真夜中の0時、秘密の部屋に降り立ったハリー、ミリィ、ロン、ギネヴィアの四人は、真っ直ぐに進み一番奥、
「来たな、随分と待たせてくれた。一人余計だが、まぁいい」
サラザール・スリザリンの石像の前で、一人佇むドラコが、やって来た四人に言う。
「入り口も教えないでよく言えるわねそんなこと!!」
怒りで出会い頭に呪文を放ったミリィに対し、
「いきなりとは、これだからアマゾネスは嫌なんだ。ギネヴィアが場所を知っていたろう?」
「私としては、あなたとは敵対したくなかったのですが」
悲しそうに言うギネヴィアに、意地の悪い笑みを浮かべるドラコ。
ハリーはドラコに疑問をぶつける。
「どうしてあの二人だったんだ?」
「ギルバートはミリア・エインワーズの弟で、ジネブラ・ウィーズリーはハリー・ポッターの親友の妹だ。家族を狙われるのが一番頭に来るのを、僕はよく知ってるからね」
「なら、僕がキレてるのも分かってるんだな?蛇野郎!!」
無言呪文を放つロンを、呪文を杖無しで弾くと、嘲るように言う。
「この程度か、ウィーズリー、エインワーズとポッターだけじゃ、僕には不足だから丁度良い、お前ら四人相手にしてやるよ、決着をつけよう」
ドラコのその言葉を切っ掛けに子供達の決闘が幕を上げた。
最初に仕掛けたのはミリィ、母親から譲り受けたヘアピンの力で
「炎上呪文」
全力で放ったそれは、ドラコの炎上呪文に掻き消される。
「
「呪文だけか?」
ハリーの放った武装解除呪文に、落ちていた瓦礫をぶつけて相殺しながら、距離をつめたドラコにハリーが殴り飛ばされる。
「ぐあっ!?」
ミリィとギネヴィアが距離を取る最中、ロンは殴り飛ばした直後のドラコをその恵まれた体格から繰り出したタックルで吹き飛ばす。
「ぐっ、やるじゃないかウィーズリー!」
「
「盾呪文」
「ロコモーター・ブリック」
ミリィの呪文を盾呪文で防いだドラコの足元の石レンガを物質移動呪文で勢いよく打ち上げた。
「っち!」
石レンガを空中で蹴り、四人とは離れた位置に着地するドラコに、四人から呪文が掛けられる。
ロンの割断呪文が、ハリーの
その全てを防いだ。
「………これ勝てないのでは?」
「口より手を動かしなさい!!」
「おいハリー、あの蛇助はこんなに理不尽だったかい!?」
「こいつは蛇じゃなくて、火蜥蜴位はありそうだよロン!!」
「ぬるいな、お前ら。変身術で槍衾を出せ、瓦礫から魔法生物を生み出せ、許されざる呪文を使え。呪文で、魔法道具で、知略で、全力で僕を攻撃しろ!!お前達はそんなものじゃないだろう!!!!」
「巻き込まれないで下さいな!」
周囲の瓦礫を大砲に変えたギネヴィアがドラコを狙うと、ドラコが蛇語で何かを叫んだ。
「来い、バジリスク!!」
「『秘密の部屋の怪物』が来るぞ!!」
ハリーがそう言うと、スリザリンの口から弾丸のような速度で、直径がドラム缶二つよりも大きな緑のロープのようなものが飛び出し、ギネヴィアが用意した大砲を破壊した。
「きゃあぁ!!!?」
「「「ギネヴィア!?」」」
悲鳴に気を取られた三人は、あまりの衝撃に巻き上がった粉塵の奥にいるギネヴィアの無事を祈る。
「ドラコから目を離してはダメですわ!!」
粉塵の奥からの声に三人はドラコを見るが、ドラコは意地の悪い笑みを浮かべる。
「良いのか?
