誓いは彼女の為に    作:ユリシー

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ようやく続きです。
これからも遅筆投稿になってしまうかもしれませんが、
どうかよろしくお願い致します!


一章 南方鎮守府の風変わりな提督
一話 着任


 最近の鎮守府は、異動が激しい。

 私がこの前呉第二鎮守府に着任したのが一年前。

 今私は、そこではない、新たな鎮守府に出向こうとしている。

 ほかの艦娘がどうなのかは知らないけれど、普通、私のように一年で異動なんてないだろう。

 

 結果オーライだと言えば、確かにそうだ。

 呉は、私にとってとても居心地が悪かった。

 

 提督が、気に食わなかった。

 別に私は、見た目とかそういうので気に食わなかった訳ではない。

 彼のその性根が、余りにも悪かったからだ。

 

 艦娘を道具、兵器としか見ておらず、自分たちのことを酷使し続けた。

 その結果、確かにそれなりの戦果を得られたのだろう。

 彼は進級を重ねていった。

 

 それが、気に食わなかった。

 自分たちへの扱いは、表面的にはよくしていて。

 ただ、私たちへの扱いはその実とても悪く。

 

 だから私は、憲兵隊、ついで大本営にその事実を伝えた。

 証拠も提示して、彼が言い逃れできないようにした。

 

 そこまでした甲斐もあって、その提督は勲章は没収、階級は降等となった。 

 

 結局、その提督は呉第二鎮守府から離れることになったが、

 困ったことに、その代理の提督がいないのだと、大本営から通達があった。

 

 代わりに、私たち呉第二鎮守府所属艦娘は、各地の鎮守府へ異動となった。

 事実上、過去の私たちの鎮守府は無くなったのだ。

 

 

 私が配属先だと言い渡されたのは、太平洋戦線屈指の激戦地、『ラバウル』。

 その第一鎮守府だった。

 

 激戦地、と聞いて少し身構えたが、

 前の鎮守府よりかはマシだと考えた。

 

 まあ、次の提督も前の提督のような人物であれば、

 ―――『艦載機』を飛ばしてやるんだから、と心の中で呟く。

 

 

 と、窓の外を見て考え事をしていたが。

 ふと自分に声が掛けられる。

 

 「そろそろ到着です。降機の用意をお願いします。」

 

 機長だった。

 ありがとうございます、と、簡単な礼をして再び窓の外を見る。

 

 ……あれかな。

 今までは、一面海ばかりだったが、島影がようやく見えてきた。

 

 きれいな島だ、というのが第一印象だった。

 

 ニューブリテン島、だっただろうか。

 この辺りの地理は、先日少し触れただけなのであまり自信がない。

 

 近くには山―――調べたところでは火山―――が、多くある。

 有名なのは《花吹山》と、《西吹山》だが、未だに火山活動が活発なようだ。

 

 鎮守府らしき物も見えてきた。

 やはり、というべきだろう。

 赤レンガ造りの、それこそ呉で何度も見た物とよく似ていた。

 

 呉での出来事を少し思い出してしまい、

 少々気分が悪くなったが、今一度その思いを捨て去る。

 

 過去の出来事を引きずっていては、

 提督への着任挨拶での第一印象に響くかもしれない。

 

 それでは、今後の鎮守府での生活に悪影響を及ぼしてしまう。

 それだけは、避けたかった。

 

 「……よし!」

 

 頬を両手で叩いて気を引き締める。

 

 さあ、もうすぐ滑走路に到着。

 兎にも角にも、挨拶はしっかりとしないと。

 

 

 

 

 

 

  *****

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




中途半端ですが、いったん投稿させて頂きます。
なるべく早く投稿していきたいです。
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