やはり俺と『 』が《ボーダー》隊員なのは間違っている 作:必殺遊び人
一回筆をとるとなんか書くのが止まらなくなりますね(笑)
(はぁーこれもどうせ一時だけなのが残念・・・・・・)
さて! 前話でも言いましたが今話から俺ガイルの原作に入ることができました!
今は手探り状態で、俺ガイルの方も手を入れて深く書いていこうか、あくまでワートリメインで適当に流そうか決めかねてる所存です。
とは言え、俺ガイルヒロインも視野に入れて最初はなるべく細かいところまで書いていければいいなとは思っています(原作や今出でいる二次作品がすごすぎてアイデアがない涙)
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さか☆ゆう様 リア充爆発46様 師匠と弟子様 久遠秋都人様 TAKEHARU様
毎回のことながら誤字報告の事本当にありがとうございます!!
手直し見直し等に気を使ってるつもりなのですがなかなか減らなくて泣きそうです・・・・・・
ほんとうに感謝してもし足りないです。少しずつ改善目指して頑張っていきたいと思います!
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楽しんでいただければ幸いです
それではどうぞ!!
「お兄ちゃん朝だよ起きてっ。早くしないと小町が作ったご飯が冷めちゃうよ。愛情と
その声色はなまめかしく、そして異常な言葉だった。
それは、朝が基本的に弱い八幡が思わず覚醒するには十分すぎる言葉であり、ジロリと目を向けると、そこにはエプロン姿で、何故ここまで持ってくる必要があるのか・・・・・・おたまを装備した妹――比企谷小町が新妻感あふれる恰好でその場で笑顔を向けている。
そんな妹に冷めたような目を向けて八幡は言った。
「で、いつからお前はヤンデレヒロインに転職したんだ?」
対して小町は――ニヒヒ、と笑い。
「あれ? 小町的にはもうちょっと驚いた反応がほしかったんだけどあれー? ヤンデレならやっぱりおたまじゃなくて包丁だった? 流石に危ないと思って躊躇したのが失敗かー。まっお兄ちゃんを起こす目的は達成できたから良いかな。ほら起きてお兄ちゃん、朝ご飯と愛情は本当だからっ! あっ今の小町的にポイントたっかい~」
「いやいや小町ちゃん? そんなことしなくてもお兄ちゃんは普通に起こしてくれれば十分だからね? 一瞬マジかと思ってめっちゃ焦ったからな?」
ガシガシと頭を掻きながら体を起こす八幡に小町は応じるつもりがないのか、早く早くと腕を引っ張って立たせようとすらしてくる。
「こら、引っ張るなよ」
文句を口にしつつも、八幡は妹のその行動が愛おしくて仕方がない。
目にいれても痛くないほど可愛いのではなく、仮に『痛くても目に入れる自信がある』と言ってのける八幡は、小町の腕を振りほどこうとすることなく、せかされるままにリビングへ向かっていく。
「じゃーん! 今日は朝からハンバーグなんだよお兄ちゃん! 新学期だからねちょっと気合を入れてみたんだー」
「新学期って言っても名前だけで他の一日と変わらねーよ。特定の日にちに意味を持たせて騒ぐとかリア充どもと同じこと俺はやりたくない」
「うわー朝からネガティブだねーお兄ちゃん。わかってないなー人間ってのはその日その日に意味を持たせないと生きていけないんだよ。なんでもない日を特別だと思える人がきっと一番生きてるって感じてるよ」
妹のその言葉を聞き、何かを理解したように八幡はにやりと笑い、
「なら俺は問題ないな、小町がいるだけでその日その日が輝いてる」
なぜなら、とそう続けて――。
「俺にとってお前だけが特別だ」
真剣な口調でそう告げる。
「えっ!? う・・・・・・うん。あ、ありがとう・・・・・・」
小町は慌てたように手を動かし。
照れた表情を浮かべ、うつむきながらお礼を口にする妹に、八幡は困惑したように首を傾ける。
(あれ? いつもの『お互いに悶絶する会話選手権』じゃなかったの? いや、この場合小町は照れているわけで俺の勝ち・・・・・・でも、自分の言葉にってわけじゃなさそうだし・・・・・・あれ?)