「ッッッ!!」
「人をバカにして!!」
激情した二人がドラコに呪文を放とうとする直前、かん高い鳴き声が辺りに響き渡る。
「…チッ、水を指すような真似をしてくれる」
「フォークス!?」
驚いたミリィの声に答えるかのように、フォークスはハリーとロンの間に布切れのようなものを落とすと、バジリスクに立ち向かう。
「校長先生の援軍ですか、これは頼もしいですわね」
バジリスクの攻撃を盾呪文と変身術で受け流し続けていたギネヴィアは、バジリスクを攻撃するフォークスを見て安堵の溜め息を吐いた。
フォークスを援軍を寄越すということは、既存の力でドラコ打倒が可能と、
「キシャアァァァァァ!!!!!!」
やがてフォークスにより両目を潰された事による悲鳴を上げるバジリスクに、ドラコが落胆の溜め息を吐いた。
「はぁ、まるで茶番に成り下がったか……」
「ロン、手伝って頂けます!?」
攻め手を出しあぐねているギネヴィアが、ロンに手助けを求めた。ハリーとミリィではないのは、ドラコに狙われているため、バジリスクで手一杯の今の状況では悪手だからだ。
「ジニーを石にした糞蛇を倒してくる」
「ロン!これも持っていけ、校長先生がただの帽子を送るはずが無いんだ!!」
「そろそろよそ見はよせ」「ハリー!」
ハリーが遠目からはボロ布にしか見えない帽子をロンに投げると、ドラコがハリーに呪文を放ち、ミリィがそれを迎撃する。
ハリーと目配せをしたロンは、帽子を握り締めてギネヴィアの方に駆け寄る。
「帽子より武器が欲しかったよ」
「バジリスクは強敵ですからね」
ギネヴィアの生み出したコンクリートのシェルターでバジリスクの攻撃を多少の間やり過ごしている中、そう会話をしながら帽子を調べる二人。
「何てったって組分け帽子なんか送ってきたんだ?」
「被れば何か分かるのでは?」
「それが投げやりな言葉だって、僕にも分かる」
『ダンブルドアめ、あやつは帽子使いが荒い』
「何でお前が送られて来たんだ?もしかして超凄腕の魔法使いだったりするのか?」
バジリスクの突撃によってシェルターに響く轟音をBGMに、ロンが焦りのある声で聞く。
『ワシはホグワーツ組分け帽子……ウィーズリー、お前の祖先の帽子じゃよ』
「グリフィンドールが祖先なのは、爺ちゃんから耳にタコが出来る位聞かされてるよ!」
今更そんなことを言うなと怒るロンに、ギネヴィアが冷静にツッコミを入れる。
「いや、この帽子が元々グリフィンドールのものだったと言うのが重要では?」
『テイラー、お主の言う通り。ワシが
「それでバジリスクを倒せるのか!?」
『ゴドリックの奴はドラゴンスレイヤーになったぞ』
「ならやるしかない!」
組分け帽子のその言葉により、ロンが叫ぶと、コンクリートのバリケードが破壊される。
「ッッッ盾呪文!!」
降り注ぐ瓦礫を盾呪文でギネヴィアが防ぐと、組分け帽子に言われてロンが帽子の中に手を入れる。
『今一番の望みを言え、ウィーズリー!』
「
突進してくるバジリスクに、帽子の中にあった
「キシャアァァァァァ!!!!!!」
「
「う、あぁ………右腕がとても痛い」
「これは……応急手当をしますから、少し我慢しなさい」
あらぬ方向に曲がったロンの右腕を見て顔をしかめるギネヴィアは、瓦礫を布切れと添え木に変身術で変化させて応急処置を施す。
「がぁっ、痛い痛い!!!!」
「男の子なら少し位こらえなさいな!」
こうして魔法生物きっての危険生物は、偉大なる創始者の子孫により討伐された。
「割断呪文!!」
「ぬるい」
時間はほんの少し遡り、ミリィとハリー対ドラコ、その戦況はやはり一方的だった。
「炎上呪文!!
「もう少し頭を使えアマゾネス」
ハリーを
「こうやるんだよ」
「
衝撃呪文をブラフに突飛ばし呪文でミリィを転ばせる。その後変身術でミリィの足元を変化させて足に地面と結び付いた鎖を巻き付けると、武装解除呪文で杖とアクセサリーを弾き飛ばした。
「負けを認めろミリア・エインワーズ」
転ばせたミリィを制服を掴み持ち上げると、嘲るような表情をしてドラコは言った。
「やめなさいよ!覗き魔は女性の扱いがなってないわね」
振り払おうとするミリィの事を嘲笑うドラコに、悶えるフリをしていたハリーが不意打ちを放った。
「口だけは達者だ「武装解除呪文!!」………ハリー・ポッター!!」
弾き飛ばされた杖を杖無しでの
「これは元々二対一だったんだ、僕を無視する方が悪いだろ?」
その時、バジリスクの断末魔が部屋中に響き渡った。
「……ちっ、お前との決着はクィディッチで付けよう」
「待ちなさいよ、私は未だ負けては「僕の負けで良いさ」……どういうつもり?」
「僕は一先ずの決着を付けたいだけだ。二対一で僕は杖を奪われた。これが実戦なら僕は死んでる」
ハイライトの無い瞳で無機質に答えるドラコに、二人が戦くと、ドラコはドビーを呼び出し、姿現しでその場を後にした。
「待てっ!!」
ハリーのその言葉もむなしく部屋に響き、ドラコが消えた虚空を眺める二人、ハリーとの決着は、クィディッチに持ち越された。
今回で決闘は決着しましたね、はい(なお、二巻が終わるとは言っていない)
何時になったら終わるの?()
作者も分からん、正に神のみぞ知るとはこの事よ。
秘密部屋編アンケート、同数票だったので、決戦投票です!!
-
ウィーズリー覚醒 バジリスク討伐
-
ギネヴィアの私TUEEEEEルート