昼の国。
夜になることのない空に幾つもの煙が上がる。
機体の爆発ではない。
花火であった。
下にある基地から幾つもの花火が上がり、多数のジオン兵にアンドロイドと機械生命体の代表としてパスカルが居た。
アンドロイド達は落ち着きがなく今か今かと何かを待っていた。
彼らが取り囲むように急いで作られたと思しき台に三人、アナベル・ガトー、ニアーライト、そして2Bとダグラスが立っていた。
「うぉほん!」
ダグラスが咳一咳して手元の紙を広げる。
「これより、ガルマ・ザビ救助及び敵の首領格と思われるアダムの撃破を称え、此処に勲章を受章を行う!」
その言葉に会場は大盛り上がり。
特に、アンドロイド達は人間以上に大歓声を上げパスカルがちょっと怯えていた。
A2や4S達も拍手して喜ぶ。
これにより、ガトーとニアーライトの階級が一つ上がる。
手にした勲章に2Bは僅かに微笑むが直後に空を見る。
その方角は間違いなくバンカーだった。
「いいの?授章式に行かなくて。間に合ったんじゃないの?」
「…正直無理だと思う。アクセスポイントと飛行ユニットが同時に整備されてた」
「うわあ、運がないね」
ジオン基地、バンカーのサーバールームに9Sと801、他にも数人のS型[スキャナータイプ]が居た。
アダムに捕まっていた時に何かされてないかと義体チェックとデータオーバーホールを行った後、2Bの勲章授章式を生で見ようとしていたが生憎、地上に行く手段がドッチも使えなかった。
人間が整備していた為、文句も言えずサーバールームへと来たのだ。
今の、サーバールームはジオンの最新情報も入り、スキャナータイプ達にとって宝の様な場所で、少しでも暇を見つけたスキャナータイプはだいたい此処に居る。
「一応此処でも授章式の様子は見れるけど、やっぱりアンドロイド達が一番喜んでるね」
「無理も無いよ。今まで勲章を貰うことはあっても人間が直接渡してくれることはなかったからね」
アンドロイド達が一番歓声を上げた理由もそれだった。
2Bのように『頑張れば認めてもらえる』と認識すれば彼らは更に働くだろう。
「それにしても、此処も随分広くなってない?」
「ジオン基地になって拡張もしたからね。それに、サイド3と地上基地の中継地点である以上はどうしてもね」
現在、地上からの通信はバンカーを通じてソロモン、ア・バオア・クー、月面基地を経由してサイド3に届く。逆もまた然り。
まどろっこしいと思われる事も多いが論理ウイルス対策の為にも必要な事である。
地上と宇宙での通信が爆発的に増えたことでサーバールームは拡張しサーバーの数も何倍にも増えた。
別のスキャナータイプが9Sを遊びに誘うように口を開く。
「9Sもやらない?宝探しみたいで面白いよ」
「やるってハッキング?まぁ、最近やってなかったしいいけど」
ジオンが現れてからはスキャナータイプが機械生命体にハッキングする事が激減していた。
ミノフスキー粒子下では、彼らのハッキングは限りなく難しくなっていた。
スキャナータイプにとってミノフスキー粒子は痛し痒しである。最も、論理ウイルスに感染する事も減ってはいた。
因みに、サーバールームでのハッキングもはジオン何も言わなかった。
早速、ハッキングした9Sは次々と新しくきた情報を読んでいく。
「ええと、『宇宙攻撃軍と宇宙突撃軍により〇回目の模擬戦開始』『偏屈な機械生命体の自称科学者をジオニック社が勧誘』『超大型空母ドロス完成』」
ジオン軍が機械生命体との戦争がはじまり10カ月が過ぎる。
戦線は押して押されが何度も起きつつ着実に占領地を広げていくジオン軍。
どの部隊も忙しく動いていたが暇な部隊が存在していた。
宇宙軍だ。
念の為にと機械生命体が宇宙に侵攻した際の迎撃部隊となっているが、待てど暮らせど機械生命体が侵攻どころか宇宙に上がってくる気配すらない。
かと言って、宇宙の部隊を地球に送った途端、機械生命体が宇宙に攻めてこないとも限らない。