仲がいい兄妹の会話遊びだったのだが、予想外の展開に八幡は自身のミスを微かに感じ取る。
「え、えーとあれだ。早く食べようぜ、うまそうだ」
誤魔化すようにご飯を口へ運ぶ八幡を見て、小町も苦笑しながら――そうだね。と食事を開始する。
「そういえば、最近小町にお兄ちゃんの事を聞いてくる『ボーダー』の人が増えたんだけど何かあったの?」
味噌汁を口にしながら、唐突に思い出したように聞いてくる小町に、八幡何かを思い出したのか顔を
「マジかよ。そっちでもそうなのか?」
「そっちでも・・・・・・って?」
小町としてはその現状を苦とはしていないが、兄の事は心配なのだ。
「いやな、一ヶ月ほど前に『ボーダー』で試験があったんだが、その時に顔と名前が割れたんだよ。それ以来『ボーダー』に行けば指導やら戦ってくれだのめんどくさい事態になってな」
嵐山隊の木虎をはじめとして、それらの人間が後を絶たない。
S級試験では『ボーダー』の質を上げるためにあえて見せる戦いをしたとは言え、八幡はこの現状を予測できなかったのだ。
ああ、予想できるわけがなかった。
特にあの女。木虎と言えば。八幡を見つけるたびに声をかけ、勝負勝負とうるさく口にする。
一度面倒を見た手前。つい一回みんなの前で承諾したのが間違えだった。
それ以来八幡へ声をかける難易度が周りの中で下がり、顔を見せればノーマルトリガーをいいことに勝負を申し込む者が増えたのだ。
木虎の事は何とか烏丸に押し付けることに成功した八幡だったが、一度押し寄せた波は収まることを知らず、
それらの事を小町に話し終えると、
「す、すごいよお兄ちゃん!! 小町お兄ちゃんの妹で良かった!! 最高に自慢できるお兄ちゃんだよ!!!」
目を輝かせながら、嬉しそうに口にする。
小町は八幡と違い『ボーダー』を周り同様にヒーローと認識してるようで、その中で兄が有名人だというのだから猶更だ。
「そ、そうか・・・・・・?」
八幡は一瞬ポカンとしたように口を開け。必死で笑みを耐えるその表情は、思わぬところで妹への評価が上がりまんざらでもない。
「ああもうっ、これでたまに出るお兄ちゃんの気持ち悪いのさえなければ完璧なのに~~!!」
「え・・・・・・」
小町は兄の事が大好きである。しかし、八幡とは違い友人も多い彼女からすれば、やはり兄のそれは恥ずかしいと思うらしい。
毒を吐いたことに自覚がないのか、さりげなく心を傷つけられた八幡は悲しく瞳を涙で濡らし、それでも――。
(そうだな。お前のためなら俺は・・・・・・)
軽い笑みを浮かべながら、八幡は妹の作ったハンバーグへ口に運び、現状の平和をかみしめる。
基本的に、比企谷八幡は自己完結を起こす人間だ。
周りの意見を取り入れずに自身の独りよがりというよりは、聞いた上で自分が決めるから、といった生き方をしている人間である。
故にその他大勢とはずれた考えの持ち主であり、その自覚がありつつそれが別段正しいと思ってもいないという独特の価値観の持ち主でもある。
普通なら躊躇するような行動が取れたり、他人との話がかみ合わないと言ったのは彼の中ですでに「丸」か「ばつ」が決まっているからに他ならない。この場合はどうこうする~と言った、その時その時で考えを起こすということがほとんどないのだ。
例えば、大切なものは? と聞かれれば八幡は迷うことなく答えられるし、好きなものは? 嫌いなものは? と言ったある種のプロフィール的なものであれば考える素振りもなく答えることがでいるだろう。
