ミリィのお姉さんとギネヴィアのママの名前が被ってたので、お姉さんの名前を変更しました(ミラベル→ミラ)
「ママ!!」
「お帰りなさいミリィ」
列車から降りて駅のホームを、手紙に書いてあった場所を目指して進むと、懐かしいママの姿を見付けて居ても立ってもいられずにママに飛び付く。
「ママ、皆は元気?」
ママに少し荷物を持ってもらって駅を移動する、ママは運転免許を持ってるから、駅から出たら車での移動だ。
皆とは少し前に駅で別れた、私以外は親がホームまで来れないから、先に外に出て待つ必要があるみたい。
「勿論、あなた達お兄さんお姉さんの手紙が届くと、皆で回し読みが始まってね、その日は一日落ち着きが無くていけないわ」
「あはは、いつも通りね」
「ええ、でもミリィが居なくなったから一番上はギルバートになって、あの子弱気だからマックスやラミリーがやんちゃして、大変なの」
マックスもラミリーも、4つ下の弟と妹、二人ともやんちゃな性格で、兄姉の言うことを聞かないので孤児院では有名だった。庭の木に登ったり、近所の犬をからかったり、イタズラは枚挙に暇がない程、例えるなら小さなフレッド先輩とジョージ先輩、私が孤児院に居た頃も手を焼かされた二人である。
「それは大変、ラリーお婆ちゃんに迷惑掛けてなければ良いんだけど」
ラリーお婆ちゃんは近所に一人で住んでるお金持ちのお婆ちゃんで、孤児院にも結構な額を寄付している人だ。
マックスとラミリーははラリーお婆ちゃんが好きで、よく二人して、お婆ちゃんの家に無断で遊びに行ってしまう。
勿論それがバレた日はママから説教が飛んできて、それはもう盛大に怒られるんだけど、あの二人は懲りずに何度も遊びに行っているのだ。
「ラリーは優しいから、あの二人を甘やかすのよ」
車のエンジンを掛けながらママが困ったように言う、子供が好きで孤児院に寄付してるって言ってたし、ラリーお婆ちゃんは本当に、際限無く優しいんだよね。
「そっか、じゃあラリーお婆ちゃんに甘やかさないでって言わなきゃ」
「そうね、ミリィから言ってくれる?」
「任せて!」
ホグワーツだと、三人とも個性が強くて、私なんか影が薄いけど、孤児院なら私は頼れるお姉さんだもの!!
「あら、やる気満々ね、ママ助かるわ」
「弟妹のお世話は任せて!………ホグワーツじゃ影が薄かったのを、ここで挽回しなきゃ」
「あら、そんなにホグワーツは、個性的な生徒ばかりなの?」
私が影が薄いと聞いて、ママが驚いた様に私をバックミラー越しに見る。
「いや、ルームメイトのが個性的で、私名前で呼ばれるより『○○さんのルームメイトの女の子』って呼ばれる方が多くて」
何でこう、皆キャラ立ちがスゴいのかなぁ。個性の暴力だよ最早。
あの三人の情報を思い出しながらママ説明して、あまりのキャラの濃さに項垂れる。
エレナは、スポーツ万能でテーブルゲームも読書も趣味で、緩くウェーブの癖が付いた肩に付く長さの金髪に、優しい笑顔が特徴で、男の子に交じって遊ぶから、密かに派閥が出来ている位の人気な女の子。
ハロウィンの時のディゴリー先輩とのチェス勝負の後、先輩の事を名前で呼び捨てにして、よく二人でチェス勝負をしているのを談話室で見掛けている。ハッフルパフ内で、男関係では最も女の子に嫌われている存在だ。
ディゴリー先輩と仲が良いし、その他にもあの笑顔にやられて、トリコになる男の子が多いのなんのって。インドアな男の子に人気があるのよね。
お陰で一時期ハッフルパフ内の女の子は戦時下のような、ピリピリとした空気と緊張感に包まれてた時もある。結局本人の口から、男に恋愛的な興味が未だありません宣言で鎮静化。この言葉で数多の男子が失恋に心を悩ませる事になったけど、本人はいつも通りに外で走り回って中でチェスをして遊んでいた。
ギネヴィアはハッフルパフ内一年女子では満場一致で一位に輝くミス ハッフルパフだ、ホグワーツの一年女子の中でもトップクラスの可愛さに、男女関係なく面倒見が良くて、しかも優しい。お世話好きでお喋りも大好きな彼女と話すために、彼女の趣味の読書を真似てシャーロキアンに落ちる男子が、寮を越えて学年中にいる、スリザリンの生徒が、彼女に認められる為に純血主義を捨てた事まで有るらしい。
成績は実技を本人があまり好んでいないため、平均より少し上程度だけど、その頭脳はあのダンブルドア先生が称賛するレベル、並みの勉強では本人がつまらないそうで、ダンブルドア先生の口添えで座学のみ、出席が免除されている。
