ハリーポッター ハッフルパフの聖女   作:リムル=嵐

33 / 36
今週分でーす。
今月は特に忙しいので、ここから二週間ほどお休みさせていただきます。申し訳ない。
年内には秘密の部屋は終わりますから、許して!


クィディッチ×決闘×校長先生

sideマルフォイ

 

「ドビー、よくやった」

 

計画は成功だ。僕と複数のバジリスクを従えた状態では、流石のダンブルドアでもハリーにぶつける何て判断無理だった。ヴォルデモートはやってくるダンブルドアを撃退するつもりだったようだが、僕の体(借り物の体)では無理だったろう。

 

「坊っちゃまの、ためなら、ドビーめは、どんなこと、でもします!」

 

ギネヴィアに話した時、先にヴォルデモートには言っておいたのだ"お前を倒すための作戦会議をするから、先に部屋で待ってろ"とあいつは傲慢に笑って認めた、それがあいつの敗因だ。

 

「随分と、慕われておるのじゃのう」

 

「……ダンブルドア校長先生、その魔法を解いてくれませんか、僕の友達を弔いたいから」

 

日記帳を奪って、バジリスクの牙で貫いたダンブルドアに、バジリスクの頭を渡すように言う。

 

蛇語(パーセルマウス)で話せても、バジリスクは危険な相手じゃよ」

 

「このゴーグルをつけてれば安全何です」

 

あの手子摺った片言のバジリスクが、無詠唱で首を飛ばされた時は、流石の僕もあまりの強さに鳥肌ものだった。そしてそのダンブルドアをして、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

ドビーがいなければダンブルドアでさえ危なかった。

その事実に背筋が凍る。

 

そのドビーも、連続の転移によるダンブルドアのサポートで疲れはてている。

 

名無し(ジョン)、折角友達になれたのに、助けられなくてゴメンよ。」

 

名前が無かった片言のバジリスクにそう言って黙祷を捧げると、形見として牙を一つもらう。

 

「危険物じゃよそれは、こっちに渡しなさい」「友の形見です、渡せません」

 

ジョンの牙は絶対に手放さない。そう意思を込めてダンブルドアを睨めば、向こうが折れてくれた。

 

これはヴォルデモートに対して決定打となりうるからな、絶対に手放さない。

 

僕のあの辛い日々に対する復讐は、日記帳1つでは終わらさない。ヴォルデモートは僕が殺す。

 

「ところで、ワシは君を、アズカバンには送りたくないのじゃ、この日記帳は何処で手に入れた??」

 

日記帳の出処を聞いてきたダンブルドアに、咄嗟に嘘を吐く。ドビーがもう言ってたら無駄だが。

 

「父がボージンアンドバークスで買ったタンスの中に、最初から入ってたものだ」

 

「嘘はよくない」

 

「………チッ、父の書斎に隠されてたのを、僕がガメたんだ」

 

ギネヴィア・テイラーが助けるなんて言ったから、あの場で咄嗟に思い付いた作戦をあいつに伝えた。

ギネヴィアと作戦を詰めてる間に戻ってきたドビーに、今回の作戦を話した。ドビーには作戦がバレないように、僕の記憶を消させてだ。あの時のドビーの取り乱し用はスゴかったな。今はもう、ドビーによって思い出したが、これも事前にドビーと思い出すタイミングを決めるのが難航したんだ。

 

「父親の物を盗むとは、いけないことをしたものじゃ」

 

「こんな大それた物とは思わなくてね。悪戯グッズの一種だとばかり」

 

ギネヴィアはギネヴィアで、ダンブルドア相手に何か企んでるようだが、こちらの決着の邪魔をしなければそれで良い。

 

「あ、ありがとうございます、坊っちゃま。ドビーめは、ドビーめは!!」「傷に響く、静かにしていろ」

 