就活の履歴書作成において最高に使える特技ともとれる才能ではあるが、将来の夢は専業主夫と豪語したり、そもそも一種の社会不適合者の様な考えがそれの有用性を排除して余りある。
さて、そんな比企谷八幡だからこそ、少しでも彼の事を知っていれば彼の思考は読みやすいどころの話ではない。たいていの事ならば無限の「丸・ばつ」で物事が簡潔するような人間なのだ。
そう、例えば――。
比企谷八幡にとって一番は? と問われれば・・・・・・。
すべての人間が迷うことなくこう答える。
比企谷小町。妹大好きな残念なお兄ちゃん、それが比企谷八幡だと。
▲▽▲▽▲▽
新学期。始業式当日。登校中。
比企谷八幡は白い雪を見た。
もちろんこれは比喩であり、春の風が気持ちいこの季節に雪が降るわけがない。
だが、思わずそう表現したくなるほどのものに出会ったのだ。
その肌は白く、決して健康的と言えるものでなかった。しかし、逆にそれが彼女の儚さを際立たせている。
どこか手を指し伸ばしたくなるような、けれども触れれば消えそうな存在。
淡い髪色に、薄い光を宿す瞳。
声をかけられただけで恋に落ちそうなそんな少女が、苦しそうに胸に手を当て、道の端でしゃがみこんでいる。
そんな少女をみて比企谷八幡は彼女を特に意識することなく、さも当然のように――。
その横を通りすぎた。
(ふっ、危なかった。過去の俺なら煩悩にあふれて声をかけ、『えっ大丈夫なので話しかけないでください』ぐらいの事を言われてそのまま家へリターンするところだったぜ)
八幡は中学時代のトラウマを軽く思い出しながらも、過去と同じ轍を踏まなかったことへファンファーレを鳴らしていた。
(最悪自分で救急車ぐらい呼べるだろ・・・・・・見るからに病弱そうだし、薬か何かを持っている可能性も高い。肌の色から外出も少なそうだ。ああいうのは異性に対して恐怖心を覚えてるのも少なくないしな)
自分に言い訳するように、しかしながら理論的に間違っていないことを考える。
そもそも登校時間までギリギリだ。ボッチである八幡は、授業に出ないというのは通常より大きなハンディキャップを背負う羽目になる。
背を丸めるようにしてしゃがみこんでいる彼女を背に、八幡は足を進める。
少し早足になってしまうのは自身の罪悪感からか・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
しかし、その足はだんだんとペースを落とした。そして緩やかにあしを止める。
「はぁ・・・・・・、声をかける程度はまでなら常識だよな」
その足は逆を向き、来た道を戻るように足を進める。
八幡は再び足を止めると、下を向く彼女の前に立ち、
「あの、だ、大丈夫で、ででちゅ、か?」
盛大にやらかした。
その女の子は声に反応しながら、何か言いたそうに八幡を見上げる。
結果的に目が合った八幡は、自身も同様に顔を上げ、彼女とは違い空を見上げるように天を仰ぐ。
「・・・・・・ふっ」
八幡は自身で笑いをこらえられず、自嘲気味に声をもらす。
(あーーーーッ!!!! 死にたい死にたいしにたい!! 恥ずかしいよ~うぇーん)
噛みまくりだった。恥ずかしい。お家に帰りたい。
もはや羞恥しかないこの状態で八幡は静かに目の前の女の子の言葉を待つ。
(お願いします。もう何でもいいからこの状態を終わらせてください!? 早くこの場から退避させてください!!)
