「一年生はミリィ、エレナ、ギネヴィア、ライラの四人ね、明日の夜、校庭に集合です」
ハリー達と特訓を何度か続けてたある日、夕方に特訓を終わらせて、特訓終わりに汗を流して談話室でのんびりしてたら、寮監のスプラウト先生が、明日の夜に何人かの生徒は集合と言われて、談話室の目立つ所にここにいない生徒用の告知を張り付けて、自分の部屋に戻っていった。
「いきなりなんだろ?」
「呼ばれたのは女性生徒のみ、しかも比較的大人しい人が多いな」
「上級生も戸惑ってるし、何が有るんだろ」
ギネヴィアが告知を見て、ダンブルドア先生は何故これを生徒にさせようとしたのかしら。何て不思議そうに呟いてた。ギネヴィアが理解出来ない何て、流石ダンブルドア先生、20世紀最高の魔法つかいなだけはある。
「私は少し予想が出来ましたが、一年生が私達だけなのは、性格を考えての事でしょう。多分明日は暴動が起きますわね」
どう言うこと?何で呼ばれただけで暴動になるの?
ギネヴィアの言葉に私達三人は疑問符しか出なかったけど、明日の夜のお楽しみですわと言われて、結局教えてくれなかった。
翌日、校庭に集合すると、そこには他の寮の生徒も集まっていて、ギネヴィアが更に頭を痛そうにしてた。
「皆さん、これから説明があります、確りと聞くように」
いつの間にか来ていたスプラウト先生とマクゴナガル先生に挟まれて、ダンブルドア先生が勿体ぶった感じに話し出す。
「今、禁じられた森に住んでるユニコーンは、とても辛い思いをしている。それは何故かと言うと、少し前からユニコーンを狙った密猟者が出たからじゃ。悲しい事に犠牲になったユニコーンも多数おる。そのせいでユニコーンの群れは疲弊しておってな、ハグリッドからこのままだとユニコーンが森から居なくなると、要請が来たんじゃよ」
そこまで言われて、私達は何を基準に呼び出されたのかを理解した。
「幸いな事に、ハグリッドのお陰で密猟者はもう居ないんじゃが、ユニコーンの中には怪我をしたものも居る、そちらはマクゴナガル先生と一緒に治療の簡単な手伝いを、残りはスプラウト先生と一緒に、森の中に居る怯えてしまった群れのお世話じゃ」
上級生の何人かが怒った様な雰囲気を出し始めた。特にグリフィンドールとレイブンクローが酷い、もう爆発寸前の水風船みたいにほっぺた膨らませて、怒りの余り不穏な雰囲気を出している人もいる。
「つまり、君達にして欲しいのは、男を知らぬ少女にしか心を開かないユニコーンの、治療と世話の手伝いじゃ」
私達に説明を終えたダンブルドア先生が、質問は有るかな?と言った途端、グリフィンドールとレイブンクローの生徒を中心に抗議が殺到した。
「私達を喪女って言いたいの!?」「ダンブルドア先生だからって許さないから!!」「傷付いたわ!私彼氏いるのに呼ばれるとか、晒し者じゃない!!」
あぁ、暴動ってこういう事ね。六年生以上が暴動の中心となってダンブルドア先生に抗議してるのを見て、これは確かに暴動になると周囲を見て思った。
ハッフルパフだけじゃなく、他の寮からも集められた生徒の殆んどは、四年生以下の生徒でまとめられていて、五年生より上と一年生はグッと数が少なくなる。
最上級生の七年生何て、一番多いハッフルパフでも四人だ。グリフィンドール何て一人もいない。
で、ユニコーンは男を知らぬ少女………ええっと、下世話な話、処女が大好きな幻獣で、ここに集められたのはそのお世話やら治療の手伝いやらをする生徒、つまり皆処女なのよね。
で、各寮で明らかに人数が違って、しかも上の方の学年は数えるほどだと………明らかにその、
因みに何がとは言わないけど、順番はグリフィンドール、レイブンクロー、スリザリン、ハッフルパフの順番ね、何がとは言わないけど。
「静かにしなさい!!」
マクゴナガル先生の声に、抗議をしてた生徒の声が止んで、そのままお説教になった。十分経っても終わらないお説教に、最後はダンブルドア先生が取り成して、生徒を四年生以上を班長にして、五人一組の十組作ると、五組をお世話に、五組を治療の手伝いに回すことになった。私達はハッフルパフのビーターの先輩を班長にして、お世話係りになった。
「今日だけと言わずに、今日から二週間程手伝ってもらいたいんじゃ。勿論、手伝ってくれればご褒美は約束するでな」
先生のこの言葉が無ければ、半分以上は帰ってたと思う。
治療組の方は、これから人手不足の簡易治療所に行くことになり、お世話組の方は着替えた後、森番のハグリッドとスプラウト先生に連れられて、禁じられた森の湖に足を運んだ。
「おら、俺はここまでしか行けねぇ。これ以上はユニコーンの奴を警戒させちまうからな。スプラウト先生の言うことを確り聞くのと、森で迷ったら教えた魔法で上に灯りを打ち上げるんだ、直ぐに俺が向かうからな」
連れてきてくれたハグリッドにお礼を言って、ユニコーンのお世話をすることになった。二十頭程がいるユニコーン達は、酷く怯えたような声で鳴くと、警戒している。
