宇宙要塞ソロモン。
元は資源採掘用のアステロイドベルトから運ばれた小惑星だったがジオンが地球侵攻用基地として改造。
地球に最も近いジオンの軍事拠点である。
そのソロモン内では現在、アンドロイドとジオン兵士の合同訓練が行われていた。
「キャアアア!」
アンドロイドの横スレスレの場所にザクの足が通過する。
「そこのアンドロイド!何度言えば分かる!?踏み潰されたくなければ、もっとモビルスーツとの距離を開けろ!
それから、そこ!ザクの射線に立つな!撃たれたいのか!?」
「ごめんなさい!」
指揮をとるジオン兵の怒号にアンドロイドの謝罪の言葉を漏らす。
ジオン兵とアンドロイドの合同訓練はお世辞にも上手くいってるとは言いづらかった。
人間への思慕をプログラムされたアンドロイドはジオン兵に自然と近づきすぎる為に何度もモビルスーツに踏み潰されかけ、訓練の担当しているジオン兵の説教が飛び交う。
最早、ソロモンでも珍しくない光景と化していた。
その、ソロモンの一室にドズルが報告書らしき紙に目を通しつつ時計を見る。
直後に、一人の軍人が室内へと入る。
「お呼びでしょうか?ドズル中将」
「おお、来たかランバ・ラル。前置きせず率直に言うがお前に頼みたいことがある」
「私にですか?」
ドズルが手元のスイッチを押し「入れ」と言う。
直後に、ランバ・ラルが入った扉の逆の扉から数人の女性が入る。
その顔ぶれにランバ・ラルはアンドロイド達だと気付く。
「実はな、この者達をお前の部隊に編入したいんだ」
「私の隊にですか」
「知っていると思うが兄貴もキシリアもアンドロイドの事を物としか見ていない。
第一次降下作戦の指揮官を知っていよう」
「確か、マ・クベ大佐でしたか」
「そうだ。奴は策略家としては一流かもしれんが人間としては三流もいいところだ。奴にアンドロイド達を渡せば使い潰す可能性が一番高い。俺はそれが不憫でな」
「何を仰います、ドズル中将!」
今迄、話を聞いていたアンドロイドの一人が横から口を出す。
「我々は人類の為に造られた身です。仮にその命令で朽ち果てようとバックアップを取ってる限り我々に死は存在しません。訓練時のデータも既に送っております。バンカーに戻るのは癪ですがジオンの勝利が人類の勝利となるならば私は喜んで…」
「データと実戦を一緒にするな!8B。俺は常々生き残る意思を持てと言ってるのだぞ!」
ドズルの叱責に8Bと呼ばれたアンドロイドが目に見えて落ち込んでいた。
その姿に危うさを感じつつも共に戦うのも悪くないとも思った。
「了解しました。アンドロイド達をランバ・ラル隊に編入します」
その言葉にドズルも「おお、やってくれるか!」と喜び、アンドロイド達もランバ・ラルに向け敬礼する。
「8B以下、アンドロイド部隊はランバ・ラル隊に編入いたします」
8Bの敬礼に続き他のアンドロイド達も敬礼する。
その姿を見てランバ・ラルは一つ心配事があった。
ハモンに如何説明するべきか…。
アンドロイドとは言え若い女性が増えることにランバ・ラルの背中に冷や汗が流れる。
大気圏外上空。
何隻も集まるジオン軍の戦艦及びHLV。
何時でも大気圏に突入出来る様にしつつ艦内でギレンが作戦の説明に入っていた。
『我が軍はこれより、第一次降下作戦に入る。
目標はカスピ海、黒海沿岸。多少地形は変わってるがこの周辺だ。
目的はこの辺り一帯の地下資源の確保にある。
また、来るべきヨーロッパ、中東侵攻作戦に置いてもこの辺り一帯の制圧は必要不可欠だ。
今こそ、地上に居る機械どもに我らジオンの強さ思い知らせてやるのだ』
その日、嘗てオデッサと呼ばれた地域では機械生命体達が何時もと変わらず作業に没頭していた。
しかし、上空より大質量の何かが降りてくる事にレーダーが感知しネットワークで全ての機械生命体へと連絡される。
珍しいな。
その日、「私」は珍しい事もあるものだと思った。
