今回の話はロンに対するキャラ崩壊とか多分に入ってます。アンチ・ヘイト要素かどうかは判断しかねる所ですが、ロンが好きな人は注意。
「では、これより特訓を開始します。理論は私とライラが、実践はエレナとミリィが担当しますわ」
『必要の部屋』、通称『あったりなかったり部屋』で、休みの日に私達はハリー達と特訓を始めた。
最初の特訓から一週間、今日で三度目になる特訓。前回一度目の反省として出来るだけ優しくしたら、ロンがそう言えばハリーだけ名前呼びだと言って、ロンとハーマイオニーの事も名前で呼ぶことになった。
大人しく授業を受けてる三人を見ながら考える。
クィレル先生が盗みに入るタイミングが分からないけど、ギネヴィアは次にダンブルドア先生が居なくなる時だと言っていた。そしてダンブルドア先生は、罠だと知っても学校からは、一度居なくなるだろうとも。
出来るだけ分かりやすいタイミングで、ダンブルドア先生がいなくなってくれれば良いんだけどね。
「ではまず、
「拘束呪文、この呪文の特徴は何と言っても、文字通り相手を縄で縛る事にある。そして縛り方によっては、相手をわざと痛め付ける事も、杖を握ることが出来ない縛り方にも、術者のイメージによって効果が大きく変わる呪文だ。エレナ」
ライラがそう言ってエレナに手を振ると、エレナが素早く杖を振って、向かいに立っていたマネキン人形を縄で縛る。
「拘束呪文!」
「そして反対に、拘束解除呪文は縄だけで無くあらゆる物理的な拘束を解除する呪文ですわ。ミリィ」
ギネヴィアに言われて、私もエレナが縛ったマネキンに手を振る。この呪文は孤児院の女の子が、ママに杖無しに使えるようにしろと言われる最初の呪文なの。
呪文自体も複雑じゃないから、半年もこの呪文に専念して練習すれば、杖無しに使えるようになる。
「今、無言で杖無しに呪文を!?」
「ミリィって人間だったよな?」「そうだよ、確かにまだ人間の筈だ」
驚く三人に、ギネヴィアが説明する。
後ロンはまだって何?私が人間辞める予定があるの?後でお話ね。
「高等技術ですわ、教師の方は殆どが出来るでしょう。もちろん覚えている全ての呪文を杖無しに使えるようにしている人は、居ないとは思いますが」
「やろうと思えば、杖無しでも人は呪文を使えるよ。でも杖があった方が強力だし、杖無しに使えるようになるためには、早くても半年以上、一つの呪文に専念する必要があるの」
多分、最上級生は誰でも一つ位、出来るんじゃ無いかな?理論が簡単な
「あなた達には、ここまでは求めませんが、無言呪文までは期待してますわ」
血筋だけなら超エリートのロンと、秀才のハーマイオニー、ヴォルデモートを倒した英雄ハリー、三人なら短い期間でもいくつかの呪文を覚えられると、私も思う。
「ミリィが出来たんだ、僕達にも出来るさ」「そうだな、出来ない筈がない」
口々に散々な事を言って、理論を二人から学び始めた男二人に、ハーマイオニーは何か言いたげだったけど、それよりも呪文が気になったのか、三人して熱心に二人の授業を受けてる。
「……ミリィ!」
私が杖無しに呪文を使って目だったせいで、エレナが恨めしげに見てくるのを、慌てて謝って宥める。
「ゴメンゴメン、私達は暫く暇だね」
「私も呪文を覚えるのに一時間は掛かったからね、今日はもう出番無いかも」
簡単な呪文で、理論も一年で教わった内容ばかりだけど、呪文二つを一時間でマスター出来るエレナも大概に天才の部類ね。
「じゃあ、模擬戦でもしてみる?離れてすれば問題ないだろうし。どちらかの呪文が当たれば負けね?」
「そうしよ!ミリィ孤児院で呪文教わってるからか、学校で習わない呪文沢山知ってるし」
別に、習わない訳じゃ無いんだけどね、一年生でやらないだけで。
連れ立って授業をしてる五人から離れた場所に立って、ここなら呪文の影響も無さそうと思ったから、エレナと少し離れた距離に立つ。丁度中間の位置にマネキンが地面から生えると、その手にはコインが一枚握られていた。
「じゃあ、開始の合図は、そこのマネキンのコインが落ちたらで」
「良いよ~」
私達が杖を構えた瞬間、マネキンがコインを投げた。
今日は確りアクセを全部着けてるからね、ミリアてんこ盛り
コインが落ちて音が鳴るのと同時に私は横に飛んだ。私が居た場所に、縄が躍り出て来たのを見て、アクセサリーの呼び寄せ呪文で、この部屋の端の方からもう一本杖を呼ぶ。
「
「
エレナが放った呪文が、赤い閃光になってこっちに来るのを、呼び寄せた杖で強制終了させる。
「
直ぐに自分の杖で魔法式を作って呪文を放つ。それと同時にエレナも呪文を完成させた。
「
「
同時に杖先から出た閃光が、お互いの間でぶつかって火花を散らす。
直ぐに呪文を切ってそこから避けながら、アクセサリーの
「ロコモーター・ロック!!」
エレナの杖は戦闘特化の杖って聞いたし、力負けするなら先に呪文を切って、別の呪文に切り替える。
「のわっ!?