その所為で宇宙軍の兵士達が暇を持て余していた。
アンドロイド達の献身的なコミュニケーションにより一部の兵が堕落した。
これに危機感を覚えたドズルがギレンやキシリアに模擬戦を要請。
宇宙攻撃軍や宇宙突撃軍だけでなく、ギレンの親衛隊も模擬戦を何度となくやることになり兵たちの技量やアンドロイド達は立ち回りを憶えた。
パスカルの村には、変わった機械生命体が居り、そいつは天才だった。
一見ゴミのような材料から様々な物を作り、噂を聞きつけたジオニック社の社員がスカウト。
近々、ジオニック社の昼の国支部で働く手筈となっている。
「超大型空母か、どの位大きんだろう。他には、『ジオニック社、ツィマット、MIPがそれぞれ新型のプチモビを発表。総督府それぞれ量産を命令』」
室内やモビルスーツが入れない場所の戦闘はアンドロイドや歩兵の出番となる。
しかし、損耗率の高さに被害も無視出来なかった。
そこで兵達の間で狭い場所でも戦えるモビルスーツが求められた。
その声に答えたのがモビルスーツを開発しているジオンの軍需産業三社である。
「へえ~プチモビか~、どんな機体なの」
「ちょっと待って……ジオニック社は『ザクヘッド』ツィマットは『アーマーシュライク』MIPは『ナイトメアフレーム』だって」
「見た感じどれも特徴的だね」
ザクヘッド。
ジオニック社が開発したザクの流用版と言えるプチモビ。
元は戦闘で大破したザクの無事な頭部を処分するより活用しようということで試作された。
アタッチメントによりある程度の武装も可能だが、それが無ければ体当たり位しか攻撃手段が無い。
ザクの製造ラインを使うのでコストは安価で済む。
ブレードアンテナを付ければ隊長機にもなる。
アーマーシュライク。
ツィマットが開発したプチモビ。
元は、作業用のモビルスーツの簡易版で2~3メートルの高さしかない。
燃料は電気で整備性も高く機動性も悪くない。
半面、コックピットがむき出した状態の上に防御面が劣悪。
テスト時に転倒し背後にあった鉄骨が貫通しテストパイロットが大けがを負った。
ザクヘッドよりコストが更に安くローラー移動により素早い。
ナイトメアフレーム。
MIPが開発したプチモビ。
高い戦闘性と機動性の確保に成功。
内蔵されてるアンカーを飛ばす事により三次元戦闘を意識した高いポテンシャルの機体。
市街地戦での戦闘は他の2機を圧倒する性能を持つ。
此方もローラー移動だがアーマーシュライクより素早い。
更に、脱出装置も備えておりパイロットの生存率を高めると思われる。
半面、コストも他の2機を圧倒しておりドム一機分に相当する。
「これで、ジオン兵の戦死が激減してくれると良いね」
「うん、一緒に戦うアンドロイドのメンタルにも関わるしね」
別のスキャナータイプの言葉を他所に9Sは更に情報を探る。
「『アフリカ、完全制圧完了。降伏した大量の機械生命体を捕虜へ』『ジオン、機械生命体のヨーロッパ最大拠点であったベルファストを攻略!その際、闇夜のフェンリル隊が機械生命体の巨大サーバーを無傷で確保』『ジオン軍、次期主力モビルスーツ決定』。サーバー確保って凄い!」
「アフリカの方も凄いよ!」
ユーリ・ケラーネ率いるジオンのアフリカ方面軍はアフリカ全土を制圧。
好戦的な機械生命体をアフリカから叩き出す事に成功する。
その際、抵抗の意思がない機械生命体が次々と投降し、また問題になっている。
ベルファストの戦いは激戦の一言であった。
海中にも、大型機械生命体エンゲルス型を多数配置して防衛に努め、飛行出来る機械生命体も多数配備していた。
中々近づけずにいたジオン軍だったが、本体を囮に闇夜のフェンリル隊が奇襲に成功。
ミノフスキー粒子下であった為、サーバーへの通信力を高めていた為に場所が把握、中継役だった機械生命体も破壊され連携を完全に潰されジオンの進軍を止められず敗北。
好戦的な機械生命体は玉砕し、抵抗を諦めた機械生命体も多数の捕虜となる。