自身から話しかけといて、自分の失態で逃げかえるのは流石にみじめすぎると、彼女からの一言『大丈夫ですから』を真摯に待ち続ける。
「ふ、ふふふふふっ」
まず初めに、彼女は笑った。
まともな思考回路が働かない八幡は、口を手で押さえて肩を震わせる彼女へ、もはや無に近い状態で顔を向ける。
「いえ、あの、ごめんなさい。なんか
目じりに浮かぶ涙をぬぐいながら、彼女は八幡を再度見上げる。
そこでやっと思考が戻ったのか、八幡は今の言葉の疑問を口にする。
「――? 試験? イメージ・・・・・・? ――っ! もしかしてお前・・・・・・」
その言葉に、彼女は「正解」と言うように、軽く笑顔をみせて。
「初めまして比企谷八幡君。那須玲って言います。私も『ボーダー』なの。桐絵ちゃんから聞いてはいたけど確かに面白い人ね」
思い出したようにまたしてもクスクスと笑う彼女――那須を見て、八幡はある主人公同様に思わず口にした。
「ふ、『不幸だー』」
「む、流石にその物言いはひどいと思うわよ。私を助けにきてくれるんでしょ? まず立たせてくれると助かるかな」
八幡の言葉に顔を軽く歪ませながらも、しかし手を伸ばす那須に八幡はそれ以上に顔を歪ませる。
嫌がらせだろう。恐らく小南から、八幡の『面白い』話でも聞いていたのだろう。あからさまに悪意を感じる。
何を間違ったのかと言えば、何も間違ってないのだが、八幡は現状をあきらめた。
「わかったよ。すぐそこに公園がある。そこまで歩けるか?」
手をとって立ち上がらせる八幡へ、
「ありがとう」
比喩ではなく本当に消えそうな笑みを浮かべる那須をみて、八幡は彼女の容態を少し重く受け止める。
「苦しくなったら言えよ、救急車呼ぶから。無理だと思ったら迷わずトリガーを使え・・・・・・てかお前なんで何もせずうずくまってたんだよ。携帯ぐらい持ってんだろ」
先ほどまでは笑っていたが、立つだけで辛そうな今の状態を見て、那須に自身の対応を責めるように言う。
「・・・・・・たの」
「ん?」
「携帯・・・・・・忘れちゃったの」
先ほどの仕返しで笑ってやろうかと思たが、那須の頬が赤く染まったのを見ては笑うに笑えない。
仮に、だが。もしこれが羞恥ではなく、熱であればなおの事。
(いや、マジで笑えねーな)
『ボーダー』の愚痴を話した後のフラグ回収の様な出来事に八幡は自身の運命を呪った。
ああ本当に――笑えない。
▲▽▲▽▲▽
『青春は嘘であり、悪である』
そんな冒頭から始まり、その文章は『リア充爆発しろ』の文字で締めくくられていた。
それが書かれたレポートを机に置き、その人物は目の前の少年に問いかける。
「なぁ比企谷、私が出した課題は何だったか説明が必要かな?」
「いえ、タイトルにもある通り『高校生を振り返って』と言うテーマだったと記憶しています」
淡々とした会話ではあるが、八幡は額の汗を隠せない。
今の会話は会社の面接の最初に『道には迷わなかったかね?』と言った緊張を和らげる緩和剤みたいな会話だからだ。
つまりここからが本番。
目の前にいる教師――平塚静は溜息をつきながら八幡を睨む。
「ああ、その通りだ。良かったよ。国語の教師ともあろうものが生徒に課題の意図すら伝えられなかったのかと冷や汗ものでね。ハッハッハッ」
「そ、そんなわけないじゃないですか。は、はははは・・・・・・」
まるでアメリカンの様なやり取りの後、――では、と言葉を紡ぎ。
「ではなぜ君はこんな犯行声明を書き上げているんだ? ああん小僧」
「ぴぃぃ・・・・・・っ!」
トーンを下げた平塚のドスの聞いた声に八幡はおびえたように声を上げた。
だが、流石にそれは予想していなかったのか、平塚静は苦い表情を浮かべて、
「いや、そこまで怯えられるとそれはそれで悲しくなるのだが・・・・・・まぁあれだ、呼び出した理由は
『君なら』と言う言い回しからも予測がつくように八幡の成績は優秀なのだ。流石に学年一位などと言うほどではないほどの、学年上位成績者に名前を連ねる程度には教師の中では有名だ。生徒には――いや、今は良いだろう。
お金をかけられないという生活のため、塾などに通えないことは八幡は理解している。妹の事もある。学業などと言った必ず金銭が絡む事柄への取り組みをおろそかにしたことはない。
「あ、あのですね、出だしのインパクトを求めた結果と言いますか何と言いますか・・・・・・。いえね、今朝少し精神が疲れる出来事がありまして、ストレス発散を思わずしてしまったと言いますか・・・・・・」
「別におびえなくていい、勘違いしてもらっては困るが私は別に怒っているわけではないのだよ。正直言えばただ君と話しをできる体のいい言い訳がほしかっただけなんだ。・・・・・・まぁレポートは書き直してもらうがね」
毒気を抜かれたように椅子にもたれかかる教師を見て、八幡は少し困惑の色を出しながらも安堵の表情を浮かべている。
(こ、怖かったよー。もう何なの今日? 朝には『ボーダー』関係者に大恥さらすし、きちんと学校に遅刻したし、放課後には・・・・・・いや、これは自己責任か?)
