とある魔術の語り人   作:ひねくれた夏みかん

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今回の章では科学パートと魔術パートの同時進行にするつもりでしたがとある科学の超電磁砲が曖昧なのでやめました。機会があれば外伝としてあげます。ですので少し恵梨香の過去についての話を入れたいと思いますので少しややこしいです。あと早速アドバイスありがとうございます!上条さんの立場に気をつけて書いていきたいです。これからもよろしくお願いします。


第1章ようこそ魔術の世界へ
四話 魔術の世界からシスターさんが降ってきた


「おい、一体何やっているんだ当麻?」

「面目ないです。」

「グスンッ」

今とてもカオスな雰囲気である。服を直しているのはこの話の主人公1である漣恵梨香だった。正座して頭に噛み跡が残っておりしかも汗をダラダラ書いているのは主人公2の上条当麻で、布団にくるまり泣いている少女はインデックスという子だ。なぜこんなカオスな雰囲気になっているかというと少し前に遡る。

 

 

「あー今日は不幸じゃない。」

上条はクーラーの効いた部屋の中で幸せそうな顔をした。昨日はビリビリに追いかけられたが、被害の少ないところの河原で戦ったので、電化製品は壊れていないのだ。

「今日は天気がいいから、洗濯日和だな」

そう言いながら上条は布団を持って来た。天気は良いがビルに囲まれているので、景色は良くない。

「こんなに天気が良いのに、お先は真っ暗。ん?ちょっと待てよ。まさか夕立ちはこないだろうな?」

ここに恵梨香がいたら、「フラグ立ててんじゃないよ」と言われるだろう。窓を開けたら何かが干してあった。いや、引っかかったと言うべきなのか、どちらにしも上条は驚きのあまり布団を落としてしまった。

「何だこれ?女の子?シスターさん?」

「うん?」

上条が引っかかっていた少女に近づくと今まで気絶していた少女が目を覚ました。

(ぐーギュルギュル)

「えっと、お腹すいてるのか?」

「おなか減った。ご飯くれると嬉しいな?」

「分かった。ほいっと。早く部屋の中に入れ何か作るから。」

「ありがとうなんだよ!」

上条は真っ白な少女シスターさんを自分の家に招き入れた。そして少女は上条の家に入った。そうこれが魔術の世界に入る前触れだった。

「おいしいんだよ!」

「おい、ご飯は逃げないからゆっくり食え。」

物凄い勢いで食べるシスターさんに上条は呆れながら言った。

「俺の名前は上条当麻だ。」

「私はインデックスって言うんだよ。」

「インデックスって目次?偽名じゃないのか?」

「違うんだよ。インデックスっていう名前なんだよ!」

お互いの自己紹介をした後上条はインデックスという名前にびっくりした。

「とりあえず、何でうちのベランダに引っかかっていたんだ?」

「とりあえずって、酷いんだよ!あ、でも私追われているんだよ。」

上条はさらに驚いた。こんな優しそうな少女を追いかけるなんて、そんなのロリコン以外考えられないと思ったのだった。

「どんな奴に追いかけられたんだ?」

「魔術結社なんだよ。『薔薇の兆し』って言ってたかな?分からないけどとにかく魔術結社に追いかけられてるんだよ。」

上条は魔術結社という言葉に引っかかった。幼い頃、恵梨香が養子になる前に恵梨香がボロボロになった状態で「魔術結社に追いかけられた。」と言ってその場で気絶したのを鮮明に憶えている。その時『魔術結社』と言っていた筈だ。なので今回も深刻なのだろう

「そうなのか。」

「えっ!君は魔術の事信じるの?私が言うのもあれだけど、ここは科学の街だから、「魔術?お前頭いかれてんじゃね。」っていう展開になると思うかも。」

上条の薄い反応にインデックスはびっくりしたらしく少しオドオドしている。

「ああ、俺の姉さんが魔術結社に追われていた事があったんだ。」

「そうなの!」

少し暗い話をした後自分の能力『幻想殺し』についても話さないといけないなと思った矢先インデックスは玄関まで歩いていこうとしていた。

「おい、何処行くんだよ!」

「教会までなんだよ。私はイギリス清教だから、教会に行けば保護してもらえるんだよ。ご飯おいしかったんだよ。さよならなんだよ。」

「おいっ!待てって!」

上条はインデックスを外に出すのは危ないと思ったので、急いで右手でシスター服の裾を掴んだ。上条は知らないのだ。シスター服は魔術で出来たものだと言う事を。当然シスター服はフワッとプレゼントのリボンが解けた様に服は下に落ちた。なのでインデックスは今、文字通りに服を着ていないのである。