感涙しているドビーに静かにするように言うと、ドビーを抱上げて歩く、保健室に行くため扉に向かう僕に、ダンブルドアが懐かしむように、惜しむように言う。

 

「君は本当に入学当初のトムそっくりじゃ。自信の野望に忠実で、本心を隠すのが上手い。そしてなにより、自信家じゃ」

 

「今年はスリザリン向きの生徒が豊作だろう?」

 

ニヤリと笑ってダンブルドアに振り返り言うと、奴の顔が意外そうに歪んだのが見えた。

 

「他のスリザリンの生徒で、君ほど優秀な生徒は居らんよ」

 

「スリザリン向きの生徒だダンブルドア校長先生。ハッフルパフの四人組は、スリザリン適性が高いだろう?」

 

「……どの生徒も、どの寮に対しても適性を持つ。ようは組分けの時点で、なりたい自分があるかじゃよ。無いものは、本人の優先順位で寮が決まる」

 

「勇敢さに憧れるならグリフィンドール。賢い者に憧れるならレイブンクロー。優しさと正しさを尊ぶならハッフルパフ。友と家族、そして"何よりも大事なモノ"を求めるならスリザリンだろう?父さんに聞いたよ」

 

「ルシウスは賢かった、最もスリザリン生徒として完成された生徒じゃった」

 

「友の為に身の危険を顧みないあの四人組は、間違いなくスリザリンだ、騎士道何てお題目で友を害する奴とは違う」

 

僕の言葉に首肯くダンブルドアに、やりようの無い不満感が募る。

 

「あの四人、特にギネヴィアとライラはスリザリン向きな生徒じゃったよ、最も、エレナ・スミスとミリア・エインワーズは、グリフィンドール向きじゃがな」

 

「ふん、校長先生以外の天才は皆、スリザリン向きな生徒だよ、グリンデルバルドもホグワーツならスリザリンだったろう」

 

「グリンデルバルドはダームストラング出身じゃ、後悔(もしもの話)は年寄りがするものじゃよ」

 

「人は後悔する(まなぶ)から人なんだ、年寄りだけの話じゃない」

 

扉に手をかけた僕に、ダンブルドアが最後に、と前置きをして話す。

 

「ドラコや、お主の大事なモノは何じゃ?」

 

「"僕の生きる世界"……平和が一番だろう?」

 

僕は僕の生きる世界を守る。

平穏で何も脅かすものの居ない世界を、あの家で、父さんと母さんがいて、ドビーの作った料理を食べて、隣でアストリアが微笑んでくれる。そんな世界を手に入れるんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideダンブルドア

 

「グリフィンドール向きじゃな、ドラコは」

 

二つの寮の適性は似通っている。

勇敢さに憧れるグリフィンドールは、それ故に家族や友人を守ろうとする。己に勇敢であれと、そう誓うならば。

 

向いている気持ちの方向性は違えど、辿る道筋は違えど、ゴールは似通っているのだ。

 

それ故に惜しい、ドラコ・マルフォイはグリフィンドールの剣を抜く才能が確かにあった。たがあれはグリフィンドール生限定の武器、才能はあっても資格が無かった。

 

ギネヴィア・テイラー達はハッフルパフ、あのカップがあればまた違ったのだが、あれは今や行方不明、恐らくはヴォルデモートが持っているだろう。

 

才能も資格もあるのは、今のところハリー・ポッターとウィーズリーの息子達。

 

「ままならんものじゃ、本当にままならん」

 

本体ではないただの日記帳風情に魔力を使い果たし、膝をついてしまうとは、寄る年波には勝てないとは、この事か。

 

ヴォルデモートを倒すためには、未だ準備不足じゃな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideミリア

 

「三人とも、くれぐれも落ち着いてくださいね」

 

皆で夕食を食べている時に、マクゴナガル先生に私とハリー、ロンが医務室に集められた。

 

疲れた顔をしたマクゴナガル先生がそう言うと、カーテンを開けて中にいた人を見せる。

 

