ハリーとロンに
今日最初の授業、私は早くも授業を抜け出したくて仕方無かった。二年生からは飛行訓練が無くなって、その分他の科目の授業が増えるのだ。
「やぁハッフルパフとレイブンクロー1年生の皆さん!おはようございます!!実に二日振りの授業ですな!私の授業がさぞ待ち遠しかったでしょう!!」
今日は最初の授業が『闇の魔術に対する防衛術』なのだ、つまりはそういう事だ。
朝からハイテンションの挨拶をしたロックハート先生にげんなりする。
これで授業がマトモだったらなぁ。
「今日は簡単なテストを行いたいと思いますよ。なぁに簡単なものです、私の著書を読んでいれば簡単に答えられる問題です」
実際、本は面白いのだ、本は。
現実的な内容ではないがフィクションとしては一流の物語、実際作家としてはスゴく優秀な人なのだろう、勲章を貰ってる位だし。
ただ、教師としてみると………
配られた小テストの問題文を読んで、思わず出そうになった溜め息を堪える。
『私の著書《トロールとのとろい旅》の第三節の冒頭の書き出しは?』
『私の著書の内容として、次の内間違っているのはどれ?』
『私のーーー』『私が~~~』『私は………』
『最後に、私の著書で一番印象に残っているシーンと、その感想を書きなさい』
全部期末の試験範囲に掠りもしてないんだけど、後、読書感想文の時間でも無いんだけど?
これ本当に『闇の魔術に対する防衛術』の授業?
「ふーん、皆さん、教科書はしっかり読み込んだ方がよろしいですよ!特に男子生徒諸君!!そしてミスギネヴィア・テイラー、裏に勝手に別の問題を作らないように、このレベルの問題は二年生の内容では無いですよ、見栄を張るのは止めたまえ」
ものすごい速度で採点をするロックハート先生。
いや、本当に、速読や速筆は目を見張るものがあるわね。前に聞いたらひたすら練習とか言われたけど、ペン胝スゴいし、ただのナルシストってだけじゃ無いのよね。
「すみません先生、小テストがあまりにも簡単だったもので。それとその問題は二年生の範囲ですわ」
「そ、そうか、そうか。いやなに、今のは君を試したのですよ。………ふむ、確かに君だけ満点だ。私へのクリスマスプレゼントの選択も素晴らしい!ハッフルパフに五点あげましょう」
「ありがとうございます、ロックハート先生」
全然嬉しそうにない能面みたいな笑顔でお礼を言うギネヴィアに同情する。
本当に、作家としてはスゴい人なのになぁ。
って言うか丸つけ速いわね、集め終わってから10分位?流石魔法界一のフィクション作家。
「それでは今日は、『狼男との大いなる山歩き』の82P、朝食のシーンから、私の相手役の女性を誰か演じてくれるかな?」
その言葉に何人かの生徒が手を上げる。
意外や意外、この授業は女子生徒にまぁまぁ受けてるのだ。何せ男子と違って女子生徒にくる役はヒロイン役が多いため、見た目がハンサムで金持ちで売れっ子作家なロックハート先生に口説かれる役は、歳上に憧れる年頃の女の子としては、結構人気な役。
それでもマトモじゃない授業だから、真面目な生徒はイライラしてるし、男子生徒何て殺気すら漂わせてる。この前なんてこの授業が原因で破局した上級生が談話室で号泣してて、それはもう大変だったのだ。
そうこう考えてる間に、レイブンクローの生徒とのラブロマンスな朝食のシーンが終わり、授業終わりの鐘がなった。
「では本日の授業はここまで、課題として『狼男との大いなる山歩き』の感想文を、原稿用紙三枚にまとめてくること。羊皮紙何て書きにくくていけないからね!」
その言葉を聞いて皆が教室を出始める。私も荷物を纏めて移動だ。次はグリフィンドールと合同の『変身術』、ハーマイオニーと一緒の授業だ。いつものメンバーで四人集まって移動する。
この科目の良いところを上げるとすれば、文章を書くのが上手になるのと、課題の提出用の紙が羊皮紙では無いことね。普通の紙になれると羊皮紙って書き辛くて仕方無いから、本当。ここだけは他の科目の先生も見習って欲しい。それ以外が論外なんだけどさ。
「はぁ、今日も演劇だったわね、そのうち教室が劇場にでもなりそうな勢いだわ」
ぼそりと呟く私に、ギネヴィアが困ったように笑う。
「作家としての能力は一級品ですのにね、手紙でのやり取りスゴく面白いですわよ?文才は有るのです、文才は」
演技はちょっとアレだよね、流石に魔法界のシェイクスピアとまではいかないみたいだ。
「ぶっちゃけ先生変な目で見てくるから嫌い」
「エレナ、モテるからな」
「彼氏持ちにアタックとか、あり得ないでしょ………あぁ、セドリックに会いたい、セドリック~」
あぁ、エレナがストレスで現実逃避し始めた。
それにしてもエレナが色目使われてるって、あの先生はロリコンなのだろうか?