この地の陥落はヨーロッパ方面の機械生命体にも大打撃を与え、ヨーロッパも完全にジオンの手に落ちることになる。
「近い内に、ジオンの科学者やアンドロイドの技術班がサーバーを調べるんだって!」
「これが一番の戦果だね。機械生命体の完全降伏も近いかも」
自分達が出来なかった事がなされてちょっと悔しい気持ちの9S。
それでも、人間の偉業に嬉しい気持ちもある。
「それにしても、また新しいモビルスーツが造られたの?」
「次期主力だって言うからザクの代わりかな?機体名は…『ギャン』?」
「あ、待って!…どうやらもう一機主力候補があったみたい。え~と、『ゲルググ』?」
ジオンは、ザクに代わる主力機の開発を急いでいた。
別段ザクが弱いわけではない。単純に技術力を付ける為である。
本来なら、ギャンではなくゲルググが主力モビルスーツになる筈であったが一つ問題が発生した。
ビーム兵器の開発が遅れに遅れていた。
ビームを収束させるサーベルやナギナタは完成したがゲルググの主武装であるビームライフルの開発は難航していた。
連邦軍が持つエネルギーCAP技術を入手すれば如何にかなったが、それをする前にジオンはこの宇宙に来てしまった。
ビーム兵器が売りのゲルググにとってこれは致命的だった。
結果、ギレンはゲルググの主力化を断念し、より完成度の高いギャンを主力機にする。
既にエース用のギャンも造られ配備されつつある。
最もエース達には兎も角、近接戦闘の苦手な一般兵には受けが悪かった。
「それにしても、またモビルスーツの新型か。人間は凄いね、こんなに早く造れるんだから」
「…流石、僕達の創造主だよ」
ジオンがアンドロイド達を造ったんじゃ無いんだけどな。っと考える9S。
空気を読んで敢えて発言はせず、更にハッキングを行う。
「次は、『戦後によるアンドロイドと機械生命体の活用法と想定される問題』『デボルポポルタイプアンドロイド再生産許可』『変な宗教に目覚めた機械生命体、制圧された工場を襲撃』…襲撃!?」
「襲撃って!状況は!?人間達は無事なの!?」
「落ち着いて、続きがある。『警備をしていたアンドロイドと口論、止めに入ろうとジオン兵が負傷しアンドロイド達が交戦を開始。戦闘は激しくモビルスーツ隊も出動。鎮圧に成功するが機械生命体は壊滅しアンドロイド達も死亡者多数。モビルスーツも一機が大破」
「人間に死亡者が居ないのは幸いだったよ」
記録の通り、工場で小規模であるが機械生命体との戦闘が起こっていた。
口論したアンドロイドの情報では、『死んで神になろう』と頻りにジオン兵と共に誘われ断ると実力行使に入る。
最初はアンドロイド達で抑えられるだろうと思われたが『神になるんだーーーー!!!』の叫びと共に自爆特攻を仕掛けてきて防衛線の一部が崩壊。
モビルスーツ隊が出撃し殲滅に成功した。
また、記録上降伏する機械生命体は”居なかった”そうだ。
「そういえば前から気になってたんだけど、デボルポポルタイプのアンドロイドって何であんなに嫌われてるんだろう?」
「過去に何かやらかして殆どが処分されたって聞くけど……情報が完全に消されてるな」
デボルポポルと他のアンドロイドとは折り合い悪かった。
嫌、悪いとかそういうレベルすらなかった。
しかし、ジオンにはその話は関係ない。
寧ろ、デボルポポルの処理能力や管理能力はジオンが欲する程であった。
艦長や指揮官の補佐や秘書能力、衛生兵としても理想的、Pタイプの指揮官等。
欲しがらない理由がない。
「ところで、戦後の僕達はどうなるんだろう?」
「この戦争が終わったら……どうなるんだろう?廃棄処分はされないと思うけど」
ジオンが勝利を重ね、機械生命体が追いつめられる程、アンドロイド達がある不安を抱えだす。
戦後だ。
戦いが終われば武器は不要になる。
戦うのが使命だったアンドロイド達も戦いが終われば自分達は不要になるのではないか?
