TRPGによくある導入からの人理修復   作:ヨーグルト=ソース

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Prototypeコラボはよ。


お久しぶりです。読者さん方は元気にしていましたか?私は元気です。
就職も決まり、続きを書きたくなったためまた書き始めました。待ってくれていた方がいらっしゃいましたら、待たせてしまって申し訳ありません。


今回の話はそこそこ急展開な感じかもしれませんが、私が今回出てくる彼女が好きなのでこんな感じになりました……ちょっと最初の予定とは違いますけど、後書きにてその予定外について書きます(ダイスのせい)

あと、あくまでメインはアビーですので、そこについてはご安心ください。


何度も出てくるけど恥ずかしくないもん

 

 アビー達とパンケーキを食べた後、丁度いい時間だったので、マイルームにて睡眠を取り、今はブリーフィングルームに居る。

 

 この場には藤丸君、ダ・ヴィンチ女史、ドクター、そしてカルデアスタッフが数名揃っており、次の特異点に関する報告と、いくつかの作戦に関する話をするそうだ。

 

 そして、全員揃ったところでドクターが口を開く。

 

「おはよう、立香くんや内荒さんはちゃんと寝れたかい?」

 

「はい、なんか変な夢を見るくらいには」

 

「お……私も普通に寝られましたよ」

 

「ははは、それなら良かった。こんな状況下だからね、気が休められないんじゃないかと心配してたんだ。さて、それじゃあブリーフィングを始めようか」

 

 ドクターのそんな軽い声にブリーフィングということで少しだけピリッとしていた空気は、いつの間にか和やかなものとなっている。これは……たぶん狙ってやったんだろうか?

 

「まずは今回レイシフトしてもらう時代についてだ」

 

「今回レイシフトしてもらう特異点は7つ発見されたゆらぎの中でも一番揺らぎの小さいもの……言い方はあれだけど、難易度が一番低いと予想される所に行ってもらう。」

 

 そう言うと表情を引き締め直し「改めて健闘を祈っているよ」と、付け足してから、休憩前に行なったブリーフィング内容の確認をし、藤丸君、マシュちゃんと共にそれぞれ割り当てられたコフィンに入る。

 

 冷たい感触を感じながら目をつぶり、その時を待つ。

 

 

 アンサモンプログラム スタート。

 

 

 霊子変換を開始します。

 

 

 レイシフト開始まであと、3…2…1………

 

 

 全行程 完了。

 

 

 グランドオーダー、実証を開始します。

 

 

 

 ......................................................

 

 

 

 一瞬の浮遊感の後に感じたのは、冬木で味わったもの程ではないが、炎の熱さだった。

 

 急ぎ周辺の確認をすればそこは、瓦礫や黒く焦げたナニカ……。

 いや、目をそらすのはやめよう、黒焦げたそれは辛うじて人の形をしていることから元人間だということがみてとれる。

 

 辺りにはタンパク質の焼けた匂いや、崩れた石材の粉っぽさで思わず口元を覆って顔を顰めてしまうほどの惨状であった。

 

「これは……」

 

 しばし黙祷を捧げ、気を取り直し現状の確認をする。

 

 見たところ藤丸くん達の姿が見えないことから、レイシフトとやらの不具合なのか、誤差なのか、離れた場所に出てしまったのだろう。

 

 レイシフト後、すぐ連絡すると言っていたドクターからの連絡も来ないということは、はぐれたのは私たちの方だろう。

 

 藤丸くんはこういったことに慣れていなさそうだから、僕側にアクシデントが起きたのは不幸中の幸いと言うやつなのだろうか。

 

 しかし炎……火……それらに関することと言えば火の精等しか思い当たる節が無い。しかし、この破壊の跡からするともっと大規模な、ナニカの群れがここを襲撃したように見える。

 

 試しに近くにある遺体を調べてみる。

 

 遺体の表面はそれこそ炭のように焦げているが、少し押してみるとそれは表面だけのようで、周りの様子からも、火事などで長時間体を焼かれたのではなくとてつもない温度の炎で一瞬にして焼かれてしまったのだろう。

 

 生々しい死体の様相から、ある程度耐性があるとはいえあまり長く見ているのは精神衛生上宜しくなさそうだ。

 

「さてどうするか……」

 

 アビーに来てもらうにはマシュちゃんのシールドが必要なはずだが、離れ離れとなってしまった今一人で身を守らなくてはいけない筈だ。

 