「流石にローティーン相手に色目は犯罪的では?」
「ギネヴィアのスタイルで言うと説得力無いよね」
ブラも大きいし、そろそろ走ると揺れるんじゃない?
「大きくても苦労ばかりですわよ?サイズ調整が面倒ですし、肩凝りますし、重心が高いので転びやすいですし、足元見辛いですし。汗がスゴいですし。後男性の視線が最悪ですわ」
「それでも羨ましい、セドリックは気にするなって言ってくれてるけど、ママの胸に目がいってたのバレバレだし」
ピンク脳のエレナが妬ましげにギネヴィアを見る。
私としては今のを聞いて遠慮したいけど、楽だし。ライラは興味ないのか次の『変身術』の教科書をパラパラと捲ってる。
「これから嫌でも大きくなりますわよ、イギリスの平均はCですから」
「うん、ママもそこそこあるし、きっと大丈夫よね!」
その後もブラがどうのと歩きながら話していたら、教室の入り口前で呆れた顔をしたハーマイオニーと目が合った。
「あなた達、廊下で話をするにしてはちょっと生々しいわよ、男子の目も有るんだし」
あ、忘れてた。周りでこっちをこそこそと見てる男子生徒を、エレナと二人で睨み付ける。
「「……それが何か?」」
二人はまるで気にしていないみたい、多分真逆の考えだと思うけど、過程が違うのに結論の言葉が同じなのはこの二人あるあるね。
「………はぁ、そこの二人を見習って、少しは恥じらいなさいよ」
「私のストライクゾーンは最低でもハーマイオニーレベルの賢さですわ。アルより格好良い人でなければダメですの」
若い頃の校長先生かな?
是非タイムマシンでも開発して欲しい所ね。じゃなきゃ一生結婚出来なそうよ、弟を基準にする辺り、ブラコン極まってるし。
「私は未だ、そういうのは分からないからな、理解できないから無理だ」
うわぁ、らしいっちゃらしいけど、今の言葉で聞き耳立ててた男子生徒が膝から崩れ落ちたんだけど、可哀想に。ライラ狙いの上級生がガッツポーズしてるのは何でかしら?
「……はぁ、もういいわ。それよりも皆、今朝からジニーにどこかおかしな様子が無かったか分かる?」
ジニー?
ジニーがどうかしたのかしら、今朝のご飯の時も普通だった気がするけど。
「特に無かった気がするけど」
「ハリーにお熱な事しか分からないよ?」
「ディゴリー先輩にお熱なエレナが言えた事では無いでしょう?しいて言うなら、今朝は何か隠し事をしている様子でしたわね」
「あぁ、私の《何か困った事が無いか?》という言葉に、一瞬目を泳がせていたな」
え、そんな様子あったっけ?
全然分からないんだけど。
「そうなの。あまり詮索は良くないと思うの、だからどうすれば良いかしら。私仲の良い歳下何て初めてで、こういう時ってどうすれば………」
「11歳の隠し事何て、可愛いものでしょ。ドラマじゃないんだし、話してくれるまでは待とうよ」
一体誰目線で言ってるのよエレナ、一つしか歳が変わらないのに。
「うん、分かったわ。ありがとうエレナ」
悩むハーマイオニーをエレナが励ましてると、教室にロンとハリーがマクゴナガル先生に怒られながら入ってきた。
「あなた達二人は、何故そうも喧嘩がお好きなのです!そんなに身体を動かしたいのなら、休み時間にスポーツでもすればよろしい!!」
今日もやっていたらしいグリフィンドールとスリザリンの抗争に、顔をしかめる。
まぁた喧嘩したの?あの日以降、ドラコが
二人とも、あの後ハーマイオニーがショックを受けた顔をしてたのを、本当に怒ってたからね。ハーマイオニーはそんな差別用語を言う人が初めてなのか、そんな事を言う人がいるって事実にショックを受けてたんだけどね。
それでその場にいたウィーズリー経由で、グリフィンドール中に広まって、何故かハッフルパフにまで噂が広がり、グリフィンドールと一部のハッフルパフの人間がスリザリンを抗議してるのよ、レイブンクローは中立で静観してる。今はどこの廊下でも赤と緑の生徒が言い争ってるのを見られる。最近はマクゴナガル先生の溜め息も増えたのよ、スネイプ先生は顔色一つ変えないけどね。あの人の精神力、本当にどうなってるのかしら。
「すみませんマクゴナガル先生」「ごめんなさいマクゴナガル先生」
「謝罪は聞き飽きました!あなた達が反省をしないのなら、罰則を追加する他無いでしょうね、今日の消灯時間に、私の部屋に来るように!!グリフィンドールから10点減点です!」
マクゴナガル先生がカンカンに怒ってるのをみて、教室が静まり返る。ロンとハリーは真顔で頭を下げていた。
「マクゴナガル先生の部屋ですか、となると私物の禁書か徹夜の書き取りか………あぁ、
うわぁ、農民スタートして黒死病でバットエンドとか、魔女狩りバットエンドとか、革命に巻き込まれてバットエンドとか、ろくな未来が見えないわね、私だったらフランススタートは絶対に嫌よ。
「ふん、端的に言って地獄だなそれは」
「イベントには困らないから、飽きないらしいですわよ」
少しミスれば即バットエンドの追体験なんて、恐ろしいわ。
「それ、楽しいの?」
「さぁ、先生は黒死病治療を確立してお医者さん無双ルートだったり、ジャンヌダルクの軍師になってジ・ル・ドレェと一緒にフランス統一ルートはオススメと言ってましたが。先生のお気に入りは処刑人ルートで、色んな著名人との会話が楽しめるとか、ルイ16世やジャンヌダルク、マリー・アントワネットやモーツァルトとの会話はとても楽しかったと聞いています」
歴史改変が過ぎるでしょ、処刑人ルートとか物騒なものまで有るのね、流石RRPG、自由度が高過ぎる。
「最近はあまりご一緒して遊ぶ機会が無いですし、今度お願いしてみようかしら」
フランク王国でカール3世をチート強化でユーロ圏統一とか、燃えますわねぇ。
そう皆でこそこそと話していると、大きな咳払いが背中側から聞こえてきた。
あ、ヤバイかも。
「そこの四人、随分と私の授業が退屈のようですね、特にギネヴィア」
「
しれっと答えるギネヴィアに、私達だけじゃなく教室内が凍る。や、やらかしたわよギネヴィア!?