まさか真横から来ると思わなかったのか、驚きつつもエレナの杖から飛び出した火花が、小石にぶつかって小石を弾き飛ばした。その間に私は杖で魔法式を練り上げる。
「衝撃呪文!!」
体勢が整ってないエレナに当たって、尻餅をついて倒れたエレナに、マネキンがいつの間にか用意してた点数ボードに、数字を書き入れた。
「私の勝ち!」
「ぐぅ、悔しい!!」
その場で女の子座りして悔しがるエレナに近寄って、手を取って立ち上がらせる。
「ミリィ強かったけど、最初に杖を呼び寄せた理由は?何か意味無さそうだったけど」
「いや、私魔力が強いみたいでさ、いくら呪文を使ってもバテないの。だから杖とアクセサリーで、三つの連続発動とかしてみたくて」
思い付きで全然上手くいかなかったと笑うと、エレナが引きつった顔をした。
「ゲームで言う魔力オバケね、末恐ろしい事を考えて、杖二本何て聞いた事無いよ」
人をそんなオバケ扱いとかしないで欲しい、これはこれで便利なのよ。杖無し呪文とかの練習、永遠と続けられるからね。
「右手の振り方も左手の振り方も、左右対称になっただけで同じだから、魔法式を練り上げるのを早くすれば、結構直ぐに出来そうだよ」
練習とばかりに両手を動かして物質移動呪文と衝撃呪文を使った後、アクセサリーで
「ミリィとはもう模擬戦しないわ、いつか消される」
「そんな事しないよ!」
そんな事するわけ無いじゃない!!いや、うっかりミリィならやりかねない、とか言って後ずさるエレナを追い掛けて弁明してると、五人が近くに来ていた。
「二人とも、呪文の実技の方、よろしいかしら?」
「もちろん!」「任せて!」
目だけが笑って無いギネヴィアに、二人で揃って返事をすると、ギネヴィアとライラはさっきまで授業をしていた場所に行ってしまった。
残された三人組は、気不味い雰囲気で私達を見てる。
「じゃあ、呪文を実際に唱える所からね。ハリーとハーマイオニーは私が担当するから、ロンはミリィ担当」
固まって練習すると誤爆が怖いから、エレナが二人を連れて離れると、ロンが私の前に歩いて来た。
「よろしく頼むよ」
その言葉にうなずいて、取り合えず一回唱えて見てと言うと、ロンは勿体ぶった感じに、用意されたマネキンに向けて杖を振る。
「
何とも微妙な発音から出た呪文、縄を奇妙に踊らせるだけで、マネキンを縛る事は無かった。
「発音が微妙に違うね、インカーセラスだよ。後はちょっと力み過ぎ」
肩の力抜いてと言って、ロンの後ろから杖を握ってる手を取って、振り方を教える。
「こうして、こう。最後は勢いよくやるイメージで」
「わ、分かった!
顔を少し赤くして杖を振ってまた呪文を唱えるロンを見て、やっぱりこの人も、才能は有るんだよねと思う。
最初からある程度杖の振りが出来てたし、発音もイントネーションが少し怪しいけど、他は出来てる。魔法式の構築は、そこらの魔法つかいよりもずっと上手い。
ロンが唱えた呪文で、縄はさっきよりも機敏な動きをしてるけど、やっぱり未だ踊ってるだけ。でも前進した事は事実だ。繰り返す度に、縄は最初の位置からマネキンまでの距離を、激しく踊りながら近付いてる。
何で踊り出すのかは分からないけど。最初はゆったりとしたブルースだったのから、今は激しく情熱的なタンゴを踊ってる。
「杖の振りは良くなったよ、後は発音」
「ありがとうミリィ、次は成功させる……
正しく発動したロンの呪文は、縄を一目散にマネキンに飛び掛からせて、その……俗に言う亀甲縛りにした。
「ふぁっ!どうしてその縛り方!?」
マネキンを女性型だったのもあって、とんでもなく扇情的に縛られたそれに、ロンが前屈みになったのを見て急いで縄をとく。
「バカロン!!何であの縛り方になるのよ!?普通に縛れば良いのに!!」
よりによって亀甲縛りは無いでしょう!?