免除に辺り学力を測定した所、既に四年生レベルの知識を持っていることに。前代未聞なスペックに、寮監のスプラウト先生が驚きで倒れたとか。
ライラは二人に比べてどちらかと言うと他学年や先生の評価が高い。
成績はグレンジャーと競えるレベルで、ストレートの背中まで伸びる綺麗な黒髪に、あどけなさが残る凛々しい表情、冷静で合理主義な性格とは打って変わって、趣味が料理と裁縫、後ガーデニングと、家庭的な趣味にやられる上級生が多い。
最初の頃に勉強熱心な彼女が作ったクッキーを、お裾分けで勉強を教えて貰った人に、ちょっと顔を赤くして、恥ずかしそうに談話室で配ったのが切っ掛けで、人気に火が付いた。
先生達にも手作りのお菓子を渡していて、特にスネイプ先生と話が合うらしい。
本人が魔法薬学に興味があるからか、毎週末魔法薬学の教室に、個別授業を受けに行っている。お陰でハッフルパフとの魔法薬学の授業はスネイプ先生の機嫌が良いと一年のスリザリン以外からは評判なのだ。
で、私はそんな三人のルームメイトで周りと三人の仲介役と思われてる。
成績は平均、見た目はちびのツルペタ、家庭的な趣味があるわけでも、スポーツ万能な訳でもないし、特にこれと言った特技は無い。
見た目はエレナが面食いだから、まぁ多少は整ってると思うけど、他の三人が三人だから、どうにも実感が無い。
この三人に太刀打ち出来るのってポッターやグレンジャー、ドラコ位じゃない?
「何ともまぁ、濃い友達を見付けたわね、ミリィ」
「最近、『そこの金髪のちっちゃな娘』で反応する様になった自分が悲しい」
友達はちゃんと愛称で読んでくれるんだけど、同じハッフルパフの一年男子にすら、たまに名前を忘れられるレベル、何だかなぁ。
「未だ入学して時間があまり経ってないじゃない、小さい時は特に人の名前を覚えるの苦手な子が多いのよ、だから焦らないの。あなた自身も人見知り何だから、先ずはそれを克服しなきゃ」
確かに、未だ半年も経ってないし、そういうものなのかな?
私の人見知りも覚えて貰えない理由かぁ、確かに私から一歩踏み出さなきゃ、相手に覚えて貰えないよね。
「覚えて貰える様に頑張る、やっぱりお菓子を作ったりするのが良いのかな?」
「先ずは初対面相手でも、顔を見て挨拶出来るようになることよ」
「うへぇ、いきなりハードル高いようぅ」
私はもうハッフルパフの皆とは話したことがあるから、初対面となると他の寮の人と話さなきゃじゃん。
一人でとか絶対あがっちゃうし、最初は友達が多いエレナ辺りに紹介して貰おう。
ミリアは気付いて居ないが、個々の名前よりも四人で一グループと言う印象が強いため、名前が覚えられていないのだ。ミリアも小動物の様な小柄で愛くるしい顔に、波打つ様な癖毛を肩下まで延ばした見事な金髪、そして135㎝程の小柄な身長、コロコロと変わる表情、純粋で優しい性格等で、他の四人とはまた別の人気を獲ているのだが、支持層が高学年に固まっているので接する機会が少なく、本人に自覚が無いのだ。
尚、男子生徒よりも女子生徒に、こんな素直な妹が欲しかったともっぱらの評判である。
「さぁ、見えてきたわよ~」
ママに学校であったこととか、友達に電話したい事を話してると、ママがいきなり遠くの方を指差した。
「あそこ、もう屋根が見えてるわ」
「え、本当に!?」
未だ半年も経ってないのに、懐かしくなって前の席に乗り出して遠くの方を見ると、見慣れた煉瓦の壁と、屋根が見えてきた。
「うわぁ……早く皆に会いたいな」
懐かしさと、暫く皆に会ってない事で寂しさを感じて、思わず口に出る。ママはそんな私を席に確り座るようにたしなめると、車の速度を上げた。
途中でマグル避けの結界を通り過ぎて、孤児院から少し離れた所にある駐車場にママは車を停めた。
「あ、ミリィ!!」
「もう、お姉ちゃんって呼べって言ってるじゃない」
一つ下のギルバートが、孤児院の駐車場でずっと待ってたのか、鼻を赤くしていた。
「良いだろそんなこと、それよりも久しぶり!」
会えた事がそんなに嬉しいのか、若干目頭があやしいギルバートに抱き締められる。
「うん、久しぶり。まさかギルに抜かされるなんてね」
入学前は同じ位だったのに、今じゃ私の目線がギルバートの胸もとの辺りになってる。多分140後半位あるんじゃないかしら?