「私の『歩く教会』がー!と・う・ま?」

「インデックスさんこれは事故でせう!」

「問答無用!」

牙を立て、上条の頭にガブリと噛み付いた。

「不幸だー!」

上条の叫びは部屋中に響いたのだった。

インデックスがせっせと安全ピンで服を直しているのを見て姉さんを呼ぼうと心の中で思ったのでインデックスに言う事にした。

「服なら俺の姉さんが直してくれるよ。」

「本当かも!」

(ピンポーン)

「姉さんナイスタイミング!」

「なんだよ!」

上条とインデックスが涙目になりながら恵梨香に近寄った。

「おい、当麻何があったのか答えなさい。」

「シスター服を直して欲しいんだよ!」

上条の代わりにインデックスが答え、ついにインデックスは泣いて恵梨香に抱きついてしまった。

 

 

「確かに事故だが、せめてシャツだけでも着せときなさい。」

「はい。」

恵梨香は話を聞いた後ため息をつきながらシスター服を直し終えていた。

「ありがとうなんだよ。」

「ああ、『歩く教会』とやらまでは直せないが多分普通に着れるだろう。」

「いや、全然いいんだよ!むしろ嬉しいかも!」

インデックスは服に腕を通しながら恵梨香に感激していた。

「自己紹介がまだだったな、私は漣恵梨香だ。理科の先生をしている。」

「私はインデックスっていうんだよ!」

自己紹介をした後、上条当麻の『幻想殺し』について説明した。

「さっきインデックスの『歩く教会』が消えたのは俺の右手にある『幻想殺し』のせいなんだ。此奴は異能力なら全部打ち消すことが出来て、神様も殺せるんだ。はい。」

「神様も殺せるって凄すぎるんだよ!」

「そのかわり、俺は不幸なんだけどな。」

「それは、とうまの『幻想殺し』が神様の加護を消してしまっているからかも。」

「そんなー」と上条の悲鳴をスルーして話していたら、急にインデックスは上条の部屋から出ていこうとした。

「おい、インデックス!」

「大丈夫なんだよ。巻き込みたくないんだよ。」

「でも!」

上条と恵梨香はインデックスを止めようとしたが、

「じゃあ一緒に地獄までついてきてくれる?」

「「!」」

2人は答えられなかった。特に恵梨香はあの時のトラウマを克服出来てないのだ。

「じゃあまたねなんだよ。」

玄関がガチャンと閉まった。上条は右手を強く握り締め、恵梨香は舌打ちをしていた。机の上にはシスターの帽子(?)が置いてある。

「あ、姉さんインデックスの忘れ物」

「本当だ。じゃあ私が預かっとくよ。今日は補習はない。けど当麻はあるんじゃないのかい?」

「忘れてた!不幸だー!」

上条と恵梨香は外に出た、上条は学校に、恵梨香は情報収集に出て、恵梨香が上条を迎えに行くという感じになった。この後2人は後悔する事をまだ知らない。

 

 

恵梨香パート 恵梨香視点

くっそまだ頭の中がガンガンする。恵梨香はイラつきながら、この狂った街を歩いていた。今は夏休みなのか、生徒が沢山いる。イラつきの理由は自分の過去の事だった。

「はあ、まだ立ち直れてないだなんて。くっそほんと最高だわ。いろんな意味で」

休憩がてら公園のベンチに座って私は嘲笑っていた。

「あれ、あそこにいるのは?」

私がくるりと後ろを振り返るとこの街に似合わない服装をした2人組を見つけた。

「ステイル、インデックスは見つかりましたか?」

「いや、神裂いない。本当に、『歩く教会』の魔力はここだったのかい?」

私は今すぐ此奴らを殴ってやろうかと思ったがやめた。今はインデックスの情報が先だ。

「でも、微かに残った魔力はここの筈です。」

「チッ。そういう事か!」

私は神裂の言った言葉で理解した。『歩く教会』は歩く発信機として作用していた。ほんっとよかったよ全く、でもインデックスを見つけるまでが勝負なのだ。ここで気を緩めてはいけない。私はこの場を後にした。

 

 