この地をアンドロイド達から奪った時からすでに千年は過ぎている。
それ以降、ユーラシアと呼ばれた大陸からアンドロイド達を追い出す事に時間は掛からなかった。
現在、アンドロイド達が活発に動いてる場所は「昼の国」と呼ばれる太陽に照らされてる地域で「夜の国」呼ばれるこの地にアンドロイドが降下するのは私の持つ記録にもない。
しかし、バカなアンドロイドだ。
先日も、昼の国での降下中に狙撃され大ダメージを受けたものを。
すでにその情報は我々の中に共有されている。
同胞である大型の機械生命体が砲撃を撃つ形態に変形し上空へと砲身を向けている。
次の瞬間には撃たれるが私は少し不思議に思った。
最近、アンドロイド達が使う降下ユニットと呼ばれる物ではない。もっと大きい物が降下していた。
今更、アンドロイド達がそんな物を使うのかとも思うが如何でもいいだろう。
大型の機械生命体の砲撃が命中して爆発四散した物が上空から降ってくる。
降下する物体全てを砲撃で撃ち落とした以上破片が降ってくる。上空を気にしなければなと私は作業に戻ろうとおもう。
………?おかしい、ネットワークが次々と寸断されている。
「マ・クベ大佐!先に降下させたHLVが上空で全て撃墜されました。繰り返します、先に降下させたHLVが全て上空で撃墜」
部下の報告にマ・クベは笑みを浮かべる。
「連中はエサに掛かった。全軍に通達!我々はこれより降下作戦に入る。全軍降下せよ」
マ・クベの命令を皮切りにHLV及びコムサイが大気圏へと突入する。
やられた。
ネットワークが寸断されると同時に本命を送って来た。
対応の遅れた我々は仕方なく迎撃しようとするがネットワークの繋がってない我々では連携も碌に出来ない。
時間を掛ければいい。戦争に勝利する為に本質的に必要なのは時間だ。
時間さえあれば自己修復と増産で何れは此方の数が圧倒する。
そうなれば後は数で押しつぶせばいい。その筈だったのに…
「ピギャグゲーーーー!!」
今、私の隣に居た同胞が木端微塵となった。あれでは自己修復も出来ない。
それにして、アンドロイドの連中は何時の間にエンゲルス並みのアンドロイドを作り出したんだ!?
このままでは駆逐されるのは我々の方ではないか!
せめて、ネットワークさえ繋がっていればこの情報を他の奴に……!
巨大な…マシンガンの…弾が私の体を…「コア」にも…ダメージが…私も…ここまでか…。
嘗て、オデッサと呼ばれた地域は激戦に包まれていた。
ザクのマシンガンが複数の機械生命体を、バズーカが機械生命体の戦車を、大型の機械生命体はヒートホークが、対する機械生命体も何とか反撃しようとするがネットワークが潰された事で連携のしようもない。
会話をしようにも戦闘音で碌に伝わらない。伝わっても何を言ってるのか分からない。など問題が山積みだった。
せめて、ネットワークが切れたのがもっと前ならコミュニケーションの取りようもあったが、それを許すジオンではなかった。
「…凄い」
8B達は茫然としていた。
本来ならモビルスーツの撃ち漏らした機械生命体の駆逐が彼女隊の任務だったが、統率の取れなくなった機械生命体はなす術もなくザクの蹂躙を受ける。
最も、自分達も通信機能の一切が使えなくなったが。
「モビルスーツがここまでの性能なんて…」
「か、勝てる。隊長、この戦い勝てますよ!」
22Bの言葉に8Bも頷く。
まだ、バンカーで戦っていたころ多数の機械生命体と戦闘を何度も体験したりデータで見たりしていたが目の前にはそれまで以上の数の機械生命体が次々と鉄屑へと変わる光景は凄かった。
「これなら、機械生命体どもから地球を取り戻すのも夢じゃない」
アンドロイドと機械生命体の戦争は既に数千年は過ぎている。
終わりの見えない戦い。常に増え続ける機械生命体。それに絶望して全てを捨てて逃げ出すアンドロイド達も居た。
その状況を好転させる為に自分達「ヨルハ機体」が造られた筈だった。