不安視するアンドロイドが増えてきている。
ジオンとしてもアンドロイド達の士気に関わるので慎重にならざる得なかった。
武装の解除後、市民として扱うか宇宙開発で扱うか。
下手をすれば、人間の仕事が奪われアンドロイド達に反感を持つ人間が増えるのは避けがたい。
それなら、人間の嫌がるコロニーの外側の清掃や保守点検の手伝いをさせればと言う議論もある。
こればかりはギレンも慎重に扱っていた。
「まだまだあるな。『ジオン製アンドロイド、Pタイプの試験終了。正式生産開始』『キシリア少将、フラナガン機関よりニュータイプの実践投入を指示』『統合整備計画、本格的スタート』」
「…新しいアンドロイドか、僕達の後輩が出来るね」
「先輩として扱いてやらないと」
軽口をたたくスキャナータイプ達だったが、9Sは何となく不安を感じてた。
「僕達以外のアンドロイド」即ち人間が直に作ったと言うことだ。
必要とされたから造られた。「僕達とは違い…」
9Sが拳を握る。
それは、紛れもなく嫉妬であった。
「そう言えば、ニュータイプってよく聞くけど何だろう?」
冷え切った場の空気を換える為に801Sが質問する。
事実、ジオンの資料をよく読む801Sはニュータイプという言葉をよく目にしていた。
「…以前、ガルマから聞いた話だけど、ニュータイプは人類が過酷な宇宙で生きる為に進化した存在なんだって。人類の革新だとか…」
「ん~、よくわからいけど人類なら、僕はどうでもいいかな」
「あ、オレも」
場の空気は戻り、9S達も表情が明るくなる。
それと同時にアクセスポイントの整備が終了した連絡が来た。
サイド3
政庁の執務室ではギレンが書類を片付けている。
その中には、報告書も混じっておりでもその内、ギレンの目を引く物が三つあった。
『10H 活動報告書』
『アクセスポイントのヨルハ義体の喪失』
『アダムの回収失敗』
ジオンに保護された10Hは調査の為、技術部に呼ばれる以外ザビ家が出資している孤児院で孤児達の世話をしていた。
事故や貧困、様々な理由で孤児が生まれるのは宇宙世紀でも変わらない。
それを、偶然見つけた10Hが孤児たちの世話をしたいと言い出した。
その言葉にギレンは二つ返事で了承し孤児院の院長に命令する。
孤児院としても子供の世話をしてくれる者は大歓迎であり戦争での人手不足もあり、10Hは喜んで迎えられた。
ギレンとしては如何でもいい事であったが、孤児が大人になり働き手になれば良し、10Hが問題を起こしたのなら責任問題にし、解体してしまえばいい。
最も、報告書には孤児と戯れる10Hの情報しかなく孤児たちも10Hに非常に懐いている。
ここ一月程、昼の国及び、オデッサ、キリマンジャロ、ジャブローにてアクセスポイントにあるヨルハ義体の消費が異様に早かった。
ヨルハとてアンドロイド、撃破される事もあるが、消費している数が異様であった。
また、撃破されてない基地のアクセスポイントのヨルハ義体が減ってるため誰かが持ち出してるかも知れないとの報告であった。
何者かが盗んでる可能性が高く、犯人は未だに見つかっていない。
白い街と呼ばれる機械生命体の拠点にアダムの残骸を回収する為に回収班が向かった時にはアダムの残骸と思しき物がが何処にも無かった。
消えたか機械生命体側が回収したと見込までアダムの回収は打ち切りとした。
そこまで、報告書を読んだギレンは肩を鳴らす。
そこで、数時間前の会話を思い出した。
木星から帰った初老の男。部下、シャリア・ブルとの会話を。
『よく帰って来た、道中は問題が無かったか?』
『ハっ、滞りなく予定通りですが…何か問題でも?』
『ふむ…実はだな…』
隠してても意味がないだろうとシャリア・ブルに今までの顛末を話し出す。
最初は驚いていたシャリア・ブルだが今では納得した表情をしだす。
『成程、宇宙が…違和感の正体がわかりました』
『…それもニュータイプ能力か?』
『ただの勘ですよ。ですが、妙ですね。私はつい一月ほど前に木星の船団と長距離通信を行ったのですが…』
『!? それは誠か!』
真実を確かめる為にシャリア・ブルには予定を変更して木星方面まで行かせ長距離通信で木星船団の交渉役兼中継役にした。
そして、ギレンは部下に一つの命令を出す。
もし、予想通りならばそろそろ…
その瞬間、部下からの緊急通信が入る。
『ギレン閣下!アクシズとの回線が繋がりました!』
「やはりな」と呟くギレン。
「こちらに繋げ。それからこの事は他言無用だ」
その言葉に部下は『ハッ!』と返事をし通信を切る。
入れ替わりに、赤みがかった髪の女性が映る。
『アクシズのハマーン・カーンです。お会いできて光栄です』
「ハマーン・カーン?アクシズの指導者のマハラジャ・カーンはどうした?」
『父は4年前に……』
