いや本当にごめんなさい、未だ未だ夏休みハリポタ祭り、続きますよ!!
取り合えず一年生は終わらせたい。
あの後、何がどうしたら良いのか訳が分からなくなって、ガラルが何を言いたいのか分からなくて、吸血鬼とか聖女とか現実味が無くて…………身体が言うことを聞かない何て恐怖現象と、ガラルの言葉で頭がパンクした私は、何かもう盛大に叫んだ。
それはもう叫んだ、意味が分からなかった、ママにもパパにも助けてくれと、その場で叫んだ、叫び過ぎて咳き込んだ。それでも安心できなくて扉の近くまで腰の抜けた身体で這っていった。ドタバタとこの部屋に向かってくる足音に、心底安堵した。
何で立入り禁止の部屋に入っているのかを咎められたけど、そこはガラルが
「いや、お腹が空いてて、廊下に誰かいるのが分かったから、部屋から呼び掛けて食べ物を要求したんだ」
なんて言って私にはお咎めなしと言うことに、何で庇ったのか気になったけど、ガラルは困った様に笑うだけで答えてはくれなかった。
「今母さんが帰ってくる、それまでは我慢してくれ」
「私達も、あなたを迫害したい訳じゃないの」
「あはは……………ごめんなさい」
素直に謝るガラルが、二人きりの時と様子が違って見えて、不気味で仕方無かった。
「ミリィ大丈夫か!?」「お姉ちゃん!!」「お姉ちゃん大丈夫!?」「痛くない?大丈夫?」「ミリィ何があったの!?」「心配していたのですわ」「何があったのか、聞かせてもらえないか?」
母さんに連れられて下に行くと、皆に心配された。何があったのかと質問攻めされたけど、クローゼットの立て付けが悪くて、閉じ込められてたと母さんが言って、皆を誤魔化していた。
「ママ……」
ガラルの言った事が気になって、頭の中をグルグルと駆け回っているのが不気味で、ママのエプロンの袖を握ると、困った顔をして抱き締めてくれた。
「取り合えずパーティーを楽しみましょう、就寝時間になったらママの部屋に来なさい」
耳元で囁くように言われた言葉にうなずいて、出来るだけ笑みを浮かべてパーティーを楽しむ。
未だ不安で仕方無い、ガラルが何のためにあんな事を言ったのか分かんないけど、多分………吸血鬼の部分は本当なんだろうな。
ガラルはさっき、お腹が空いて仕方無いんだって言ってたけど、だったら私達が下でパーティーしてるんだから、料理を食べれば良いはずで、それをしないってことは料理を食べれないか、料理が栄養補給にならない存在って事になる。『ヒトたる存在』の中で、料理を栄養補給として見れない種族は、いくつかあるけど、ガラルの特徴に当てはまって私が知ってるので二つ、
喰人鬼は個体差が特に顕著な種族で、一人一人が別種族何て言われることもあり、大きなカテゴリーでは吸血鬼もまた、喰人鬼だと言う説もある。
数多の種族を内包する喰人鬼は、共通の特徴をもって喰人鬼として定義している。
食人種であること。
ヒトを食らう事に忌避感が無いこと。
ヒト以外の動物を食料として見ることが、基本的では無いこと。
最後に、杖を使わずに固有の魔法が使えること。
喰人鬼の魔法に総じて、
中には精神干渉の呪文を使って相手に恋愛感情を抱かせて、捕食するまでの手間を省こうとする、最悪な喰人鬼もいるらしい。
「……っ」
「ん、どうしたの?」
そこまで考えて、さっき何をされそうになっていたか想像できてしまった。寒気で震える手を胸に押さえ付ける。大丈夫、あの後直ぐにガラルは魔法を解いて謝った、直ぐには狙うメリットはガラルには無いと思うから、ここにはパパもママも居るから、大丈夫。そう考えてゆっくり呼吸をして、心配そうに私の事を見てきたエレナに笑いながら言う。
「あはは、サンドイッチに入ってたソースが、ちょっと辛くて」
エレナは合点が言ったようで、笑いながらオレンジジュースをグラスに注いでくれた。
「あ、ローストビーフ入りのやつでしょ?あれホースラディッシュ入ってるから、馴れてないと辛いんだよね」
「私には未だ早かったかも、ジュースありがと」
「どういたしまして!」
エレナの言葉に反応しつつ、吸血鬼の情報を思い出す。
吸血鬼もまた、ヒトを食らう種族だけど、特に血液に興味を持つ種族で、その頻度は他のヒトたる存在の食事に比べれば、月に1リットル程と驚くほど少量で、弱点が多い代わりに長寿、そして何よりも驚異の不死性と魔法力を誇る存在。