「他の三人も同様で?」
青筋浮かべてる先生に慌てる。ヤバイ話過ぎたみたいだ、って言うかこれ絶対ギネヴィアが煽ったからでしょ!?
「私は動物擬き何てとても、そんな難易度の授業についていけるのは変身学が得意なエレナとギネヴィアだけですよ「あ、汚ないミリィ!私に飛び火したじゃない!!」」
「私もミリィと同意見です「ライラまで!?」」
この瞬間だけ、私とライラは意見が一致したわ。日頃セドリック関係で手を焼かされてるエレナに、今回はギネヴィアと一緒に苦労をしてもらおうとね。
「ごめんなさい先生!真面目に授業を受けますから罰則は嫌です!セドリックとの時間が減っちゃう!!」
あ、墓穴掘ったわねエレナ、憐れなり。
「そうですか、そうですか………あなた達も今夜私の部屋に来るように!ハッフルパフから12点の減点です!!」
こうして私達四人は、あの悪名高いRRPGをやることになった。
ギネヴィアは一年の時は『闇の魔術に対する防衛術』が筆記のみと知って、課題提出をするだけで授業はフケてました。ダン爺の優秀さに、グリンデルバルドのヤンキー要素が入った感じ。グリンデルバルドはヤンキーと言うより詐欺師だけど、学校でイキって退学処分されてるからヤンキーで良いはず。
設定吐きたくなったので、ちょっと吐いてみる。
以下本編に関係無い裏設定とか舞台裏みたいなものです。
今回吐き出すのはハッフルパフ四人組の各寮の適性値
ミリィ
ハッフルパフ>>スリザリン>グリフィンドール>>>>レイブンクロー
生来の優しさからハッフルパフ
親友や恋人といった "深い関係"の存在に対しての無意識の憧れからスリザリン
孤児院での教育による真面目さや良心からグリフィンドール
学ぶ意欲は義務的なものなので適性は最下位のレイブンクロー
ギネヴィア
レイブンクロー>ハッフルパフ≧スリザリン>>>>>>グリフィンドール
知識欲が人並み外れている為、レイブンクロー
家族思いで親しい相手にはゲロ甘なのでハッフルパフ
広く浅い関係ではなく、信頼のおける一人の為にその他を棄てられる思いの重さからスリザリン
正義感とか道徳心とかはコミュニケーションの潤滑油としか思ってないので最下位のグリフィンドール
エレナ
ハッフルパフ>>>グリフィンドール>>レイブンクロー>>>>スリザリン
皆仲良くお手て繋いでゴールするのが大好きだからハッフルパフ
皆仲良く出来ない事をする人間が嫌いだからグリフィンドール
仲良くするために努力を惜しまないからレイブンクロー
狡猾とか手段を選ばないとか、バレたら皆仲良くが出来なくなるような事は悪のため最下位のスリザリン
ライラ
レイブンクロー>スリザリン≧ハッフルパフ>>>>グリフィンドール
学ぶの大好き本の虫の為レイブンクロー
好きな"モノ"に対しては手段や方法を選ばなくなるからスリザリン
好きな人にはドロッドロの深過ぎる感情で尽くすタイプだからハッフルパフ
ギネヴィアと同じ理由から最下位のグリフィンドール
ライラがヤンデレ風味な感じになってますが、このように四人は皆愛が重いです。
一番サッパリしてるのがエレナな時点でお察し。
なにがとは言いませんが
ライラ>>ギネヴィア≧ミリィ>>>エレナ
類は友を呼ぶって奴ですね、ええ。
また唐突に設定吐きたくなったら吐きます。
秘密部屋編アンケート、同数票だったので、決戦投票です!!
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ウィーズリー覚醒 バジリスク討伐
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ギネヴィアの私TUEEEEEルート