今回でハリーとマルフォイのケンカは決着……かな?
この二人はライバルとか喧嘩友達みたいな関係が良いなと思ってます。
ドラコに勝ちを譲られて三週間、ロックハートの奴が決闘クラブ何てものを始めて、一週間。
そしてジニーとギルバートが退院して三日。
継承者探しやグリフィンドール寮とスリザリン寮の対立に躍起になってた生徒は、今日のクィディッチの試合に大いに盛り上がっていた。過激な旗が掲げられては、マクゴナガル先生が放送で注意を入れている。
当事者の一人であるミリィが、ドラコと決着を着けたことを皆に話して、ハリーとドラコの決着が今日の試合だと話すと、表だった対立はなくなり、一応は終結に向かっている。ドラコもスリザリンの生徒を説得したのだろう。こっちより過激で一時保健室のベッドがスリザリンの連中で埋まってたけどね。
「今日のクィディッチ、絶対に勝って」
「空でお前に勝てる同い年はいない、クィディッチ狂いの僕が言うんだ、間違いない」
「分かってる、アイツに、ドラコに
選手控え室の前で、ハリーに自信を持てと言う僕とハーマイオニーの言葉に、緊張した様子のハリーが答えるが、未だ表情が硬いな。
箒を見つめて難しい顔をして考え込んでいるハリーに、どうすればリラックスさせられるかと考えていると、ハリーからは見えないように背中をハーマイオニーにつつかれた。
「ロン、何とか出来ない!?」
「無茶言うなよ!ハーマイオニーこそ、ハリーに惚れられてるんだから、デートでも何でも釣れば良いだろう!?」
僕達は親友だが、それは家族のようなものであって、いるだけで試合に勝つためのモチベーションになるような関係じゃあ無いんだ。
パパが酔って言ってた、男ってのは最愛の女性の為に一番強くなれるって。
つまりはハリーが惚れてる相手、ハーマイオニーなら一番やる気を出させる事が出来る筈だ。
「彼女に普通そう言うこと言う!!?」
「ハリーを助ける為ならなんだってするさ!!」
僕の初めての親友で、一番の親友なんだ、困ってたら何をしたって助けるさ。それに、あの蛇野郎に調子付かせるのは気にくわないからね。
「あんた本当にホモ何じゃないの!!?」
誓ってホモじゃない、僕はそんな趣味は無い。
「二人して何をこそこそしてるんだい?」
「「何でも無いさ(わ)!!」」
慌てて誤魔化す僕達に、寂しそうな顔をするハリー。
このままじゃ不味いとハーマイオニーを目で急かすと、ハーマイオニーは僕を強く睨んだ後に、咳払いしつつ、ハリーに声をかける。演技下手だな、節々から糸が見えそうだ。
「んん、ねぇハリー?」
「改まってどうしたんだい?」
怪訝そうな顔をするハリーに、わざとらしく上目遣い(のつもり)でハリーを目を見開いて凝視するハーマイオニーに、小さく溜め息を吐いた。後で演技の訓練が必須だな、これは。
「あ、あのね、この試合が終わったら、私ととしょ「ハリー!!!」………ジニー」
走ってきたのか横から抱き付いたジニーを、安心したような悔しいような顔をして見るハーマイオニーを宥める。
「折角勇気だしたのに……」「よくやったよハーマイオニーは」
でも図書館は無いよなぁ……………
落ち込むハーマイオニーに、まぁよく頑張ったと慰めていると、何とジニーがハリーにキスをしたのだ!!