クィレル先生は、吸血鬼狩りをしたことがあると聞いたけど、本来なら大人の吸血鬼一人相手に、優秀な魔法つかい数人が対策に対策を重ねてやっと辛勝できる、そのくらい強いのだ。
しかも弱点を克服する事が可能で、伝説に残ってる吸血鬼は銀以外の弱点を克服して、魔法つかい五百人を相手に大立ち回り、最終的に半数以上を倒したって言われてる。十字架も聖水も効かなくて、心臓に杭を打ち込んでも倒れない、変幻自在の化け物とか、絶望以外の何者でもない。
何せ理論上、バジリスクやヌンドゥと言った魔法生物の最強格相手ですら、その
あ、これはダメかも知れない。
そこまで思い出して、今二階に居る存在が、このパーティー会場に居る魔法つかい全員を相手にしても余力がある存在だと分かって、目眩がしてきた。
「っと、やっぱり無理してるんじゃ無いか?顔が真っ青だぞ」
「あ……ギル、ありがと」
ふらついた私を抱き止めてくれたギルバートに、お礼を行って離れようとすると、ギルバートが抱き止めた手を離してくれない。
「…ギルッ!?」
「ママ、ミリィ疲れてるみたいだ、部屋まで運んでいくよ」
そのまま私の事を横抱きして、そのまま大広間を出ようとするギルバート。私は皆の前で弟にお姫様抱っこ何てされたから心臓バクバクで、さっきとは別の意味で目眩を起こしそう。顔が真っ赤なのが自分でも分かるよ。
「あら、そうなの、元気が出たらまたいらっしゃい。マックス達がお庭で、お姉ちゃん達と遊びたいって言ってるから」
ママの言葉にうなずく。今はドキドキで言葉を出す余裕が無いの。
弟妹達にとって食べてるだけのパーティーは、好奇心に耐えられなかったんだろう。エレナ達を引っ張って孤児院前の庭に駆け出していくマックスとラミリーの姿が見えた。
困った様な顔をして引っ張られるギネヴィアに、引っ張ってたマックスを横抱きにして庭に飛び出すエレナを見て、恐怖で固まってた身体が少し解れる。ライラは比較的大人しい弟妹に、ホグワーツの事を話していた。
皆こっちを見た後、何事も無かった様に振る舞うのが何か手慣れててショック。
どういう人生経験積んでるのその歳で!?
抱かれた時、とっさにギルバートの首に回した手で顔を覆いたい。危ないから出来ないのがスゴく恥ずかしいです。
頭が一杯一杯の状態でギルバートに運ばれる私、何で弟にお姫様だっこされてんのよ……何か入学前よりも逞しくなってるし、私を抱き上げたまま二階に上るとか、結構鍛えてるのね。少なくともホグワーツの同級生には無理な事だと思う。ポッターやウィーズリーにしてもらっても、階段を上る何て出来無さそうだし。
「ミリィの部屋が引き戸で助かった、抱き抱えたままでも開けやすい」
まるで私の事を羽か何かだと言う位軽い足取りで私のベッド横まで歩いて、私をゆっくりベッドに寝かせてくれた。
むぅ、あの弱虫ギルバートがここまで男らしくなるなんて、ちょっと格好良い何てときめいた自分に驚きだよ、相手は弟なのに。
「ミリィって呼ぶの禁止、お姉ちゃんって呼びなさい」
私はギルバートのお姉ちゃん何だから、その俺の女扱いな口調を止めて欲しい。
……ミリィ呼びで少しときめいたから、これ以上勘違いを重ねると、いけない扉を開きそうで怖いのよ。
「ならもっと姉の威厳を持て、空元気が取り柄のお調子者め」
「酷い!そこまで言う!?入学前はどこ行くにしても、私の後ろちょこちょこ付いてきてた癖に!!」
あんまりな言い草に、ときめきとか宇宙の彼方に吹っ飛んで、目の前のギルバートに番犬が如く吠える。
「ほら、それくらい元気がミリィらしいや、っと」
ぐるるるる、私をどうしたいんだギルバート。お姉ちゃんをからかうのはいけないんだぞと睨んでいると、ギルバートが不意に私の顔を触って来た。
「ひゃっ!?」
「少し熱いな……何してんだ?」
「いきなりお姉ちゃんの顔を触るなバカァ!!」
驚いて触られたおでこを押さえて距離を取る。
「何言ってんだか、ほら、横になって毛布被ってろ」
そう言って近付いて来た弟に、危機感を感じて距離を取ろうとすると、背中が勢いよく壁に当たってビックリして身体が畏縮する。
「あ、おい大丈夫か?」
「ひゃう!?」
ベッドに乗り上げて私の顔の横に手を付いて、至近距離から私の顔を覗き込むギルバートに、心臓がバクバクと音を立てて顔に血が昇る。
な、何かギルバートがイケメンに見えてきた。おかしい、おかしいよ今日の私、どうなってるの!?