だが、その情報は嘘だった。
私達は、時間稼ぎ兼月に人類が居ると思わせる為の廃棄される事が生まれる前から決まっていた哀れなピエロだった。……いや、その役目すら失った私達はピエロ以下だろう。
何もかも捨てて逃げ出した。
生まれた場所、バンカーを捨てた私達は自然にジオンへと集まった。
初めて見る人間は私達の事を警戒して銃を向けていたのは少しショックだったが、それ以上に人間に会えた事の嬉しさに比べれば些細な事だ。
その後、ギレン閣下と10Hの放送で人間たちの…ジオン兵の警戒もとれて私達は受け入れられた。
訓練は大変だけでバンカーに居た時に比べれば充実してると私達は思う。
「隊長、ラル大隊長から数体の機械生命体が此方に向かってるようです。迎撃せよとの命令です」
それを聞いて私は部下達と共に前に出る。
願わくば誰一人欠ける事無く戦闘を終わらしたいとこだ。
「マ・クベ大佐、各部隊の進撃は順調です。一部の機械生命体が敗走を開始してるという情報もあります」
「ふむ、この地に居る機械生命体は出来るだけ叩く必要がある。『ミノフスキー粒子』の情報も持ってかれても困るからな」
ミノフスキー粒子。
嘗て、ジオン公国に居た物理学者トレノフ・Y・ミノフスキーにより発見された粒子。
散布することにより電波障害を起こして無線機やレーダーなどの電子機器の無力化できる粒子。
ジオンが連邦との戦争の為の切り札の一つだった。
マ・クベは、このミノフスキー粒子をHLVに詰めて撃墜された時にばら撒くよう細工をしていた。
その策力は見事に成功し機械生命体はHLVを撃墜し機械生命体のネットワークを切断した。
全ては、ヨルハ部隊の第243次降下作戦報告書の内容に目を付けたマ・クベの策略だった。
「ドップ及び戦闘ヘリ部隊に敗走する敵を叩かせよ」
「ハッ!」
マ・クベの命令に待機していたドップと戦闘ヘリが一斉に飛び立つ。
目標は逃げる敵。
これによって逃げ出した機械生命体の半分は破壊されつくす。
「大佐、敵部隊の壊滅を確認!間も無く敵の掃討戦に移行するかと」
「フフフ、戦いとは駆け引きなのだよ。機械共に駆け引きはまだ早かったようだな」
勝利を確信したマ・クベは笑みを浮かべる。
しかし、通信士の声がマ・クベの余韻を吹き飛ばす。
「ルッグン偵察隊より緊急、北西と南西より例の超大型機械生命体を確認!此方に近づいているようです」
「第三モビルスーツ部隊より緊急!地面より超大型機械生命体が現れたようです!」
「北西と南西はともかく、地下からの奇襲か。機械も案外やるようだ。第三モビルスーツ隊にはシャアが居たな。そのまま当たらせろ。北西にはランバ・ラルの隊、南西にはガイア中尉を向かわせろ」
マ・クベの命令は即座に各部隊に発令される。
「うわあああああああああああああ!!!!」
ジオン兵の叫びとともにザクが煙を上げ倒れる。
超大型機械生命体の採掘機の様な腕にザクが殴られたのだ。
「ええい!よくもジーンを!」
部下の一人がやられた事に超大型機械生命体に向けザクマシンガンを撃つ。
しかし、超大型機械生命体は構わず標的を別にして再び採掘機の様な腕で殴り掛かる。
だが、突如殴り掛かった超大型機械生命体の腕が爆発し超大型機械生命体自体も怯む。
そこへ赤く塗られたザクが近づく。
赤いザクの持つバズーカから煙が上がる
バズーカの弾が超大型機械生命体の腕に命中していたのだ。
「落ち着けデニム。ジーンはアンドロイドが回収した」
赤いザクのパイロットの言葉に倒れたザクの周辺を見るとコックピットの出入り口を抉じ開けたアンドロイドがパイロットを抱えながらHLVへと戻って行く。
デニムがホッとする。
「デニム、お前も一旦補給に戻れ。ジーンのザクも引き摺ってでも持っていくんだ。機械生命体とやらに奪われたら面倒な事になる」
その言葉に頷き、倒れたザクへと近寄りHLVへと引き摺って行く。
それを確認した赤いザクのパイロットが超大型機械生命体へと向き直る。