「大丈夫です、私に任せなさい」
私達はどうしたら良いか分からなくなって、スプラウト先生とユニコーンを交互に見てたけど、スプラウト先生が一際大きいユニコーンにゆっくり近付くと、ユニコーンの鼻に自分の鼻を付ける。
ユニコーンの方が一歩下がった後、好きにしろとでも言うように一声鳴いて、群れの奥に歩いて言った。
「さぁ、あなた達もさっきと同じように、ユニコーンは優しい生き物です、多少失敗しても多目に見てくれます」
スプラウト先生はそう言った後、背負った大きなカバンを下ろして、中から色々なお世話に必要な道具を班毎に分け始めた。
周りの他の班の人達は、ユニコーンに触れると分かって、興奮してるやら緊張してるやらでちょっと騒がしくなってる。ユニコーン側は、さっきのユニコーンが何かしたのか、警戒心が少し薄れてる見たいで、幼体のユニコーンはこちらに興味をもって、近づいてきたりもしてる。
「えっと、じゃあ班長の私から行くから、皆は後ろから付いてきてね」
緊張した様に言う先輩に皆でうなずいて、五頭程固まってる場所に歩き出す。いきなり走ってきたら、驚かせるかも知れないからね。
「こんばんわ、これからお世話することになったの、よろしくね」
そうユニコーンに鼻と鼻をくっつけて話す先輩は、見た目結構な美少女なのと、着替えるように渡されたのが白いワンピースだったのも合間って、スゴい映えるシーンになった。まるで映画みたい。
まだ子供のユニコーンは、角が生えてなく銀毛で、とても凛凛しいサラブレッドみたいな見た目をしてる。
「ん、ありがとうね………許してくれたみたい、皆も同じようにして、私はスプラウト先生から道具を受け取ってくる」
行ってしまった先輩を見て、覚悟を決めてユニコーンに近付く。近くに居たのは未だ子供のユニコーンで、金毛が混じってる銀毛、ハグリッドの話だと、未だ二歳になってない子馬さんね。
「こんばんわ、これからあなた達のお世話をするの」
そう言って軽くお辞儀をしてから、顔に両手を添えると、鼻と鼻をくっつける。
「ありがとう、これからよろしくね?」
軽く嘶いてくれたユニコーンを優しく撫でる。
角が生える場所はとても神聖なものだから、許されない限り触らない様にと、ここに来る時にスプラウト先生に言われてるから、触りたくてうずうずするのを堪える。
「皆大丈夫みたいね、道具借りてきたから、身体を拭いてブラッシングしてあげよっか」
皆でユニコーンの身体を拭いてあげたりするんだけど、許した人にしか、身体を触れさせようとしないから、一人一頭のお世話で、とても大変でくたびれちゃった。
「うぅ、疲れた。もう腕上がんないよ」
吹き出た汗を手で拭うと、ユニコーンが私の腕を舐めてきた。結構舌がザラザラしてて、後よだれは匂いがしないのね。
「もう、くすっぐったいよ……きゃっ!」
腕を舐め終わったと思ったら、今度は顔を舐めてきて驚く、ユニコーンって人懐っこいのね。
「汗を舐めてくれたの?」
さらさらしてにおいの無いユニコーンのよだれは、殆んど水みたいで、これも疲労回復の魔法薬の材料になるとか。
さっきまで疲れでダルかった腕も、楽になっててとても助かる。
「ありがとうね」
そう言って優しく撫でていると、今日はここまでらしい。スプラウト先生が呼んでる。
「今日はここまでです、皆さんこれから帰りますので、私に付いてきなさい」
あ、もう行かなきゃ。明日も授業があるし、この生活結構大変ね。
「また明日来るから」
ユニコーンに言って、急いで道具をまとめて、スプラウト先生の所に五人で向かう。道具を返して、他の班の人も集まったら、皆でユニコーンにお辞儀をして、森の中を先生といつの間にか来たハグリッドを先導に、ゆっくりと進む。
「先生、あのユニコーン達はどうなるのでしょう。人に馴れでしまうのでは?」
ギネヴィアの疑問に、スプラウト先生が口を開く。
「これから私達が少しの間、ユニコーンのお世話をすることになります。私達がお世話を終えた後、魔法省の人達が来て、彼等を森の一部に匿います。完全な野生にはなりませんが、彼等を守るためです」
「元々はあの倍の数居たんだ、俺が今回の事を話したら、大人の連中の殆んどが居なくなったよ。あいつらは自立心が強いからな。今の群れの長は、未だ八歳なんだ。俺はあいつが産まれた頃から知っとる」
ハグリッドの話を聞いてて、疑問に思った事を話す。
「ねぇハグリッド、ユニコーンって女の人にしか心を開かないんじゃないの?」
「いや、男でも心は開いてくれる。ただ歳を重ねると女が好きになっていく奴等でな、十も過ぎれば
へぇ、そう言う種族なんだ、不思議な種族ね、ユニコーンって。
「ねぇねぇそれなら、女の子だけでお世話する必要無いよね?」
ハグリッドの言葉を聞いたエレナが、気不味い顔をして質問する。
………確かに、ユニコーンは男でも大丈夫なら、女の子、ましてや処女限定なんてダンブルドア先生なに考えてるんだろう?