「ミリィは全然変わんなくて、俺心配になるぜ」
私の頭に手を置いた後、車のトランクから荷物を取って運ぶギルバートに、私の弟が無事に逞しくなってて安心する。
入学前は気弱で、何をするにしても周りの目を気にしてたギルバートからは、考えられない位積極的になってる。
「俺も早くホグワーツに入学したいよ、ロコモーター・トランク」
勿論、危ないのは教えてくれなくて、
「でも、孤児院の方が、呪文を覚えるなら良いよ?」
「攻撃呪文になりそうなものは、教えてくれないだろ?」
その言葉に私とママがげんなりする、男ってどうしてこうそういうのを学びたがるんだろう。生活に役立つ様な呪文があれば、それで良いじゃない。
「ママはそういうの反対何だけどね、喧嘩をするなら素手でやりなさい」
「身体は鍛えてるさ、でもそれだけじゃ皆を守れない」
そういって拳を握るギルバートを見て、本当に変わったんだなと、寂しさを覚える。
何で寂しいんだろ、ギルバートが成長したのは嬉しいの事じゃない。
「子供達を守るのは親の役目よ、今はそれで良いの」
そういってギルバートの頭を撫でるママに、ギルバートは納得してない顔をするけど、言っても仕方無いと思ったのか無言で孤児院の方へ歩き始めた。
「ママもミリィも、早くしないと風邪ひくぞ!」
「はいはい……私が風邪ひいたら、ギルが看病してくれる?」
「あ、ズルい私もして欲しい!!」
ギルやママ以外に看病されるのは、嬉しいけど、手付きが危なっかしいのがありありと想像出来て、休もうにも休めないのよね、特にマックスとラミリーの二人は、看病の途中でもイタズラを仕掛けてきそうで、気が抜けない。
「そういうのはパパにしてもらえよ!」
顔を赤くしてずんずん進むギルバートが、照れてると分かってにやける。うんうん、ギルバートはこうでなくちゃ、入学前はよく後ろをついてきたギルバートを、こうやってからかったなと思い出して、変わらない所もあるんだと見付けて、嬉しくなった。
「ふふ……ギル~、お姉ちゃん疲れちゃったから孤児院まで背負って?」
「だから俺をからかうな!!」
やいのやいのと、からかう私に逐一反応してくれるギルバートが、静かな通りに声を弾ませていると、ママが車に忘れ物をしたから先に言っててといって、二人きりになった。
「そうだ、ミリィが送ってくれたやつ、ミラ姉さんがスゴく喜んでたよ」
「でも、いきなりホグワーツにある瓶の王冠を送ってくれなんて、オレンジジュースのを厨房で貰ってきたけど、何に使ったの?」
ミラお姉ちゃんは私の八つ上のお姉ちゃんで、私より上は皆ミラお姉ちゃんよりも歳上、皆もう大人で、色んな所で働いてる。
確かミラお姉ちゃんは今年ホグワーツを卒業して、アイルランドの方のクィディッチのプロチームにマネージャーとして入ったはず。
「ミラ姉さんがチームお揃いのアクセサリー作るんだと、孤児院にあったのは使いきったみたいで、ミリィにホグワーツのもらってくるよう頼んできたんだよ」
お揃いのアクセサリーかぁ、良いなぁ。ミラお姉ちゃん手先器用だし、可愛いの作るんだろうな、私も欲しい。
「そうだったんだ、羨ましいなぁ」
「そう言うと思ってたぜ、ほら」
ギルバートは上着の内ポケットをゴソゴソと探って、ぶっきらぼうに私に小さな包みを渡してくれた。
「え、本当に?やったギル大好き!!」
「いきなり抱き付くな!」