上条当麻パート 上条視点

「だからですのでー。」

小萌先生が授業をしている。俺は赤点を恵梨香姉さんのおかげで取った事はないが、出席日数が足りてなくこうして補習を受けている。今はインデックスの事で頭がいっぱいだった。いや、姉さんの怯えきった顔の方がいっぱいだ。恵梨香姉さんはいつも微笑んでいる。ため息もつくが、負の感情をそんなに表に出していない。やはり、トラウマなのだろうと思ってしまう。

キーンコーンカーンコーンチャイムがなり終わり俺はみんなより一足先に帰る準備をしていた。

「カミやん。僕に先生を教えて!」

「ダメに決まってんだろ!」

青ピが俺に笑顔で話しかけている。

「俺も教えて欲しいにゃー!」

「土御門、テメエは義妹じゃなかったのかよ。」

土御門ものってきた。俺らはデルタフォースと呼ばれていて、学校でバカやっているのだ。

「もう、カミやんは釣れへんな。」

「そうだにゃー。」

「テメエらだと、姉さんが汚れるはコノヤロー!」

此奴らは姉さんが好きで、姉さんのファンクラブを作ったのは此奴らである。

「今日は帰るからな。」

俺は悔し涙を流す2人を置いて教室を出た。

 

 

3人称の視点に戻る

「姉さん、何か収穫でもあった?」

「ああ、とびっきりのをな。」

恵梨香はにやりとした笑みを浮かべていた。夕日のせいか少し不気味に見える。

「まずは急いで家に帰るぞ。さっき帰ってきた時にはインデックスは居なかった。」

「お、おう。」

恵梨香は戸惑う上条をよそにカツカツと上条の寮へ向かう時だった。

「勝負しなさい!」

こんな時に限って美琴が登場した。2人心底最悪だと思った。

「はあ!嫌だぞ。俺は。」

「そんなことどうでもいいでしょ!昨日は手加減したんだから今日こそ本気出しなさい!」

上条は腹を括った、こうなったら演技してやると、こちとら人の命がかかっているんだ。今この時間さえ惜しいのだ。

「じゃあ、本気でやっていいんだな。」

「ええ、やっと本気になったのね。」

「じゃあ、どうなっても知らないぞ。」

上条は無機質な声を出した。それは美琴を固まらせるのに十分だった。この場には、美琴1人がガクガク震えながら立っていた。

「本当にいいんかい。まあ、あれで大人しくなれば、嬉しいが。」

「緊急事態に躊躇なんてしてられるか!」

恵梨香と上条は寮に向かって走っている。途中で恵梨香の勘がヤバイと感告げていたからだ。

「くっそ。お掃除ロボットがなんでこんなに…っておい!」

寮に着いた時お掃除ロボットが沢山いた、その先には血まみれのインデックスが気絶していた。

「うそ…なんで、間に合わなかった?何処で間違えた?」

恵梨香は「どうして、どうして。」と壊れたレコードの様に言い続けている。

「姉さん!くそ!とりあえず止血と救急車呼んで姉さん!」

「ああ。」

上条は恵梨香の顔や行動をよく見ると恵梨香の目が虚ろになっており、いつもは見せないオドオドとした行動をしていた。そしたら急に2mぐらいの身長のある青年がやってきた。

「止血はそっちでやるから、そいつを渡してくれない?」

「はあ!テメエがやったのに何言ってるんだ!」

「正確に言うと神裂がやったんだよね。」

上条は此奴話しが通じないと思った。隣を見ると、インデックスの止血などを終えた恵梨香がいまにでも襲いかからんと戦闘準備をしていた。虚ろな目で青年を見ている姿はとても恐ろしく、本当に自分の姉なのか?と思ってしまうほどだった。

「姉さんはインデックスの事を見てくれないか?ここは俺がなんとかする。」

「…」

恵梨香は上条の言葉で戦闘準備を崩し虚ろな目は戻っていないが、インデックスの側によって止血や手当をしていた。

「ああ、聞くの忘れてた俺は上条当麻、お前は?」

「僕は魔術師のステイル=マグヌスだ。」

こうして戦いの火蓋が開かれたのだった。

 

 




すみません!更新が遅れました!ストーリーの創作と勉強がたまってて、来年の始めは重要なことがあるので、出せないかもしれません。

おまけ
恵梨香「おい、筆者。」
夏ミカ「はい、申し訳ないです。」
恵梨香「忘れてたんじゃないから許す。」
上条「おう!勉強や色々頑張ってきて欲しいぞ!」
夏ミカ「何?この子達ムッチャ天使や。」

この小説を手に取ってくれる方々に感謝です。これからもよろしくお願いします。
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