頭を抱えたいけど、ギルバートが近すぎて無理、っていうか何か恥ずかしくてギルバートに触れないよぅ。
「大人しく横になってくれ、ミリィ」
至近距離から目を合わせて囁くように、イケメンに見えてるギルバートに言われて、いけない、ヤバイと思いつつも思いの他素直にうなずく私。
恋愛小説とか読んでて、このヒロインチョロいなとかギネヴィアと話してたけど、ヒロインの事バカに出来ないなこれ。弟でこれなら、ストライクゾーンの男子にやられたら即落ちな気がする。
「うぅ……はい」
見られながらでちょっと緊張しながら、恥ずかしいから横向きで横たわると、ギルバートが毛布を掛けてくれた。
「下からジュース持ってくるけど、何が良い?」
そう言われて、気遣い上手とかうちの弟マジ女の子キラーとか考える。一階からお姫様抱っこで二階まで運ばれて、しかも結構ドキドキするシュチュエーションを複数こなしつつ、更に相手への気遣いを自然に出来るとか、罪作り過ぎるよ、ギルバート。将来弟が女性関係で刺されない事を祈るばかりである。
…………ん?
そう言えば、今私は二階の自分の部屋に居るのね…………………ッッッッッ!!!?!?!!?
隣に化け物が居ることを思い出して、ギルバートの服を掴む。
「ダメ、行かないで」
「どうしたんだよミリィ?」
「ダメなのギル、一人にしないでっ」
思い出した恐怖と今さっきまで情報で、恐怖で鳴る歯を止められなくて、滲んだ視界でギルバートを見る。
「ッ……分かったから落ち着け」
ベッドに腰掛けて、手を握ってくれるギルバートに震える声で言う。
「怖い、怖いの」
「大丈夫、俺が側に居るし、ママやパパだって直ぐに駆け付けてくれる、マリアお婆ちゃん何て、昔は闇祓いのエリートだって聞いたぜ?」
でも、それでもガラルに勝てるかどうか、この家に吸血鬼の弱点になるものなんて、流水とにんにく位しか無いのに。
「ねぇ、ギル。怖くて身体が寒いよ」
「そう言われても毛布はそれ一枚だし」
何かもう、何かに抱き着いて無いと震えが止まりそうに無い、枕は一つしか無いし、怖くてギルの手を離したくないし。
「ギルが居るじゃん」
「俺の服を寄越せと?」
的外れな事を言うギルを引っ張る。
「違う、もういいから毛布の中入って!」
「おわっ!」
手を後ろに引っ張ってギルを毛布の中に引っ張る。お腹辺りにギルの頭が入って来て、抱き締めにくい。
「ギル、ちゃんとベッドに入ってよ!」
「引っ張っといて無理言うな!」
ごそごそと動くギルの手を離さないように待ってると、毛布の中からギルが顔を出した。
「あっついだろこれ絶対」
「良いから、私今からギルを抱き枕にするけど、変な気起こさないでよ?」
そう言ってギルのわき腹から背中に手を回して、胸に顔をくっつける。足も絡めて、思いっきり抱き付く。
「あちぃ、今が冬じゃなきゃ脱水症で二人とも病院だ」
私の身体が震えてるのが分かったのか、軽口叩きながらも、背中に手を回してくれるギルに、変な安心感を覚えて、何だか眠くなってきた。
「つかこれ、誰か入ってきたら俺終わりじゃね?」
そんな言葉を最後に聞いて、私は眠ってしまった。
2年生行くかは分からないですが、夏はハリポタに絞ります、頑張るです。
秘密部屋編アンケート、同数票だったので、決戦投票です!!
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ウィーズリー覚醒 バジリスク討伐
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ギネヴィアの私TUEEEEEルート