顔を赤くして喧しく離れろと言ってるギルを無視して、腕に抱き付いたまま包みを開ける。中にはオレンジ色の王冠をアレンジしたバッチと懐中時計を模したペンダントが入っていた。
「……キレイ」
思わず足を止めてペンダントを見る。これは私の送った王冠じゃないみたい、大きさが違うから。懐中時計を模したペンダントは、同じ形の王冠を使って蓋がしてあって、開けるとロケットの様に中に写真が入れられる様になってた。
「今付けても良い?」
「早くしてくれ」
つんけんするギルに笑って、紐を首に通す。革紐で出来た奴で、首の後ろで長さを調節出来るみたい。
「えっと、ここの紐を引っ張って……あ、締めすぎた、うーん、長くするのはどうすれば」
初めてペンダントを付けるから四苦八苦してると、ギルバートがぶっきらぼうに後ろを向けと言って紐の長さを調節してくれた。
「よし、これくらいで良いだろ」
「ありがと、ギル」
ギルが付けてくれたペンダントを見てニヤニヤする、可愛いなぁ、皆に電話して自慢しよっと。エレナが悔しがるのが目に浮かぶよ。エレナを宥めつつも何だかんだ言ってライラがその気になって、そしたら皆でお揃いのアクセサリー作りたいなぁ。
「ほら、もう着くからそのニヤニヤするの止めろ」
「良いじゃん、嬉しかったんだもん……あ、そうだ!ギル、こっち向いて」
「どうしたんだよ?」
立ち止まったギルの上着の胸ポケットの所に、オレンジのバッチを付けてあげる。
「これ、ギルにあげる」
そう言って笑いかけると、ギルが照れた顔をして逃げるように早足で歩いた。
「あ、ちょっと!」
「良いからほら………おーい!ミリアお姉ちゃんが帰ってきたぞ~!!」
私を無視して孤児院に入って荷物を玄関脇に置きつつ、孤児院中に聞こえるくらい、大きな声を出すギルバート。
ギルバートの声で私達が帰ってきたことを知った弟妹が、玄関に迎えに来てくれて嬉しくなる。マックスやラミリー何か私に突撃してきて、押し倒された私に皆が我に続けとばかりに群がるから、パパが助けてくれるまで皆で揉みくちゃになってた。
「久しぶりミリィ、元気そうで良かったよ」
「久しぶりパパ!!元気は私の取り柄だもん、当たり前よ!」
優しく抱き締めてくれるパパに挨拶をして、荷物を私の部屋に運ぶ。
十歳より下の子供達の部屋は皆一階で、十歳から一人部屋が貰える様になる。私の部屋は二階の一番奥の部屋で、向かいはギルバートの部屋だ。
今子供達で二階部屋は私とギルバートだけ、二階は他にパパとママの部屋がある。パパのお母さんのマリアお婆ちゃんの部屋は、離れにある。
離れは客室とマリアお婆ちゃんの部屋に、成人した孤児院の卒業生の皆が帰ってきた時に使う部屋もある。後は院長のマリアお婆ちゃんの執務部屋。
「ちょっとしか離れてないのに、懐かしいなぁ」
久しぶりの自室に懐かしくなって、よく知ってるはずの部屋を探検する。
歓迎会の準備が未だだから、部屋に居るようにと言われてるので、荷解きをしなから部屋の物を眺めては思い出に浸っていた。
暫くしてギルバートに準備が出来たと言われて、一階の皆で食事をする大広間に降りると、ご馳走が並んだテーブルに皆が待っていた。
ママが弟妹に声を掛けて、皆が声を揃える。
「はい、せえの」
「「「「「ミリアお姉ちゃんお帰りなさい!!!!」」」」」
ッッッ!!!?!?
…………………………っ、ああ、もうっ!!
