NieR:Automataは動画を見てハマりました。
小説も買っちゃいました。
ただ、お金も置き場も無いのでソフトとPS4は残念ながら買えず。
その悔しさをバネに小説を書こう。
どうせ書くならクロス物でやろう。
ガンダムにしよう。
という謎の理論で書いてます。
やったね、9S。
とても濃い男達に会えるよ。
草木も碌に咲かない砂漠地帯。
その、砂漠地帯で二人の男女が走り抜ける。
スピードが落ちない事や汗も掻いてない事から彼らが人間でない事がわかる。
アンドロイド。
地球を侵略するエイリアン軍の先兵、「機械生命体」と戦う為に造られた自動歩兵人形。
彼等はその中でも最新型の「ヨルハ機体」と呼ばれるアンドロイド部隊である。
もう少しで砂漠の出口に付くかと思われたが通信が入り二人が走るのを止める。
女性の傍らを飛んでいた箱……ヨルハ機体の随行支援ユニット「ポッド」から映像が出る。
『2B!9S!緊急事態だ!』
「緊急ですか?」
「まさか、あの正体不明の機械生命体の情報が!?」
白い服の女性の言葉に2Bと呼ばれた女性と9Sと呼ばれた少年が答える。
しかし、その言葉に白い服の女性…彼らの指揮官が首を横に振るう。
『其方については、まだ調査中だ。
緊急事態と言うのは、月の裏側に謎の建造物が現れたんだ』
「建造物?まさかエイリアン軍の援軍!?」
「そんな!今更敵の援軍ですか!?」
2Bの言葉に9Sも驚く。
エイリアン軍や機械生命体との戦闘に入り優に5千年は過ぎている。
そして、建造物が現れた場所も彼等には不味かった。
「月の…月の人類は大丈夫なんですか!?」
エイリアン軍の猛攻により人類は月へと逃れた。
現在の月には「数十万の人間」が地球へ帰るのを夢見ている。
アンドロイドの常識であり戦う理由だった。
もし、月に居る人間が皆殺しされたら戦意が上がるだろうが長く持つはずがなく、人質にされれば武器を捨てざるをえなくなる。
『…月面人類会議はまだ無事だ。現在、防衛部隊を編成している。
だが、地球の方に正体不明の艦から何かが投下された。調べたところお前達の居る砂漠地帯に落ちることが分かった』
「落下物……敵の新兵器?」
「つまり、僕達に落下物の調査をしろと」
9Sの言葉に指令は首を縦に振るう。
『そうだ、お前達には落下物の破壊。或いは奪取をしてほしい。地上の機械生命体の手に渡すのは何としても避けろ』
そう言い終えると指令は左手を胸に当て『人類に栄光あれ!』と言う。
「「人類に栄光あれ!」」
二人も同時にやって通信が切れる。
「ポッド、バンカーからの情報マップにマーク!」
『了解:マップにマーク』
2B達がマップを見ると砂漠の奥近くに赤いサークルがマークされている。
「砂漠の奥の方だけど、あの『マンモス団地』よりかは近いよ2B」
「じゃあ、急ごう」
9Sの言葉に2Bが頷くと二人は今迄、来た道を逆戻りする。
途中の邪魔する機械生命体を破壊しマークされた場所へと急ぐ。
同時刻。
マップにマークされた場所に巨大な緑色の物体が降り立つ。
それが3~4回続いて暫くの沈黙が訪れるとその内の一つがハッチを開き中から何人かの人間が出て砂漠に出る。
「此処が地球か…」
「…あっちぃ、おまけに埃っぽいことで。もうコロニーに帰りたくなっちまったぜ」
「ボヤくなよジェイク。第一暑いのはノーマルスーツ着たままだからだろ。この横着もんが」
「何だと、ガースキー。言わせておけば…」
「其処までにしておけ二人とも。さっさと調査して上に報告するんだ」