超大型機械生命体は腕の採掘機のバケットホイールを回転させながら「コロス」と言いながら近づいてくる。
「マ・クベの奴め、面倒な命令を押し付けられたもんだ。スレンダー、私がこいつの相手をする。援護を頼むぞ」
「了解!」
「見せて貰おうか機械生命体の実力とやらを」
赤いザクが超大型機械生命体へブースターを吹かせ一気に近づく。
超大型機械生命体が腕を振りザクを攻撃しようとヒートホークで腕の採掘機を弾く。
腕を弾かれた超大型機械生命体は後ろへと2歩程下がる。
赤いザクのパイロットはその隙を見逃さず超大型機械生命体の顔をザクの蹴りが襲う。
蹴られた超大型機械生命体の目から赤い光が消えて停止した。
「ん?思いの他脆いな」
「自分は援護を殆どしてませんよ」
超大型機械生命体が停止したことで後方で援護を命令されたザクが近づく。
しかし、次の瞬間超大型機械生命体の目が赤く輝き口の部分が開く。
「!避けろ、スレンダー!」
嫌な予感がした赤いザクのパイロットが部下に避けろと言う。
その言葉に反応するが超大型機械生命体の放ったレーザーがザクの足を持っていく。
「うわあああ!!シャア中尉、自分はあんな兵器見たことありません!!」
「この威力、戦艦の主砲並みか。直撃すればザクも只ではすまんな。なら、早々に潰すだけだ!」
そう言って、赤いザクのパイロット…シャアはブースターを吹かし一気に超大型機械生命体へと接近する。
再び、レーザーを撃とうとした超大型機械生命体だったがその動きに慌ててレーザーを撃つがその場所には既に赤いザクは無くレーザーは誰も居ない場所を素通りする。
その隙を逃がさなかったシャアは超大型機械生命体の懐へと潜り胴体に一撃二撃とヒートホークが斬りつける。
しかし、致命傷には至らず超大型機械生命体が両腕でシャアへと攻撃しようとするが、それよりも、一瞬早くシャアは再び超大型機械生命体にザクの蹴りを入れる。
蹴られた場所がヒートホークで切り裂かれた所だった所為か地面に仰向けに倒れる。
再び、超大型機械生命体の赤い目が消えるがシャアはスレンダーのザクからクラッカー(モビルスーツ用の手榴弾)を取りヒートホークとザクの蹴りで開いた超大型機械生命体の胴にクラッカーを入れ残っていたザクマシンガンの弾を叩きこみブースターを吹かしてジャンプし距離を開ける。
その直後に超大型機械生命体の体は爆発炎上しそのまま四散する。
「こちら、シャア・アズナブル。機械生命体の撃破に成功した」
司令部に超大型機械生命体の撃破を告げ倒れているスレンダーのザクを引っ張る。
「オルテガ、マッシュ。奴にジェットストリームアタックを仕掛けるぞ!」
「へへへ、奴さんに見せてやろうぜ。黒い三連星の実力を」
「黒い三連星の伝説が今始まるぜ」
超大型機械生命体がレーザーを撃ち前方から来る黒いザクを攻撃する。
レーザーが迫る中、ザクがブースターを噴きアッサリと回避する。
その時、超大型機械生命体は一瞬混乱した。
1機のモビルスーツだと思ったザクが3機に増えた。
いや、最初から3機いて1機に見せかけてただけだった。
ネットワークが絶たれセンサーも役に立たない現状、慣れない目視での戦闘を余儀なくされた超大型機械生命体の動きが鈍る。
それを、見逃す程三連星も甘くなく、三連星の撃つバズーカが次々と命中し、接近されヒートホークが超大型機械生命体の両腕を切り落とし、至近距離からのバズーカを受け超大型機械生命体は爆発炎上する。
「戦士の魂よ、宇宙にとんで永遠の喜びの中に漂い給え」
「アコース、コズン奴の足を潰せ!あれだけの巨体だ。足に掛かる負担も大きい筈だ」
「「了解!」」
3機のザクが超大型機械生命体の足を撃つ。
超大型機械生命体もレーザーやミサイルで反撃しようとするが8B達アンドロイドが飛行ユニットを使って邪魔をする。
「8B、無茶はするな!お前の役目は囮だ。無理に攻撃せず逃げに徹しろ」