「ただいま!!」
ここが孤児院で、大人になったらここには居れなくなっても、皆が本当の家族じゃなくても、それでもここは皆が皆、本当の家族よりも強い絆で繋がってる、そう自然に思えた。
「今日はあなたの歓迎会、明日はあなたの誕生日パーティーね。お友達も三人、来るんでしょう?」
「うん、皆スゴく可愛いの!」
ママとローストチキンを食べながら話してると、末っ子のマリベルがホグワーツの話をねだってきて、皆に聞かせる事になった、私やギルバートはお兄ちゃんやお姉ちゃんから聞いてたけど、この子達は小さ過ぎて覚えてない。今度は私が話す番だ。
「お姉ちゃん、ホグワーツの事聞かせて!!」
「良いわよ、何から聞きたい?」
「寮って何で分けられるの?」
「それわね~……………」
そうやって皆と楽しくパーティーを過ごしていると、ふと何かいつもよりも静かな気がしてきた。
パーティーだから皆思い思いに楽しんでて、静かだとはとても言えないのに、どうして?
「あれ、ねぇパパ、マックスは?」
周りを見て、こういう時に一番はしゃぐマックスが居ない事に気付いて、パパに声を掛ける。
「さっきトイレに行くって言ってたけど」
パパがそう言って、私がホグワーツに入学した後に入った新しい末っ子のキースに、チキンライスを食べさせる。キースは今年で三歳の男の子だ、クリクリとした目が可愛い。
「キース、私がお姉ちゃんのミリアよ」
「みぃあ?」
私を指差して、舌っ足らずな声で首をかしげながら言う姿が可愛くて仕方無い、ギルバートは歳が近いからこういう姿私覚えてないのよね、覚えてたらからかうネタが増えて良かったんだけど。
「そうそう、ミリアお姉ちゃんよ~、偉いわねぇ」
そう思いながらキースの頭を撫でていると、大広間に焦った様子でマックスが駆け込んできた。
「はぁはぁ…パパ……窓の外にっ……血を流して人が…倒れてた!!」
騒がしかったパーティーが、マックスの叫び声で静まり返る。皆がマックスとパパを見詰めていると、パパがマックスの側に駆け寄って怪我が無いかを確認した後、入り口横のハンガーから上着を羽織って言う。
「見付けてくれてお手柄だマックス。パパは確認に行ってくるから、ここで待ってなさい。皆も良いね?」
息を整えながらうなずくマックスの頭を撫でて、パパは大広間を出ていった。
「ねぇママ、パパ大丈夫?」「怖いよママ」「倒れてたって悪い人が」「パパ悪い人に会うの?」「嫌、そんなの嫌!!」
表情を硬くしたパパとママに不安そうな顔をする歳上の兄姉を見て、不穏な空気を感じたのか泣き出したキースに、つられてマリベルが泣き出して子供たちはパニックになった。
「皆静かに!!……ミリィ、ギル、ここを任せて良いい?お母さんに知らせなくちゃ」
「任せて」「絶対に守るからな」
手を叩いて皆を静かにさせた後、泣いてるマリベルとキースを落ち着かせて、ママが私とギルバートに大広間を任せて外に出た。
「お姉ちゃん、ママ大丈夫だよね?」
「大丈夫よマリベル、パパとママはスゴく強いの、だから大丈夫」
不安な顔で集まってきた弟妹を、抱き締めて安心させる。
「それよりパーティーの続きをしよう、ミリィ」
「ええ、皆でパーティーを楽しんでれば、パパとママは直ぐに戻ってきてくれるわよ。皆クィディッチって知ってる?」
ギルバートに言われて皆に飲み物の入ったコップを持たせて、話を始める。
ここら辺は治安が良い、マグル避けの結界でマグルは近寄れないし、周囲に住んでる魔法つかいはお年寄りばかりで、若い魔法つかいはパパとママだけ、回覧板何て腰痛に効く薬の話とか、物忘れによく効く食べ物とかそんなのばっかりの、とても首都ロンドンとは思えない程に時間の流れが遅い、平和そのものの地域なんだから。
だから、だから大丈夫と、自分に言い聞かせて、パパとママが帰ってくるまで、ホグワーツの話を続けた。
ここからオリ展開です。
秘密部屋編アンケート、同数票だったので、決戦投票です!!
-
ウィーズリー覚醒 バジリスク討伐
-
ギネヴィアの私TUEEEEEルート