「調査と言われても何を調査すりゃいいんだか?」
「地球に居る以上は地球連邦の有無だろうが……こう砂ばかりだとな…」
「…上も無茶言ってくれるぜ。他のコロニー郡が消えたからって俺らの部隊に地球を直接調査させるなんてな」
「俺等は『外人部隊』だからな。最悪居なくなっても構わねえって思われてんだろ」
その言葉に3人がため息を零す。
そんな中、横から少女の「わーい、わーい」と言う言葉に振り向くと、白い軍服を着た少女が砂の上でジャンプしていた。
「…メイ、まだこの辺りの調査も終わってないんだ。直ぐに『HLV』に戻りなさい」
「だって、隊長さん。ここ地球だよ!地球なんだよ!」
隊長と呼ばれた男の言葉に少女は地球の重力に、はしゃぐだけである。
これが普通の子供ならもう少し自由に遊ばせてもいいかと思うが、此処は敵地か如何かすら分からない未知の土地。
そして、彼女はエンジニアであり自分達の兵器の整備士。
重要度が違う。
如何説得したものかと悩んでいるとガースキーが肩を叩く。
何か案があるのかと一瞬期待したが砂漠に指をさしている事に気づく。
「隊長、あんな所にドラム缶なんてありましたっけ?」
見ると確かにドラム缶らしき物がある。
ドラム缶の上には玉のような物が載せられ心なしか見られてる気分がして背筋に悪寒がはしる。
「だが待てよ。ドラム缶が投棄されてるんだったら付近に町や連邦の基地が……ん?」
考えを巡らせていた男だったが服を引っ張られる感触がして見ると少女が裾を引っ張っていた。
「ね、ねえぇ隊長さん。地球のドラム缶って動いたり喋ったり増えたりするの?」
「何言ってんだ。ドラム缶が動いたり喋ったり増えたりする訳…」
そう言って男がドラム缶に視線を戻すが、
『ピッピピピピ』
『アンドロイド?』
『アンドロイド違ウ』
『デモ、アンドロイドソックリ』
『ナラ敵、コロスコロス』
『皆殺シ、皆殺シ』
『解体解体』
「動いてる!?」
「喋ってる!?」
「連邦の新兵器だ!?」
其処には10体以上の赤い色を放つドラム缶が此方に迫ってきていた。
気付けば他の場所も悲鳴や銃声が聞こえ戦闘に入ってるようだ。
すると、辺りにサイレンと大音量の通信が流れる。
『此方、司令官のダグラス・ローデンだ。現在我々は正体不明の敵と交戦に入った。パイロットは直ぐにザクに乗れ!』
「ジェイク、メイを連れてザクに乗れ!俺達は可能な限り足止めを行う!」
「了解!」
「ちょ、ちょっと隊長さん!?」
隊長の言葉にジェイクはメイを肩に担いでHLVへと戻る。
懐から拳銃を取り出しガースキーを見る。
「一応、マシンガンは持ってきたんですけど……バズーカも欲しいとこっすね」
「拳銃しか持ってない俺に嫌味か、ガースキー。無事帰れたら奢ってやるよ」
「そりゃ楽しみなこって」
ガースキーのマシンガンが火を噴く。
「…機械生命体と戦ってる?」
「機械生命体の仲間じゃなかったのか?」
2B達が到着したのは丁度、戦闘が始まった頃である。
最初は、機械生命体同士が戦ってるのかとも考えたが如何見ても自分達と同じ感じがしてアンドロイドが戦闘してると考えた。
だが、
「…押されていますね。スキャナー型の僕でも押し返せる規模なのに…」
「機械生命体との戦い方がまるで成ってない。武器もアネモネ達が持ってる古い武器の方がまだ威力がある」
「一体何処のアンドロイドの部隊でしょ?」
『否定:彼等はアンドロイドではない』
『推測:彼等は人間』