「ギル?ジニーも?二人ともどうしたの!?」

 

おかしな体勢で固まってる二人を見て、思わず声を上げると、ロンが冷や汗を流して冗談を飛ばす。

 

「何で固まってるんだよジニー、パントマイムか何かかい?」

 

「……違う、まるで石みたいだ」

 

「まさか!」

 

咄嗟にハリーの言葉を否定してマクゴナガル先生を見るけど、ゆっくりと首を横に振る姿を見て、頭が真っ白になる。皆の声が遠くにいって、溢れそうになるものを堪える。

 

「…………二人とも、図書室近くの廊下で発見されました」

 

「治るんですよね?マクゴナガル先生!?」

 

「ええもちろん、ですが薬の材料になるマンドレイクが育つまでは……」

 

「誰がやったの?」

 

「ミリア、未だ先生方も犯人を探している所です。生徒には怖がらせない為に秘密にしていますので、三人も危ない事には「そんなこと聞いてない!!」ミリア、ミリア・エインワーズ……悲しいのは分かりますが、あなたが興奮してどうするのですか」

 

マクゴナガル先生に聞いても無駄だ、校長室に直接行かないと、あの人なら今回のことも把握している筈だ。

 

医務室の外に出ようとすると、腕を掴まれて止められた。

 

「離して!!」

 

「落ち着けミリィ、犯人探しは皆でだ」

 

振りほどこうともがくと、ロンの声が聞こえた。掴んでるのはロンみたいだけど、ふざけたこと言って、これが落ち着ける訳無いじゃない!!

 

「もう一度言うぞミリィ、落ち着け

 

「落ち着ける訳ッッッ、……ゴメン、ロン」

 

強く握りしめられた腕が痛くてロンを睨むと、いつになく無表情のロンが、私の目を見ていたのを見て、背筋に氷が入ったみたいな感覚がした。

 

謝った私の手を解放すると、ロンがベッドの上の二人の事を調べる。

 

ハリーもマクゴナガル先生も、ロンの異様な雰囲気に呑まれてる。二人ともロンから一歩引いて、ロンに対して警戒してる。

 

「マクゴナガル先生」

 

いつになく平坦なその声に、さっきまでの私何かより、ロンの方が怒っていることを確信した。ここまで怒ったロンは、私見たことない。

 

「ロン、あなたも犯人探しをするつもりですか?」

 

「いえ、それよりも、二人が治るのはいつですか」

 

「スプラウト先生に聞かないことには、私には分かりかねます………」

 

「なら、スプラウト先生に伺います。……ジニー、またお見舞いに来るからな」

 

そう言って手を握るロンに、頭が殴られたみたいな衝撃を受けた。

私、犯人探しばかり目がいって、ギルに声一つ掛けて無かった。これじゃお姉ちゃん失格ね………

 

「情けないお姉ちゃんでゴメンね。今度はエレナ達も連れてくるから、だから」

 

早くいつものギルに戻って?

そう言いそうになった言葉を飲み込む。弱気な言葉はダメだ。

 

「だから、治ったらまた勉強教えてあげる。遅れた分を取り戻さないといけないからね」

 

そう言ってギルの頬にキスをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギネヴィア、犯人は誰だ?」

 

あの後、皆の所に戻って夕飯の続きをとった後、ギネヴィアとロンを含めた四人で空き教室に集まった。

 

「いきなり何ですの?」

 

「惚けるなよ、二人が見つかったのは図書室近くの廊下で、お前は図書室に入り浸ってるだろ?ある程度は容疑者をしぼり込める筈だ」

 

いつもより低い声で、からかうような言葉遣いを止めたロンに、ギネヴィアが胡乱気な目で言う。

 

「だから、何の犯人ですの?」

 

「ギルとジニーが石にされたわ。その犯人よ」

 

ギネヴィアは私の言葉に一瞬驚くと、深い溜め息を吐いて首を横に振った。

 

その仕種、やっぱり何か知ってるのね!