「了解です。ラル大隊長」
ランバ・ラル隊とアンドロイド達の動きに超大型機械生命体も戸惑う。
今迄にも、多数のアンドロイドを殺してきたが今のような動きをするアンドロイドは初めてであった。
そこまで考えた超大型機械生命体であったが次の瞬間には両足を破壊され腕で動こうとしたが両腕も破壊されダルマ状態にされる。
「よし、口の向きに注意すれば鹵獲も可能だろう。司令部に報告を」
「大佐、シャア中尉とガイア中尉より報告。例の超大型機械生命体の撃破に成功。それからランバ・ラル隊より超大型機械生命体の鹵獲に成功とのことです」
「撃破はともかく鹵獲か。仕方あるまい、本国より技師を送り込んでもらうか。それで、他の機械生命体の動きは」
「…ありません。周辺に機械生命体の影なし。周辺にも此方に来る機械生命体は居ないとの事です」
「勝ったか、よし大気圏上空で待機させている資材を降下させよ。急げよ、何時、機械生命体が態勢を立て直すか分からんぞ。モビルスーツの補給と疲れてるパイロットに休息を与えろ」
オデッサの戦いはこうして終息した。
レジスタンスキャンプ。
バンカーから戻った2Bと9Sは相も変わらずレジスタンスやジオン兵の依頼を受け仕事をしていた。
そして、今日も前に頼まれた資材集めの為に部屋をでる。
そこで2B達は簡易休息所に人だかりが出来てる事に気づき近づく。
そこにはアネモネも居たので2B達が話かける。
「アネモネ、この人だかり如何したの?」
「ん?ああ、今テレビのアンテナを設置しているんだ。上手くいけばサイド3の放送が聞けるかもしれないからな」
アネモネの言う通り皆の視線はテレビとアンテナを設置するメイとアンドロイドのジャッカスに注がれていた。
「動くテレビなんてよく見つけましたね」
「修理したからな。そろそろ映ると思うんだが」
その言葉通りテレビの画面が映る。
内容は丁度、ギレン・ザビの演説の様子だった。
『我ら、ジオン軍の前では数に勝る機械生命体どもすら烏合の衆に過ぎないのである!』
突然の演説ではあったがその後にオデッサ戦の様子が荒いながらも映し出されその場にいたアンドロイド達が盛り上がる。
中には「ジークジオン!」とまで叫びだすアンドロイドも出てきた。
「…ジークジオン」
2Bも初めて「人類に栄光あれ」以外のスローガンを口にする。
ジオンの出現以前は辛い言葉でもあったが今なら胸を張って言える気がした。
だが、2Bは気付かない。9Sが複雑な表情でテレビを見てる事に。
新しく造られた月面基地。
月の資源採掘拠点とモビルスーツ工場を兼ね備えたジオン軍基地。
その一室にキシリアがマ・クベと通信をとっていた。
「オデッサの制圧が完了したようだな」
『はい、資源採掘基地の建造に暫くは掛かるかと』
「仕方あるまい。機械生命体どもの基地では勝手が違う。だが一部が流用出来るなら御の字だろう」
『何しろ、機械生命体と我々では色々規格が違います。それを書き換えるだけでも二週間はかかるかと』
「間も無く第二次及び第三次降下作戦が発動する。悠長に構えられんのが実情か。それで、アンドロイド達の働きは如何だった?」
『まあまあと言ったとこでしょう。此方の寝首を搔くそぶりもありませんでした。同胞として迎えてもよろしいかと。詳しい事は書類に書いてますので』
通信が切れ、キシリアはマ・クベの送って来た書類に目を通す。
そこには、「ミノフスキー粒子下でのアンドロイドの動き」と書かれていた。
これにて向こうで書いた内容はだいたい書きました。ただ、5話に至ってはミスって速攻で消してしまったので誰に読まれなかったと思いますが。
HLVにミノフスキー粒子を詰めるうんぬんは適当で。
戦艦でミノフスキー粒子を散布できる以上そういう技術はあるでしょう。…多分。
後、出来るだけでいいので感想お願いします。
感想が無いと本当に読んで貰ってるのか不安になってきます。