「おい雷ボーイ、兄貴の目の前で妹とイチャイチャしやがって!」
「待てロン!誤解だ!!」
「え、誤解だなんて酷い、好きだって言ってくれたのに………うぅ」
「ほう?」
どうやら僕の親友だと思っていたこの鬼畜陰険黒眼鏡は、僕の大事な大事な妹を害するゴミムシだったらしい。悲しいなハリー・ポッター、今日がお前の命日だ。
「いや、その好きは友達とか家族に対する好きで、likeであってloveじゃ「覚悟は出来てるな?」イヤだぁ!死にたくなーい!!」
言い訳無用、死ぬがよ「
sideエレナ
ライラの呪文でよく滑るようになった地面に腰をうったロンを見て、ギリギリで止められて良かったと胸を撫で下ろす。
「ナイスだよライラ!」
そして真っ先に気付いた私。
ロンは妹の事になるとブラコン状態のギネヴィア並に厄介になるからね。
私派手めな呪文しか使えないのよね、判定は杖がするから基準がよく分からないんだけどさ。
「
「だからって呪文を使うなよ、ライラ」
「緊急事態だからな、仕方無い」「嘘つけ」
「まぁまぁ、それで?ジニーがあっつい告白でもしたの?」
「ハリーが、ハリーがぁ!!」
泣き付くジニーを抱き締めてあやして事情を聞く。
泣きながら話すもんだから、結構大きな声で言って、ハリーだけじゃなくてグリフィンドールのクィディッチチームのメンバーにも聞こえちゃって、なんだなんだと集まってきた。
「私、ハリーに告白したのに、大好きって!ハリーだって好きだって言ってくれたのに!!」
「え、《あなたの為ならメディアにだってなれる》って、そういう意味合いなの!?」
それを聞いてハーマイオニーと二人で頭を抱える。
そりゃ相談に乗ったり焚き付けたりしたのは私達だけど、まさかそこまで言うとは。
「愛が深い魔女になるって事よ、マグル風に言うなら、生涯貴方一人だけを愛することを誓えますって意味ね」
「その歳で重たくない!!?」
考えてたよりも大分重たい言葉に驚くハリーの周りを、クィディッチチームのメンバーが囲む。
「我らがシーカーは女泣かせな奴らしい」「ジョージ、妹を泣かせた英雄様をどうしてやろうか?」
「これはハリーが悪いわね」「ハリーってにぶちんね」「罰としてデートするべきよ」
最後まで聞いたクィディッチメンバーがハリーを弄る中、一人作戦の確認と見直しを行ってたオリバー・ウッド先輩が飛び出してきて、クィディッチメンバーに吠える。
「お前たち!今回の作戦は確り覚えたか!!」
空気をぶち壊す勢いの先輩に、チームの皆が呆れた目で見ながら答えていく。私とライラがここに居るけど良いのかな?気にしない?そう……
「ビーターはフリント集中狙い」「奴を地面と結婚させるんだ」
「私達はパスブロックね」「ひたすら相手にクアッフルを渡さないことを第一にする」「点差を100以下にするのが
「僕は点差が100を超えないうちに、スニッチを取ってゲームエンド」
「そうだ、今回の試合、僕たちが優勝するためには、勝ち星だけでなくスコアも狙わなくてはならない!!」
今年のスリザリンは強いからねぇ。司令塔をシーカーのドラコに移してから、マーカス・フリント先輩が伸び伸びと出来るようになって、ハッフルパフのクィディッチメンバーもあいつは
今までもチェイサーっていう常に動き回る役でありながら、立体的なクィディッチの試合全体を把握する空間把握に、適切な指示だしを止まることなくするその能力、個人でのテクニックも合わさってここ数年でのホグワーツにおけるチェイサーの最優秀選手と言われる程だ。
そんな選手が今までチームの為に使ってた力を自分のためにその力を十全に使えるとしたら………まぁああなるわね。
先週のレイブンクロー対スリザリンの試合を思い出してげんなりする。
40対430
スリザリンは元々パスブロックが得意なチームだった、ただそこからの攻撃が中々決定打に繋がらなかったチーム、そこにモンスターが解き放たれた事による、最早理不尽と言うレベルの
私はセドリックの為にクィディッチのマネージャーしてるから、データ集めで(セドリックと一緒に)観戦したけど、本当に酷いのなんのって、試合時間40分で、レイブンクローがボールを持ってた時間は7分だけ、しかもフリント先輩がボールを持ってた時間は15分になる。
むしろその短時間で四本決めたレイブンクローチェイサーチームのスゴさ、去年まではレイブンクローがチェイサーがチームとしての練度が一番だったから、トップの意地って奴かな?
そんなチームを相手に、スリザリンはパスブロックした仲間から最優先でフリント先輩にパスを回し、そこからは不条理なまでのスーパープレイの嵐、シーカーなぞ要らないとばかりに暴れるフリント先輩は、卒業後既にプロチームからの内定が決まってる程だ。
「すまないがまもなく試合だ、最後のミーティングを行うから、君達は観戦席で観ててくれ………ほらお前達!早く控え室に戻るんだ!!」
オリバー・ウッド先輩の言葉に、やいのやいのと反応しつつ先輩達が戻っていくのを尻目に、ハリーに声をかける。
「勝ってよハリー、あなたに勝つのはセドリックと私達のハッフルパフ何だから」
「誰にも負けない、最強はグリフィンドールだ」
緊張が解けたのか、良い笑顔でそう言って控え室に戻るハリーに、私も選手やれば良かったかなと思う。
「でも、マネージャーと選手の恋の方が燃えるっていうか~?」
何て言うか、支えられるのが嬉しいっていうか、汗掻いてる所にタオルと飲み物渡すシチュエーションが最高っていうか?