「…語るに落ちたな。マハラジャ・カーンとは2年前に会っている。それにハマーンもまだジュニアスクールに通うような子供だ。騙るのなら姉の方にするべきだったな」
『…よく言う、死人を装う貴様に言われる筋合いは無い!』
「?…死人だと」
『ギレン閣下は8年前にア・バオア・クー防衛線の時に戦死してザビ家の生き残りはミネバ様だけだ』
「…8年前にア・バオア・クー防衛線?そっちこそ何を言っている。機械生命体との戦争は1年も経っていないぞ」
『機械なんたらは知らん!私が言ってるのは連邦軍だ』
「ふむ……想像より面倒な事になっているようだな」
『何だと?』
「情報交換といこうではないか……」
その後、ギレンとハマーンは互いの情報を話す。
最初は信じなかったハマーンもジオンやザビ家でしか知りようのない事も語られ、ハマーンも徐々に警戒を解いていく。
『信じがたいですが今は信じましょう。それで、我々に何をしろと?』
「一旦地球圏まで戻ってこい。色々と確かめねばならん事が増えた」
『了解です』
通信が消えると共にギレンは溜息をつき背凭れに体を預ける。
西暦1万年越えと機械生命体やアンドロイドの事はぼかした。
言えば余計に混乱すると思われたのも一つだが、
「ジオンは敗北してドズルの子以外死んで8年後のアクシズか…ふっ」
━━━━━━━━━月基地━━━━━━━━━
「よくやった、引き続きガルマの護衛を行え」
地上からの報告にキシリアがニアーライトに指示を出す。
「はっ!」と返事をし、ニアーライトとの通信が終わる。
直後に、キシリアの下に通信が入るが、
「…プライベート通信? 父上かガルマ辺りか?『キシリアあああああああああああああああああ!!!』! あ…兄上?」
『もう総帥嫌や!8年前とかアクシズとか何それ!マハラジャは死んでるしハマーンも変に迫力あるし、可愛かった頃のハマーンは何処行った!?何か、デラーズも私亡き後、勝手に暴れたとか!?ドズルの娘が産まれる前なのにアクシズにもう居るみたいだし。コロニー落としたみたいなのに連邦に負けてるし、私も死んでるし。10Hは文句言わないし、孤児にも懐かれてるし、ヨルハ義体の体をパクっくてる奴が居るみたいだわ、アダムの残骸も消えてるし、私死ぬし、胃が痛い。ドズルは地上に行きたがるし、ビーム兵器の開発に難航してゲルググを主力に出来なかったし、中々演説出来ないし、木星に木星船団も居るっぽいし、私死ぬし!夏暑くて書くのサボってたらパスが消えて書けなくなって放置してたら何時の間にか復活してるし、キシリア、総帥変わって!私はもう引退して田舎に引っ込んで縁側でお茶を飲むんだあああああ!!!良い子良い子してええええええええええええええええええええ!!!!』
ギレンの愚痴と文句、弱音を聞いたキシリアは落ち着くのを待って口を開く。
「引退は許しません。後、良い子良い子は秘書にでも頼みなさい。全く、兄上は限界がくると何時もこれなんですから。後、メタ発言は止めて下さい」
キシリアの冷静な返しにギレンも少しずつ落ち着く。
事情を何となく察し更に続ける。
「何時もは、すまし顔で仕事する癖に予想外事には弱いですね。ドズルやガルマにも見せてやりたい」
『…それは駄目だ。私はザビ家の長兄、弟達に弱みは見せられん「私には良いので?」うっ!』
「兄上のそういう所は嫌いではありません。…ダイクン派に弱みを見せたくないのは分かりますが、もう少し家族を頼っても良いのでは?ハマーン・カーンも父上が話せば分るでしょう」
『それは解っている。だが、私はジオン公国総帥だ。今のジオン国民には強い総帥が必要だ』
別の宇宙に転移して10カ月、ジオン国民も大分落ち着きを取り戻していたが不安に思ってる者もまた多い。
「全く、男子は直ぐ見栄を張る。素の状態を見せるのは私と父上しか居ない癖に」
『文句があるならば、お前が総帥に「謹んで辞退します」な…ノオオオおおおおおおおお!!!』
月基地の指令室にギレンの絶叫が木霊する。
にいちゃん…兄ちゃん…
なんでしんだんだよ……
おれにはニイチャンがいればよかったのに…
ニイチャンのいないセカイなんてイラナイ…
ニンゲンもアンドロイドも…ゼンブ…
キエてしまえ…
ニイチャンをコロシタこのセカイも!
ここにきて、ギレンもとうとうキャラ崩壊。
そしてキシリアが優しい。
この作品ではザビ家はそこまで仲は悪くないです。
…某所で見たザビ家の影響だな…
勲章の授章式も如何いう内容なのか分からずお流れに。
授章式を時間かけてやってるアニメとかあったかな?
今回は、昼の国のジオン以外の動きの説明でした。
プチモビの方ですが、たぶん一番知名の低いアーマーシュライクの設定を
1999年に放送されたBlue Genderという作品が元ネタです。
主人公とヒロイン以外大体死ぬ。(一部例外あり)
マブラブや進撃の巨人の元ネタだとか言われています。
個人的に好きな作品です。