今朝の事、と言えば那須玲の事なのだが、それに関しては彼女を学校まで送って行った。
薬を飲めば落ち着くということで、水を買ってきたり落ち着くまで側にいたりと少しも心休まることがなかったが八幡的には特に語ることもない。
それよりも今はこの状況だ。
(教えたがり、か。教師としての別に間違ってはないんと思んだけどな)
八幡は平塚静の事を知ってる。それはもちろんこの学校に通っていて授業もうけていれば当たり前なのだが、それ以上に――。
「それであのー。帰ってもいいですか? レポートは明日までにやってきますから」
「駄目だな。言っただろう、私は君と話してみたいのだよ」
(知ってるよ。あんたはそういう教師だからな・・・・・・クソー、捕まらないようにしてきた苦労がッ)
平塚静は良い教師なのだ。積極的に問題児に声をかけ、生徒と話す時間も十分に確保する。
八幡が周りから見るだけでも目立つのだ。
最近では珍しい教育者とも言えるだろう。
普通なら毛嫌いされそうなのだが、生徒の評判も悪くない。理想の教育者の一人だ。しかし――。
(俺はあまり関わりたくなかったんだけどな)
「さて、比企谷。学校は楽しいかね?」
「ぼちぼちですかね」
実は八幡は「ボッチ」と「ぼちぼち」かけてみたのだがこれに気付く様子はない。
「ふむ、君は『ボーダー』に所属しているのだったかな? それに目に留まることと言えば妹との二人暮らし。比企谷、私は少し心配なのだよ。君の事が」
「・・・・・・」
「私の知る範囲なので失礼かもしれないが、学生同士で会話するところを見たところがない。今回こそなめた作文を持っては来たが、それ以外は実に優秀な生徒だ。余計なお節介と自覚はあるが、私は君を気にかけているのだよ」
隠す気すらないのだろう。『私は君を気にかけている』その言葉通り、平塚静は気にしている。
平塚から見た比企谷八幡は異常なのだ。
それは気持ち悪いとかどうのではなく、『一人ぼっち』を実現していることが異常なのだ。
この一年、
そんな境遇にいながらいじめなどの問題行動が存在しない。
そして、それを良しとしていてそれに満足すらしている。
嫌でも目に付く。
まるで誰かに認識されたら負けだというような無謀なゲームを一人でしているようなのだ。
そこまで相手の気持ちを八幡は理解した。その上で――。
「あの、何か問題ありますか? 確かに学校には話し相手はいませんがそれ以外なら少ないですがいます。それに妹との二人暮らしにはもう慣れました。心配していただかなくても大丈夫ですよ?」
とぼけたように口にする。
友人ではなく話し相手と言うところが八幡らしい。
「自覚がありながら問題ないというのかね君は・・・・・・」
「えーっと? 何の話で?」
「いや、いいんだ。今のは独り言だ」
(はぁ、よく見てるんだよなこの人は。さて、どうやって
何を二人は言っているのだ、と言う感じなのだが、その理由はすぐに明白になる。
そう、彼女の次の一言によって――。
「そう言えば、きみは
(そ、そうきたかー!!)