ポッドの予想外の言葉に二人が一瞬固まる。
「ポ、ポッド153!もう一度言って!」
『了解:彼等は人間』
その言葉に二人は駆け抜けていく。
目標は人類の敵、機械生命体に向け。
「クッソ硬ぇ!」
「…拳銃どころかマシンガンの弾も通じないとはな。やっぱバズーカは必要だったか」
二人の足止めは何とか成功していたが拳銃の弾もマシンガンの弾も尽き逆に相手の紫色のエネルギー弾を避けるので精一杯である。
しかし、それも徐々に難しくなってくる。
絶えず撃ち込まれるエネルギー弾に慣れぬ地上の重力が二人の体力を蝕む。
そして、遂に砂に足を取られ膝をつく二人。
最早、ジェイクのザクは間に合わないかと諦めかけたその時。
「その人達から離れろ!!」
一体の機械生命体が切り裂かれ爆発する。
二人が気付くと傍に黒いゴスロリチックな服装をしアイマスクの様な物を付けた女性が剣を振り回し機械生命体が次々と倒されていく。
「すげぇ…」
「凄いアースノイドだな」
((でも、その服装は如何かと思うが……あっ見えた))
最後の一体を片付けた2Bは他に機械生命体が居ないか警戒しつつ二人の下へ向かう。
二人の前に来て止まった2Bが横を見ると分かれていた9Sも合流した。
「2B、こっちは終わりました」
「…そう」
9Sの言葉に2Bが素気なく返事をするが、9Sは気にもせず座り込んでる二人に手を伸ばす。
「助けが遅れてすみません。あの人類軍の新しい部隊の方ですか?」
「え?あ、ああ…」
9Sの言葉に男が曖昧な返事をしつつ9Sの手を取り立ち上がる。
この瞬間、9Sに幸福感が押し寄せる。
僕は今、月に居る筈の人類と話すだけじゃなく手も掴んでるんだ。
なんて、幸せなんだ!バンカーの他のS型に自慢出来るぞ。
でも…月に居る筈の人類が何で危険な地球に…僕達(アンドロイド)の不甲斐なさに人類もとうとう重い腰を上げたのだろうか?
それだったら申し訳ないな。
でも、人間と一緒に戦えると思うと嬉しく思う。
2Bに聞かれたら怒られるかな?
9Sが百面相してる頃、2B達の後ろから轟音と土煙が上がる。
「9S!!」
2Bの声に9Sも直ぐに警戒モードへと入る。
遠くから機械生命体の戦車が5台、此方に向かってくるのを確認する。
「2B、機械生命体の戦車が5台、真っ直ぐ此処に向かってくる!」
「!貴方達は直ぐに逃げて!私達が時間を稼ぐ!!」
この時、2Bはバンカーに救援を要請していなかった事を悔やんだ。
ポッドの報告の直後に要請していれば救援も間に合って9S共々無傷で人間と話せたかもしれないが、
人間の為ならこの命も惜しくはない。
バックアップさえしていれば何度だって代わりの体を与えられる。
でも、9Sには生きていて欲しい。出来れば人間と一緒に逃げてほしいが…9Sが絶対了承しないだろ。
あの子は『昔から』そうだ。
2Bが思考の最中、何かが自分達の頭上を越えた。
一瞬の敵の新手かと身構えたが、
「ジェイクの奴、やっときたか」
「遅えんだよ」
見たこと無い緑の一つ目の巨人が巨大なマシンガンで戦車を一台破壊したのだ。
それだけではない、自分達の背後から同じ様な巨人が飛び出し機械生命体の戦車へと攻撃していく。
あまりの事に2Bは唖然とし9Sはバイザー越しからも分かるぐらいに目をキラキラさせていた。
「ああ、自己紹介がまだだったな。
俺はジオン軍、MS特務遊撃部隊隊長。レッドリーダーことケン・ビーダーシュタット少尉だ。よろしく」
あまりの衝撃に2Bは暫く唖然としていた。