それに、一緒に練習したら汗掻いてにおいが気になっちゃうし………セドリックがそういうの好きって言うなら?私としてはやぶさかではないっていうか、やっぱり恥ずかし「正気に戻れセドコン」ッッッ
「頭叩かないでよ!」
「いきなり自分の世界に入るのが悪い。早くしないと試合が始まるぞ」
あ、そうだった!セドリックが待ってるんだ!!!!
ギネヴィアとミリィが席とってくれてるから、早く行かなきゃ!!
呆れてるライラの手を取って走る。
「お、おい、いきなり走り出すんじゃない!」
「いいから!急がないと始まっちゃうもん!!」
急いで観戦席の階段を駆け上り、ミリィ達がいる席を見付ける。
「あ、やっと来た、ハリーどうだった?」
「大丈夫そう、作戦もまぁ妥当かな?」
私ならビーターもドラコ集中狙いでセドリックの勝率を上げるけどね。
「つ、つかれた、水をくれギネヴィア」
ちょっと走った位で疲れちゃって、そんなだから実技の成績がハーマイオニーに負けるのよ、座学だと互角なのに。
「アイスレモンティーですわ、お母様におねだりしたニルギリのクォリティーシーズンのものです」
ニ、ニルギ?何言ってるのか全然分からない……
「ギネヴィアって、紅茶にはスゴいこだわるよね」
「スコーンもあるよ、サンドイッチもギネヴィアに教えてもらって、かつさんど?って言うの!」
「お肉!!」
ミリィの出してくれた、小麦色の衣に包まれた分厚いステーキを挟んだサンドイッチを受けとると、思いっきりかぶり付く。
食パンを耳つきで使ってるサンドイッチに、ステーキが挟まれてる。
かぶり付くとサクッとした食感とともに、簡単にお肉が噛み千切れて、口の中に広がる肉汁と少しピリッと来る感覚。
これはマヨネーズにマスタードを加えたソース!?
お肉とマヨネーズの油を中和するように加えられたそれに、全体の味が調和してなんかもう美味しい、いくらでもいけるよこれ!!
「美味しい!ナニコレ!?」
「じっくり超低温で火を通したお肉を、衣を付けて高温でサクッと揚げたのよ!お肉は温度が高いと食感も硬くなるから、じっくり低温で火を通すのがコツなの。ゆっくり温度を上げて加熱するのが大事!!」
「お嫁に来て!セドリックと三人で暮らそ!?ね!!」
あっという間に食べちゃって、思わずミリィに抱き付いて言う。だってミリィが入ればセドリックはもっと美味しいご飯食べられるし、私も親友と一緒に住めて嬉しいもん!
「セドリックが困るでしょ!セドリックのお父さんだって驚くわよ!!」
「なら、説得出来たら良いのね!?」
「………キッチンメイドとして「流されてますわよミリィ」……ハッ!?私はギルや皆のために役人になるんだから、セドリックの家に就職なんてダメ!!」
うぅ、そんな~。
別にセドリックの家は家計に困ってない所かお金持ちだし、私も働くつもりだし、ミリィ一人位余裕なのになぁ。
「ほら、試合が始まりますわよ?」
「そ、そうだよエレナ、ほら未だカツサンドあるから食べて食べて」
「うぅ、後でレシピ教えて。セドリックにも作るから」
「相変わらずのセドコンですのね」
好きな人に美味しいものを食べてほしいのは、普通の事だと思うけど?
私がそう言おうと口を開いたその時、爆音の歓声が広がった。
「ハリー達が入場したよ!」
「グリフィンドール側の歓声がスゴいね」
「この試合に勝てれば、優勝が見えてくるからな」
それだけじゃないよねあの旗は、『
「スリザリン側はあまり無いみたい、あら?歌?」
フリットウィック先生が指揮棒を振るって、魔法で伴奏を奏で始めた。
そこにスリザリン側の生徒が歌を入れて……あれはセドリックが言ってた応援歌ってやつ?
