も終わり、やっと電気代(冷房)から解放されるヤッター!

暖房・加湿器「やぁ(  ̄ー ̄)ノ」

……………ヤッター()

秘密部屋編アンケート、同数票だったので、決戦投票です!!

  • ウィーズリー覚醒 バジリスク討伐
  • ギネヴィアの私TUEEEEEルート
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