 

「知ってること全部話して!ギルをあんな目に遭わせたのよ、絶対に後悔させてやるんだから」

 

「うちの末っ子に手を出したんだ、ホグワーツでウィーズリーを敵にするとどうなるか、身をもって教えてやる」

 

「二人とも、ブラコンのシスコンだからこの調子で、僕はマクゴナガル先生に釘を刺されたから、あまり動きたくないんだけど」

 

「どうせ直ぐにでも向こうから来ると思いますが、私が言っても変わらないでしょうね。ドラコ・マルフォイです。彼が『秘密の部屋の怪物』たるバジリスクで、お二方を石にしたのです」

 

それを聞いて飛び出そうとした私とロンをハリーとギネヴィアが抑えだ。

 

「ギネヴィア、何でそれを?」

 

「ドラコ・マルフォイの狙いは、ハリーとミリィ、二人との決着です。あの二人はその為の布石。来なければもっと沢山の人を石にするという警告です」

 

「じゃあギルは、私とハリーのとばっちりってこと!?」

 

「何でそれでジニーが狙われなきゃいけないんだ!!」

 

怒る私とロンがギネヴィアに詰め寄ろうとした時、教室の入り口に誰かの影が現れた。

 

「ドビー?」「あら、ドビー。ナイスタイミングですわ」

 

屋敷しもべ?何で屋敷しもべがここに?

 

「ハリー・ポッター、申し訳ありません。坊っちゃまをドビーめは止められなかった」

 

「何でドビーが謝るんだい?それに坊っちゃまって、一体誰のことなのか……」

 

悔しそうな声を上げる屋敷しもべは、ハリーの言葉に答える前に姿現しで消えてしまった。

 

「ハリー手紙の差出人が、ドビーの仕えている相手です。教えてくれますか」

 

「うん、ちょっと待ってくれ」

 

手紙は便箋が一枚入った簡素なもので、表に差出人が無いからか、ハリーは中を開けて手紙を読み始める。

 

「あんな手紙なんてどうでもいいの、早く手掛かりを教えてギネヴィア!」

 

ロンまで手紙の中身が気になったのか、ハリーに注目しているのに気付いて、ギネヴィアに詰め寄る。

 

「待てミリィ、タイミングが良すぎる」

 

「タイミングって、ただのぐ「嘘だろ?」……ハリー?」

 

「ドビー、君はあんなやつの屋敷しもべなのか?どうしてだ」

 

うろたえ始めるハリーに、様子がおかしいと気付く。

 

「ハリー、差出人の名前は?」

 

これだけ色々な事があっても、いつも通りを崩さないギネヴィアに、ちょっとイラッとしてきた。

 

まるで自分が関係ないみたいな他人事。

ギネヴィアはギルもジニーもどうでも良かったの?二人に私と一緒に勉強を教えたり、皆でご飯食べてた時だって、あんなに楽しそうにしてたのに!!

 

「ちょっと、ギネ「ドラコだ」………何であいつが手紙なんて」

 

「ドラコがドビーの主で、今日の0時、秘密の部屋で待つって。二人の薬はもうホグワーツ宛で発送してるから、長くとも一週間で目を覚ますって。薬は二人分で、来なかったらハッフルパフとグリフィンドールを全員石にするとも。どうしてだドビー!」

 

未だあの屋敷しもべがドラコに仕えている事が信じられないハリーの嘆きを聞きながら、私の胸にあるのは怒りだけだった。

 

「………ッッッドラコ!!!!




次で対決ですねぇ。
夏更新なのにいつの間にかもう10月、こんなんじゃ来年のプロット練れないんですけど?(死活問題)

秘密部屋編アンケート、同数票だったので、決戦投票です!!

  • ウィーズリー覚醒 バジリスク討伐
  • ギネヴィアの私TUEEEEEルート
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。