「応援歌とはまた、ドラコの入れ知恵では?トヨハシ・テングが好きみたいですし」
トヨハシ・テングを推しにするとは、分かってるじゃないドラコ。
「何だろ、スリザリン応援したくなってきた」
「ちょっとエレナ!?」
「冗談だよ、でもスリザリン側も気合い入ってるねぇ、あれ相当練習したんじゃない?」
綺麗にハモってる合唱に、思わず感心する。小学校の時のクリスマスミサを思い出すなぁ。
学校の方針で、入学してから一年練習して学校近くにある教会で、クリスマスに聖歌を歌いに行ったんだ。ミサが終わった後、教会のシスターから渡されるお菓子が美味しくて、糖蜜と胡桃タップリの手作りヌガーサンドクッキー、また食べたいなぁ。ミリィにお願いしよ。
「それでも、ハリーなら勝てるわ!」
ミリィがそう言ってもぐもぐとスコーンを食べながら応援してると、試合が始まってフリント先輩達が動き出した。
「シーカーとしてならハリーの優勢ですが……」
《試合開始直後、クアッフルを取ったのはスリザリンだぁ!!》
実況の先輩のその言葉通り、ボールを取ったスリザリンの選手がフリント先輩にパスを回し、それをグリフィンドールのケイティ先輩にパスカットされる。
《試合開始直後から動きが速いですが、ここで今日の特別ゲスト、今年2年生ながらその知識はクィディッチ狂いのマクゴナガル先生に並ぶとされ、数々のクィディッチファンの先輩達との知識比べに勝ち続けているホグワーツきってのクィディッチバカ、ハリー・ポッターの親友ロン・ウィーズリーです》
「つまりは今、ハーマイオニーはハグリッドと二人っきりか」
《ここに座ったからには僕は公平に解説をすることをチャドリー・キャノンズに誓おう》
「彼女放ったらかしにして何してんのロンは」
どうしよう、呆れてる三人に頷きたいのに、セドリックでも同じことをしそうだから頷けない、私とハーマイオニーの最大のライバルがクィディッチだからね。
《おおっと、フリント選手まるで後ろに目があるような正確な逆パス!!*1》
《フリント選手の逆パス精度はプロと比べても遜色がない、あれをカットするのは至難の技だろうね》
「未だ点は入ってない、ここからここから」
「早くスニッチを掴まえてよハリー!」
ライラとミリィの声を聞きながら、試合を見る。向こうの攻撃の中心はやっぱりフリント先輩、事前の作戦だと……
《な!?何だ今の避け方は!?》
《絶妙なグラッジパス*2だ、アリシア選手は不幸だったな、あれを避けるのはプロでも難しい》
《フリント先輩はそのままウロンゴング・シミー*3でスコア・エリアに入った!そのままリングにシュート!!しかしオリバー選手これをセーブ!クアッフルはグリフィンドールのアンジェリーナ選手に!!》
危なかった、作戦を逆手にとってのグラッジパス、妨害何て気にもしないウロンゴング・シミー、チームで一人を抑えられない、正真正銘の
フリント先輩の代は、オリバー・ウッド先輩との二大巨頭って言われてるからね。
《オリバー選手の今期の防御率*4は驚異の0.18*5
《今シーズンのグリフィンドールの相手は、十本のシュートの内、1.8本しかゴールを決められない計算だ。対してチェイサー達のゴール率は皆4割を保ってる、スリザリンがドラコを加入させてなければ、今シーズンの優勝はグリフィンドールで確定だったろう》
それ以降も実況はチェイサーが中心で、ビーターによる妨害の解説が途中途中で入るも、シーカーの二人にはあまり触れられて無かった。
sideハリー
皆が懸命に戦っている中、僕は高度を取ってスニッチを探していた。
「ハリー・ポッター」
近くで同じようにスニッチを探していたドラコが話しかけてくる。
「何だドラコ」
「お前に聞きたい事がある」
「試合中に言い出すことかい?」
「あぁ、大事なことだお前はヴォルデモートが生きていると思うか?」
「………生きてる、あいつは僕を狙ってる」
お互いスニッチを探しながらの会話だけど、いつの間にか会話が主体になっていた。
「それを聞いて確信した、あいつは僕が倒す。これは絶対だ」
それを聞いて、あまりの可笑しさに笑ってしまう。
「何が可笑しいポッター」
「スリザリンの君がヴォルデモートを倒す?