八幡は平塚静の予想外の言葉に、焦りの色を隠せない。
「え、ええまぁ」
「どうだろう。私が顧問している部活動に入ってみないかね?」
八幡は自分がちょっとした問題児であることを自覚している。
生徒想いの平塚静なら自分に声をかけてくる可能性があることもなんとなくわかっていた。
自身の問題点が常時一人でいるということもわかっている。
八幡自身そこまで問題視していないし、むしろウェルカムなのだが、教員としてはいただけないらしい。
「は? いや、え? 部活? 嫌なんだけど・・・・・・」
口調が崩れた。
これはペースを相手に持っていかれた証拠だ。
学校では目立ちたくない比企谷八幡。
それをできれば解消してあげたい平塚静。
お互いに不一致の思惑が激突した瞬間だった。
だからこそ、八幡は捕まらないように問題行動を起こさなかったというのに・・・・・・。
「そう言うな。とりあえず見てみるだけでもいいだろう」
「いや、あのーですから――」
「何かね?
「・・・・・・、」
(この教師っ、空みたいな追い詰め方しやがるッ)
平塚静はこう言っているのだ。『レポートの罰としてとでも言って
――さて行こう。
と腰を上げる教師を見ながら、八幡は今朝の妹のやりとりを思い出したかのような溜息をついた。
なるほど。確かに今日と言う日は八幡にとって特別だったらしい。
本当に。
――なんて日だ!!
『副音声』
しろ『・・・・・・はろはろ~・・・・・・副音声かいし、だよ・・・・・・』
空・八『オイ、その馬鹿っぽい挨拶はやめなさい』
しろ『・・・・・・二人とも、過保護・・・・・・ちょっと、うざい・・・・・・』
そら『アニショック!?』
八幡『そ、そんな・・・・・・あの白が、可愛いかったあの白が・・・・・・反抗期、だと・・・・・・!?』
しろ『・・・・・・二人が再起不能、だから・・・・・・しろが、進める・・・・・・』
空・八『がlsだえl・・・・・・』
しろ『・・・・・・原作に入って、大事な事・・・・・・とりあえず、アンチヘイトではない、よ? ・・・・・・それから、今のところは、お互いの、原作同士・・・・・・不可侵』
空・八『あdぐあldか;p・・・・・・へ?』
しろ『・・・・・・起きた? 二人とも・・・・・・』
そら『ああ、どうやら悪い夢を見ていたようだ。白の反抗期などと言った悪夢を見るとは・・・・・・どうやら俺は久しぶりの副音声を相当緊張していたらしい』
八幡『あー悪い。作者の遊びだなこりゃ・・・・・・で白、お互い不可侵ってのはどお言うことだ?』
しろ『・・・・・・簡単に言えば『ボーダー』と、奉仕部、は・・・・・・別々の話として、進む?』
そら『む、それはあれか? つまり『ボーダー』の事件にに奉仕部や学校が巻き込まれたり、その逆があったりしないってことか?』
しろ『・・・・・・そう・・・・・・。あくまで・・・・・・平行に進行していく、だけ・・・・・・』
八幡『なるほどな。まっ俺もそこまで多くの人と繋がってるわけじゃないし。むしろ混ぜにくいってのが本音だろう』
そら『なー、ハチのそれはどうでもいいが俺ら出番少なくね? 主人公だよね俺らも』
八幡『オイ、どうでもいいってなんだこら』
しろ『・・・・・・確かにどうでもいい、けど・・・・・・一応それを話すのが、副音声・・・・・・』
八幡『どうでもいいのは決定なのね・・・・・・』
そら『まー混ぜないってことは場面がポンポン飛ぶからな、念には念をってとこか』
しろ『・・・・・・それに、混ぜたら、今以上に白達・・・・・・出番減る・・・・・・』
そら『・・・・・・はっ!』
しろ『・・・・・・コクコク・・・・・・』
空・白『作者様ありがとうございます!!』
八幡『引きこもりを解消しろよ、それで解決だろうが』
しろ『・・・・・・黙ってろ、ボッチ・・・・・・』
そら『・・・・・・友達100人作ってから意見しろ』
八幡『あたりが強い』
そら『さて、今回はリハビリもかねてこれくらいでいいか? 次回の俺らの出番に乞うご期待!!』
しろ『・・・・・・もはや、白達の出番だけ・・・・・・・見れば、いい・・・・・・』
八幡『それじゃ話わかんねえよ。まあ副音声は終了だな』
しろ『・・・・・・楽しみ、バイバイ・・・・・・』
そら『また次話で会おうぜ!』