「それはだな、ユニコーンを襲った下手人が男で、過剰に反応しちまうからなんだ。あぁ、畜生っ……あいつら皆して俺の事を威嚇して来てよ…うっうぅ、皆良い奴等だったのに。犯人は絶対許さねぇ!!見付けたら犬の餌にしてやる!」
悔しいやら悲しいやらで泣き出したハグリッドをなだめつつ、森を抜けるとダンブルドア先生が立っていた。
「ダンブルドア先生!皆無事にユニコーンのお世話を出来ましたわ、これから二週間、大丈夫そうです」
「おお、それは良かったよスプラウト先生。さて、君達は疲れたじゃろうが、今日のご褒美のお話じゃ、皆にこれをやろう。他の生徒には内緒じゃぞ?」
そう言って嬉しさで沸き立つ生徒一人一人に、一枚のカードを渡していくダンブルドア先生。
「それは魔法のカードじゃ、魔法つかいのお店で買い物する時にお金の代わりに見せなさい、書いてある数字の分だけ、お金の代わりになる」
言われた説明を受けて、カードを見つめる。これ、プリペイドカード?
ガリオン単位のカードを見て、背中に冷や汗が流れる。
十ガリオン、約五十ポンド、とんでも無いお金もらっちゃった。
「こんなにもらって、良いんですか?」
「もちろん、君達の親御さんにもちゃんと話してある。それにこれでも安い位じゃよ?危険度四の幻獣の世話に、危険度三以上の生物がうじゃうじゃいる森に、夜に入らねばならん。本当は日給二十ガリオンでも良い位じゃ」
は、はぁ、でも子供にこの金額は、ちょっとした財産なんだけど。大丈夫なのかなぁ?
「皆、くれぐれも他の生徒には内緒じゃぞ?バレたらそれ以降は、ユニコーンにはその生徒を近付ける事は、出来なくなるからの?」
騒いでた生徒はそれを聞いて静まり返って、ダンブルドア先生の言葉にうなずく。
「うむ、それでよい。今日はもう遅いでな、帰って直ぐに寝るんじゃぞ」
それだけ言うと、ダンブルドア先生は皆の目の前から消えてしまった。
驚く生徒を、スプラウト先生がまとめて、校庭に集まるとそこで治療組みの生徒と合流して、そのまま解散になった。
「いやぁ、それにしてもまさかお金とは」
「こんなお金、どう使えば良いやら」
「次の夏期休暇、皆でダイアゴン横丁にでも行こうか」
「あ、それ賛成!!前はフリットウィック先生からはぐれない様にしてて、全然見れなかったんだよね!ミリィも賛成だよね!?」
部屋に来てたユディから、手紙を受け取って読んでる間に、皆はお金の使い道を決めたみたいだ。
「ごめん、手紙読んでて聞いてなかった」
「今度の夏期休暇に、皆でダイアゴン横丁行こうよって話!」
私の手を掴んで、ミリィも来るよね?って言って来るエレナに苦笑いしてちょっと考える。
私は弟妹に新しい玩具を買おうと思ってたけど、ダイアゴン横丁なら良いのが売ってそうね。その分危険もあるけど。
「付き添いはどうするの?あそこ皆のご両親、ついて行けないと思うよ?」
何せ魔法族の隠れ横丁だし、行ったら魔法の秘匿に関わる。それにそう離れていない場所に、闇市みたいな場所があるって聞いたし、子供だけで行くのは無理だと思う。
「あ、そっかぁ。ミリィのママに頼めない?」
「新しい弟が来たばかりだから、難しいと思うよ。一応手紙でパパにお願いしてみるね」
「やったぁミリィ大好き!!」
「きゃっ!?」
抱き付いて来た勢いでベッドに倒れる。嬉しいのは分かったから、いきなり抱きつくの止めてよ、もう!
「エレナ、はしたないですわよ」
「だって嬉しかったんだもん!」
はしゃぐエレナを引き剥がして、パジャマに着替えると、ライラが灯りを消してくれた。
それを合図に皆ベッドに戻るけど、エレナはまだ私のベッドではしゃいでるから、うるさくて眠れなくて、つい毛布の中に引き込んで、顔を思いっきり抱き締めて寝た。
翌朝盛大にギネヴィアに怒られたけど、私は悪く無いと思うの。
秘密部屋編アンケート、同数票だったので、決戦投票です!!
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ウィーズリー覚醒 バジリスク討伐
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ギネヴィアの私TUEEEEEルート