 そこまで考えて、いざ探索を開始しようと足を一歩踏み出そうとした時、ふと、先の方から何かが近づいてくる気配を感じた______おどろおどろしい気配。

 

 明らかにこの現状味方になり得る確率は0に近いだろう。

 

 すぐさま大きめの瓦礫の中に身を潜め、空いた隙間から様子を窺う。

 

「ふんっ、美しい娘が全くいないじゃない」

 

「そういった人間は既にこの街からは逃げているのであろうな。まあ、ここを出ることが出来たとして、あの麗しの狩人から逃げられるとも思えぬがな」

 

 そんな会話が窺った先から聞こえてくる。

 

 先には目が落ちくぼみ、顔色が青白い、ボロボロの黒コートの男性と、仮面をつけた白髪の女性が見える。

 

 そんな彼らからは狂人特有の独特な雰囲気が伝わってくる。

 

 そして『麗しの狩人』や『美しい娘に執着する』など、いくつかの情報も手に入った。

 

 あとは彼らがここからいなくなるのを待つだけだと言うタイミングで、頭上から小さな石が転がり落ちるのが見えた。

 

「誰だ!!」

 

 

 

 不味い

 

 

 そう思った時には、こちらに女の方が光弾のようなものを飛ばしてきた。

 一発目は正確な場所がバレていなかったため何とか避けることが出来たが、二発目が先程とは比べ物にならないほどの精度で飛んでくる。

 

「おぉっ!?」

 

 あと数瞬、直撃をくらいそうになったその時、目の前を桃色のナニカが掠めたかとおもうと光弾が弾け飛んだ。

 

「エリちゃんフェスティバルINフランスだなんて素敵!!……って思っていたのに、どうして貴女なんかが居るのかしら!?」

 

 衝撃で舞った土煙が晴れると、そこには派手なピンクや紫に見える髪に、左右一対の大きな角を持ったフリフリな女の子の姿が。

 

 初めて会うはずなのに初めてに感じない……例えるならば何度も出てきて居るようなそんな……そう、例えるなら異変に巻き込まれた際、黒幕が無貌のアイツだった時のような。

 

「…………それはこちらのセリフよ、アイツは私に殺らせなさい、バーサーカー」

「仕方がない、まぁ、良いだろう」

 

 仮面の女性も何やら因縁があるようだ。

 

「さて、それでは私はそこの男を殺すとしよう」

 

 黒衣の男……バーサーカーはそう言うとこちらに向けて槍を飛ばして攻撃をしてくる。

 

「あっぶっなっ」

「ちょっとアンタ!何ぼさっとしてるの!?そんなんでアタシのプロデューサーが務まると思っているのかしら?」

 

 飛んできた槍は、ピンク髪の少女の手によって弾かれる。

 

 しかし、プロデューサー?……何だか彼女に向かってこちらの魔力が流れていくのが感じる。

 いつの間にか契約をしていたのだろうか?

 

「よく分からないけど、分かりました、よろしくお願いします」

「それじゃあマスター、一発目ドドーンとキメちゃうから、魔力よろしくね?」

 

 そう言うと、彼女がマイクスタンドのような槍を地面に突き刺した。

 

「最初はやっぱり盛り上がる曲からね!!!」

 

 そんな掛け声とともに、地面の下から巨大な城、いや、城の形をしたスピーカーがせり上がってくる。

 

「っ!なんてこと!」

「あれはなんだ!?」

「バーサーカー!アレはある意味不味いわ!」

 

 

 

 そしてーーー

 

 

 

『ボェェェェェェェェェエエエエ!!!!!』

 

 

 

 音響兵器が放たれた。

 

 

 

 

「「「!?!?!?」」」

 

 轟音が辺りを揺らし、名状し難い音によって脳を揺らされる。

 スピーカーの後ろ側ですらこれほどなのに、正面の敵側がどれほどの被害なのかは見当もつかない。

 

 しかし、轟音が鳴り響き始めてから10秒、20秒……どれほど聴き続けたのかはわからないが、聴いているうちに分かってくることもあった。

 

 これは歌なのだ、下手で、聞くに耐えない旋律……旋律というのも烏滸がましいほどだが、それでも情熱を感じることが出来る。

 

 昔異変に巻き込まれた際に一緒になった歌に全てをかけている男や、アイドル、彼ら彼女らの歌に通づる何かを感じることが出来たのだ。

 

 そして。

 

『―――!!!……これでフィニッシュよ!!』

 