「……ふぅ、普通ならそうだろうな、僕の家族からも死喰い人は出ている、叔母さんがそうだ」
「だったら!」
「だが!僕は僕の家族に対する仕打ちを忘れない、僕に対する仕打ちを忘れない」
たまに見る叔父さんと叔母さんの目に似てる、怯えが見える憎しみの目。君は一体……
「ドラコ、君は何を知っているんだ」
「お前には関係の無い事だ………ッッッ!!!!」
突然スピードを出して飛び始めるドラコに、スニッチを見つけたんだと気付いて追い掛ける
向こうもこちらも箒はニンバス2000、箒の性能に違いは無い、だから離された距離を縮めるだけでも一苦労。
向こうも努力でシーカーを勝ち取った相手だ、そのテクニックは十分高く、下手しなくても僕と同じかそれ以上。
「負けてたまるか!!」
必死に距離を縮める僕を嘲笑うように、ドラコが大きな声で言う
「一つ賭けをしよう!この試合中にスニッチを手に入れた方が、相手の願いを一度だけ手伝う!!」
その言葉に、このスニッチを捕まえられれば、ドラコから死喰い人の情報を得られるかもしれないと思い付く。
ヴォルデモートが潜伏している場所が分かるかもしれない、ヴォルデモートを倒す手掛かりが!!
ドラコを動揺させる為に、考え付く限りの嫌がらせを思い付いた。
「僕が勝ったら、お前は一月、マートルの女子トイレで共同生活だからな!!」
「なんて恐ろしい事を言うんだポッター!!?」
よし、失速した、今のうちに最高速で!!
「……ッやらせるか!」
前に飛び出そうとする僕を止めるために、僕の前をピタリと箒で飛ぶドラコに、思わず舌打ちが飛び出る。
「行儀が悪いぞポッター!」
「思っても無いことを言うなドラコ!」
スニッチを追い掛けてコートを全速力で駆け回りながら、軽口を叩き合う。
観客席の前をスレスレで飛んだ時、偶然見付けたミリィ達に、嬉しい気持ちになってきた。
皆、僕がスニッチを捕まえる事に、グリフィンドールが勝つことに疑いもしてなかった。勝つって信じてた。
《ゴォォォル!!スリザリンついに50点!!》
《フリント選手も頑張ってるが、相手が悪い。このまま順調に卒業すれば、フリント選手はプロチームに入るだろう。既に3チームに声をかけられていた筈だ》
ロンの奴、僕達がスリザリンに劣ってるって?夜中にあいつの枕を生肉に変身術で変えてやるからな!!
観客席前を曲がるときにマルフォイの横につけた僕に、マルフォイが箒のブロッキングをしてきた。
「この勝負、僕の勝ッッッ!!」
僕よりも前に出て手を伸ばしたマルフォイに、真上からブラッジャーが落ちてきた。
《おおっとここでグリフィンドール!ビーターが狙いをマルフォイ選手に変更だ!!》
《司令塔をシーカーにした弊害だな、スニッチ狙いだと指揮が遅れる》
「うぉぉぉぉ!!!!」
「やらせるかぁ!!!!」
《スリザリンチーム、即座にカバーに回るが一手遅い!ハリーがマルフォイの前に出た!!》
《ハリーは、友達贔屓抜きにして、百年に一度の逸材だ、箒の才能で、ハリーを越えるものは今の世界にいない》
スニッチを追って地面近くを高速で飛行する。ドラコの方が腕のリーチが長い、どうすれば良い!?
『遠くにあるなら近寄れば良いのよ、逃げるならそれより速く追うの、走ってダメならとびなさい。それでも無理なら、人を頼れば良いじゃない』
何度やってもチェスでロンに勝てないのをミリィに言った時に、ミリィのお父さんの言葉だと前置きして言われた言葉を、今思い出した。
「飛んで駄目ならッッッ」
全速力の箒の上に足を乗せて、猫のような体勢になった僕を見て、観客の皆が危険だと叫ぶのを何処か遠くに聞こえる。
いつの間にか色褪せた世界で、ドラコの手に収まろうとしているスニッチを、目で確りと捉える。
「
言葉と共に箒を蹴ってスニッチを横からかっさらった僕を、信じられない者を見る目で見てきたドラコに、ざまあみろと心の中で呟いて、地面に落ちて僕は気を失った。
この後は大人達の顛末を書いて二巻は終わりです。
ニコラス・フラメルは次の三巻前、オリジナルストーリーでの登場になりますね。
お詫びになんか追加で書けないかなと思って、作中のカツサンドのレシピを活動報告にこの後載せますね、良かったら試してみてください
秘密部屋編アンケート、同数票だったので、決戦投票です!!
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ウィーズリー覚醒 バジリスク討伐
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ギネヴィアの私TUEEEEEルート