って言うか何処で知ったのよあの縛り方、普通に暮らしてたら先ず知らないでしょ。
「人をお菓子の名前みたいに言わないでくれ!仕方無いだろう、その………やっぱり何でもない!!」
言い淀んで、怪しげな目で私を見た後に、頭を振ってハリーの所に言ったロンを見て、私何かしたのかなと考える。
普通に呪文教えてただけだし、杖の振り方を直し……………
「突飛ばし呪文!!」
「うわあぁぁ!!?」「ろ、ロン!?」「いきなり何するのミリィ!!」
驚くハリーと、私に掴み掛かろうとするハーマイオニーを無視して、ロンに怒鳴る。
「私で何想像したのさこの変態!!」
私の一言で固まる女の子に、ハリーはいきなり攻撃するなんて酷いと抗議してくる。吹き飛んだロンは、これは誤魔化せないと悟ったのか、遠い目をしてた。
よりによって私で想像したとか、この中で一番貧相な私で想像したとか!!
変態だ、変態過ぎるよロン・ウィーズリー。寒気がしてきたから、今後近寄らないで欲しい。若干涙目でロンを睨むと、掴み掛かろうとしてたハーマイオニーが気付いて、極寒の視線でロンを睨む。
「………ロン」
「は、はい!!」
「来なさい、話があります」
「いや、これはその、弁解の余地を「問答無用」痛い痛いいたいたたたたぁ!!?」
来なさいと言っておきながら、ハーマイオニーから近付いて、ロンの耳を引っ張って部屋の反対側まで引き摺っていった。ハリーは無視されて、置いてきぼりになってる。
「大丈夫だった?ミリィ」
「うぅ……エレナァ、ロンの奴私で亀甲縛り何て想像したんだよ、酷くない!?」
そう言って抱きつくと、エレナが疑問符を浮かべてたから、杖を振ってハリーが練習してたマネキンに亀甲縛りをする。
「うわぁ、これは目に毒だわ。うん、ミリィは何も悪くないからね、全部ロンが変態なのが悪いんだからねぇ」
そう言って抱き締めてくれるエレナに、思いっきり甘えてると、ハリーが怪しい目付きになってきたから離れる。ついでに亀甲縛りも解く。
「ハリー、ハリーは変態じゃないって、信じてるからね?」
「う、うん。後ロンは変態じ「なに?」……何でもないよ」
同級生相手に亀甲縛りを想像するとか、女の子からすれば危険人物確定のド変態だから、言い逃れも言い訳も聞かないからね、頭の中で何されてるのか、考えるだけでも震えてくる。
その後は、ハーマイオニーによってボロボロになったロンをエレナの担当にして、私はハーマイオニーに呪文を教えた。ハリーはロンの見張り役でエレナに教えてもらってる。
「ハーマイオニースゴい、もう拘束解除呪文マスターしたなんて」
「ありがとうミリィ、ミリィの教え方が上手だったからね。そのお陰よ」
大幅減点後も変わらず接してたお陰か、三人組とは仲直りしてもっと仲良くなれたんだけど、ロンは明日からファミリーネーム呼びね。
「ミリィ、こっちも二人とも様になってきたから、私達が相手役で模擬戦でもしようよ」
その言葉にうなずいて、最初はエレナとロンが模擬戦する事になったんだけど、ここからが酷かった。
「うわっ!?」「キャアァァァァ!!!!」
ロンが模擬戦でエレナと戦ってる時に、自分のローブに躓いて転んで、エレナのスカートの中に顔を突っ込んだり。
「あ、やばっ」「え、ちょっとまっ!!?」
夜遅くまで特訓して、帰る時にロンが疲労が原因で階段から落ちて、ミセス・ノリスに見付かったり。
「まさかこんな所にロンと二人きりになるなんて」「………………」「あの、ロン?………なッッッ!!!?」
フィルチから逃げる時に隠れた狭いロッカーの中で、ロンがボロボロになった疲れで気を失って、ギネヴィアの胸に顔突っ込んだり。
「あいつは危険だよ!」「うぅ、セドリックにも未だ見せて無いのに、うわあぁぁん!!」「今度から、ロンに近付く時は一瞬も油断出来ませんわね」「何とも、彼も愉快な星の下に生まれてるな」「「「笑い事じゃ無いんだよ!!!!」」」
とことんロンがラッキースケベをして、皆の足を引っ張りまくった。
次の日から私達のブラックリストには、クィレルよりも危険人物としてロンの名前が載せられた。
すまない、ロンで遊びたかったんだ、すまない。
シュールギャグって難しい、クボタイト師匠マジスゴい。
秘密部屋編アンケート、同数票だったので、決戦投票です!!
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ウィーズリー覚醒 バジリスク討伐
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ギネヴィアの私TUEEEEEルート