 彼女のライブが終わりを告げた。

 

 

 

 パチ……パチパチパチパチ

 

 

 

 気がつけば拍手をしていた、彼女の歌とは言えない拙いソレに、しかし感じ入るものはあった。

 

「良いライブだったよ」

 

 驚いた表情でこちらを見ていた彼女にそう一言告げる。

 

「え……?」

「正直に言うと、アレは歌とは言えないような酷いものだった……」

「っ!」

 

 その一言に、緩んでいた顔が引き攣るのが見えるが、そのまま続ける。

 

「しかし、しかしだ、キミの目指しているモノにいちばん大切な物はしっかりと込められている。これからもっと練習をすれば、君は素晴らしいアイドルになれると思いますよ」

 

 言いたいことを言い切ると、彼女の肩が震えているのが見える。

 

 さ、さすがに直球で言い過ぎたか?

 

「すみまs「ふ、ふぅん?アナタ見る目あるじゃない!!」ん?」

 

 謝ろうとすると、彼女はそう口にした。

 

「アタシ、アイドルを目指しているけど、褒められたことなんて一度もなかったわ……でも、アンタはきちんと褒めてダメなところを指摘してくれた……」

 

「やっぱりあたしの目に狂いはなかったわ!マスター……いえ、プロデューサー!」

 

 

 

 

 

 

 

「一緒にアイドル道を進みましょう!!!」

「はい」

 

 まっすぐとこちらを見つめるその瞳にそう答えるのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれ?そういえば名前すら聞いていなかったよな?

 

 

 

 敵はいつの間にか居なくなっていた。

 

 

 ────────────

 

 

 結局、周辺を探してみても敵は見つからなかったため、改めて少女と自己紹介をし合っていた。

 

「さてと、自己紹介がまだだったわね?プロデューサー、私はエリザベート・バートリー。よろしくね?」

「私は内荒 藤太です、よろしくお願いします」

 

 そう言って名刺を一枚差し出すと、彼女……エリザベートは上機嫌に名刺を受け取る。

 

「名刺!今のすっごくプロデューサーっぽかったわ!」

「ははっ、喜んでもらえて何よりです」

 

 どうやらお気に召したようだ。

 

「それでプロデューサー?」

「何かな?」

「なんでプロデューサーはこんな所にいたのかしら?」

 

 あ。

 

「いや、仲間とはぐれてしまって……探していたところなんですよ」

「ふーん?それじゃあそのプロデューサーの仲間を私のファンにする為にも探さないといけないわね!!」

「そうだね……私は戦えないので戦闘になったら頼むことになりますが、よろしくお願いします」

「ええ、任せなさい!!!」

 

 

 そう答えると、エリザベートは腰と胸に手を当て、自信満々に宣言する。

 

 

 

 

 

「エリちゃんのライブツアーinフランス、開幕ね!!!!!」

 

 

 

 

 

 さて、合流までの予定とこの子のレッスン内容を考えなくては。

 

 




前書きにて書いていた予定外は、アレです、レイシフトの幸運で失敗してぐだ男たちから離れてしまったことについてです。
本当はぐだ男たちとレイシフトし、アビーをマシュの盾を通して呼んで探索開始のはずだったんですが、バッドラックでファンブルっちまったんや……。

ファンブルでファブニールとかワイバーンの群れの真ん中に出そうかとも思いましたが、さすがに100ファンではなかったのでシャドウサーヴァント達の近くにしました。

そして次にエリちゃんについて。
エリちゃん可愛いよ、何度でも出てきて欲しいと思うくらいには好きです。ハロウィンからリストラされても話の中に出ては来るあたり流石エリちゃんですよね。
凄くどうでもいい話ですが作者の好きなFateキャラのベスト3は

1位沙条愛歌
2位メルトリリス
3位エリザベート
という具合なので、エリちゃんはそこそこ贔屓してます、はい。

そんなエリちゃんですが、こう、契約してはいますが結局のところこれは現地サーヴァントとの仮契約みたいな形ですので、あくまでメインはアビーです(鋼の意思)
ほかの特異点で現地サーヴァントとしてこれからも何度も出てきていただきますが。

でもメインはアビーだから安心してね……。

じゃないとメルトリリスとか出したくなっちゃうから……ヤンデレお姉ちゃんも出したくなっちゃうから……収集つかなくなりゅぅ。



エリちゃんが好きな同士が居たらコメントお願いします(露骨なry
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